トヨタ自動車の国内14の工場が稼働を停止!サイバー攻撃は否定
8月30日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、トヨタの工場が稼働を停止したニュースについて意見を交わした。
逆に、今回見えた弱点を補強すれば、トヨタはより強くなれるかも!?
トヨタ自動車は昨日、部品を発注処理するシステムの不具合で、トヨタ・レクサスブランドの車両を組み立てる国内の全14の工場で稼働を停止した。同じシステムを使う日野自動車や部品メーカーなども一部工場を停止し、影響が広がっている。トヨタは暫定的にシステムを立ち上げ、今日全ての工場の稼働を順次再開する。
寺島尚正アナ「あのトヨタでこういうことが起きたとは!最初は『サイバー攻撃か?』とも思ったんですが、今のところそうでもないらしいですね?」
森永康平「実際サイバー攻撃というのは去年あったわけですから、今回の件もそうなのかな?と一瞬思っちゃいましたけど。結局、こないだのGDPのデータとか色々見てても思ったところですが、ようやくこの半導体不足みたいなところがある程度緩和されてきて、ちょうど自動車生産にとっては追い風で、挽回していくにはちょうどいいタイミングの時にこういう形で国内の工場の稼働が停止してしまったっていうのは、ちょっともったいないなっていう感じはしましたね」
寺島「トヨタでは2022年3月に部品メーカーの小島プレス工業がサイバー攻撃を受け、国内の全ての工場の稼働が停止しました。今回は、サイバー攻撃によるものではないとトヨタは認識をしているということなんですけども、これ、昨日ニュースの映像なんかを観ていますと、部品メーカーですからどんどん部品を作っているわけです、発注依頼があるから。で、作り続けている一方で、『送る』という作業が出来なくなると、部品が溜まりすぎて置く場所がないというんですよね」
森永「そうですよね~、あとはいわゆるトヨタの生産方式と呼ばれるもの……必要な分を必要な分だけ作るという話ですから、そこの管理システムが止まってしまうと、どれぐらい作っていいのかわからないしっていう。その、トヨタの強みである生産システムが、逆に今回弱みも発覚してしまったという気もしますよねえ」
寺島「『かんばん方式』と言われているトヨタの生産方式ですけど、モロさもあるということですかねえ」
森永「まあでも逆にね、前向きに考えれば、そういう弱点が見えたということですから、そこを補強すればより強くなれるんじゃないかな?という気もしますよね」
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