福井謙二グッモニ 6月24日(火) 第321回

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皆様こんにちは、福井謙二グッモニです。

火曜日のコメンテーターは、ジャーナリストの藤吉雅春さん。

藤吉さんには「大阪市の問題児隔離指導案」について物申して頂きました。

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大阪市の教育委員会が、橋下市長が提案した、暴力行為などの問題行動を起こす児童・生徒を小中学校から隔離して指導する案をまとめました。

具体的には、問題行動を5段階に分け、最も悪質なレベル5と4に該当する児童・生徒を市が新たに設ける「個別指導教室」に集めて指導するとしています。

荒れた子供を隔離して、成績を習熟度別のクラスにわければ、一見、成績がよくなるようにも思えますが、これは実は逆効果。子供が荒れるのは、貧困や家庭が崩壊しているなどの影響で、「自分たちは何をやってもどうせダメ」という自己肯定感を子供たちが持てないでいることに原因があります。
それを改善するためには、テーブルを囲んで討論をしながら「みんなで考える」ことに重きを置くような授業が効果があるという藤吉さん。実際、この手の授業は各地で行われており、橋下市長や大阪市教育委員会の発想はかなりピントがずれているようです。

しかも世の中がグローバル化するに伴い、意見が違う人や育ってきた環境が違う人と一緒に仕事をする機会が増え、習熟度別クラスのようにきれいに分けられた社会ではなくなってきたことから、折り合ったり、合意形成をすることがますます必要となってきました。

社会に出ると理不尽なことばかり起こります。本当に教育改革をやるのであれば、意見や価値観の違う人のあいだで起きる理不尽な出来事にも、柔軟に対応できる力を養う必要があります。そのためにも、不良の子供も成績のいい子供も一緒に共同生活を送らせることが必要なのではないか、というお話でした。


今朝の特派員は、筑波大学教授の浅井武先生。

ベスト16入りを目指す各グループの試合が一層熱を帯びてきているサッカーW杯。

世界の超一流選手の華麗なテクニックに思わずテレビに見入ってしまうことも度々ございますが、こうしたハイレベルなサッカーは、どのようにして可能になったのか、「見方が変わるサッカーサイエンス」などの本を出版され、「サッカーの科学」に詳しい浅井先生に詳しくお話を伺いました。


今朝のエンタメいまのうちのテーマは、「発掘!SPレコード。あの有名人たちの声が蘇る!」

LPレコードが1948年頃に登場し、それ以前から存在していた蓄音機用のレコードをSPレコードと言うようになったそうです。

本日は、そんなSPレコードを集めていらっしゃる落語と大衆芸能、SPレコード研究家の岡田則夫さんに貴重な音源の数々をお持ちいただきました!

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SPレコードはLPレコードが主流となる1960年頃まで生産され、音声の記録媒体として重要な役割を担い、時代の世相を伝える流行歌など娯楽的なものから指導者の演説まで様々な音源があるそうですが、体系的な収集、整理、保存がされておらず、劣化、散逸、消失の危機にあるのだとか。

岡田さんのコレクションは、落語、歌舞伎、音曲、三味線、流行歌、能狂言、演劇、民謡など、ジャンルは多岐にわたり、その数なんと6万作品(SP盤3.5万枚)以上!!

そんな岡田さんの秘蔵コレクションの中から、戦後に録音された「江戸川乱歩」の歌唱や、「大隈重信」の大正初期の演説、昭和12年に録音された「双葉山」の声など、貴重な音源をお持ちいただきました。

このようなSPレコードは、全国の骨董品店、古道具屋などを探すと見つかるかも!?とのことですので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?


♪今日の楽曲
「Shout It Out loud [Live]」 KISS
「アンジェリーナ」 佐野元春

明日のグッモニは、サッカーワールドカップ日本対コロンビア戦中継のため、7:20頃からのスタートとなります。

明日もお楽しみに!!!

グッモニ 2014年6月24日
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