文化放送

水谷加奈のエンタの女王

映画、芝居、コンサート、歌舞伎、ミュージカルから、落語に文楽、能や狂言、そして、美術館、写真展、遊園地!?に至るまで。とにかくこの世は楽しいことがいっぱい!なのだ。エンタの女王、水谷発信の情報で、あなたも毎日エンジョイ!

Feb25

恋とニュースのつくり方

恋とニュースのつくり方あー。不覚にも泣いてしまった。
この映画、割と単純なサクセスストーリーなんだが、
あー。ラストで泣いちゃったよー。

テレビ局で働くベッキーは、
憧れのニューヨークでモーニングショーの
プロデューサーに採用される。
しかし担当する番組は、超低視聴率番組。
視聴率を上げられなかったら、
番組は打ち切りだと宣告される。
さあ、ベッキーは番組の数字を上げることが
できるのか!?
どんな方法を思いつくのか!?

とにかく仕事一筋に前向きに頑張る女性の、
なんと気持ちよいことか。
ベッキーは手を抜かない、そしてあきらめない。
私に最近、欠けているものを教えてくれたような
気もする。。。
ベッキーはいつも髪を振り乱して仕事しているのだが、
途中でドレスアップして、
「ほら、キミはきれいなんだよ」
なーんていうお決まりのシーンがないところも
なんだか小気味よい。
最後までしゃれっ気なく猪突猛進。 

プライドが高くてカタブツのキャスターの
マイクにハリソンフォード。
相手の女性キャスター、高慢なオツボネさまの
コリーンにダイアンキートン。
2人とも最初は嫌な人モードなんだが、
なんだ、いいヤツじゃん。と思える
チャーミングなキャラになっている。

今のテレビを見ていると、
キャスター、コメンテーターが並んで、
予定調和の笑顔とコメントを発する
キモチワルーいワイドショーがあるが、
そういう番組は面白くないんだよ!
と警鐘を鳴らしてくれている映画なのだ。
もちろんラジオもそうだが、
相手と馴れ合いのトークになってしまったら、
ちっとも面白くない。
そこをハリソンフォードとダイアンキートンが
絶妙に表現している。

ベッキーのように全身全霊でぶつかっていけば、
相手は自分を理解してくれるし、夢はかなう。
逃げない女、ベッキーは清々しい。
。。。でも逃げないって、難しいよね。

『恋とニュースのつくり方』
2月25日より公開

Copyright © Nippon Cultural Broadcasting Inc.All right reserved.