• 2018.7.16

    7月16日(月) The News Masters TOKYO 第334回

    【7時台】
    毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。


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    ●7時は「"通れるマップ"災害時の道路情報」について。西日本を中心とした記録的な豪雨の影響で、通行止めが多発し、物流にも影響が出ています。こうした中、国土交通省は、通行止めが多い広島市と呉市周辺で通行可能な道路をまとめた地図「通れるマップ」を発表しました。また、自動車メーカーなども独自のマップを作成し提供しています。今日は、災害時に役立つビックデータを利用した情報サービスについて、取り上げます。


    広域の交通情報など、通常時はもちろん災害時でもビックデータの活用が進んでいます。ビッグデータを中央に集めるだけではなく、車両そのものがすれ違うたびにデータを通信しあう時代がくれば、渋滞や事故が激減する可能性もあります。また、国土交通省だけでなく、トヨタも「通れた道マップ」という数時間おきにリアルタイムに近い情報を発信しており、日本全国の混雑と状況も表示されます。放送では「通れた道マップ」の情報を集める仕組みについてご紹介。今後、ボランティアに向かう人の車などで交通量が増える可能性があります。自然災害の多い日本だからこそ、データ活用など防災技術に注力する必要があるというお話でした。


    ●7時30分は、「有明の海が危ない!ムツゴロウ激減」にフォーカス。九州の4県にまたがる有明海では、今、生き物が激減していて、有名なムツゴロウに関しては50年前と比べると、およそ40分の1まで減少しています。今朝は、その有明海で、豊かな海を取り戻すために活動する、小さな町の水族館の取り組みを紹介しました。


    ムツゴロウは絶滅危惧種で、漁獲量は1960年代後半には150~200tでしたが、1982年には8t、1983~1990年にかけては2~5tまで減少しました。ムツゴロウに関しては禁猟区の設定などの保護の運動が進み、佐賀県、福岡県及び熊本県海域で生息数の回復がみられるといいますが、それでも危機的な状況を脱するまでには至っていない。放送では町の水族館の活動として「やながわ有明海水族館」の館長、小宮春平さんの活動をお伝えしました。


    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。


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    ●8時は、「避難阻む"正常化バイアス"とは?」というニュースについて。西日本を襲った記録的豪雨から10日あまり。今回の大雨では、梅雨前線の停滞など、悪条件が複合的に重なったことから、甚大な被害をもたらしましたが、専門家は日本各地で、これからも同規規模の水害がおこる可能性を指摘しています。また、大阪・兵庫などでは避難指示と韓国の対象者の中で、実際に避難所に逃げた人は1%に満たなかったことがわかりました。避難行動に関して住民の情報の受け取り方について検証が求められそうです。


    今回、迅速な避難など、最大級の警戒を呼びかけていますが、「近所の人と、様子を見ようと話して逃げ遅れた」「夜だったのでためらった」などと言います。なぜためらってしまうのか、その原因の一つが「正常化バイアス」です。「正常化バイアス」とは人間が予期しない事態に対峙したとき、「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)が働き、物事を正常の範囲だと自動的に認識する心の働きのこと。災害時は避難の弊害になりますが、本来は心を防御する働きで、怖い現実から一旦心を落ち着かせる働きです。


    名越さんは「避難場所になっている公民館は行ったことがないなどの理由で行きにくい。避難場所になる公民館などで夏祭りなどの楽しいイベントをすると『楽しい場所』として記憶するといざという時に、足を運びやすくなる」というお話をしていただきました。


    ●8時30分は「お経を唱えると、脳が活性化され、心が豊かになる?」という話題。古代のインドで使われていた言語「サンスクリット語」で、マントラを暗誦すると、脳を活性化するという話題です。マントラは、日本語では「真言」といい、密教系のお寺などで加持祈祷の時に唱えるお経として聞いたことがある方も多いかもしれません。そこで、今日は脳とお経の関係について、脳科学と心理学的な立場から仏教を研究している名越さんに伺いました。


    名越さんはお経を、避難所で慣れない環境で過ごしている被災者の方に簡単にできて、心の平安に役立つ一つの方法として提案したいとお話しています。気持ちが落ち着くだけでなく、脳が変化していることもわかり、アルツハイマーなどの予防にも期待が寄せられています。ぜひ「祈り」「読経」を見直して、心を少しでも安らかにしてほしいというお話でした。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYES NOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YES NOリサーチ」です。今日は海の日ということで「今年もう海行った?」というアンケートをメールとTwitterで募集。リスナーさんにもお電話でご出演いただきました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、元新体操日本代表=フェアリージャパンの畠山愛理さんです。ロンドンとリオデジャネイロ、2度のオリンピックに団体のメンバーとして出場した畠山さん。初日の今日は新体操を始めたきっかけや味わった挫折について、お話を伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Surfin USA / Beach Boys
    2曲目 Lovin' You / Janet Kay
    3曲目 SAILING / Christopher Cross

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  • 2018.7.13

    7月13日(金) The News Masters TOKYO 第333回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。


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    ●7時は、「ため池」について。西日本を襲った今回の豪雨で、被災地では、ため池の決壊に警戒する状態が続いています。広島県では豪雨から数日経って土手の亀裂などが見つかり住民への避難指示が相次ぎました。ため池は全国におよそ20万箇所あり、貯水に役立つ一方、豪雨によって決壊するリスクも高まります。この時間は、災害とため池について考えました。


    ため池は農業用水を確保するために人工的に造られた池で、地元農業者らが管理しています。農林水産省によると、ため池は江戸時代以前に造られたものが多いそうです。雨が止んで2日以上経ってからの決壊。ため池に長期間、水が大量にあったため堤に水が浸透し、脆くなって決壊したとみられています。行政などの対策も大事ではありますが、最後は自分で自分の身を守ることが大事だというお話でした。


    ●7時30分は、「W杯の経済効果」のお話。連日熱戦が繰り広げられているロシアW杯は、フランスとクロアチアが決勝に進出しました。20年ぶり2度目の優勝を狙うフランスと、勝てば初優勝のクロアチアの一戦。そしてベルギー対イングランドの3位決定戦を残すのみとなっています。6月14日の開幕から1ヶ月間に渡って行われているW杯。今朝は、世界的なスポーツイベントがもたらす経済効果について伺いました。


    「経済効果ってそもそも何?」という話ですが、実は経済を分析する人でも定義によって全然試算が違うので金額にもバラつきがあります。しかし、一般的に2つポイントがあります。一つは「経済波及効果」、そしてもう一つが、「パブリシティ効果」(Ex.くまモンに会うために、熊本に行く観光客が増えたり、関連グッズを買ったりして生まれた売り上げは「経済波及効果」 くまモンによって熊本の認知度や信頼度が上がり、興味を持つ人が増えることで生まれた広告効果を「パブリシティ効果」)放送ではW杯とオリンピックの観客動員数、テレビ視聴者数を比較したり、崔さんがドイツW杯の観戦に行った時のことをお話いただきました。


    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは、初登場、水ジャーナリストの橋本淳司さん。


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    ●8時は、「水道法改正に関する話題」について。水道法改正案が今月5日の衆院本会議を通過しました。改正案では、市町村などが手がける水道事業の広域化や、民間企業の参入を促すことで経営を効率化するといった内容です。与党は22日に会期末を迎える今国会での成立を目指していますが、この法案により、どんなことが起こるのでしょうか。


    水道法改正では複数の市町村で事業を広域化して経営の効率化をはかります。市町村などが経営する原則は維持しながら、民間企業に運営権を売却できる仕組みも盛り込みます。しかし水道民営化の先進国であるイギリスでは現在、水道料金が高騰。設備投資が行われないなどの問題が怒っており、国民の8割が水道再公営化を支持しています。


    ●8時30分は「豪雨対策に関する話題」にフォーカス。甚大な被害をもたらした西日本豪雨で河川の氾濫後に避難指示が発令された他、発令後も住民が逃げ遅れて被害が拡大しました。これを受け、政府は、避難指示や避難勧告に関するガイドラインを見直す方針を固めました。


    現行のガイドラインは、各市町村に災害時の避難指示・勧告を行う際の判断基準などを示し、各市町村に発令基準を策定するよう求めています。避難指示や勧告をいつ出すかは、市町村長の判断に委ねられています。今回の豪雨では、岐阜県関市で河川の氾濫後に避難指示が出た他、岡山県倉敷市などでは避難指示が出ても自宅にとどまって孤立する住民が続出しました。橋本さんは土砂災害防止法を具体的にしていくこと、自治体ごとではなく流域ごとの事前情報共有、災害時情報共有、タイムラインの徹底などの見直しが必要で、自然災害が起こってからも災害時の給水の行い方、応援給水をどうするかを学んでおくべきではないかというお話でした。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日は「タケタケFriday」をお届け。本日は魅力的な社員食堂、「社食」を紹介する『世界の社食から』をお届け。今回訪れたのはニュースアプリでおなじみ、ニュースマスター松浦茂樹さんが勤めているスマートニュース!東京・神宮前にある、スマートニュース本社に行ってきました。


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    スマートニュースでは社員食堂は無料。9割以上の方が社員食堂を利用されているとのことです。オーガニックにこだわった料理が提供されています。実は業者の選定にもかなりこだわっており、通常、社食を提供している給食業者ではなく社員のみんなが「良い!」と言った、社食のサービスをやっていなかった、普通のお店に頼み込んで、そのスタッフの方にやってもらっているそうです。みなさん、楽しそうに話しながら食べていたのが印象的でした。


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    また、社内にキッチンがあったり、バリスタがいたりと、とにかく社員に優しい会社でした。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、「ABC クッキングスタジオ」創立者、株式会社ABCクッキングスタジオ取締役の志村なるみさん。志村さんは2009年に社長を退任され、2017年に取締役として復帰されました。最終日の今日は、社長退任後のお話、そして今後やりたいことについて伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 The Heart Of Rock & Roll / Huey Lewis And The News
    2曲目 朝日のあたる道 / Original Love

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  • 2018.7.12

    7月12日(木) The News Masters TOKYO 第332回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。


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    ●7時は、「西日本豪雨、避難所としての学校」というテーマについて。西日本を襲った記録的な豪雨。共同通信のまとめでは、死者は174人となり、今なお60人以上の安否が不明で、懸命の捜索が続けられています。また、総務省消防庁などの発表によると、1万8694棟以上の住宅が被害を受けており、避難している人の数は1万人を超えています。避難所の環境整備や仮設住宅の確保、物資の供給などが急がれます。


    藤原さんは真夏に避難した人の居心地を疑似体験するために、体育館に畳を敷いて一晩寝たことがあるそうですが、心地よくはなかったと言います。学校が地域コミュニティの中心、気持ちの拠り所になることもありますが、普段から地域コミュニティの連絡をよくしておくことが重要です。また藤原さんは「『勧告』や『警報』など、漢字のニュアンスでどちらがより強いものなのか分かりにくい。もっと語気を強めても良いのではないか」とお話いただきました。


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    ●7時30分は、「1泊100万円!世界遺産の寺が始めた新しいビジネスとは?」という話題。京都市にある、世界遺産の仁和寺が「1泊100万円」の高級宿坊を開きました。境内にあった木造二階建ての古い家屋を1億5700万円かけて全面改修し、宿泊事業を始めたということです。


    紹介されている記事によると「宿泊施設というよりは『体験の場所』を提供する」というコンセプト。お坊さんの法話を聴くのも、御殿で雅楽などの演奏を楽しむのもOKですが、費用は自己負担。つまり、素泊まりで100万円です。これまでも藤原さんが何度かお話いただいていますが、日本を潤すためにはハイエンドのサービス提供が必要。奈良では東大寺に敷地内にアマン・グループのホテル建築計画が持ち上がったこともあります。安いサービスもいいですが、高くてビックリだけどもそれだけの価値があるという商品企画も大切というお話でした。


    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社ライトレール代表取締役社長、交通コンサルタントの阿部等さん。


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    ●8時は「西日本豪雨、交通インフラへの影響」について。西日本を襲った豪雨による被害は、交通インフラにも多大な影響を与えています。鉄道は、貨物を含み、複数の路線で一部または全線で運休が続き、復旧の見通しが立たないエリアもあります。神戸市では、昨日、神戸市須磨区の山陽新幹線近くに設置された太陽光パネルが崩れ落ち、安全確認のため新幹線が一時運行を見合わせるということもありました。


    ●8時30分は「鉄道の安全対策」のお話。東海道新幹線のぞみ車内で6月に起きた殺傷事件を機に、鉄道の安全対策に対しての関心が改めて高まっています。2020年には東京オリンピック・パラリンピックも控えており、テロ防止なども含めて幅広い安全対策がより一層求められています。


    世界一安全だと言われてきた新幹線。しかし実は密室で、凶悪な考えを持った人が混じる可能性を考えると非常に心配です。ネットワークと接続したり、AIを活用したりすることによる危機管理が必要ではないかとお話いただきました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日「ヒットの芽」ユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日は、来週東京ビッグサイトで行われる「猛暑対策展」に出店することで話題になっている"バケツエアコン"をご紹介。"バケツエアコン"とはその名の通り、バケツ型のエアコンで、コードレスで持ち運びができ、置くだけで冷えるというもの。大きさは直径約30cm、高さは39cmで重さは4.5kgと見た目は完全にバケツです。上の蓋の部分にファンのようなものがついています。今日は"バケツエアコン"を開発した大阪のベンチャー企業"クールスマイル"の中西雄三さんにお話を伺いました。



    中西さんは3.11の震災後に起業。電気をつかわない、役に立つ商品を開発しています。今回のバケツエアコンは来夏になるとのこと。LINEで発売のお知らせをご案内するとのことです。また、ご紹介した「バケツエアコン」は、来週18日(水)〜20日(金)まで東京ビッグサイトで行われる「猛暑対策展」で見ることができます。こちら事前にWebで申し込みをすれば、無料で入場できます。興味がある方は「猛暑対策展」のHPをご覧ください。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、「ABC クッキングスタジオ」創立者、株式会社ABCクッキングスタジオ取締役の志村なるみさん。今日は、「働く女性」という立場から、志村さんご自身のお話と「女性の管理職登用」についてのご意見を伺いました。


    1曲目 Jack & Diane / John Mellencamp
    2曲目 ジョリーン / オリビア・ニュートン・ジョン
    3曲目 壮年ジャンプ / サザンオールスターズ

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  • 2018.7.11

    7月11日(水) The News Masters TOKYO 第331回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、国際ジャーナリストの高橋浩祐さんです。


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    ●7時は、『ポンペオ国務長官、訪朝の成果は?』の話題にフォーカス。今月8日、日米韓3カ国の外務大臣は、都内で会談し、北朝鮮の完全な非核化を実現するまで、経済制裁を維持する方針を確認しました。アメリカのポンペオ国務長官は会談終了後の記者会見で、今月6日から7日の米朝高官協議で「北朝鮮は完全な非核化を再び約束した」と表明。交渉が前進していることを強調しました。日韓両国も米朝協議を後押しして、交渉が進展するよう結束を図る考えで一致しています。


    アメリカと北朝鮮は、非核化をするのかしないのか、具体策を詰める部分で揉めてしまい、イマイチ分からない状態です。北朝鮮は、平和協定を直ちに結び体制の安全を図ろうとしています。トランプ政権も韓国の文政権も、いつまでも続くわけではありません。金正恩は核を温存したいと思っています。アメリカの次なる一手に今後も注目です。


    ●7時30分は『世界の覇権に変化。米中貿易戦争の要因とは?』の話題にフォーカス。今月6日、アメリカのトランプ政権は、中国による知的財産侵害への制裁として日本円でおよそ3兆8千億円相当の中国製品に追加関税を発動しました。中国もすぐに同じ規模の報復に踏み切り、二大経済大国が相互に広範な輸入品の関税を重くする異常事態は、供給網の亀裂を通じて世界経済に波及すると見られています。なぜ、こうしたことが今起こっているのでしょうか?


    まず、アメリカの覇権の変化について伺いました。およそ6700隻もあった米軍の艦船は今や、その5%にも満たないといいます。戦後最少の270隻余りにまで減っています。さらに、現在アメリカが海外に置いている基地はおよそ600といわれていて、この数字はピーク時の3分の1以下。アメリカの覇権は衰退しています。これを見計らって中国が覇権を握りはじめている状況です。高橋さんはこの流れを受けて、「日本もアメリカに頼らずに自分の脚で立てるように、自分の身を守れるようにならないといけない」と話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『西日本豪雨、企業支援が続々』の話題にフォーカス。西日本を襲った記録的豪雨による死者は10日までに12府県で合計151人となりました。政府は、被災者の生活支援を急ぐため会合を開き、物資の供給を進めています。一方、企業側でもこれまでの災害以上に、自社の強みや特徴を生かして
    災害支援に取り組んでいます。


    企業の災害支援について伺いました。流通や食糧などのインフラ企業が災害時に支援するだけでなく、最近ではIT企業もWi-Fi通信が利用できる臨時通信拠点を開設したり、各地の避難所でも充電設備を設置するなど、災害時の対策に力を入れているようです。また、大手ファッション通販サイトの「ZOZOTOWN」の前澤社長は、豪雨の被災地へ衣服7000点の支援を表明。倉敷市長が避難者の着替えが足りないと支援を呼びかけ、それに応じました。LINEでは、「LINE Pay」と「LINEポイント」を利用して募金できるようになっています。このように、一見災害には関係ないと思われる企業であっても、緊急時に必要なインフラとして対策に力を入れているということがわかりました。


    ●8時30分は、『スタバ、プラスチック製ストロー廃止へ』の話題にフォーカス。コーヒーチェーン大手スターバックスは、2020年までに全世界の2万8千以上の店舗で、プラスチック製の使い捨てストローを廃止すると発表しました。プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化しており、地球環境保護の取り組みを強化する方針です。スターバックスは、アメリカやカナダの一部の店舗で導入されているストローを使わずに飲めるふたへの切り替えを進めるほか、紙製のストローなども提供するとしています。


    アメリカでは毎日5億本のストローが使われているようです。スターバックスは毎年20億本のプラスチックストローの削減を目指します。しかし、「カップや蓋はプラスチックのままなのでストローを廃止したところで0.2%の削減でしかない」という意見もあります。これに対してタケさんは「やり続けることに意味がある。マイカップを持っていくなど個人でできることもある」と意見しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、文化放送が誇る報道侍・塚本ディレクターがお伝えしました。今日取り上げたのは市民グループ『渋谷パラ草の会』の取り組みです。2020年の東京パラリンピックを盛り上げるために、一人一人の市民が出来ることは何なのか。そんなことを考え、実践してみようという草の根の運動が、東京・渋谷区で始まっています。「パラスポーツを応援する草の根運動の会in 渋谷」、通称「渋谷パラ草の会」という市民グループが活動を始めたもので、先日、障害者のバドミントン、パラバドミントンを観戦するイベントが開催されました。東京パラリンピックまで、あと2年。「渋谷パラ草の会」では、健常者の競技とは多少、ルールや参加資格の異なる障害者スポーツの見方を、きちんと説明できるスタッフの育成などにも力を入れています。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、全面ガラス張りのスタジオが印象的な料理教室「ABC クッキングスタジオ」創立者、株式会社ABCクッキングスタジオ取締役の志村なるみさんです。今日は、先生を採用する上でのこだわり、そして、場所へのこだわりについて伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Glory Days / Bruce Springsteen
    2曲目 コスモスドリーム / 高梨雅樹

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  • 2018.7.10

    7月10日(火) The News Masters TOKYO 第330回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『豪雨の死者126人、拡大の恐れ 82年長崎水害以降で最悪』のニュースにフォーカス。活発な梅雨前線による西日本豪雨の死者は9日、12府県で126人に上りました。警察や消防、自衛隊による懸命の救助活動が続けられたが、広島県の土砂災害現場や、広範囲に冠水した岡山県倉敷市真備町地区などで犠牲者が増え、死者・行方不明者299人を出した1982年の長崎大水害に次ぐ被害で、平成で最悪の被害に。なお6府県の86人が安否不明で全容は見えず、拡大する恐れもあります。


    佐々木さんの奥様のご実家は広島県呉市で、広島市と呉市は船がないと移動できない状況。5日くらいは水が通らない、給水車が来ても長時間並ぶといったことも。こうした災害に備えて、高齢者同士でもどうにかなる横のつながりを普段から作っておく、TwitterなどのSNSでの支援体制の確保などを佐々木さんは提案。さらに自分がいる場所は雨が降っていないのに目の前の川が急に増水することがあるため、「流域思考」についても言及しました。


    ●7時30分は、『「集団移住」で地域に新しいコミュニティを!岩手県遠野市のチャレンジ』のニュースにフォーカス。少子高齢化による人口減少や地場産業の衰退など、日本各地で自治体の悩みは尽きません。そんな自治体の一つである岩手県の遠野市では、地域おこし協力隊の制度を活用し、起業家を目指す10数名の移住者を呼び込んで新たな共同体を形成する取り組みが行われています。


    移住には、「行ってみるとなじめなくて寂しい」「仕事をどうすればいいか」などという問題があります。それに対して集団での移住を進めている「Next Commons Lab」の取り組みを紹介。共同体として遠野に行き、そこで仕事をするという方法があります。例えば、クラフトビールの技術がある人たちが集団で行き、事業が軌道に乗るまでは総務省の地域おこし協力隊の仕組みを使って、活動費を捻出します。この取り組みが徐々に軌道に乗り始めているそうです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、サッカー解説者のセルジオ越後さんです。


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    ●8時台は、日本サッカーの今後について伺いました。サッカーのワールドカップロシア大会が佳境を迎えています。明日未明の3時からは準決勝第一試合のフランス対ベルギー、明後日12日の同じ時刻からは準決勝のもうひと試合クロアチア対イングランドが行われます。一方、ベスト16で戦いを終えた日本代表は、次の新たなサイクルに入ります。これまでの4年間を振り返りつつ、今後の課題について考えます。


    「『惜敗』とつく限りはその国は弱いんじゃないですか。アマチュアスポーツに惜敗はあってもいいけどプロスポーツにあってはいけないんです」と辛口に切り出すセルジオさん。さらに、日本のサッカー文化については、「覚め方が早いね。自分の国だけ負けたら終わりで、サッカーそのものを楽しめるような文化にはなっていない」と話しました。さらに、「11人の相手に一勝もできなかったのが今回の反省。試合の内容ではなく、結果を出さないと実績にならない。勝つためにはもっと求めないとだめ」と意見しました。


    ●8時30分は、辛口評論家の存在意義について伺いました。セルジオ越後さんのサッカー解説には、常に「辛口」という表現がついてまわります。今回のワールドカップロシア大会での日本対ベルギー戦の後にも「強い国は負けたら慰めはない、日本は負けても慰めるから、やっぱり強くないということ」というコメントと共に「こんなに勝てない国なのに、辛口評論家はなんで僕だけなんですかね?」という言葉に注目が集まりました。「辛口」のコメントを発信し続けるセルジオさんの「強さ」と、それを支える熱い想いに迫ります。


    セルジオさんは自身の辛口コメントについて、「厳しく言うのは親心。言われているうちが華。どこまでできるかチャレンジさせるのが僕らの仕事」と話します。日本のスポーツ文化については、「日本のクラブチームは、学生の場合『選手』ではなくて『生徒』として扱うが、そう言った日本の社会がそもそも選手を伸ばす環境に適していない。選手として扱わないと強くなれない。日本はノーベル賞はたくさん受賞しているが、スポーツでは難しいのではないか」と解説しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、本の要約サービスを提供する株式会社フライヤーのプロモーションマネージャー、井手琢人さんが上半期の人気ランキングベスト10を発表しました。


    4位『スタンフォード式 最高の睡眠(サンマーク出版)』や10位『寝てもとれない疲れをとる本(文響社)』を受けて「やっぱりみんな疲れてるんですね」と盛り上がるスタジオ。「いつでもどこでも寝れるし、起きれる」というセルジオさんに、タケさんが「プロスポーツマンは寝るの得意なんですよね」と持論を述べました。その他、西川アナは1位の『お金2.0 新しい経済のルールと生き方(幻冬社)』を、タケさんは2位の『なぜ、あの人の仕事はいつも早く終わるのか?(きずな出版)』に注目していました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、料理教室「ABC クッキングスタジオ」創立者、株式会社ABCクッキングスタジオ取締役の志村なるみさんです。従来、料理教室といえば、敷居の高い、「花嫁修業」の場でした。そんな従来の料理教室とは、一線を画すABCクッキングスタジオ。2日目の今日は、ABCクッキングスタジオの強み、そして、その強みをどのように生み出したのかについて伺いました。


    今日の楽曲
    1曲目 Can't Take my eyes off you / Frankie Valli & the 4 seasons
    2曲目 風吹けば恋 / チャットモンチー

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  • 2018.7.09

    7月9日(月) The News Masters TOKYO 第329回

    【7時台】
    毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。


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    ●7時は「オウム真理教元幹部7人の死刑執行について」にフォーカス。上川陽子法務大臣は6日、オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した教団元代表、麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚(63)ら、あわせて7人の刑を執行したと発表しました。上川法務大臣は事件の概要や各死刑囚の役割などについて説明した上で『命を奪われた被害者、ご遺族らの恐怖、苦しみ、悲しみは想像を絶する。慎重にも慎重な検討を重ねて執行を命令した』と述べました。


    今回の執行は一連の裁判が終了したため、執行はいずれ時間の問題であったと清水さんは話します。また、平成最大の事件を平成のうちに集結させたい、改元の慶次に近づくと死刑執行は難しくなるという判断もあったのではないでしょうか。オウム真理教関連の事件は計画的で、他に組織犯罪として再犯させてはならない事件ですが、今回の死刑執行は事件の幕引きではありません。後継団体についても、現状動きはありませんが、警戒が必要というお話でした。


    ●7時30分は、「韓国で対馬旅行が空前の大人気」という話題。今、韓国の釜山では手軽な日本旅行として「対馬ブーム」が起こっています。対馬と釜山との距離はおよそ50キロメートル。釜山港から対馬北部の比田勝港まで高速船で70分という近さです。去年、対馬を訪れた韓国人旅行者はおよそ36万人で、人口3万1千人の対馬市に、1日およそ1000人、多い日には3000人ほどの韓国人が押し寄せています。そこで今朝は韓国の「対馬旅行人気」について取り上げました。


    数年前までは対馬での韓国人旅行者は、団体旅行が主流、騒々しく、マナーが悪く、観光バス・食事・宿泊施設など韓国系の旅行会社が関与していたため、地元には経済効果が薄かったのですが、現在はレンタカーの貸し出しが増えていたり、港近くの飲食店のお客さんの数が増えていたりと経済効果も期待が大きくなっています。
    しかし、一方で対馬の比田勝港の出入国者数は月平均5万人超と日本一出国者が多い港にも関わらず、常設の入国管理施設がないという問題をはじめ、偽ブランド品をかばんに詰め込む旅行者や不法入国などの問題も起こっています。清水さんは「韓国人旅行者の増加は、韓国における歪んだ日本理解を正す好機になる」とお話されておりました。


    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは毎日新聞 編集編成局次長 小倉孝保さん


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    ●8時は、「オウム真理教元幹部死刑執行から考える日本の死刑制度」について。麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚らオウム真理教元幹部7人の死刑執行を受け、日本の死刑制度についても、議論が高まりつつあります。今朝は、日本やアメリカで、死刑囚、刑務官、被害者遺族など、数多くの死刑関係者に取材経験があり、『揺れる死刑』という著作もある小倉さんに、日本の死刑制度が抱える課題について伺いました。


    小倉さんは今回の死刑執行について、死刑を執行することだけでも世界から見れば異例で、さらに一度に7人は問題ではないかというご意見でした。日本は死刑を廃止したことがないため、国民は死刑のない世の中を知りません。一方、同じく死刑制度があるアメリカは一度死刑制度を廃止するなど議論も活発です。今回をきっかけに議論が進み、国民一人一人が死刑について考えて欲しいというお話でした。


    ●8時30分は「きのう日米韓外相会談・北朝鮮の非核化・交渉難航」について。昨日、河野太郎外務大臣とアメリカのポンペオ国務長官、韓国の康京和外交部長官が都内で階段し、北朝鮮の完全な非核化実現に向け結束する方針を確認しました。ポンペオ氏は会談後の記者会見で"北朝鮮は完全な非核化にコミットすると再度約束した"と強調。経済制裁について"非核化が完全に終わるまで続ける"と語りました。


    米国がCVID(完全で検証可能かつ不可逆的な非核化)や核施設の申告、検証に言及したことに対し、北朝鮮は外務省報道官談話で米国の姿勢を「一方的で強盗のような非核化要求だけ持ち出した」と批判し、「信頼強化どころか、我々の非核化意思が揺らぎかねないほど危険な局面」と体制保証が優先と主張しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYES NOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YES NOリサーチ」です。今日は先週発表されたばかり音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボから生まれた新・働き女子パーソナリティ黒河麻里奈さんのレポートでお届けします。今回の質問は「1ヶ月以内に夫婦喧嘩しましたか?」詳細は特集記事からどうぞ。


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    【マスターズインタビュー】
    今週は、料理教室「ABC クッキングスタジオ」創立者、株式会社ABCクッキングスタジオ取締役の志村なるみさんです。20歳で起業した志村さん。初日の今日は起業のきっかけ、そしてABCクッキングスタジオの原点のお話を伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 BE MY BABY / The Ronrttes

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  • 2018.7.06

    7月6日(金) The News Masters TOKYO 第328回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。


    ●7時は、「文部科学省の私立大学支援事業を巡る汚職事件」のニュースにフォーカス。文部科学省の現役局長が自分の子どもを大学に合格させてもらう見返りに、文部科学省の私立大学支援事業の対象校とするよう取りはからったとして、おととい、受託収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。前代未聞の不祥事なのでしょうか?それとも日常的に繰り返されてきたことなのでしょうか?一体何が行われたのかを検証します。


    受託収賄容疑で逮捕されたのは文部科学省前科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者。佐野容疑者は文科省官房長だった2017年5月、独自色のある取り組みを行う次第を支援する同省の「私立大学研究ブランディング事業」の選定で、同大が支援対象となるよう取り計らうことを依頼され、その見返りとして、今年2月に同大を受験した自分の息子を合格させてもらった疑いで逮捕されました。これから文部科学省はどうなるのでしょうか。びんさんに詳しく伺いました。


    ●7時30分は、「住宅ローン 変動型が過去最高」というニュースについて。住宅ローンを変動型金利で借りる人が急速に増えているという日本経済新聞の記事から。2017年度下期に変動型金利で借り入れした人が56.5%を占め過去最高となりました。超低金利が長期化するという観測に加え、マイナス金利政策の導入後に銀行間で加熱した固定型金利の競争が一服した面も一因と考えられています。マイホームの購入の際に悩むのが、住宅ローンの変動型金利と固定型金利。どっちを選んだ方がいいのでしょうか。


    「変動型」は金利が低いことが最大のメリット。金利が変動することがデメリットにもなります。そして、今、超低金利ということは、今後は金利が上がるリスクが大きいのです。一方、「固定型」のメリットは金利が変動しないので返済額も変わらない。デメリットは、金利が高めであるということです。崔さんは「これだけ変動金利を選択しているということは物価が上がらないと思っている人=デフレ脱却できないという人が多い」ということ。「今後もエコノミスト的には金利は低いままか、更に下がるしかないように思います。ただし、10年後は見えないのものなので、一番大切なことはローン返済期間までの自分の収入計画を定めること」とお話いただきました。


    【8時台】
    ●8時は、タケさんに「首都圏で立ち飲みが人気です!」というお話をしていただきました。節約志向や残業削減で早帰りする会社員の「ちょい飲み」客を取り組む「立ち飲み酒場」が増えています。逆に幅広いメニューをそろえる大手チェーンの居酒屋が苦戦しており、大手外食チェーンなどで組織する「日本フードサービス協会」によりますと、「居酒屋」の店舗数は2017年まで7年連続で前年を下回っているとのことです。


    ●8時30分は「伊藤忠、18年ぶりに『独身寮』復活!」という話題。伊藤忠商事はことし4月、横浜市日吉駅の近くに日本最大級となる独身寮を復活させました。およそ4600平方メートルの敷地に7階建て361室が設けられています。高度経済成長期には多くの大企業が寮を所有していましたが、「経費削減」「福利厚生の見直し」などで、統廃合が進み現在に至っています。プライベート重視のライフスタイルが定着している昨今、社員寮について銀座でバーを経営する人間観察のマスターkazuquoママと話し合いました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日は『タケタケFriday』今朝は、kazuquoママに最近の銀座の状況、宮里藍さんがオリンピックのコーチを断った件についてお話を伺いました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、株式会社SOU代表取締役社長 嵜本晋輔さん。嵜本さんは、プロサッカー選手を引退後、家業であるリサイクルショップでセカンドキャリアをスタートし、2007年にはブランド買取専門店「なんぼや」をオープン。年商200億円を越す企業に成長させ、今年3月には東証マザーズへの株式上場を達成しました。そんな中、株式会社SOUは嵜本さんの古巣、ガンバ大阪のスポンサーに名乗りを挙げました。その理由は?


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Go West / The Village People
    2曲目 Lucky Star / Madonna
    3曲目 7月7日、晴れ / Dreams Come True

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  • 2018.7.05

    7月5日(木) The News Masters TOKYO 第327回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。


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    ●7時は、「家事支援サービス大手、企業向け市場開拓へ」というニュース。家を掃除するハウスクリーニングや、洗濯、料理の作り置き、子供の送り迎えなどの家事代行にかかる費用の一部を企業が福利厚生として肩代わりするプランの提供を、各社が始めています。家事代行サービスの市場規模は最近の調査では980億円でしたが、共働きの増加などで将来は6000億円になるとみられています。


    あまり浸透していないように感じる「家事代行サービス」。共働きで年収が7~800万円を超える世帯については自分の時給(年収を年間総労働時間で割ったもの)分を払って「時間を買う」という感覚が大事だと藤原さんは話します。子どもをスイミングスクールやテニススクール、塾に送ったりすることでさえも手間だと感じる人もいますが、このような手間を省くサービスもあるため、一度利用してみるのが良いのかもしれません。


    ●7時30分は、「市町村別年収ランキング、意外な地方がランクイン!!」というテーマにフォーカス。総務省が発表した2017年の市町村税の課税状況から出した、住民一人当たりの年収ランキングによると1位は港区で1115万円、2位は千代田区の944万円と東京23区が続きますが、3位に813万円で北海道の猿払村が入っています。


    猿払村は総人口2737人(今年3月末時点)、村面積の8割が森林で漁業と酪農が盛んなところです。ニュース記事によると「ホタテの水揚げ」量が日本一。村にはホタテ御殿が立ち並び、ベンツなどの高級車が走っているということです。藤原さんは「地方活性化をもっともっと進めるためのヒントがある。婚活イベントやIターンを実施すると良いのではないか」とお話されていました。


    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは横浜DeNAベイスターズ前社長でスポーツ庁参与の池田純さん


    ●8時は「西野監督采配に見る『次世代型リーダーと次世代型組織づくり』」という話題にフォーカス。サッカーワールドカップロシア大会に臨んだ「西野ジャパン」は大会前の悲観的な予想を覆し、2大会ぶりに「ベスト16」入りを果たしました。突然の監督交代で、指名された西野朗監督。絶体絶命の状況から2ヶ月半で、誰も予想しなかった展開に代表チームを導いた西野采配に、「次世代型リーダー」と「次世代型組織づくり」のヒントがあるようです。


    池田さんは西野監督の「何が足りなかったのか」という言葉の以上に「劇的に変えたかった(そう思って2ヶ月やってきた)」という言葉が印象的だったと言います。「組織」でまず何においても大切なのはリーダー。「劇的に変える」リーダーの情熱と方針に基づく「組織づくり」がたった2ヶ月しかありませんでしたが、組織力の躍進に繋がりました。今回、西野監督は、組織論的に次世代型組織の「次世代型リーダー」にまさしく当てはまるということでした。


    ●8時30分は「元プロ野球選手も盛り上げに参加『高校野球記念大会』残された課題」という話題にフォーカス。来月5日に開幕する「第100回全国高等学校野球選手権記念大会」の代表を決める地方大会が今週末に開幕します。今年は「元プロ野球選手による始球式」が話題となっており、神奈川県大会の始球式では元巨人の原辰徳さんと元中日の山本昌さん、茨城では元巨人・横浜の仁志敏久さん、大阪では元メジャーリーガーの黒田博樹さん、徳島では元中日の川上憲伸さんら元プロ野球選手が、記念大会を盛り上げようと、全国各地で協力しています。一方で、高校野球で懸念される課題も残されています。


    第100回記念大会の従来と異なる点は代表校の数が史上最多であること、夏の大会では初めて「タイブレーク」を採用していることです。(決勝ではタイブレークを採用せず、延長回は十五回で打ち切り、翌日以降に改めて再試合を行う)しかし、まだまだ課題は残されています。「球数制限の導入」「連投禁止」に関しては賛否が分かれています。また、本来「高校野球=部活動」。球児達は勉強をちゃんとしているのか、これからの将来のことを大事してほしいというお話でした。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日「ヒットの芽」ユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日は、バリアフリーの情報を"英語"で発信しているWeb Site、"Accessible Japan"をご紹介。運営しているカナダ出身で現在東京に暮らしているジョシュア・グリズデイルさんにお電話でお話を伺いました。


    日本のバリアフリー化は2020年のオリンピック・パラリンピックが決まったこともありスピーディーに変化していて、民間でもホテルは少しずつ、進んできましたがレストランなどはまだまだだと言います。


    グリズデイルさんのおすすめのスポットは浅草寺。バリアフリーにも手厚いということです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社SOU代表取締役社長嵜本晋輔さん。嵜本さんは、プロサッカー選手を引退後、家業であるリサイクルショップでセカンドキャリアをスタートし、2007年にはブランド買取専門店「なんぼや」をオープン。年商200億円を越す企業に成長させ、今年3月には東証マザーズへの株式上場を達成しました。嵜本さんの経営哲学「ポジショニング戦略」、「価値とは個性だ」という考えをお餅だそうです。


    1曲目 Living in America / James Brown
    2曲目 Always / Bon Jovi
    3曲目 星のかけらを探しに行こうagain / 福耳

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  • 2018.7.04

    7月4日(水) The News Masters TOKYO 第326回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時は、『サッカー日本代表、次期監督は誰に?』の話題にフォーカス。サッカーFIFAW杯ロシア大会、日本対ベルギーの熱戦から一夜明け、日本代表の次期監督人事にも注目が集まっています。日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、ベースキャンプ地のカザンで取材に応じ、今月26日の理事会で仙人したい意向を示しました。西野監督の続投を望む声もある一方、元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマンさんも候補に挙がっています。


    日本人リーダーと外国人リーダーの違いについて小林さんは、「勝手がわかっていますが、先輩後輩の派閥争いや、ややこしいスポーツマスコミに左右されるなど、しがらみが多いのが日本人監督。派閥争いに疲れてしまったら外国人監督が使いやすい」と話しました。


    ●7時30分は『高橋大輔さん異例の復帰 アスリートの引き際とは?』の話題にフォーカス。フィギュアスケート男子でバンクーバーオリンピック銅メダルの高橋大輔さんが、競技会に復帰すると、所属事務所を通じて明らかにしました。高橋さんは「新シーズンが始まる7月1日、競技会への復帰をさせて頂くことをご報告させていただきます」と、復帰の理由を説明。昨年の全日本選手権にテレビの仕事で立ち会ったことで意欲が湧いてきたことをあげました。他にも、サッカースペイン代表のイニエスタ選手の引退表明や日本代表の本田圭佑選手の代表引退をほのめかす発言などが注目されています。アスリートの引き際とは、何を意味するのでしょうか?


    スポーツ選手には必ず引退がきます。引退興行や復活興行がお決まりで、その際に人気が出ることが期待できます。小林さんは、「次の自分を見つけて幸せになってほしい」とエールを送りました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『企業の4割、日銀が大株主』の話題にフォーカス。日本株市場で日銀の存在感が一段と高まっています。ETF=上場投資信託を通じた保有残高は時価25兆円に達し、3月末の時点で上場企業のおよそ4割で上位10位以内の「大株主」になった模様です。うち5社では実質的な筆頭株主であり、日銀はETF購入を国債購入と並ぶ2%物価目標達成の手段と位置づけますが、金融市場での存在感が高まるほど出口戦略は困難になります。


    国債とETMを買いまくっている。昨年は6兆円。株式市場で取引していいのかということと、日銀が大株主になることで、ガバナンスとして問題があるのでは、という指摘もあります。「日銀は間接的にしか株を買っていないから証券会社が物言えばいい」という意見と、「とはいえ証券会社から株を買っているのは日銀なのだからもっと圧をかけないといけない」という意見もあるようです。入山さんは、「安定した大株主がいるからと、規律が緩む経営者ももしかしたらいるだろう」と話しました。出口戦略に今後も注目です。


    ●8時30分は、『三菱地所、大規模リノベーション』の話題にフォーカス。三菱地所は、今年で築60年を迎えた東京都千代田区にある大手町ビルの大規模リノベーション工事に着手したと発表しました。ビル東側には、大企業の先端技術関連部署やベンチャー企業をテナントとして誘致し、連携を促す「LAB(ラボ)ゾーン」を設定。新旧企業の交流により、「新たな事業を生み出す拠点とする」考えです。


    大手町・丸の内・有楽町、これの頭文字をとって大丸有と総称する地区が、まちづくりの取り組みを始めました。その座長を務めることになったという入山さんが問題視するのは、大企業ばかりで、ベンチャー企業を取り込むなどのイノベーションを起こすきっかけ作りが思うように進んでいないことです。「スーツで働く人が集まるニューヨークとTシャツに短パンで働く人が集まるシリコンバレーを混ぜるような仕組みづくりをしたい」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は入山さんにお話しいただきました。紹介したのはアルミ加工、金属試作に特化した京都の企業「ヒルトップ」です。世界でも数少ない試作に特化した会社です。1年間で1000人の起業家がヒルトップを訪れるそうです。この世に1つしかないものは意外とたくさんあり、たったの5日で作り上げてしまうと言います。2014年には、アメリカ進出を果たし、今後ますます注目の企業となりそうです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社SOU代表取締役社長嵜本晋輔さん。嵜本さんは、プロサッカー選手を引退後、家業であるリサイクルショップでセカンドキャリアをスタートし、2007年にはブランド買取専門店「なんぼや」をオープン。年商200億円を越す企業に成長させ、今年3月には東証マザーズへの株式上場を達成しました。嵜本さんの経営哲学「ポジショニング戦略」について伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Born In The U.S.A. / Bruce Springsteen
    2曲目 銀河鉄道999 / ささきいさお

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  • 2018.7.03

    7月3日(火) The News Masters TOKYO 第325回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『FIFAワールドカップ日本VSベルギー』の試合を民放ラジオ実況中継を務めた文化放送・松島アナウンサーと振り返りました。日本代表の興奮のゴールシーンの音源と、「もしや優勝候補国に勝てるかも...」と誰もが思った時のベルギーのゴールシーンの音源とともにオンエアー。3-2と惜敗するも、格上相手にここまで戦った日本を誇りに思うタケさんでした。


    ●7時30分は、『空飛ぶ車 2020年代に実用化?』のニュースにフォーカス。操縦士なしで空を移動する「空飛ぶクルマ」の実用化に向けて、政府が動き出しました。2020年代の実用化を目指して、安全確保や技術開発などを検討する官民協議会が年内にも設置される予定です。空飛ぶクルマは、都市部の渋滞解消のほか、災害時の活用にも期待されていて政府も、その実現を後押しします。


    空には飛行機はあるものの、歩行者をはねる心配はないという安心があります。これに関して、中心になっているのはドバイ。道路が整備されていないところに、車がドッと押し寄せて渋滞に悩まされているというお国事情があり、近く、空中タクシーや空飛ぶ白バイの実用化といった案も出ているそうです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時台は、『上場企業の役員報酬』の話題にフォーカス。上場企業の役員報酬で「1億円プレーヤー」が増えています。2018年の3月期に1億円以上の報酬を得た役員の人数は、前の年の同じ時期と比べて15%の増加となり、538人と、初めて500人を超えました。競争の土俵が世界に広がる中、優秀な経営者には高額の報酬を与える欧米型の体系に日本も近づきつつあります。


    理由の一つとしては、人材のグローバル化が充実していることが挙げられます。日本は経営者の報酬が世界と比較すると低く抑えられていますが、外国人の経営者が増えているため、報酬額を世界的標準に揃えたという背景があります。楠木さんは、「経営の対価を報酬で評価するのはいいが、常識が必要。アメリカでは何百億円ももらっていたりする。会社でみんなで働いているのに1人だけ高収入というのはおかしい。一緒に働いていて、『この仕事ぶりだったらしょうがない(高額報酬をもらうべき)』と思うような働きぶりを見せることが大切」と話しました。


    ●8時30分は、『アマゾン、配送ネットワークの拡大』の話題にフォーカス。アマゾンが配送ネットワークの拡大を狙って、配送用のアマゾン仕様の車両やユニフォームのディスカウント、ガソリン代の割引など複数のインセンティブを含んだプログラムを提供して新たな配送パートナーの募集を始めます。アマゾンは、このプログラムにより、全米で数百人のビジネスオーナーと数万人のドライバーを確保する計画です。


    これは主としてアメリカの話です。アメリカだと配送を自社でやっていますが、日本では宅配業者が配送するのが日常です。アメリカにおける配送ネットワーク拡大の背景には、消費者の特徴が関係しています。日本では、買うと思ってクリックしますが、アメリカでは返品がとても多いようです。楠木さんは、「日本のアマゾンとは違うマーケットで動いていること、各国それぞれに合った対策がとられていることがわかるニュースだ」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、楠木建さんに『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』(中公新書)をご紹介いただきました。2017年12月に発売され、著者は歴史学者の吉田裕さん。Amazonでベストセラー1位を獲得しています。


    日本軍兵士の過酷すぎる実態は、語り継がれていないことが多くあります。例えば、アジア・太平洋戦争による日本人死者は民間人が80万人、軍人・軍属が230万人の合計310万人。そして、その9割が戦争末期、1944年以降のわずか1年ほどの間に亡くなったと推算されます。短期間に甚大な死を引き起こした要因は何か、豊富な資料に基づき緻密に描き出した本です。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社SOU代表取締役社長嵜本晋輔さん。嵜本さんは、高校卒業後、Jリーグ「ガンバ大阪」への入団と同時に関西大学に進学。プロサッカー選手を引退後、家業であるリサイクルショップでセカンドキャリアをスタート。2007年にはブランド買取専門店「なんぼや」を関西にてオープンし、創業からわずか7年ほどで、年商200億円を越す企業に成長させ、今年3月には東証マザーズへの株式上場を果たしています。今日は、中古家具・家電から、高級ブランド品へと商材を変更した経緯について伺いました。


    今日の楽曲
    1曲目 Good time / Owl City & Carly Ray Jepsen
    2曲目 I can't help myself / The Four Tops
    3曲目 サザエさん / 宇野ゆう子 ※作詞:林春生 作曲:筒美京平

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