• 2018.6.18

    6月18日(月) The News Masters TOKYO 第314回

    【7時台】
    毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。


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    ●7時は「違法民泊撲滅!民泊新法スタート」にフォーカス。6月15日から新法が施行された住宅宿泊事業法、いわゆる民泊新法ですが、その背景にあるには、違法な民泊の存在です。そこでFNN.jpで読まれている、違法民泊の実態について、お届けします。


    これまで一般住宅などに宿泊させる場合、旅館業法の許可などを得る必要がありましたが、民泊新法では自治体への届け出提出義務や営業は年間180日までや、標識の掲示、本人確認・宿泊者名簿の作成など複数のルールが定められ、グレーゾーンが解消され、健全な民泊の普及が期待されています。しかし、一方で、家主がいる住宅の場合、「利用者が宿泊している時は家主の不在は1時間以内」と「規制が厳しすぎる」という声も上がっています。さらに多くの既存の民泊は新法に対応していなかったため、許認可のない民泊施設を大量にサイトの掲載から削除。予約が多数取り消されるなど混乱も広がっています。


    また、宿泊者のマナーの悪さ、犯罪の温床となる可能性もあります。2020年までに民泊の普及は、ホテル不足、利用しやすい価格の宿泊先確保にとって重要、一方で問題点をクリアすればシェア経済拡大の促進する機会だというお話でした。


    ●7時30分は、「二世議員は大変なんです」という話題。昨日は父の日でしたが、今朝はかねてから問題視されている国会議員の世襲について。世襲の実態ですが、自民党の衆議院議員のうち、実の父親が国会議員だった人は67人いました。実は自民党衆院議員の24%、およそ4人に1人に相当することになります。


    父親が大臣経験者だった人は51人、「実父が国会議員」だった人の76%で全ての自民党衆議院議員のうちの18%。そして、実父が総理大臣経験者は5人です。大臣は概ね5回以上の当選歴があるため、息子や娘は地元選挙民に馴染みのある名前で選挙を戦えるという利点があります。しかし、二世議員特有の苦労というのもあり、いつも「お父さんはこうだったのに...」と比較されたり、支持基盤について十分な知識なしに候補者となった場合、後援会組織の運営や政治資金の扱いは子さんの秘書に任せっきりで口も出しにくいのです。政治家の劣化が言われて久しいです。それは世襲政治家が目立っていることがその理由の一つとされることもあります。


    しかし、意欲も能力も十分にある人を、政治家の子どもだからダメだと排除するのは人材活用の点から不合理です。肝心なのは日本のため、世界のためにきっちり働いてくれる政治家をどう探し、選ぶのか。選挙の候補者の選考基準を明確にして、決定プロセスをオープンにし手から優れた人材を正解に登用できるような工夫を政党に求めたいというお話でした。


    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。


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    ●8時は、「立憲民主党の児童虐待防止法案は虐待の抑止力になるのか?」というお話。東京都目黒区の船戸結愛ちゃんが虐待を受けて死亡したとされる事件では、児童相談所が何度も関わっていながら、命を救えませんでした。専門家は、児童相談所と警察などの関係機関の連携の必要性を指摘しています。今朝は専門家として児童相談所に関わってきた名越さんに現状について伺います。


    厚生労働省の資料によると2016年虐待が疑われる対応件数は12万2575件、2008年から2015年度の8年間で、虐待でなくなった子は408人。およそ4人に1人は、児童相談所が関わったことがある子供ということになります。児童相談所は親が子供を養育できるのかを判断、関係施設に連絡・連携する権限があリます。どの段階で警察へ連絡するかなどの基準は、自治体によってまちまちになっています。


    立憲民主党が「児童相談所強化緊急プラン法案(仮)」として、人員体制の強化、専門性の高いスーパーバイザーおよび児童心理司の配置を提言しています。また、権威を持ってモンスター的な親に対応する体制、警察の介入を周知させ、警察との全権情報共有を児童相談所に義務化することを提案。子どもは親といるのが幸せ、という日本人の常識を見直す必要性があり、場合によっては、親子を引き離す必要があります。児童相談所に判断する権限と専門的な知識、サポート体制を作るべきで受け皿になりうる里親制度、施設の拡充も大事というお話をしていただきました。


    ●8時30分は「チバニアンが天然記念物に?」という話題。国の文化審議会は15日、地球の時期のN極とS極の向きが77万年前に逆転した痕跡が残る「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」を天然記念物に指定し、保護を図るよう林芳正文部科学大臣に答申しました。この地層を根拠に、日本の研究チームは、地球史のうち77万〜12万6千年前の時代区分を「チバニアン(千葉時代)」と名付けるよう国際学会に申請しています。


    地磁気逆転地層とは地球で今まで何度も繰り返されてきたという地球のN極とS極が逆になる現象。今までは約78万年前と推測されていた最後の地磁気逆転の時代が、それより一万年ほど遅い、77万年前だということがわかり、これが画期的な研究成果として認められました。生物の大量絶滅や気候変動と磁場の逆転が関係していると言われています。世界有数のジオパーク、一度訪れてみてはいかがでしょうか。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYES NOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YES NOリサーチ」です。今日は先週発表されたばかり音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボから生まれた新・働き女子パーソナリティ曽根あかりさんのレポートでお届けします。今回の質問は「通勤にリュックを使っていますか?」詳細は特集記事からどうぞ。


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    【マスターズインタビュー】
    今週は、蓄電池開発のエリーパワー株式会社 代表取締役・吉田博一さん。吉田社長は、住友銀行副頭取や三井住友ファイナンス&リース社長、慶應義塾大学の教授などを経て、69歳でベンチャー企業「エリーパワー」を企業しました。初日はなぜ69歳にして新たな起業にチャレンジしようと思ったのかというお話を伺います。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Isn't She Lovely / Stevie Wonder
    2曲目 あじさいのうた / 原由子

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  • 2018.6.15

    6月15日(金) The News Masters TOKYO 第313回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。


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    ●7時は、「成人とは?」というテーマにフォーカス。成人年齢を現行の20歳から18歳に引き下げる「改正民法」がおとといの参議院本会議で成立しました。施行は2022年4月1日からとなります。1876年以来、実に140年以上続いてきた「成人」の定義が変わることとなりますが、一体何が変わるのでしょうか。


    何が変わるのか?結婚は男女共「18歳以上」に統一。10年有効のパスポート取得、親の同意なしにクレジットカードやローンの契約などができるようになります。しかし、これまでと変わらず20歳からなのは飲酒や喫煙、競馬などの公営ギャンブル、国民年金保険料の納付義務、養子をとるという行為。放送では諸外国との違いやたけさんが気になっている少年法との関連についてお話いただきました。


    ●7時30分は、「株高で億万長者が6割増」という話題について。2013年、日銀の黒田東彦総裁のもとで行われた異次元ともいわれる金融緩和は、株や土地などの資産を持つ人ほどその恩恵を得ており、多数の『緩和長者』を生み出しました。国税庁によりますと、2016年の年間所得が1億円を超えた人は2万500人で、5年前に比べて6割増えました。そのうち1万1千人は、株式の売却や配当などが主たる収入だった人で、5年前に比べて倍増したということです。


    異次元緩和とは、市場に投入するお金の量を2倍にし、2年で2%の物価上昇を達成すると宣言。達成のめどが立たないまま国債や株の購入量を増やしマイナス金利政策も導入しました。日銀は大量の国債を金融機関から買い上げ、世の中に出回るお金は約360兆円増えました。最近、株や仮想通貨でも億万長者になった"億り人"がいますが、ほとんど負けるのが株だったり仮想通貨。全財産を入れ込まないようにしましょう。


    【8時台】
    本日、金曜日8時台のゲストはサッカー解説者のセルジオ越後さん。


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    ●8時は、「日本代表に物申す」。2018FIFAワールドカップがロシアで開幕しました。グループステージの日本代表の初戦、コロンビア戦は、19日火曜日午後9時キックオフ!!いよいよ迫ってきましたが、ここまで"ハリルホジッチ前監督の突然の解任"、"西野ジャパンの代表メンバーの決定"、"西野ジャパンの代表メンバーの決定"、"前哨戦の国際親善試合では、ガーナ、スイスに完敗し、パラグアイに逆転勝ち"などSAMURAI BLUEのニュースを振り返りながら、セルジオ越後さんにズバッと解説していただきました。


    セルジオ越後さんは「4年に1回同じことが起きてる。成長がない。日本のサッカーがどんどん層が薄くなっている」とコメント。他にも舌鋒鋭いセルジオ越後さんのコメントが炸裂しました。


    ●8時30分は、セルジオ越後さんといえば辛口なコメントが人気です。そこで今朝はセルジオ越後さんの名言を集めました。ビジネスや人間関係に役立つ名言の数々。その言葉に秘められたセルジオ越後さんの思いを伺いました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週は「2018 ロシアサッカー世界大会の舞台裏」と題して開幕直前のワールドカップの裏側に迫る、特別企画をお届け。最終日を飾るのは、勿論セルジオ越後さん!セルジオ越後さんなりのワールドカップの楽しみ方や注目点を伺いました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、元プロ野球選手で野球解説者・指導者の桑田真澄さん。40歳の時に現役を引退した桑田さんは、50歳までの10年間はみっちり勉強すると決めていたそうです。そして、今年4月、50歳になりました。桑田さんのこれからとは?プロ野球界への復帰、あるのでしょうか。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Satisfaction / The Rolling Stones
    2曲目 愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない / B'z

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  • 2018.6.14

    6月14日(木) The News Masters TOKYO 第312回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。


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    ●7時は、米朝首脳会談の成果について、国際ジャーナリストの高橋浩祐さんから今回の会談の内容についてどのような印象を持ったのかなどをお話いただきました。


    米朝首脳会談は事前の予想通り「一大政治ショー」に終わりました。金委員長がアメリカの大統領を相手に微笑みを交えて握手やボディランゲージを繰り返し、さらに互いの背中を優しく押すことで世界の指導者としてのイメージを強化しました。内政面でもアメリカから認められた偉大な指導者という国内プロパガンダの格好の材料にできるため、今後独裁国家体制の個人崇拝を一層強めるかもしれません。合意文書でうたわれた「朝鮮半島の非核化」は北の一方的な非核化ではなく、むしろ米朝双方による「相互の核軍縮」という立場をアメリカが認めたということ。他の発言とともに見るとトランプ大統領は北朝鮮を事実上の「核保有国」と容認し、時間のかかる「核軍縮交渉」のプロセスに入ったと考えざるを得ないということでした。


    ●7時30分は、「成人が20歳から18歳に!大人の定義とは?」というテーマにフォーカス。成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が、昨日行われた参議院本会議で、与党などの賛成多数により可決、成立しました。施行は2022年4月1日。成人年齢の変更は、1876年(明治9年)以来、146年ぶりとなります。「大人」の定義が変わることで、国民生活にどのような影響を及ぼすのか?藤原さんと一緒に考えました。


    18歳から成人にはなりますが、18歳からOKなことと、20歳まではダメなことが混在しています。(選挙権、国民投票、結婚などはOK タバコ、酒、競輪競馬などは20歳までダメ)教育的には高校という期間の役割が明確になったと藤原さんは話します。これまでは中学の延長で、さらに難しいことを勉強して大学進学の準備をするところでしたが、今後は「成人=大人」に仕上げる最終期間となるのです。しかし、一方で「大人」の責任という観点では、従来の少年法との整合性が気になるとのこと。18歳成人になると、凶悪事件では刑事事件として裁判を受け、刑務所に入り、前科がつく身になります。これを保護すべきか厳罰主義でいいのかは意見が分かれるところです。法律で認める「成人」=大人であるということと、観念としていわゆる「大人である」ということは、一緒くたに語れません。最後に藤原さんの考える「大人の定義」についてお聞きしました。


    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは横浜DeNAベイスターズ前社長でスポーツ庁参与の池田純さん


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    8時は「2026年ワールドカップ アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催決定」のニュースに注目。2026年大会から出場国が、現行の32から48カ国に増えて、試合数も現行の64試合から80試合に増えることが考慮され、過去に開催経験もあるアメリカやメキシコを含む3カ国共催が選ばれたと考えられています。実はアメリカは2022年の誘致で「カタール」との一騎打ちに敗れてからは開催意思を示していなかったのですが、2017年にカナダ、メキシコと「3カ国共催」で改めて立候補を表明し、一番遅れていました。しかし、今はアメリカのサッカー協会も俄然やる気を出していると言います。今年の「ギャラップ」の世論調査でサッカー人気は18〜34歳では、アメリカンフットボールについで2番人気となっています。参加国が48カ国に増えるのに合わせて、「アジア枠」は4.5から8.5に倍増し「北中米カリブ海」も3.5から6.5に増えて、従来のヨーロッパや南米よりもアジアや北中米カリブ海にFIFAが触手を伸ばしているのがわかるというお話でした。


    8時30分はNPB 戦力外選手・引退選手の追跡調査結果"プロ野球選手のセカンドキャリアをどうする?"という話題。日本野球機構は、昨シーズンに戦力外となった選手と、引退した日本人選手126人の追跡調査を行いました。その結果、7割にあたる88人が球団、社会人野球、評論家など野球関係の職業についている一方、3割の人が野球関係以外の道に進んでいるがわかりました。なお、126人の平均年齢は29.4歳、平均在籍年数は8.1年でした。


    「野球に7割」、「野球以外に3割」この傾向は、NPBが調査を始めて以来、11年間変わっていません。野球関連といっても、ベイスターズの久保選手のようにアメリカの独立リーグに挑戦する人もいれば、社会人野球に行く人、球団のスタッフになる人、評論家になる人などがいます。一方野球以外の道に進んだ3割の人はサラリーマンや経営者になっています。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日「ヒットの芽」ユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日は「2018 ロシアサッカー世界大会の舞台裏 ワールドカップ 旅の楽しみ ~体験的マーケティング論~」をお届け。池田さんは前回の「2014 ブラジル大会」を現地で感染した池田さん。「ワールドカップ 旅の楽しみ」では一生に一度の劇的なシーンに遭遇でき、開催中の現地でしか手に入らないグッズを買える。現地の食事とお酒、文化とのふれあい等まさに"旅の醍醐味が詰まっている"ということです。こちらのブログでは池田さんからお借りした写真をご紹介します。


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    【マスターズインタビュー】
    今週は、元プロ野球選手で野球解説者・指導者の桑田真澄さん。早稲田大学大学院で学んだ桑田さんは、中学の硬式野球チームの運営や東京大学野球部のコーチに就任するなど、指導の経験を積んできました。そこで感じた難しさ、そしてスポーツマンシップについて伺います。


    1曲目 You May Be Right / Billy Joel
    2曲目 Back in the U.S.S.R. / the Beatles
    3曲目 Waving flag / K'NAAN
    4曲目 恋するカレン / 大瀧詠一

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  • 2018.6.13

    6月13日(水) The News Masters TOKYO 第311回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、文化放送報道スポーツセンターの鈴木びんさんです。


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    ●7時は、シンガポールで行われた米朝首脳会談の話題にフォーカス。日米関係やアメリカ政治がご専門の笹川平和財団上席研究員の渡部恒雄さんにお話を伺いました。


    会談の様子は、予想以上に緩い雰囲気だったそうです。渡辺さんはトランプ大統領について、「北朝鮮の歴史を多分知らないだろう。世界にアピールできればいいと考えていて、これはトランプ劇場だ」と話しました。北朝鮮がどこまで本気かはわかりませんが、この場に出てきたことは重要なことです。今後の展開に注目です。


    ●7時30分も米朝首脳会談の話題。朝鮮半島情勢がご専門の拓殖大学大学院・国際協力学研究科特任教授の武貞秀士さんにお話を伺いました。


    武貞さんは、「ニコニコしていて和やかな雰囲気。前触れは賑やかでしたが、最小限のネズミ一匹がちょろっと出てきただけでした」と会談の様子を振り返りました。終戦宣言についても具体的な話には及びませんでした。これは、米韓が戦争する間ではないことを確認すると、なんのために米韓軍事演習をするのか、という話になってしまうためです。また、拉致問題については「安倍さんがこだわっていたから言及しました」というニュアンスであり、国際問題として捉えていないと指摘しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、米朝首脳会談が開催されたシンガポールにいるメディアアナリストの上杉隆さんにお話を伺いました。拉致問題ついて質問をした上杉さんですが、日本以外関心がない様子で、その時の様子について上杉さんは、「大きく言うと、日朝の問題なので安倍総理が自分でやれという話です。外交は武器を持たない戦争です。『安倍総理に代わって代弁したのだから、非核化達成のための費用は日本が払ってね』と取引材料にされてしまった」と解説しました。


    ●8時30分は、『マレーシア、日本と国産車』の話題にフォーカス。マレーシアのマハティール総理は、産業政策の一環として、自動車分野で「日本の力を借り、世界で通用する新たな国産車の製造会社を立ち上げることを検討している」と語りました。国内政治に関しては、自身の15年ぶりの総理再登板をもたらした民意を尊重しつつも、多民族国家の政情安定を優先するため「欧米型の自由な民主主義は目指さない」と言明しています。


    自動車を自分の国で作るのは、各国にとって悲願でした。日本はその意味で成功した国です。そのためマレーシアは、新しい国民車を作るために日本の協力を求める考えを示しました。一方日本企業側は、市場が狭いと言う理由でマレーシアにはあまり興味がないようです。入山さんは、「その危機感もあって日本企業に誘致しようとしている」と解説しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週は、「2018 ロシア サッカー世界大会の舞台裏」と題して、開幕直前のワールドカップの裏側に迫る、特別企画をお届けします。3日目の今日は、開催国のロシアをフィーチャー。開幕直前のロシア、どんな状況なんでしょうか?モスクワ在住のアナウンサー、いちのへ友里さんに伺いました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、元プロ野球選手で野球解説者・指導者の桑田真澄さん。桑田さんが早稲田大学大学院で研究対象に選んだのは、もちろん野球でした。調べたのは、戦前、早稲田大学野球部の監督を務めた飛田穂洲氏の「野球道」の教えでした。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 The Power of Love / Huey Lewis & the News 
    2曲目 かたちあるもの / 柴咲コウ

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  • 2018.6.12

    6月12日(火) The News Masters TOKYO 第310回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、シンガポールにいるメディアアナリストの上杉隆さんにお電話をつないで、米朝首脳会談を直前に控えた現地の様子などを伺いました。


    首脳会談が開かれるホテル付近にいる上杉さん。最新情報としては、非核化への合意だけでなく、朝鮮戦争終結にも話が及ぶのではとの報告もあり、歴史的転換となる首脳会談と言われています。その背景としては、北朝鮮もアメリカも外交のスタイルが素人であり、良いか悪いかは別としてある種ノリで話が進んでいます。本来ならば合意化しないものが、素人同士だからこそのこの展開。「ヒラリー・クリントンではありえなかった」と上杉さんは評しました。


    ●7時30分は、「米朝、非核化の方式」にフォーカス。今日、このあと10時から行われる予定の史上初の米朝首脳会談。トランプ政権は北朝鮮に「完全かつ、不可逆的な非核化」の実現を迫ってきましたが、非核化の方式を巡っては、アメリカと北朝鮮の立場に大きな隔たりがあると言われています。


    注目されているのは、リビア方式。ブッシュ政権時にリビアの非核化が決まりました。しかし、北朝鮮はこれを嫌がっています。リビアは、大量破壊兵器はなくなりましたが、アラブの春を経て、カダフィ政権が陥落。非核化したら、政権が倒されるのではという懸念が、北朝鮮側にあります。故に「非核化は構わないが、国際社会に認められ、経済協力をして...と穏やかに話を進めてほしいというのが北朝鮮の希望。北朝鮮の視点でみると必死で軍備を増強するしかないけど、少ない予算で抑止力をもつとしたら核兵器しかない。」と、佐々木さんは解説しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時台は、6月1日に解禁した就活の話題にフォーカス。平成31年春に卒業する大学生・大学院生に対する経団連加盟企業の面接選考が6月1日に解禁されました。就職活動が本格化する中、企業側は留学生限定の合同説明会を開催するなど外国人留学生に熱い視線を注いでいます。グローバル人材を採用したい国際的な大企業はもちろん、将来を見据えて内需企業やベンチャーも関心を寄せています。


    楠木さんが注目したのは、年々増えている留学生のその後について。ドイツでは移民が話題になっていて、安価な労働力として経済成長を目指しましたが、同じように移民に安価な労働力を要求するのは日本のためにはなりません。内側から促進していくという意味で優秀な留学生にしっかり働いてもらうことは大切です。楠木さん自身も「日本を好きな外国人ビジネスマンを増やしたい」という思いから、英語で授業をしているそうで、「最終的には日本に帰化してもらえたら嬉しい。日本が好き、興味があるという想いはプライスレス。留学生のこういった気持ちを大切にしたい」と話しました。


    ●8時30分は、アメリカの電気自動車会社テスラを巡る株式市場の話題にフォーカス。起業家で最高経営責任者であるイーロン・マスクが掲げる目標は、その多くが達成できないままで、電池の量産や自動運転技術の開発についても足踏み状態が続いています。この状況は、今後の株価の下落を予想して利益を得ようとする投資家たちの空売りの好材料となっています。


    自動車は技術的に量産をするのが難しく、安全の基準をきちんと満たさないといけません。電気自動車は、ガソリン車に比べると部品の数は少ないのですが、苦労しているようです。「資金があり、誰にもできない額を投資すれば物事はなんとかなる」という考えがアメリカのカルチャー。イーロン・マスク氏は、限界ギリギリまで勝負にかける典型的なアメリカンな起業家です(出身は、南アフリカですが)。ものすごいお金を集めて量産の工場に果てしない金額を投資する。他の人が10年かかることを2年でやって利益を得る。この方法が、伝統的なものづくりである自動車業界でどこまで通用するのか、期待です。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週は、「2018 ロシア サッカー世界大会の舞台裏」と題して、開幕直前のワールドカップの裏側に迫る、特別企画をお届けしています。今日は「ワールドカップとマネー」。「W杯に群がる男たち」「電通とFIFA」などサッカー関連の著作も多いノンフィクション作家の田崎健太さんに電話でお話しいただきました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、元プロ野球選手で野球解説者・指導者の桑田真澄さん。桑田さんは1986年、読売ジャイアンツに入団すると、沢村賞ほか数多くのタイトルを獲得、メジャーリーグにも挑戦しました。2008年に現役を引退し、セカンドキャリアとして早稲田大学大学院を選んだ理由とは...

    1曲目  Get Back / the Beatles
    2曲目  Love Train / The O'Jays
    3曲目 狙いうち / 山本リンダ

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  • 2018.6.11

    6月11日(月) The News Masters TOKYO 第309回

    【7時台】
    毎週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。


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    ●7時は「明日の米朝首脳会談の行方は?非核化、体制保証、南北の終戦宣言」のニュースにフォーカス。明日、アメリカのトランプ大統領と、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による、史上初の米朝首脳会談がシンガポールで開催されます。北朝鮮に完全な非核化を要求するアメリカと、アメリカによる体制保証を望む北朝鮮の間でどんな話し合いがもたれるのかに世界中の注目が集まっています。今回は8時台のニュースマスター小倉さんにもご出演いただき、お話を伺いました。


    北朝鮮は真剣に非核化に取り組む用意があるのでしょうか。アメリカが要求する非核化のロードマップは①核兵器や核関連物質、部品や製造工場の廃棄 ②大陸間弾道ミサイルの本体、関連部品などの廃棄 ③廃棄したものの検証:申告した以外に本当にないか調査(5〜10年かかる) ④核関連工場や関連機械の破壊 ⑤ノウハウや記録、研究成果の国外持ち出し、科学者の国外移動 だと言います。また、トランプ大統領が意欲的になのは、11月の中間選挙に向けた国内アピールではないかとも言われています。放送では米朝首脳会談への期待・疑惑などをお話いただきました。


    ●7時30分は、「文科省からの祝意辞退、是枝監督のプライド」という話題に注目。『フランスの第71回カンヌ国際映画祭で、『万引き家族』が最高賞の「パルムドール」を受賞した是枝裕和監督に対し、林文部科学相が文科省に招いて祝意を伝える考えを示したところ、是枝氏は「公権力とは潔く距離を保つ」と記して辞退を表明したことがわかりました。今朝は、スポーツや文化の政治利用について取り上げます。』


    映画『万引き家族』は万引きを生業としている一家が、女の子を保護して世話をするが、事件が起こり、それぞれの問題が露呈していく。という家族をテーマにした辛口の物語。今回の経緯は参院文教科委員会で立憲民主党の神本議員から「政府は是枝監督を祝福しないのか」と質問され、。「パルムドールを受賞したことは誠に喜ばしく誇らしい。是枝監督への呼びかけを私からしたい」と答弁したことです。しかし、是枝監督は「公権力と潔く距離を保つというのが正しい振る舞いではないか」と、その祝意を断りました。この件について、タケさんは「そもそも、なぜこのような質問をしたのか」という指摘や文化活動やスポーツの政治利用についてお話しました。


    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは毎日新聞 編集編成局次長 小倉孝保さん。


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    ●8時は、「日朝協議の可能性」について。安倍総理大臣は9日のG7主要国首脳会議ごの記者会見で、日朝首脳会談を実施して日本人拉致問題を解決することに改めて意欲を示し、「日本と北朝鮮の間で直接協議し解決する決意だ」と述べました。日朝会談では「核、ミサイル、拉致問題の解決につながることが極めて重要だ」とし、明日の米朝首脳会談で、トランプ大統領が拉致問題を提示すると述べていることに触れ、期待感を示しました」


    日本は拉致問題解決なしに経済支援も、国交正常化もないという立場で、早期解決に向けて、金正恩朝鮮労働党委員長との直接会談をする意欲があります。安倍総理大臣は米朝首脳会談の直後に成果についてトランプ大統領からの直接報告を約束されているとのことです。


    ●8時30分は「G7というより、もはやG6 VS アメリカ」という話題について。先進7カ国首脳会議は9日午後、カナダ東部シャルルボワで首脳宣言を採択し、閉幕しました。首脳宣言は議長国カナダが発表し、自由で公正な貿易の実現に向け「関税の引き下げに努力する」と指摘しましたが、トランプ大統領は閉幕後、カナダのトルドー大統領の発言に反発し、首脳宣言を承認しないように指示したとツイッターで表明しました。アメリカが発動した更迭などの輸入制限に反対する日本など6カ国は、トランプ氏の主張を反映しましたが、G7の崩壊の危機は脱せずに終わりました。


    首脳宣言では「自由で公正な貿易」を目指し、多角的貿易体制を重視することなどが決められました。また、アメリカの輸入制限に6カ国が反発しつつ、アメリカが抱える巨額の貿易赤字の解消貿易不均等是正に配慮しました。一方で、政治・外交分野でも対立がありました。小倉さんには今後の世界情勢の見通しをお話いただきました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週は「2018 ロシア サッカー世界大会の舞台裏」と題して、開幕直前のワールドカップの裏側に迫る、特別企画をお届けします。初日の今日はフィーチャーするのは「日本代表ユニフォーム」今回のユニフォームは、深く濃い藍色「勝色」に縫い目のような白い「刺し子柄」が特徴ですが、このユニフォーム、イギリスの新聞「テレグラフ」が先日発表した、出場国32カ国のユニフォームのデザインランキングで4位!有名ファッション誌「GQ」のイタリア版でも「最も美しいユニフォームベスト5」に選ばれています。今日はそんなユニフォーム製作の舞台裏を伺うため、アディダスジャパン株式会社フットボールビジネスユニット シニアマネージャーの山口智久さんにお電話でお話を伺いました。


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    【マスターズインタビュー】
    今週は、元プロ野球選手で野球解説者・指導者の桑田真澄さん。1968年、兵庫県出身の桑田さんは、PL学園時代、エースとして活躍し、甲子園で優勝2回、準優勝2回という成績を収めました。初日は、まずPL学園に入学した頃の挫折、そして一年生で甲子園で優勝に貢献した後中村順司監督に蓮ん州を買えるように直訴した時のことを伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Waterloo / ABBA
    2曲目 Open Your Heart / Madonna
    3曲目 ダイヤモンド / PRINCESS PRINCESS

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  • 2018.6.08

    6月8日(金) The News Masters TOKYO 第308回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。


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    ●7時は、「日米首脳会談の成果」について。史上初の米朝首脳会談を前に日本時間の今日未明、安倍総理大臣は、トランプ大統領とワシントンで日米首脳会談を行いました。その後、カナダのシャルルボワに飛んで、G7主要国首脳会議に臨みます。今月12日に、今度こそ行われる予定の米朝首脳会談を直前に控え、今回のサミットはどのような意味を持つのでしょうか。また、そのサミットの直前に日米首脳会談の開催を望んだ日本政府の考えはどこにあるのでしょうか。


    安倍総理大臣とトランプ大統領による日米首脳会談は、ことし4月、南部フロリダで行われて以来、今回で7回目。安倍総理大臣としては、北朝鮮の完全な非核化や拉致問題の解決に向けて緊密な連携を確認したい考えで、非核化の進め方や制裁解除の時期などを巡って認識を共有できるかかが焦点。安倍総理大臣が北朝鮮が具体的な行動を取るまで圧力を維持すべきだとしているのに対し、トランプ大統領は先に北朝鮮に対し「最大限の圧力という言葉はもう使いたくない」と述べるなど融和的な姿勢を強めつつあります。G7サミットでは、北朝鮮の非核化が焦点となる12日の米朝首脳会談に向け、結束してトランプ米大統領を支援していくことを確認していくことを確認し、首脳メッセージとして発信する見通し。一方、通商問題では、輸入制限など米国の保護主義的な対応に他の6カ国が反発しており、激しい議論が予測されるとのことです。


    ●7時30分は、「2018上半期 ヒット番付」にフォーカス。日経MJの2018年上期のヒット商品番付で、東の横綱に『大谷翔平』選手、西の横綱に『平昌オリンピック』が選ばれました。そこで今朝はヒットの傾向をチェックしながら、崔さんに、今年後半のヒット商品の傾向と経済の予想をしていただきました。


    崔さんはデータセキュリティがくるのではないか?と予想。EUのGDPR(一般データ保護規則:General Data Protection)が5月25日に施行され、アメリカ、日本、ASEANなどにもこの動きは広まっていくのではないかとお話いただきました。


    【8時台】
    本日、金曜日8時台のニュースマスターは「スマートニュース」メディアコミュニケーションディレクターの松浦茂樹さん。


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    ●8時は、「LINEの即戦力。LINE流の働き方」について。NIKKEI STYLEに掲載されたLINE執行役員 落合紀貴さんのインタビューからです。売り手市場が続く中、特にIT人材の争奪戦が白熱しています。その中で、LINEは1ヶ月で40万円もの報酬を支払う『エンジニア就業コース』というインターンシップや採用試験を何度も受けられる『リチャレンジ制度』の導入で注目を集めています。働き方のトレンドについて松浦さんに伺いました。


    落合さんは松浦さんの元同僚。そのため、考えに関して、すごく頷けると言います。40万円はLINEのエンジニアの初任給とだいたい同じレベル。インターンに参加する選考があり、一定レベルのプログラミングのスキルが必要で営業や企画の場合、入ってすぐ一線で働ける少ないですが、最近の学生はプログラミングしたり、アプリ開発をしているので即戦力となる人物はいるとのこと。
    また、採用試験を何度でも受けられる制度については、通年採用に近い考え方。LINEでは年間の採用人数の上限を決めていません。また、期待するレベルに達していれば、何人でも欲しいと考えているとのことです。学生は急速にレベルアップしますし、少し後押ししたら期待値に到達できそうな人もいます。一発勝負で「ご縁がありませんでした」といって終わらせるのではなく、スクールコースでサポートして意欲がある人材を採用したいという意図があるということです。


    ●8時30分は、「個人情報をどう守るか?」にフォーカス。アップルのWWDC(世界開発者会議)でティム・クック最高経営責任者がアップルは個人情報で商売しないと宣言しました。また、フェイスブックが少なくとも2010年から、およそ60の携帯メーカーに対し利用者の個人情報へのアクセスを認めていたことがわかり、その中に中国の端末メーカー4社も含まれていることを認めました。安全保障などの観点から中国への情報流出に懸念は広がる中、アメリカ議会から批判を浴びています。今朝は個人情報について自分でどう管理するのか、松浦さんに伺いました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「おもちゃのトレンド」について東京おもちゃショー2018について取材をした高橋ディレクターにお伝えいただきました。


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    【マスターズインタビュー】
    今週は、ヘアカット専門店「QBハウス」などを運営するキュービーネットホールディングス株式会社 代表取締役社長 北野泰男さん。最終日の今日は、どういう人がQBハウスを目指すのかと、これからの理容・美容業界についてお話いただきました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Out Of Touch / Daryl Hall & John Oates
    2曲目 Achy Breaky Heart / Billy Ray Cyus
    3曲目 うれしいたのしい大好き / Dreams Come True

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  • 2018.6.07

    6月7日(木) The News Masters TOKYO 第307回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。


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    ●7時は、5歳女児死亡で両親逮捕のニュースにフォーカス。東京・目黒区で、5歳の女の子 船戸結愛ちゃんが父親に殴られた後に死亡した事件で、両親に対して「もうおねがい ゆるして」など許しを請う文章がつづられたノートが見つかりました。結愛ちゃんは栄養失調で体重が12.2キロしかなく、5歳児の平均よりも7キロも少なかったとのことです。この事件では、保護責任者遺棄致死の疑いなどで父親と母親がすでに逮捕されています。


    このような痛ましい事件を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。藤原さんは「相談員は一人200件ほど、案件を抱えているため予防することはできない。予算が増え、首長権限で現場に踏み込めるようにもなったが、まだできていない」と話します。このような時は早い段階で警察沙汰にして、一時保護してもらうといいそうです。また、タケさんからはアメリカで行われている育児要請プログラムについて教えていただきました。


    ●7時30分は、「スマホ中毒」について。アメリカのアップルが「スマホ中毒」への対策を発表しました。SNSやゲームアプリなどを長時間楽しみ続けるスマホ中毒は社会的な問題になっています。特に生まれた時からiPhoneなどが身近にある子どもの間では利用に歯止めがきかず、生活に支障をきたすケースも増えています。「アンドロイド」を手掛けるアメリカ・グーグルもすでに対策を取り始めており、利用者保護の動きが広がってきました。


    もっとも影響が出そうで心配なのは子供達。これまでも子供が使うアプリの種類制限などの機能はありましたが、それだけでは不十分だと指摘されました。また、アメリカの大学の研究では「電子機器を使う時間の長い子供ほど睡眠不足に陥り、長期的に肥満や高血圧の懸念が高まり、自殺のリスクも高いこと」が紹介されました。また小・中学生の親としては「スマホをいつ与えるのか?どう注意すればいいのか」は大きな悩みの種となっています。藤原さんは「買い与えてしまったら、もうコントロール不能」だと考えているため、買い与えるのではなく、「貸す」という風にすべきだと話します。放送ではアメリカで話題になった「親子の契約書」についてお話いただきました。


    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは横浜DeNAベイスターズ前社長でスポーツ庁参与の池田純さん


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    8時は「スポーツオーソリティ」運営のメガスポーツ、債務超過に転落のニュースにフォーカス。野球やサッカーの球技用品から、フィットネスウェア、アウトドア用品まで幅広く取り扱っているスポーツ用品専門店『スポーツオーソリティ』を運営する「株式会社メガスポーツ」が2月期決算で債務超過に転落したことがわかりました。業界3位を争う大型スポーツ用品店で、何が起こっているのでしょうか?


    「スポーツオーソリティ」は全米最大のスポーツ用品店だったが2016年3月に「連邦破産法第11章」を申請したが、結局、清算して消滅。日本では1996年にイオンが8割、アメリカ本社が2割の株主構成で第 1号を名古屋にオープンさせて、以来現在も続いています。なぜ債務超過に転落したのか、それはアメリカ本社がそうであったように、アマゾンを中心とする「インターネット通販の拡大」により、リアル店舗の業績が不振。個人消費は拡大していても、スポーツ用品に限らず小売業を中心に「リアル店舗での購買は縮小傾向」にあります。日本でもファッション通販の「ZOZO TOWN」が伸びて、リアル店舗が苦戦。小売業を取り巻く環境の変化は今後、ますます広がっていくのではないかと言われています。リアル店舗は企業が展開する事業領域、主力事業となる「本業」を過去に縛られずに、事業の将来性や可能性、顧客嗜好を把握して、どう設定していくのかがポイントだということです。


    8時30分は「ルワンダ、英アーセナルとスポンサー契約 広告価値を考える」というテーマでお話していただきました。アフリカ大陸の中央にある小国・ルワンダ政府は、サッカーのイングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルと3年間で3900万ドルのスポンサー契約を結んだことを発表しました。ルワンダ政府は「観光収入を増やすため」と説明していますが、国民の大半が貧困に苦しむ中での今回の契約に「無駄遣いだ」と批判の声も上がっていますが、プレミアリーグの広告価値を考えます。


    ルワンダは1994年にフツ族とツチ族の民族対立で80万人以上が犠牲になった「ルワンダ虐殺」という悲しい歴史もありますが、勤勉な国民性もあり、目覚ましい復興を遂げ、年率7%の経済成長率を続け、「アフリカの奇跡」と呼ばれています。今回、ルワンダ政府が「アーセナル」と結んだのは「袖スポンサー」で、今後3年袖に「VISIT RWANDA」と入れるとのこと。しかし、これでルワンダを訪れる人がいるのか時期が早かったのではないかと池田さんはお話しておりました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日「ヒットの芽」ユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日は飲食関係の方は必聴!食品のロスを減らし、それを利益に還元するフードシェアリングサービス"TABETE"をご紹介します。レストランで余ってしまった食材...これまでだと捨てるしかありませんでしたが、これを無駄にしなくて済む?そんなサービスです。"TABETE"を運営しているコークッキング代表の川越一磨さんに詳しいお話を伺いました。


    余ってしまいそうな商品をTABETEのサイト上に、お店側が「商品名」「出品理由」「レスキュー価格」「引き取り可能時間」を書いて出品。登録しているユーザーが買取を表明して、お店に引き取りにいくというもので、お金のやりとりはWeb上で決済。商品が売れた場合にのみ、売り上げの一部をTABETEがもらうシステムです。放送ではサービスを始めた経緯やどんな声が届いているか、今後についてをお話いただきました。


    詳細は"TABETE"のホームページをご覧ください


    【マスターズインタビュー】
    今週は、ヘアカット専門店「QBハウス」などを運営する、キュービーネットホールディングス株式会社 代表取締役社長 北野泰男さんです。QBハウスは10分1000円と他の理美容室に比べて格段に速く、安価です。今日はこのQBハウスの秘密に迫ります。


    1曲目 Hard Luck Woman / Kiss
    2曲目 You should be dancing / Bee Gee
    3曲目 あなたはあなたのままでいい / 今井美樹

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  • 2018.6.06

    6月6日(水) The News Masters TOKYO 第306回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時は、『プロ野球くじ当面見送り 』の話題にフォーカス。野球振興策の積立金があと数年で底をつく現状を受けて、スポーツ振興くじ(toto)の1つとして検討されているプロ野球の「野球くじ」導入が当面見送られることになりました。日本野球機構(NPB)が、協議を進めているスポーツ議員連盟と金銭面などで折り合いがつかなかったとされています。当初、一部関係者が「早ければ2019年から導入」としていた野球くじですが、少なくとも2020年までの導入はなくなりました。NPB側は「継続審議」としていますが、導入を断念する可能性も出てきています。


    企業はギャンブルに対する抵抗感を持っていますが、世界ではスポーツを賭けたギャンブルが行われています。小林さんは、「お金を得たなら、その分を振興に回せばいい」と話しました。また、「その場合、恩恵を受けるのはメディア。アメリカの中継を見ていると予想に関する報道がほとんどで、それにより観客の目も洗練され、エキサイティングになって行くだろう」と予測しました。


    ●7時30分は『大阪体育大学、スポーツ局新設』の話題にフォーカス。大阪体育大は、学内の運動クラブを統括し、大学としてスポーツ事業を進めるための専門組織「スポーツ局」を新設します。一方、スポーツ庁は全米大学体育協会「NCAA」などをモデルに、大学スポーツの振興へ、大学の横断的、競技横断的な組織である「日本版NCAA」の創設を目指しています。各大学に学内のクラブを一元的にマネジメントする部局の設置や専門人材の配置を提唱しており、2017年9月にモデル校として8大学を選定。スポーツ局の開設準備を進めていた大阪体育大学もこれに選ばれました。


    日本版 NCAAこれは意思の集合体、大学スポーツの業界団体です。そして決めたルールを運用するのがスポーツ局で、例えば学業や保険などこれがないと運用ができません。現在は実証実験のモデルを選んでいる段階で、大阪体育大学は8つのモデルのうちのひとつ。またNCAAの実現にはお金も必要で、さらに箱は作れるが実行力がない日本の運営が、ビシッとまとまって運営できるかという点も課題です。小林さんはこの動きについて、「時代は確実にガバナンス(管理運営システム)とコンプライアンス(法令順守)を求めており、日本版NCAAはそれに応えるもの。さらに日本版NCAAが、大学とOB組織を含めた運動部との橋渡し的な役割を担ってゆくことを期待する」と話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『東芝パソコン、シャープに売却 50億円前後、近く契約へ』の話題にフォーカス。東芝がパソコン事業をシャープに売却する方針を固めたことが分かりました。経営再建のために不採算事業の切り離しを進めた末の売却となり、売却額は50億円前後になる見込みです。近く契約を締結する方向で調整しています。シャープは2010年にパソコン事業から撤退していますが、今回パソコン事業に再び乗り出す形となります。台湾の鴻海精密工業傘下で経営再建が進み、18年3月期決算の純損益が4年ぶりに黒字となったことから事業拡大にかじをきる方針です。


    業績不振だったのに、東芝の事業を買ったシャープ。これにより日本の主要な PC メーカーはあらかた買収されてしまいました。パソコン自体、今では汎用化されすぎて安いコストで作れる中国の企業が目立つようになってしまいました。日立は撤退、NEC はレノボに買収され、富士通もレノボに51%株式を握られ傘下に入りました。先日、世界最大のパソコンメーカー・レノボのグローバルCEO ・ヤン氏と対談した入山さん。日本の買収事情について、「IBM がレノボにPC事業を売った時は総額で1900億円だったことを考えると、今回の買収額の50億円は、はっきり言って安すぎ。本来は安く買って高く売るべき」と話しました。


    ●8時30分は、『発表!マーケター・オブ・ザ・イヤー2018』の話題にフォーカス。「イノベーションを起こし、ヒット商品を生み出すのは企業ではない。人である――。」と掲げて、新たな市場を創造した人やエポックメーキングなビジネスモデルを構築した人をたたえることを目的に創設された「マーケター・オブ・ザ・イヤー」が日経トレンディと日経クロストレンドの連動企画として開催されました。対象は、2017年4月から2018年の3月に発表・発売された製品やサービスを手掛けた人物やチームで、今年は9つの製品・サービスが受賞となりました。


    入山さんが注目したのは、ネスカフェアンバサダーの定期購入をベースに健康軸を打ち出した『ウェルネスアンバサダー』。栄養素入りの抹茶やミルクのカプセルの定期購入サービスです。また、「ネスレ ウェルネス アンバサダー」は、簡単な質問に答えるだけで自分に足りない栄養素が分かる仕組みを整え、僅か8カ月で累計9万会員を突破しています。その他に入山さんは、濃厚な味わいなのに脂質は50%オフ、糖質は40%オフ低カロリーを実現した『カップヌードルナイス』を例に挙げながら、「従来の常識にとらわれず、売り方を工夫している商品が受賞に繋がっている」と解説しました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は入山さんにお話しいただきました。


    今日は、ビジネスにデザイン志向を取り入れている「ビオトープ」です。代表は、佐宗邦威さん。資本金 100万円。オフィスは二子玉川にあります。デザインを単純に「モノ」と捉えるのではなく、企業のあり方や方向性そのものをデザインする会社です。


    日本企業はこれまで「論理」を大切にしてきたため、変化の時代に対応できなくなっています。そのため、「直感」や「感性」を重視するデザイン思考に注目が集まっています。「デザイン思考」は右脳。ビジョンを共有し何をどう人に共感してもらうか、これがあるからデザインができるのです。タケさんも、「デザイン思考を取り入れて企業が変化していく様子を見ていきたい」とその重要性に関心していました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、ヘアカット専門店「QBハウス」などを運営する、キュービーネットホールディングス株式会社 代表取締役社長 北野泰男さんです。昨日は急成長の中に生じた歪みへの対処について、お話いただきましたが、今日はさらに詳しく実際に行った接客とカット技術についてお話いただきました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 I'll be there for you / The Rembrandts
    2曲目 涙のキッス / サザンオールスターズ

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  • 2018.6.05

    6月5日(火) The News Masters TOKYO 第305回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


    ●7時は、「放送法4条撤廃見送り」のニュースにフォーカス。政府の規制改革推進会議は、放送業界への新規参入促進や、放送のネット同時配信を促す放送制度改革を含んだ規制見直しの答申を安倍晋三首相に提出。しかし、懸案事項になっていた放送の政治的公平などを定めている放送法第4条の撤廃は見送りとなりました。


    ここでいう新規参入とは、AbemaTVのことで、政権寄りの内容を発信している点を受けて「放送局の仲間入りしてもいいのでは」と示した現政権。そこに放送局が懸念を示しています。佐々木さんは、「テレビが偏向報道することに対して受け入れてもいいのでは?今まで公平中立と言いながら、偏ったものを受け入れていることに問題がある。」と考えています。今は、インターネットがでてきて、テレビも批判の目にさらされていて、どっちに正当性があるかは、見る側が決める。「これこそが政治・社会の成熟化である。」ともコメントしました。


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    ●7時30分は、「御嶽山、山開き」のニュースにフォーカス。長野県、岐阜県にまたがる標高3067mの御嶽山の岐阜県側登山口の山開き式が今月3日、下呂市で行われました。服部秀洋市長は「安全な登山道の整備を進める」と挨拶し、夏山シーズンを前に安全を祈願しました。


    山登り歴30年の佐々木さんから山登り豆知識を披露。登山の鉄則は、道に迷ったら登っていけば頂上に行くべきで、それは登山道に行きつくことができるため。一方で下ると登山道に行けるとは限りませんので注意が必要です。他にもスマホは電波届かなくてもGPSが届けば居場所が分かる。でもグーグルマップは登山道は表示されないなどお話されました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時台は、老舗の音響機器メーカー、オンキヨーの話題にフォーカス。オンキヨーは、2017年度の業績が最終損益でおよそ34億円の赤字になったことを発表しました。オンキヨーが最終赤字を計上するのは、今回で5期連続となり、稼いだ利益の積立額である利益剰余金は103億円のマイナス。このペースでは数年のうちに債務超過に陥る可能性があります。


    現在、国内音響機器市場全体の規模は、この10年で6割減となり、縮小傾向にあります。伝統的なオーディオ機器は、一部のこだわりの強いファンには人気がありますが、変わりゆく時代の中で同じことを続けてうまくいくことはなかなか難しいです。楠木さんは、今回のオンキヨーの例から「『もっと早い段階で会社がなくなっても事業が続いていくならそれでいい』と頭を切り替えて判断するのが正しい」と解説しました。


    ●8時30分は、「鉄道とホテルで挑む、西武のハワイ戦略とは?」の話題にフォーカス。世界中から年間900万人を超える観光客が押し寄せるハワイ。その州都ホノルルがあるオアフ島で、鉄道の建設が進んでいます。真珠湾の西側「東カポレイ」を起点に、アロハスタジアムや国際空港、ダウンタウンなどを経由してハワイ最大の人気商業施設「アラモアナセンター」に至る32キロメートルの高架鉄道の計画です。運営はホノルル高速鉄道公社、実際の運航業務は日立製作所系のJVが担い、車両も日立が製造することになっており、すでに納入が始まっています。このホノルル鉄道計画に「どんな形でも参加したい」と意気込んでいるのが、西武鉄道です。


    西武のハワイ戦略について楠木さんは、「ハワイでホテル業で成果が出ているため、組み合わせていくともっと価値をなすだろう」日本の鉄道事情については、「日本では当たり前でも、外国から見ると画期的で重宝されることがある」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、楠木建さんが『紀州のドン・ファン〜美女4000人に30億円を貢いだ男〜』(講談社+α文庫 著者:野崎幸助)を紹介しました。


    著者の野崎幸助さんは、執筆時、75歳。和歌山県田辺市で生まれで、酒類販売業、不動産業などを営む実業家です。地元の中学を卒業後、鉄くず拾い、コンドーム訪問販売、金融業など様々な商売を手掛けて裸一貫から億単位の財産を築きました。平成28年2月、50歳年下の愛人に6000万円を盗まれたとして話題になりました。


    野崎さんがすごいところは、副題からもわかるように、亡くなるまで綺麗な女性を抱くためだけに生きてきたということ。続編では最後に、55歳年が離れた女性と結婚したことが書かれています。楠木さんは「どんなに綺麗な女性でも、皆同じ人間なのだから飽きてしまうのではないか。一貫した生き方を貫く人は強い」と感心していました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、ヘアカット専門店「QBハウス」などを運営する、キュービーネットホールディングス株式会社 代表取締役社長 北野泰男さんです。キュービーネットは急成長を遂げていきますが、歪みが生じてきます。2日目はこれに対して、どのように対処したのかを伺いました。


    今日の楽曲
    1曲目 I only want to be with you / Bay City Rollers
    2曲目 Cold as Ice / Foreigner
    3曲目 赤ずきんちゃんご用心 / LAZY

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