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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2013年4月30日
4月28日 第55回放送
30数年前から長野県下で「がまんする健康法は長続きしないからダメだよ!」といい続けた
鎌田さん。がまんして意に沿わないことを続けるのはココロにもカラダにもよくない!前職で
35年間がまんし続けた村上さんも思わず同調する『がまんしなくていい』がテーマです。
『がまんしなくていい』は鎌田さんの健康本ですが、心と体は繋がっているので心にいいこと
をしたら健康になるという欧米の約20の論文から科学的根拠のある話をまとめたのが本書。
本の冒頭には「いのちを守ってくれる3つの見えないシステム」を取り上げています。
①「身体中に張り巡らされている自律神経」。ストレスが多いと「がんばる神経」の交感神経
が過度に緊張してしまいがち。そこで「リラックス神経」の副交感神経を刺激しましょう。
②「免疫システム」。60兆の細胞のうち2兆は免疫細胞。毎日100億入れ替わっている。
免疫力を高めるように、こんにゃく・キノコ・野菜の食物繊維とヨーグルトを摂りましょう。
③2つの幸せホルモン。自分を幸せにするセロトニンと、他の人を幸せにするオキシトシンが
両方分泌されれば、心も体も元気になるはずです。
この3つにしっかり働いてもらうには、がんばりすぎず、がまんしないことが大切です。
倍賞千恵子さんや大空真弓さん等、上手にがまんしない生き方を実践中の逸話も紹介します。
後半は、3月9日に放送したラジオ福島との共同制作の特別番組『いま聴こう!福島の声を』
の後日談などを交えて「福島の声」を紹介します。
【プレゼント】本日紹介した健康本『がまんしなくていい』(集英社)に鎌田さんのサインを
入れて抽選で5冊進呈します。 ご希望の方は、5月7日必着でご応募ください。
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2013年4月23日
4月21日 第54回放送
鎌田さんと『生きる力を磨く66の処方箋』(PHP)を著した京都府立医科大学学長の吉川 敏一さんを迎えて、 わかりやすい「カラダの老化を先延ばしする方法」をお届けします。
アンチエイジングの権威・吉川さんは、ユーモアセンスも抜群です。人間にとって酸素は大切 ですが、活性酸素(フリーラジカル)と呼ばれる出過ぎると悪い酸素もあります。フリーラジ カルを「不倫ラジカル」ともじって、不倫をしている男女になぞらえて説明。相手のいない一 人者は、カップルから相手を奪い取り、残された者は傷つく・・・この状態が活性酸素の働きに よって細胞が酸化され傷つけられた状態で、老化・病気の原因になる「不倫ラジカル」論。
老化とは、人間のカラダが錆びるようなものです。内臓や血管を作っている細胞も、酸素を吸 ったときに発生する「活性酸素」でダメージを受けて酸化(老化)が進みます。しかし、錆び (酸化)をストップさせたり、遅らせてくれる「抗酸化物」の食べ物もたくさんあります。
例えば、魚の有用成分「アスタキサンチン」が含まれた鮭、鯛(の皮)、エビ、カニ等は抗酸 化力が強く、カラフル野菜も抗酸化作用がありダメージを抑えてくれる働きがあります。
ナッツ類(クルミやアーモンド等)も抗酸化力のあるビタミンEがたくさん含まれています。
また、便利になりすぎて運動不足を指摘する吉川さんは、運動こそが筋肉を作り、若返り作用 のある「成長ホルモン」をたくさん出してくれるので、適度な運動の大切さも強調します。
更に年齢に関係なく異性を意識することが「免疫力」アップにつながる!に鎌田さんも同調。
食物や運動と同様に大切なのが「性格」でストレスフリーの性格が老化・病気予防に一番!
吉川敏一さんの新刊『15歳若返る錆びないカラダの作り方』(集英社)もお勧めです。
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2013年4月16日
4月14日 第53回放送
鎌田さんが代表を務めるJIM-NET(ジムネット)は「チョコ募金」を通じてイラクや福島 の
子どもたちを支援していますが、その趣旨に賛同した歌手の神野美伽さんがゲストです。
JIM-NETが「チョコ募金」を始めた8年前からの応援者に音楽評論家の湯川れい子さんが
います。その湯川さんから「チョコ募金」を紹介された神野美伽さんは、即座に購入し自分で
書いた解説カードを付けてバレンタインに友人や音楽仲間に配って好評を博したそうです。
思い立ったら即実行、直感を信じてトコトンドンドン行動するタイプと自己分析する神野さん、
お隣の韓国との縁も「思い立ったら」の行動パターンで始まったそうです。
1987年、ソウルオリンピックを翌年に控えた韓国に何故か興味を持ったので行ってみると
ズバリ予感的中、空港の人混みを見ただけで「ここに私の客がいる!」と直感したそうです。
レコード店に駆け込み、手当たり次第に韓国の音楽(テープ)を買って聴くと、自然に涙が流
れて、言葉の意味は解らなくても歌の想いが伝わったといい、韓国を身近に感じたそうです。
歌詞の意味を知りたくて、帰国後に辞書を買い込んで独学でハングルを猛勉強した甲斐があり
1999年に韓国でレコードデビューするまでになりました。
また、韓国の孤児院の子どもたちと知り合う機会があり、100人の孤児が暮らす施設を定期
的に訪問しては、家電製品や文具、楽器をプレゼントしています。更に、子どもを日本に招待
して自宅にホームスティさせたりして、個人レベルで出来る日韓の交流を深めています。
「日頃から鍛えてないと、訓練していないと、イザという時に力が発揮できない!」という
神野さんの言葉が、彼女の生きる姿勢をとてもよく表わしています。
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2013年4月 8日
4月7日 第52回放送
厚生労働省が発表した2010年「都道府県別平均寿命」で長野県が男女そろって1位になり
長寿の指標「健康寿命」と「年齢調整死亡率」を合わせ「健康長寿の三冠王」になりました。
長野県で「健康づくり運動」旗振り役を務めた鎌田さんが『カマタ流健康法』を指南します。
今でこそ「健康長寿の長野県」ですが鎌田さんが赴いた30数年前は、脳卒中が日本で2番目
に多く、「諏訪中央病院」のある茅野市は、県内でも一番脳卒中の死亡率が高い地域でした。
そこで脳卒中を減らすために、鎌田さんたちは地域へ出て「健康づくり運動」を続けました。
食事をはじめとする生活習慣を少しずつ変えるように指導を続け、住民・医療機関・行政が
一体となって取り組んできた結果が、今日の健康長寿県につながったと鎌田さんはいいます。
そこで、具体的な例を挙げて「誰でも出来る健康づくり・健康維持」の方法を伝授します。
まずは「長野県は野菜の摂取量が日本一」で、野菜を食べることの大切さからお話します。
続いて「減塩運動の成果」、海はないけど「血液をサラサラにする魚」と「海藻」を食べて、
「キノコなどの繊維」もよく食べ、「えごまや胡桃」などのいい油を摂ることの意味とは?
「発酵食品」の味噌・醤油・納豆・チーズ・ヨーグルトなど免疫に関係する食品の摂取量が
多いことも長寿を支えている秘訣。脂肪燃焼作用があるトマトの話。「薬味」としての生姜
・とうがらし・ねぎ・わさび等は「クスリ」でもあるのでその薬効を説きます。
健康を望むなら今からでも生活習慣を変えること。専門的な言葉で「行動変容」といいますが
ちょっと生活を変えれば、誰でも健康に近づけるし健康になれます! 始めてみませんか?
今週はメモをご用意してお聴きください!
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2013年4月 2日
3月31日 第51回放送
鎌田さん村上さんの「がんばらない」コンビが、今週お迎えしたゲストは「しがみつかない」 を説く精神科医の香山リカさん。がんばり過ぎないイイ加減な生き方もある!と提唱します。
香山さんのベストセラー『しがみつかない生き方』(幻冬舎)や『がんばらなくていい生き方』 (海竜社)などのタイトルは、鎌田さんの『がんばらない』(集英社)を意識して編集者がつけたと告白。香山さんが診察室でカウンセリングしていると「先生!がんばらないようにす るための、そのがんばり方を教えてください!」とか「がんばらなくていい為にテキストを買 って帰ります!」と真顔で言われ、困惑していると笑い話のようなエピソードを披露します。
がんばらないでいい生き方の参考になるのが柳田邦夫さんと香山さんの共著『シンプルに生き る』(清流出版)。東日本大震災をはさんで4回行われた対談をまとめた本ですが、香山さん は父親を看取った直後の虚無感の中、一方の柳田さんは未曾有の大震災と原発事故に対して どのような役割を担えばいいのか迷っている最中の対談だったので、会話を重ねることで互い に癒されたことや、その後の生きる道筋を立てるヒントになったといいます。
また、想定外の大事故や事件が起ころうとも、日常の生活を変わりなく送ることの大切さを 香山さんは戦中の柳田さんの母の言葉「生きているもんは食わなくちゃね」で納得したとか。
その他、漫画家の赤塚不二夫さん好きの父親からの影響をいろいろな面で受けていると語る。
「人生には最高もなく最低もない。そこそこでいい。いくつになっても、どんな状況に陥って も、何度でも生き直すことが出来る。人は平等で期待も悲観もする必要なし!」と香山さん。
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