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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2014年10月27日
10月26日 第131回放送
鎌田さんとアメリカ在住の笹森恵子さん(被爆体験と平和の語り部)が食事をした際に
同席した歌手のクミコさん。笹森さんを「マミ―」と慕う旧知の仲ですが「最近クミコ
が有線チャートで上位のいい曲を歌っている」という話から今回ゲストに招きました。
9月26日に還暦を迎えたクミコさんは、石巻市での「還暦セレブレイトコンサート」
を紹介。2011年3月11日、コンサートで石巻市を訪れていた時に東日本大震災に
遭遇して以来「きっとツナガル基金」を立ち上げて、支援活動を続けています。津波で
壊れたグランドピアノを修復した「再生ピアノ」は、市内の「サルコヤ楽器店」のもの
だった縁もあり店主ほか地元の方々が今回の還暦コンサートを盛り上げてくれました。
お箸と赤いチャンチャンコ、そして心のこもったお祝いにいたく感激したクミコさん。
もうひとつの話題は、86歳でご健在の両親を病院まで付き添う孝行娘の一面を紹介。
両親は水戸の小学校の同級生。母親は「いい男がみんな戦争にとられたから仕方なく」
と言いながら「ダイヤモンド婚式」の60年。心臓を患う父と、両手骨折から変調気味
の母を連れての病院通いに付き添って、医師との会話のつなぎ役に徹しているという。
そして、いよいよ「歌の話題」。340年以上も歌い継がれているスコットランド民謡
の名曲「The Water Is Wide」のカバー曲『広い河の岸辺』です。
どんなに絶望的な状況でも、愛の小舟を二人で漕ぎ出せば、希望の未来にたどり着ける
という内容の歌で、ケーナ奏者でもある八木倫明さんが訳詩して「クミコさんに歌って
ほしい」との手紙を受け取ったご縁から誕生した作品です。「河は広く 渡れない」...
という詩にクミコさんは「被災地」を重ねたそうです。更に歌謡曲を歌う心境も吐露。
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2014年10月20日
10月19日 第130回放送
大切な家族との思い出が一瞬にしてよみがえる一枚の写真。溜まった写真の整理をして
いると次々に思い出に浸り、夢中になって時間の経つのを忘れることもよくあります。
今回は鎌田さんと村上さんがそれぞれアルバムをめくるように思い出を語り合います。
まずは、鎌田さんの大切にしている一枚。岩次郎さん(父親)のタクシーの前に立って
大好きな母親の背中にじゃれるように覆いかぶさる学生時代の鎌田さん。心臓病を患い
入退院を繰り返した優しいお母さんには反抗的な態度はとらず甘えただけの青年時代。
一方、村上さんが開口一番で紹介する一枚の写真。男前でM・マストロヤンニのように
タバコをくゆらせる父親とその傍らで微笑んでいる母親。「まるで映画のシーンを見る
ようだ」と鎌田さんが言うように村上さんの両親は顔立ちの整った美形カップルです。
以後、年代を追いつつ思い出を語り合います。10代の鎌田さんはリーダーシップを発
揮してチームを大切にする性格だったので「野球部」で汗を流した中学時代と大学時代
を紹介。団体競技から離れて自己確立をしたかった高校では「剣道部」に在籍した話。
村上さんは、人見知りで引っ込み思案な性格で個人競技に徹し中学から「将棋」に没頭
しますが、将棋道場で対戦する見知らぬオジサンとの対局後の会話が人見知りの性格を
和らげてくれたといいます。20代の鎌田さんは医師となり都会ではなく地方での地域
医療に心血を注ぎました。「キ○○マ事件」もこの頃の楽しい思い出です。30代では
日本で最初のデイケアを始め、40代では仕事の激務からパニック障害に陥りました。
村上さんの20代はNHKの地方局、30代で東京と地方、40代で東京に戻ってから
ニュースキャスターを務めた話を紹介し、今後もお互い佳き年を重ねたいと誓い合う。
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2014年10月14日
10月12日 第129回放送
「里の秋」とか「赤とんぼ」とか、秋は童謡の似合う季節。そこで、今回は日本の童謡
に魅せられたアメリカ人歌手グレッグ・アーウィンさんをお迎えし、童謡に込められた
思い遣り、やさしさ、愛、慈しみ、など現代人が忘れてしまった日本の心を探ります。
日本の心を伝える童謡の伝道師グレッグ・アーウィンさんは、米国ウィスコンシン州の
出身で、父はジャズシンガー、兄姉もシンガーという音楽一家に育ちます。中学生の時
図書館で見た日本文化を紹介する写真集に載っていた日本庭園や歌舞伎や華道にひと目
惚れしてにわかに日本への興味を持ちました。その後、ウィスコンシン大学で音楽専攻
ミネソタ大学で演劇、ハワイ大学で日本語を専攻。1982年に初来日し1年間ホーム
ステイして、89年の再来日以降は英会話教師を経て、日本の童謠・唱歌を自らの視点
で英訳し百曲以上を手がけました。日本各地でコンサート活動を行う他テレビ・ラジオ
CM・声優・司会など幅広く活動しています。1918年に童話童謡雑誌の『赤い鳥』
が創刊され鈴木三重吉、北原白秋、西條八十等一流の詩人たちが次々と作品を発表して
後に山田耕筰、本居長世等、当時最高の作曲家たちがこれらの詩に曲を付けそれまでの
日本にはなかった新しい芸術性をもった童謡が誕生しました。童謡や唱歌は日本独特の
歌謡ですが、グレッグさんの歌詞の行間に込められた思いを意訳した英語で歌う童謡は
ニューヨーク公演でも聴衆に理解されました。「故郷」MY COUNTRY HOME
「赤とんぼ」DRAGONFLIESです。単にRED DRAGONFLIESとは
せずDRAGONFLIES, AS RED AS SUNSETなど苦心談を語ります。
日本人の心が息づいている童謡には、誰にも受け入れられる普遍性が備わっています。
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2014年10月 6日
10月5日 第128回放送
自称「変り者」の鎌田さんですが、高校時代は御多分に洩れず社会に目を向けるように
なり、異性への関心も高まりました。でも「親友も焦れているのを知っていたので」と
身を引いた東京都立西高校時代のマドンナ池田香代子さんをゲストにお迎えしました。
ドイツ文学翻訳家の池田香代子さん、高校時代のもっぱらの関心事といえば読書と週末
訪ねる障害児施設でのボランティアだったとか。無頼派の鎌田さんとは甚だしい落差。
ところが、そんな2人は40年ぶりに再会して、往復書簡を交わすことになりました。
2007年に出版した命と平和の往復書簡『黙っていられない』(マガジンハウス)は
社会の為に何か行動を起こす事と、身近な人に心寄り添う事の大切さを伝えています。
遡って、池田さんを一躍有名にしたのは、ノルウェーの高校の哲学教師ヨースタイン・
ゴルデルが哲学をわかり易く伝えるために書いたファンタジー小説『ソフィーの世界』
(NHK出版)。もう一冊は『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス)
2001年9月11日、アメリカで発生した大惨事。それを機にアフガニスタンに侵攻
したことを受けて同書を出版。パキスタン・アフガニスタンでの医療活動に取り組んで
いる「ペシャワール会」の中村哲医師を支援するために、何か出来ないかと思案の末に
インターネット上に流布している「世界村」の寓話を集め池田さんがまとめた本です。
同書は「平和を願う意識」を呼び起こしてベストセラーとなり、『100人村基金』を
設立して印税は全て寄付、NGOや日本国内の難民申請者の支援に当てています。新刊
の『新・戦争のつくりかた』(マガジンハウス)という絵本は、10年前の改訂新版で
絵本の体裁をとっていますが、内容はいま大人が真剣に考える問題を提起しています。
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