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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2016年10月31日
10月30日 第232回放送
最近「健康格差」という言葉を耳にします。所得や住んでいる地域などによって病気の
リスクや、寿命に格差が生じるのが「健康格差」です。このまま放置すると社会全体の
活力が失われますが、食生活を見直して、生活習慣病の予防に努めれば改善可能です。
医師で作家の鎌田さんが満を持して放つ「簡単にできる健康料理と心得」の紹介です。
『Dr.鎌田實のカンタンおいしい!長寿ごはん』は、料理写真とレシピが満載の本で
東日本大震災を経て南相馬市の仮設住宅を巡って「健康教室」を開いている鎌田さんと
「絆診療所」管理栄養士の鶴島綾子さんが考案した「健康ごはん」を基にしています。
食生活の大切さを伝えて行動変容を促すのは鎌田さんの40余年の取組です。地域医療
に携わりながら保険指導員と共に「食生活改善の草の根運動」を進め、脳卒中の死亡率
が全国ワースト1位だった長野県を日本一の長寿県へ導いた実績があります。平均寿命
のみならず、介護なしに自立し生活できる健康寿命も長野県は男女共に全国1位です。
このムック本では「健康寿命」を延ばす料理の中から、仮設住宅でも、独り暮しの男性
でも手軽に作れる料理を紹介しています。例えば『イワシ缶の簡単ちらしずし』は材料
にイワシ缶と市販のガリ(ショウガの甘酢漬け)を使っておいしく手抜き出来る一品。
ご飯に刻んだガリを混ぜるだけで寿司飯になり、汁気をとったイワシと、キュウリの塩
揉み、大葉の千切りを混ぜれば完成。好みでレモン汁をかけると一層おいしさが増す。
『サバ缶と野菜のレンジ蒸し』は、キャベツ・トマト・チンゲン菜などをざく切りにし
皿に盛って、その上にサバの味噌煮缶とピザ用のチーズを乗せ、レンジでチンして完成
など、簡単で誰でもできる料理を多数紹介し、巻末では健康アドバイスを伝授します。
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2016年10月24日
10月23日 第231回放送
国民の4人に1人が65歳以上の高齢者という日本は「超高齢社会」。高齢化に伴って
車いすを搭載できる介護福祉車両が増えています。しかし「乗り心地が悪い!」と半数
の人が答えています。その改善に取り組む「人に優しい科学者」が今回のゲストです。
慶應義塾大学理工学部の高橋正樹准教授の専門は「人工衛星の姿勢制御」など宇宙工学
ですが、直ぐには人の役に立たない分野と自認しています。ある日、教え子のひとりが
「車いすを使う祖母のために乗り心地を改善してあげたい」と言ったことがきっかけで
介護福祉車両の「車いす搭乗者の乗り心地」を改善する研究を始める決意をしました。
自動車は、シートに座った運転者と同乗者を想定して設計されており、車いす搭乗者は
更にリフトと車いすのタイヤを介して振動が伝わるので「船酔い状態の不快」になる。
そこで、人が不快に感じる「2~4Hzの振動」をゴムとバネを使って緩和させる免震
装置を研究し、リフトの台座に装置を設置した試作機でデータを集めて、内外の学会で
発表し、関係機関から高い関心が寄せられています。また、高橋さんの研究は予防安全
技術を採用した「衝突軽減ブレーキ」いわゆる「自動ブレーキ」が導入された車で増え
ているシートベルトで骨折する高齢者の「骨折リスクを低減するための研究」や妊婦の
「骨盤のゆがみを歩き方で矯正する研究」を理学療法士の教え子と共に進めています。
宇宙工学のように未来を見つめた科学技術と、身近にいる高齢者や妊婦などのニーズに
応える科学技術の両方を視野に入れて研究を続ける人にやさしい科学者との鼎談です。
■プレゼント■『Dr.鎌田實のカンタンおいしい!長寿ごはん』(日経BP)を5名
に進呈します。住所、氏名、電話番号を明記し、10月29日必着でご応募ください。
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2016年10月17日
10月16日 第230回放送
「私はまだ、映画がよくわかっていません」とは巨匠・黒澤明監督が90年に米アカデ
ミー賞・特別名誉賞を贈られた時に、スピルバーグとルーカスの両監督からオスカー像
を渡されて発したスピーチです。映画は奥が深い!それだけに楽しみ方もいろいろです
映画好きな鎌田さんと村上さんが、この秋公開されるお薦め作品を選んで紹介します。
まずは公開中の話題作。新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』を2回観た村上さんは
若い人たちの多さに驚かされ、中高年の姿も見かけたので菊田一夫原作の『君の名は』
を想起して観に来ているのではと思ったとか。作品は意外性のあるストーリーや美しい
風景描写が見事。舞台となった飛騨が聖地となり「聖地巡礼」も盛んというヒット作。
続いて、宮沢りえが銭湯の肝っ玉母さんを熱演する『湯を沸かすほどの熱い愛』です。
夫の失踪で休業状態になった銭湯の女将は、突然の事態にもめげず、持ち前の明るさと
肝っ玉の強さで家計を支え、学校でいじめられている娘の問題や自身のがん宣告を経て
残り2か月の人生で「絶対にやっておくべきこと」を次々完遂していく家族愛の物語。
3本目はイギリス映画の『ベストセラー~編集者パーキンズに捧ぐ~』。パーキンズは
ヘミングウェイやスコット・フィッツジェラルドなど無名人を発掘し一流作家に育てた
名編集者。彼が見出した夭折の天才作家トマス・ウルフとの友情と闘いを描いた作品。
更に、『手紙は憶えている』は70年前にナチスに家族を殺された90歳の認知症の男
に届いた手紙から物語は展開し、老人が最後に犯人にたどり着くという驚愕のラスト。
将棋ファンの村上さん推薦は『聖の青春』。百年に1人の天才と言われ「東の羽生善冶
西の村山聖」と並び称されながら、名人への夢半ばの29歳で昇天した村山聖の物語。
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2016年10月10日
10月9日 第229回放送
シュウカツといえば学生の就職活動でしたが、昨今は死ぬ前の身辺整理の「終活」です
団塊世代の700万人が「人生の終い方」や「身じまい」を考えるようになり、社会に
根付いている大きなテーマです。そこで今回は「人生の終い方への備え」を考えます。
葬式の負担を案ずる高齢者も増え、葬式仏教に違和感を覚える人もいて葬式に対する考
え方も変わって来ています。松本市の「神宮寺」住職・高橋卓志さんが電話で参加して
「老病死」と寺の関わりを語ります。百人百様の葬式があっていいはずなのに、定番化
している葬式に一石を投じている高橋住職。94歳の理髪店の店主が亡くなった時には
故人愛用の古い理容椅子を寺に運び込んで、その椅子に座って引導を渡して読経したら
参列者も感動に浸りました。故人は亡くなるまでの年月を精一杯生きた。そのことへの
敬意を限られた時間で表し、心にきちんとしまい込む場が葬式です。故人や遺族の意に
沿った葬式を行なうために、高橋住職は葬式の事前相談を積極的に受け、距離を縮めて
いるから出来ることなのです。一般に病院で亡くなるとまず葬儀社、それから寺の順で
連絡が入りますが、生前からコミュニケーションが取れているので真っ先に寺に連絡が
あり、夜中でも搬送車を受け入れ、そこから葬式の準備を夜通しして本番に備えます。
神宮寺は24時間山門が開いている「皆の宗 臨機応変派」(当寺は臨済宗妙心寺派)
また、地域の寺はネットワークが機能すれば「人材バンク」になるとNPO法人を立ち
上げて、神宮寺のある浅間温泉で廃業した旅館を借り受けて、デイサービス・訪問介護
ステーションなど高齢者や障害者を対象とした在宅サービス・施設サービスを提供して
います。「寺は死んで付き合うのではなく生きているうちから」という高橋住職です。
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2016年10月 3日
10月2日 第228回放送
「不可能なことはない!」そう思わせてくれたエジプト代表のイブラヒム・ハマト選手
両腕の肘から先がない彼は「リオ・パラリンピック」の男子卓球シングルスに初出場し
口にラケットをくわえ、サーブは足で球をあげれば卓球ができることを証明してくれた
今回はリオ・パラの感動シーンを鎌田さん村上さんがピックアップして語り合います。
障害者がスポーツに出会い「パラリンピック」という障害者スポーツの最高峰に挑んだ
数々の感動シーン。まずはユニバーサルな社会を目指して「障害者と健常者の協働」の
視点から自転車競技の「女子タンデムロードタイムトライアル」で銀メダルを獲得した
視覚障害者の鹿沼由理恵選手と「パイロット(先導役)」の田中まい選手のコンビです
自転車競技では「日本女子初の表彰台」に登った2人ですが、スタート直前に「ギアが
変わらないトラブル」に気付きながらも、動じることなくペダルをこぎ続け好タイム。
一番重いギアのまま30キロを走り切れたのは、パワートレーニングで自信があったの
と「軽いギアでなくて良かった」と瞬時に考えを切り替えるポジティブ思考の証です。
日本パラ水泳界のエースで全盲の木村敬一選手は、銀2個と銅2個4つメダルを獲得し
ながらも「やはり金が欲しかった!」のひと言が彼の弛まぬ努力を象徴する言葉として
残りました。「大好きだったハンドボールをあきらめるのに葛藤もあった」辻沙絵選手
は陸上女子400mで銅メダルを獲得。パラアスリートに転向し1年半での快挙達成。
辻選手に影響を与えた山本篤選手は幅跳びで銀メダルと男子400mリレーで銅メダル
車いすラグビーで初の銅メダルを獲得した「池池コンビ」池透暢選手と池崎大輔選手。
パラアスリートの言葉には勝敗にかかわらず前向きで力強さがあり大いに励まされる。
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