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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2017年4月24日
4月23日 第255回放送
映画を観る理由は人それぞれです。出演している俳優が好きだからとか、監督のファン
だからとか、非日常を体験したいから、疲れた心を癒したいから等の理由があります。
今回のテーマは、鎌田さん村上さんが観た「生き方を問うオススメ映画の特集」です。
まずは、小森はるか監督のドキュメンタリー映画『息の跡』。岩手県陸前高田市で津波
の被害を受けて、荒涼とした場所にぽつんと一軒だけたたずむ「佐藤たね屋」が舞台。
6年前に発生した東日本大震災。津波で自宅兼店舗を流された佐藤貞一さんはその跡地
に自力でプレハブを建て営業を再開。手描きの看板、瓦礫で作った苗木のカート、手掘
りの井戸、すべて手作りのお店。その佐藤さんが英語で震災体験記を綴って自費出版。
震災報道に訪れた海外のメディアも取材にやってくるようになり、説明する原稿を用意
しようと決して得意ではない英語で書き上げているうちに、日本語では切なすぎ言葉も
他の言語なら書けたので、英語で書いたのがきっかけ。現在は中国語やスペイン語にも
翻訳して、世界に向けて交流の種をまいていますが、電話で出演し流暢な言葉を披露。
続いて6月に公開される河邑厚徳監督の『笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ』
笹本さんは日本初の女性報道写真家、むのさんは孤高にして伝説のジャーナリストです
敗戦の時、ジャーナリストとして戦争をとめられなかった自分の生き方を省みて新聞社
を辞めて、故郷の秋田へ戻り、週刊新聞『たいまつ』を発行し続けた「信念の人」です
むのさんは自分の意見を徹底的に語りかけ、笹本さんはカメラの被写体を通して時代や
社会へメッセージを届けるという違いはありますが、笑う達人の域に達している両人。
最後に、アカデミー3部門に輝いた『ムーンライト』について、鎌田さんが語ります。
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2017年4月17日
4月16日 第254回放送
昨年4月16日の熊本地震の本震で震度7を観測した益城町を再訪し、その後の生活を
取材してきた鎌田さんと、震災復興記念の『音魂言魂コンサート』に参加した村上さん
がそれぞれ現地で見聞し感じた「震災から1年を経った熊本」をテーマに報告します。
肥後54万石の城下町のシンボル『熊本城』も熊本地震で甚大な被害をこうむりました
熊本城を訪れる観光客に、城をはじめ熊本の魅力を語り継いでいくことこそ自分たちの
責務と考えているボランティアの観光ガイドグループ『くまもとよかとこ案内人の会』
会長の吉村徹夫さんが電話で登場。震災前は市内27か所の観光施設を案内していたが
震災後に施設内で案内出来る所は3~4か所に激減。でも復興を願って訪れる観光客は
増加し月平均4000人が去年9月には11390人と3倍になった月もあるという。
そして、震災で露出した地盤・石垣・塀・瓦など今だからこそ案内出来るところがある
そうで、石垣の崩落で剥き出しになった所から出土した観音様や、倒れた長壁の漆喰の
原料等その光景を目にすることが出来ます。また観光客は『復興城主』に協力的とか。
鎌田さんは、震災から5か月後に益城町の体育館で避難生活を送っていた方々に会って
以来の再会。自力で自宅を再興した夫婦、仮設住宅に住まわれている夫婦、コンテナハ
ウスで生活する夫婦とそれぞれに被災から1年の「心の復興」の進度など尋ねました。
村上さんは『熊本市国際交流振興事業団』の招きで、震災復興祈念の『音魂言魂コンサ
ート』に参加し、熊本ゆかりの作者の作品を紹介。熊本の人々の心に響く催事でした。
一口1万円以上の寄付で『復興城主』になる問い合わせは「熊本城公式ホームページ」
または電話番号096-352-5900「熊本城総合事務所」までお願い致します。
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2017年4月12日
4月9日 第253回放送
日本は世界有数の裕福な国ですが、貧困状況にある子どもの数は年々増えているといい
子どもの6人に1人が相対的に貧困状態にあり、ひとり親家庭の貧困率は5割を超えて
います。とりわけ「シングルマザー」の平均年収は男性の半分。この問題を考えます。
まずは『NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ』理事長の赤石千衣子さんが登場。
「ママが元気になれば子どももしあわせに!」とシングルマザーと子ども達を支援する
同会の会員数は800人。全国には8つの姉妹団体があります。シングルマザーは離婚
による人が8割で、そのまま結婚生活を続けていたら、DV、借金、不倫など子どもと
共により困難な生活になってしまう。そこで、勇気をもって決断した女性です。同会の
様々な支援活動の中で「入学お祝金事業」は、制服代などが捻出できずにいる子どもに
入学お祝金3万円贈呈、今年は365人の子どもたちに送りました。「シングルマザー
キャリア支援プログラム」やお米10キロを送る「食料支援活動」などもしています。
赤石さんの提言。親の経済状況が厳しいと、子どもは将来の夢を描くことが出来ない!
なので「同一労働同一賃金」実現と「児童扶養手当」の充実を願っているといいます。
続いて、シングルマザーの中には生活費を稼ぐ手段として風俗産業を選ぶ人もいます。
「キャスト」と呼ばれる風俗店で働く女性や、過去に働いていた女性も含めて彼女たち
のセカンドキャリアをサポート事業に取り組んでいる『一般社団法人GrowAsPe
ople」の代表理事角間惇一郎さんが登場。収入減になる「40歳の壁」への対処法
や、働いてない時間の有効活用などを一緒に考え、セカンドキャリア実現への支援を軸
に7年間活動。実態調査を基に『夜の世界白書』を発表。転身への道標に期待します。
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2017年4月 3日
4月2日 第252回放送
『日曜はがんばらない』も6回目の4月を迎えることが出来ました。これも偏に愛聴く
ださる聴取者や関係各位の支援の賜物と番組スタッフ一同心より御礼を申し上げます。
7年前に『空気は読まない』(集英社)を書いた鎌田さん。最近『ザ・空気』の舞台を
観た村上さん。聴取からの"空気をテーマに話して!"というリスクエスに応えます。
空気を読むとか空気を読まないとかいいますが、この空気というのは実にやっかいです
第一に見えません。でも、この空気はどこからともなくにじり寄り、瞬く間に包み込み
その場を支配してしまい、みんな空気に染まってしまいます。NHKで5年間ニュース
を担当した村上さんが舞台『ザ・空気』(作・演出永井愛)を観終えた後に感じたのは
事実に見える空気ではなく、真実という実態を探し求めることを諦めないこと!とか。
続いて、鎌田さんが紹介したのは山本七平著『空気の研究』(文春文庫)という本です
名著に数えられるこの本は、日本人が抗えない空気が醸成される理由を究明したもので
例えば、太平洋戦争に突入する時。誰一人としてアメリカには勝てないと思いながらも
その場の空気に流され、わからないまま戦争を始めて、辛酸をなめたのが代表例です。
また、アメリカ大統領選以来「フェイク・ニュース」嘘・偽ニュースも気になりますが
ウソのニュースがあたかも真実のように広がって、それを信じる多くの人がいる怖さ。
第二次大戦中、イギリスのウィンストン・チャーチルは「真実がズボンをはく前に、嘘
は世界を半周してしまう」と言ったとか。現在もっと高速化しているので怖さは倍増。
最後は『空気は読まない』の中から末期がんの女性が家族の空気をかき回した逸話紹介
家族の個々の問題解決を望みつつ逝った彼女が選んだのは、墓参で気分転換させる事。
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