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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2018年1月29日
1月28日 第293回放送
終戦翌年の1月28日に「GHQ(総司令部)のCCD」は映画の検閲を始めました。
日本人の好きなチャンバラ・シーンが問題視され、時代劇が上映できなくなったという
おかしな時代でした。今回は「2人がおススメする最新映画」をたっぷり紹介します。
まず鎌田さん、欧州で評価の高い諏訪敦彦監督8年ぶりの映画『ライオンは今夜死ぬ』
南フランスの町に過去に愛した人を訪ねてやって来た老齢の俳優ジャン。想い出の古い
屋敷にたどり着くと、空き家になっていた屋敷では近所の子どもたちが映画撮影ごっこ
をしており、ジャンも加わることになる。撮影を進めるうちに、ジャンと愛した故人と
の関係が徐々に明らかになる。老優はそこで残された時間と生きる喜びを知るのです。
村上さん推薦は『8年越しの花嫁 奇跡の実話』です。結婚式を間近に控えたカップル
を唐突な出来事が襲う。花嫁になる女性は難病の「抗NMDA受容体脳炎」になり幻覚
幻聴、意識障害や不随意運動を伴うもので精神疾患と誤解される。1年半の昏睡状態を
経て意識回復し驚くような回復を見せる。それをずっとそばに寄り添い支え続けた男性
の力によるものだといっても過言ではなく発病から8年後に結婚し子宝にも恵まれる。
3本目は『ベロニカとの記憶』を鎌田さん推薦。60歳を過ぎた独居のトニーに見知ら
ぬ弁護士から手紙が届き「あなたに日記を遺した女性がいる」と伝える。40年前に別
れた恋人ベロニカの母親だった。奇妙な遺品から都合よく記憶を変える自分に気付く。
最後は『一陽来復』という東日本大震災から6年を迎えた宮城県・岩手県・福島県を舞
台に、手探りで前進しようとする市井の人々を追ったドキュメンタリー。津波で家族を
失った夫妻、父親を亡くした幼女など。6年間の積み重ねから発せられる言葉と笑顔。
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2018年1月22日
1月21日 第292回放送
「人の行く裏に道あり花の山」はよく株式投資の格言として使われる句です。皆と一緒
に同じ道を行くとゆっくり花を楽しめない、楽しみたいなら付和雷同せず自分流を貫け
という戒めの言葉ですが、続きがあり「いずれを行くも散らぬ間に行け」時宜を得よ!
物事はすべからくタイミングが大事ですよ!という教えでもあります。そうした先人の
知恵を探る当番組の人気シリーズと勝手に銘打つ『ボクたちの好きな日本人』を紹介。
まずは、江戸時代の儒学者、教育者で健康書の『養生訓』を記した貝原益軒。もともと
体があまり強くなかった益軒は、漢方薬など我が身を使って試し、自らの実体験を基に
長寿を全うするための肉体的、実践的な健康法はもちろん、心の持ちようなど、養生の
重要性を幅広く説いています。例えば、人が本来持っている食欲や睡眠欲に喜怒哀楽も
「ほどほどに抑えた摂生生活」がいいと『養生訓』では説いています。続いては直木賞
を受賞したばかりの門井慶喜著『銀河鉄道の父』を村上さんが紹介。宮沢賢治の父親の
宮澤政次郎は、子煩悩を通り越した父だったらしい。門田さんの表現を借りれば「父で
あり過ぎた父」といいます。裕福な暮らしをしていたが、賢治は家業に懐疑的でした。
また賢治は父の期待を裏切るばかりか、突拍子もないことで振り回す。それでも許して
結局は財政的精神的にも支援。この父がいてこそ宮沢賢治が誕生したと納得の人物伝。
3人目は「世界初のエコロジスト」安藤昌益。江戸時代中期の封建時代ながら身分制度
を否定、富める者も貧しい者もいない平等社会を説き続けた青森・八戸の町医者です。
最後は「気骨に満ちた国際的外交官」牧野伸顕。大久保利通の二男ですが生後間もなく
牧野吉之丞の養子となり、功績は多々。1919年国連に人種的差別撤廃条項を提案。
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2018年1月15日
1月14日 第291回放送
犬の先祖は?家畜化されたオオカミという説が有力です。犬が人と暮らすようになった
のは今から3万年以上前のネアンデルタール人が飼っていたとか。日本では『古事記』
や『日本書紀』に犬が登場します。今回は人間の古い友人である「犬」に関する話です
ゲストは盲導犬の育成と歩行指導を通して視覚障害者の自立を支援する「公益財団法人
アイメイト協会」常務理事の大橋徹さん。1957年に日本初の盲導犬「チャンピイ」
が誕生して60年が経ちました。アイメイト協会創設者の塩屋賢一さんが盲導犬の育成
を志し、目隠しの生活を体験しながら盲導犬の育成方法を試行錯誤。その末に第1号の
訓練を完成させ、主人となる視覚障害者の河相冽さんにも歩行指導をしてコンビ誕生。
「アイメイト」と呼ぶ理由は、盲導犬という呼び方では「犬が盲人を導いている」と受
け取られがちになり、実際は主人からの指示を受けそれに従って誘導しているに過ぎず
人と犬の協同作業によって初めて歩行移動できるからです。アイはI私、EYE目、愛
LOVE"アイメイトは私の愛する目の仲間"という意味です。現在、盲導犬の協会は
全国に11団体あり、それぞれ独立して存在し、独自の考えのもとで犬の訓練を行ない
視覚障害者への歩行指導を行なっています。アイメイトになる子犬の誕生から、訓練を
受けて立派な盲導犬に成長して使用者と出会うまでに1年半かかります。その間に繁殖
奉仕と呼ばれるボランティア家庭、更に飼育奉仕の家庭でも愛情を注がれて育ち協会に
預けられると適性の有無を判断されて、訓練に入ります。一方で使用者の視覚障害者も
歩行訓練や基礎訓練を受けて、お見合いをしてコンビが誕生します。アイメイト協会は
既に1300組以上を誕生させ、JKAの補助や一般寄付を募り活動を続けています。
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2018年1月 9日
1月7日 第290回放送
今年の干支は「戊戌/つちのえいぬ」です。戊は「茂る」という意味を持ち植物の成長
が絶頂にある状態をあらわすそうです。60年前の「戊戌」1958年は神武景気後の
なべ底不況から岩戸景気へと移行した年で、42か月間にわたる景気拡大局面となって
大量消費の時代となりましたが、今はそのような状況は望むべくもありません。ただし
新年にあたり鎌田さんも村上さんも明るく、幸せを実感できる年にしたいと願います。
「元気な地域を取り戻そう」という掛け声のもとで活動をしてきた鎌田さんのグループ
「一般社団法人地域包括ケア研究所」が支援し東京都町田市に70余床の病院が誕生。
地域に寄り添い「あたたかさ」と「確かな医療」を提供する医療機関の名誉院長に就任
した鎌田さんは「諏訪中央病院」同様に「まちだ丘の上病院」でも地域に貢献します。
さて「不協和音」が話題になった去年から一変しギスギスしないで調和のとれた世の中
になって欲しい!という願いを込めて「ハーモニー/調和」をテーマにした話を展開。
新年最初のゲストは4人組ゴスペルグループCOCORO*CO(心子)のパンダさん
ハルさん、アフロさんの3人をお迎えしました。去年亡くなられた亀渕友香さんを中心
に結成されたゴスペルを主とするコーラスグループ「VOICE OF JAPAN」
出身のメンバー4人が集まり、1996年に結成されたCOCORO*COは「こころ
と心が通じ合うステージ」をモットーに活動を続けています。500校余の学校公演の
ほか、客船飛鳥Ⅱのワールドクルーズにもアーティストとして数回乗船する実力派です
2月3日(土)に小淵沢の「女神の森セントラルガーデン」で鎌田さんの講演と彼女等
のライブ、そしてランチを楽しむ「しあわせライフスタイル八ヶ岳」が開催されます。
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2018年1月 1日
12月31 第289回放送
大晦日。2017年を「象徴する顔」で振り返えると潔い引き際のフィギュアスケート
浅田真央さんとゴルフの宮里藍さんは引退し、安室奈美恵さんも引退を表明しました。
陸上競技では桐生祥秀選手が日本人初10秒の壁を破り、藤井聡太四段が29連勝の新
記録を樹立して、羽生善治さんは前人未到の永世七冠達成と棋界は明るい話題でした。
惜しまれながら鬼籍に入った方もおり、彼らが遺した「ことば」で今年を振り返ります
100歳を過ぎても講演や執筆活動を続けた「聖路加国際病院」名誉院長の日野原重明
さんが亡くなりました。「105歳になっても尚、僕にはまだ自分でも知らない未知の
自分がたくさんあると感じているのです」といい「キープオンゴーイング」前に進み続
けよう!老いても進取の気性と好奇心を失わず教わる姿勢を崩さなかった日野原さん。
ペギー葉山さんは、夫の根上淳さんを7年間在宅介護した経験があり「歌う看護婦」を
自任。2人で大切にしていたブランディーを最期の夫に飲ませた話を鎌田さんが紹介。
オヒョイさんの愛称で親しまれた藤村俊二さんは「頑張る姿を人目に晒すのは好きじゃ
ない」といい、女優の野際陽子さんは「いつか一緒にスキーを滑りたいですね」の約束
が果たせなかったのが悔やまれるというどちらも鎌田さんと対談で交わした言葉です。
村上さんはゴスペル歌手の亀渕友香さんと対談した折「ゴスペルは黒人たちの哀しみを
自分に照らし合わせて、歴史的な背景を汲み取って歌うようにしている」と聞かされた
また気象キャスターの先駆け倉嶋厚さんの「やまない雨はない」。妻の急逝に茫然自失
自殺を試みついに精神科に入院、ようやく回復するまでの嵐の日々を倉嶋さんが率直に
綴ったもので、悩める多くの人にとっての励ましのメッセージになります。皆に合掌。
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