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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2018年5月28日
5月27日 第310回放送
『極楽寺殿御消息』は、今からおよそ800年前に活躍した鎌倉時代の武将北条重時が
一門の子弟へ遺した99か条にもおよぶ家訓です。親への服従、人との付き合い方など
現代も通用する処世術ですが北条重時とは?今回は「ボクたちの好きな日本人」です。
まず北条重時について、石川真理子著『仕事で活かす武士道』を読んだ村上さんの話。
北条重時は、鎌倉幕府二代執権・義時の子として誕生し、17年の長きに渡って京都の
「六波羅探題」で治安維持に尽力。50歳で鎌倉に戻った重時は五代執権・時頼の補佐
を務めた。細やかな配慮で名もなき民を慈しむ政治を行ったとされ『極楽寺殿御消息』
と名付けられた家訓は、微に入り細を穿つものです。例えば「先輩は親のように思い、
後輩は弟のように思え」とか「水に流す美徳を忘れるな」恩を石に刻み仇は水に流す。
「特別な存在でない、平々凡々と生きている"その他大勢"が実は極めて重要な社会の
担い手である」ということが重時には分かっていたのだろうと石川真理子さんは推測。
鎌田さんは、倒幕・維新に尽力した「維新の三傑」西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允の
中で、評価が低い気がすると木戸孝允を紹介します。大佛次郎の小説『鞍馬天狗』では
親友の"情熱の志士・桂小五郎"として登場している木戸ですが、有名な池田屋事件の
際には早く着き過ぎ、対馬藩邸へ行っていた為に難を逃れ"逃げの小五郎"と揶揄され
るが冷静で現実的。その後、坂本龍馬の斡旋で薩長同盟の締結とか『五箇条の御誓文』
の起草に参画するなど活躍する一方、時々姿を消したのは末期がんで闘病の為と推察。
その他に、江戸時代後期の戯作者で人情本『春色梅児誉美』を残した為永春水や児童書
『シカの白ちゃん』の作者で、弱い立場の人に寄り添った随筆家の岡部伊都子を紹介。
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2018年5月21日
5月20日 第309回放送
長野県松本市浅間温泉にある臨済宗妙心寺派の古刹「神宮寺」の住職・高橋卓志さんは
「寺の宗派は?」と尋ねられると「みなの宗、臨機応変派」と答え続けてきたユニーク
な僧侶。かつて福祉や文化の拠点として様々な役割を担ってきた寺の復権、開かれた寺
を目指して活動してきた高橋さんが古希を前に「人生のギアチェンジ」を図りました。
「神宮寺」で42年間おつとめを果たしてきた高橋さんは、寺務を後継の副住職に託し
寺を離れて再出発を決めました。抹香の香りに包まれて誕生し古刹の跡取りとして仏門
に入り何も考えずにお経をあげるだけの「眠ったような坊主」だったのが覚醒したのは
1978年山田無文老師のお供で行ったニューギニア島北西のビアク島での「日本兵慰
霊の旅」で目にした足元の遺骨と慰霊団の女性の号泣。それが転機となり人の苦しみや
悲しみに寄り添う覚悟が出来ました。91年にはチェルノブイリ原発事故被害者を支援
する「日本チェルノブイリ連帯基金」を設立。97年にタイを訪れHIV、エイズ患者
の救援や地域自立の活動も続ける組織「アクセス21」を創設して工房で作務衣作り。
東日本大震災が発生すると2日後に現地入りし支援、3か月間で2万キロを走破した。
一方「神宮寺」を拠点に文化の発信を続け「尋常浅間学校」を開校。永六輔校長、無着
成恭教頭、鎌田實用務教員ほか10年間で100回の講演にはジャーナリストや音楽家
がこぞって顔をそろえました。また、諏訪中央病院と連携していのちを支えるホスピス
ケアにも力を注ぎ、寺こそNPOの元祖としてNOPライフデザインセンターを創設し
地域ぐるみで高齢者を支えるケアタウンを運営してきた。古希を前にギアチェンジして
仏教を深めるためにタイ留学を計画、フリーの僧侶として宗派を超え仏教再考の推進。
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2018年5月14日
5月13日 第308回放送
詩人のサトウハチローが残した詩は「母・母さん・おかあさん」等呼び方は色々ですが
なんと3000編を超えると言われています。過剰な愛を受けて戸惑い、満たされぬ愛
に対しても戸惑い、そんな屈折した母への想いは、どれだけ書いても書き尽せないほど
だったに違いありません。今日は母と子のエピソードを紹介する「母の日特集」です。
めざましい活躍を見せている注目の将棋棋士・藤井聡太六段。天才棋士の母・藤井裕子
さんは、時の人としてマスコミから追われる息子の日常を変えないよう、ふだん通りの
生活が出来るようにだけ気を配る普通の母親に徹しステージママにはならない人です。
息子が好きなことに集中するには、何が出来るのかをいつも考えている。将棋に出会い
没頭する姿を見て「何もかも好きにやらせよう!」と思い、その結果が奏功しました。
生母と養母がいながら秘されて育った鎌田さんにとってはオープンさが羨ましいという
一家が福岡県柳川市に住む高口一家。繁男さんとルースさん夫妻には実子1人里子2人
養子1人の4人の子がいます。最年少のユウジくんは、熊本市の慈恵病院「赤ちゃんポ
スト」で生まれ「お母さんは高校生のおネエちゃんだった」ということまで説明されて
育ったので屈託がありません。ルースさんは困った子供がいたら助ける肝っ玉母さん。
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』のモデル
さやかさんは長女。長男は自暴自棄から立ち直り、次女も不登校から上智大学に合格。
ダメ親と呼ばれながらも3人の子を信じてどん底家族を再生させた母親のああちゃん。
その他に、岡本かの子と岡本太郎の母子や『車輪の下』のヘルマン・ヘッセが抱えてい
た母親への想いなど紹介。子には無償の愛情を注ぎ、存在を肯定するのが大事という。
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2018年5月 7日
5月6日 第307回放送
2025年、日本は5人に1人が75歳以上の「超高齢社会」を迎えます。医療や介護
需要の増加により予測される医療費・介護費の激増、医療サービス・人材の不足などの
いわゆる「2025年問題」を解決するため、国は「地域包括ケアシステム」の普及を
進めています。ゲストは「ケアタウン小平クリニック」院長で在宅医の山崎章郎さん。
「地域包括ケアシステム」のモデルともいえる取り組みを13年前から行っているのが
東京都小平市にある「ケアタウン小平」で、24時間体制の訪問診療と訪問看護、医療
の介入が必要な人も受け入れるデイサービス、在宅介護支援、子育て支援、地域で在宅
ケアを支えるためのサービス、事業所を1か所に集約した拠点施設で、自立した生活を
望む1人暮らしの為の賃貸アパートもあります。28年前に『病院で死ぬということ』
がベストセラーになり、近刊の『在宅ホスピスという仕組み』は"慣れ親しんだ場所で
尊厳ある死を迎える為の参考書"と話題の山崎さんの著書。在宅療養支援診療所「ケア
タウン小平クリニック」を拠点に訪問診療をしている在宅医でホスピス医の山崎さん。
病院で外科医をしていたときに、アメリカの精神学者エリザベス・キューブラー・ロス
の著書『死ぬ瞬間』を読み"終末期医療の大切さ"に目覚めたとか。そこで小金井市の
『聖ヨハネ会桜町病院』にホスピス医として移り、更に「施設ホスピス」の限界も感じ
2005年に「在宅でのホスピス緩和ケア」で24時間365日の在宅専門クリニック
を開設し、在宅で安心して最期まで療養が継続できるように患者さんと接しています。
終末医療の第一人者で多くの人を看取った山崎さんと共に命は誰のものかを考えます。
山崎さんは宝物が2つあり、人生最期はそれを味わいつつという宝物とは放送でどうぞ
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