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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー 
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2019年8月26日
8月25日 第373回放送
この夏、取材旅行で沖縄を訪れた鎌田さん。村上さんは沖縄の中学生と高校生が演じた
東京公演に感動したという。今回は「沖縄特集」でそれぞれが興味深い話を披露する。
沖縄県うるま市の中高生が伝統芸能の聖地「東京国立劇場大劇場」で演じた現代版組踊
『肝高の阿麻和利/きもたかのあまわり』東京公演。沖縄に古くから伝わる伝統芸能の
組踊をベースに、現代音楽とダンスを取り入れ、勝連城十代目城主の阿麻和利の半生を
描く物語。阿麻和利は十五世紀琉球統一の時代の勝連城主。琉球王朝に敵対した反逆者
とされているが、勝連では圧政から民衆を救った英雄と崇拝されている。企画の発端は
1999年のこと。当時の勝連町教育長の上江洲安吉さんが地域に根差した伝承に光を
当て、それを舞台化し演じる中で、子どもも大人も一体となって感動体験し地域活性化
の一助にしようと発案し、子どもたちの可能性に、勝連町地域の未来を託した。まさに
「肝髙」を地で行く上江洲さんの熱意が周囲を動かし以来、県外や海外公演も実現させ
20周年の東京公演は堂々の国立劇場大劇場で1600人の大観衆が拍手喝采して幕。
鎌田さんは、沖縄独特の信仰に関わる女性「ユタ」と「ノロ」に会い、彼女たちを取材
「ユタ」は先祖崇拝の考え方が強く、先祖の相談などにのるカウンセラー的存在です。
実父との交信で安心した鎌田さんの逸話に納得。一方「ノロ」は琉球王朝時代から信仰
における女性の祭司で、地域の祭祀を取り仕切り、御嶽の管理などを仕事にしている。
井上ひさし作の沖縄戦をテーマにした戯曲『木の上の軍隊』を観た村上さんが紹介する
のは普天間かおりさん。敵の銃弾を避けてガジュマルの木に登った二人の兵士は終戦を
知らずに2年間も木の上で暮らした実話に基づく物語で彼女は木に棲む精霊の役です。
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2019年8月19日
8月18日 第372回放送
岩手県の「なかほら牧場」は一年を通して山に牛を放牧して飼育する日本では数少ない
山地酪農を実践しています。牧場長の中洞正さんの取組を紹介した『しあわせの牛乳』
(ポプラ社)が「児童文芸ノンフィクション文学賞」を受賞しました。著者の佐藤慧・
写真家の安田菜津紀夫妻を招き、今回のテーマは「人と自然との共生について」です。
岩泉町で山地酪農をしている「なかほら牧場」には搾乳用の牛舎があり、夕方になると
牛たちは牛舎に搾乳のため自ら集まって来ますが、搾乳が終わると放牧地に戻ります。
糞尿処理は自然まかせですから糞を肥料にして育った野シバや冬はサイロの乾草を食べ
自然に交配し分娩。産後2か月程度まで自然哺乳で、ストレスの少ない環境で健康な牛
を育て「牛なり・山なり・自然なり」の酪農で山林と共生しています。佐藤さんは陸前
高田市で東日本大震災を体験。親族を失った悲しみと苦しみから、僅かな希望を探そう
ともがく中で「なかほら牧場」で触れた自然との共生が苦しみを優しく癒してくれると
感じ、この本を書く切っ掛けになったといいます。自然と人間がともに健やかに生きて
いく術を考える切っ掛けになる一冊です。後半は、JIM-NETと佐藤慧さんを繋ぐ
活動を紹介。大学時代に音楽を専攻した佐藤さんはギターも御手の物。2016年には
ギタリストでヴァイオリニストのSUGIZOさんとヨルダンの難民キャンプを訪れた
際にJIM-NET職員の斉藤亮平さんと3人でバンド『ババガヌージュ』を結成して
娯楽や情操教育の機会が少ない難民キャンプで音楽を含む活動をした経験があり、それ
以来ヨルダン、パレスチナなどで音楽による文化交流を続けて来ました。今年も9月末
にイラクとヨルダンで交流し、11月のチョコ募金キックオフイベントにも参加予定。
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2019年8月12日
8月11日 第371回放送
日本で初めて公害問題に立ち向かった人は、明治時代の足尾銅山鉱毒事件の田中正造。
以来、公害を追求した人物の生涯や思想は伝記や映画で現代に伝わっています。今回の
「ボクたちの好きな日本人」は成長を遂げる過程で生じた公害問題と対峙した人々です
わが国の高度経済成長期には、重化学工業化のために産業公害が拡大し、四大公害病の
水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくが発生して関心を集めました。
鎌田さんが紹介するのは、熊本大学医学部で水俣病の研究を続け「胎児性水俣病」を発
見した医師の原田正純さん。有機水銀に汚染された魚介類を食べて中毒になった水俣の
住民は手足や口が痙攣したり、耳や目に障害がおこり、知的障害も発生。始めは原因の
分からない神経疾患として扱われていましたが、工場の廃液に含まれる有機水銀が原因
と判明。しかし公表は9年後でその間に被害は拡大、和解まで40年も費やしました。
村上さんは新田次郎原作で映画化もされた『ある町の高い煙突』のモデル3人を紹介。
水俣病とは大きく違い、企業と住民が協働し煙害問題の解決に向けて努力した事例です
明治38年「日立鉱山」が創業。煙害問題の解決に向けて住民側代表は若干23歳の関
右馬允(せきうまのじょう)で一方の企業側は庶務課長の角弥太郎。角は地元との共存
共栄を理想として交渉に臨み、解決をめざしました。煙害克服のために鉱山は様々な方
法を検討し実行。創業者の久原房之助は火山が高く煙を噴いてもさほど煙害をもたらさ
ないことと、それまでの経験から、煙突を高くして煙を上空高くに拡散する方法を主張
政府を説得して当時世界一の高さを誇る「大煙突」を完成させ煙害を激減させました。
公害とは別で終戦の詔勅や平成元号制定に関わった陽明学者の安岡正篤も紹介します。
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2019年8月 5日
8月4日 第370回放送
作家の柳田邦男さんは「人生で絵本との出合いは3回ある」と言いました。幼いときに
親から読んでもらうのが1回目。親になって子どもに絵本を読んであげるのが2回目。
3回目は、人生の後半で自分の人生を振り返るとき。同じ絵本でも人生の各ステージに
よって読み取れる物語が違ってきます。自分自身の人生を投影する3回目の絵本を享受
している鎌田さんと村上さんが「絵本選びの達人」と幼児向け絵本選びのコツを紹介。
長崎市南山手の丘には、国宝『大浦天主堂』や『グラバー園』など歴史的建造物があり
その一角に鎌田さんが訪問した『祈りの丘絵本美術館』があります。明治維新のころの
長崎独特の洋風建築を模した瓦ぶきの洋館で「美術フロアー」には国内外の絵本の原画
を展示し「絵本コーナー」には選び抜かれた500冊の絵本が並ぶ美しい美術館です。
美術館を運営するのは、子どもの本の店『童話館』グループで、『童話館』は成長年齢
に応じて選りすぐりの絵本を定期的に送る『童話館ぶっくくらぶ』も運営しています。
どんな絵本がいいのか?絵本選びのコツを『祈りの丘絵本美術館』副館長の石川千佳子
さんがアドバイス。赤ちゃんが言葉に興味を持ち始めるのは生後6か月から、その時に
お母さんやお父さんが話しかけるのはとても大事。0歳児には『いないいないばあ』を
手の動きに興味を持つ2歳児には『わたしのて』がお薦めで、4歳児には『おちゃのじ
かんにきたとら』を挙げて解説。突然やって来た迷惑なトラの態度に大人は困惑するが
幼い子は面白がり、生きていると不条理な事が起こることを気づかせてくれる絵本です
5歳以上には『マリールイズいえでする』叱られて家出するマングースの子が主人公。
村上さんはジョン・レノン作の絵本『イマジン』と他に『ぼくはなきました』を紹介。
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