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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2020年5月25日
5月24日 第411回放送
歌手のさだまさしさんが設立し、鎌田さんが評議員を務める「風に立つライオン基金」
は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、最前線の現場で働く医療や介護に従事
する方々に医療用のガウンやマスクなど不足している医療物資の支援と、医療者を派遣
する活動をしています。今回はさださんが電話出演して活動内容を詳しく紹介します。
さださんが2015年に設立した「風に立つライオン基金」は海外途上国の日本人医師
や教育者を支援することから始まり、東北・九州・西日本の災害支援も行っています。
この度の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、急遽医療物資支援の活動を始めました。
サージカルマスク3万枚、KN95マスク1万枚、ポリエプロン1万着、顔以外を覆う
タイベックスーツ500着を困っている医療機関、介護施設に送っています。さらには
長崎港に停泊中のコスタ・アトランチカ号の集団感染に対処していた医師団からの応援
要請を受けた「ジャパンハート」の活動に同行する形で奥知久医師を派遣しています。
日本では新規感染者数が日々減少し医療状況の逼迫は当面免れそうですが、一方で介護
現場では人材と物資不足が続き「介護崩壊」が懸念されています。それを防御する為に
小さな福祉施設や介護施設に医療従事者を派遣し、防御方法、安全確保、万一にも感染
が発生した際の手順などをレクチャーする直接指導する活動も行っています。これから
は「ジャパンハート」の他、被災地で共同した国際医療ボランティア組織「AMDA」
や「国境なき医師団」にも呼びかけ垣根を越えた様々な共同活動「チャンポン大作戦」
の実現を目指して「風に立つライオン基金」は支援を必要とする人の為に活動します。
「風に立つライオン基金」の詳しい活動内容、支援はホームページでご確認ください。
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2020年5月18日
5月17日 第410回放送
新型コロナウイルスの緊急事態宣言が39県で解除され、残る8都道府県もそれぞれに
解除に向けたロードマップを検討しています。12日は英国の看護師ナイチンゲールの
誕生日にちなんで「看護の日」でしたが、看護師を表彰したり感謝する催しは延期され
開かれませんでした。今回はナイチンゲールなど「感染症に関連する偉人特集」です。
今年が生誕200年になるフローレンス・ナイチンゲールは、クリミア戦争に従軍して
戦地で傷病兵を献身的に看護。戦地の病院が極めて不衛生だったことで兵士が死亡して
いることを突き止めた彼女は、ロンドンに戻り「病院の衛生環境」を改善。感染症対策
をして、死亡率を下げてみせました。近代看護教育の基礎を築いた彼女の理念は著書の
『看護覚え書』として21世紀のいまも看護師のバイブルとして読み継がれています。
続いて池田隼人内閣で厚生大臣を務めた古井喜実。1961年「健康とイデオロギーは
無関係」と与党の反対を抑え、冷戦下のソ連からポリオ(小児麻痺)予防の生ワクチン
を超法規的に緊急輸入し「責任は私がとる」と明言しての英断でした。60年~61年
に日本でポリオウイルスによる感染症が大流行。99%は軽症で済みますが1%以下の
確率で四肢に麻痺が残り、9割が5歳以下が罹る病気なので小児麻痺と呼ばれました。
古井大臣の英断で全国1300万人の子供がワクチンを摂取し流行は沈静化しました。
3人目は北里柴三郎。目に見えないものが見える「顕微鏡」で医学の面白さに気づいた
北里はドイツに留学。ロベルト・コッホの下で細菌学を勉強し「破傷風菌の純粋培養」
に成功。帰国後は福沢諭吉の支援で伝染病研究所を設立し「ジフテリアの血清を製造」
また当時香港で大流行中の疫病を調査。ペスト菌による感染症と解明し世界を救った。
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2020年5月11日
5月10日 第409回放送
「母の日」ですが例年とは勝手が違います。病院や施設は「コロナ対策で面会お断り」
として残念ながら会えません。また「里帰り出産」を予定している妊婦さんにも影響は
大きく、日本産科婦人科学会などは帰省せずに「居住地での出産を推奨」しています。
ただし、地域により「里帰り出産」を条件付きで受け入れる産婦人科もありますが「帰
省後2週間の自宅待機を経て、妊婦検診が受けられる」としています。リスナーからの
「初産を控えた娘の手伝いに上京する母親からのメール」にアドバイスする鎌田さん。
「緊急事態宣言」が延長され長距離移動の自粛から鎌田さんは自宅からオンライン出演
し、新型コロナ禍でもスタジオの村上さんと新味を楽しみながらの放送になりました。
新型コロナの影響で自粛生活が続いています。自由な外出や活動が抑制され、人との繋
がりも減ると運動不足や認知機能の低下、フレイル(虚弱)を招き易くなります。感染
から身を守りながら、心と体の健康も維持していく為に、鎌田さん自身が心掛けている
ことをDVD『PPHピンピンひらり―人生100年時代をどう生きる―』にまとまて
認定NPO法人JCF(日本チェルノブイリ連帯基金)から出しました。人生を豊かに
する条件の一つは「筋肉」です。運動不足になると筋肉の衰えが加速し、筋肉が衰える
とフレイル(虚弱)に繋がるので、体を動かして予防します。まず「筋肉フレイル」は
手軽にできる「スクワット」と「かかと落とし」がお勧めで数種類の負荷の差をつけた
パターンを紹介。また「口腔フレイル」の予防には「パタカラ体操」です。パタカラで
口の筋肉を鍛え、舌の動きを強化、食べ物を噛む力を養い飲み込めるようになります。
DVD『PPHピンピンひらり』の詳細は、JCFのホームページでご確認ください。
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2020年5月 4日
5月3日 第408回放送
新型コロナウイルス感染症治療薬として「レムデシビル」を米国が認可したことを受け
日本でも近日中に特例承認され国内初の新型コロナ感染症の治療薬となります。一方で
感染予防に効果があるワクチン開発は1年以上かかるとみられています。そこで感染症
対策には欠かせない「免疫」について免疫研究第一人者「大阪大学免疫学フロンティア
研究センター」名誉教授宮坂昌之先生と「感染予防の為に免疫力を強くする」鼎談です
新型コロナ感染拡大を防ぐために「接触機会を8割減らす」この意味は?1人が平均で
何人に感染させるかを示す「基本再生産数」が1以下なら感染者数は減少していく。
欧州の2.5で計算すると8割減で1か月後に減少に転じるが、7割では2か月かかると
して、いち早く「外出自粛要請」を発し1以下にした北海道の判断を評価。新型コロナ
は100万個ほど体内に入らないと発症しないと専門家の意見を引用し、3密を回避し
人との接触を8割減らすことがいかに感染症対策に重要かを解説します。更に乳幼児の
結核予防ワクチンBCGが新型コロナに有効とする説について日本以外の諸外国の接種
の有無と死亡率に明らかな相関関係があると解説。肥満も重症リスクに繋がると警告。
新型コロナ感染予防には免疫力を高めることが重要と説く宮坂先生。免疫には自然免疫
と獲得免疫の2種類があり、自然免疫は生まれながらに持っている免疫のこと。一方
獲得免疫はワクチンや感染症の罹患によって得られる免疫。獲得免疫が働く前に、自然
免疫がウイルスを追い出すことがわかっており、抗体を作るのも、キラー細胞を作り
やすくするのも自然免疫がうまく機能すればこそ。血液とリンパの循環を良くする方法
については宮坂昌之先生の本『免疫力を強くする』(講談社)の一読をお勧めします。
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