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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2020年9月28日
9月27日 第429回放送
新型コロナウイルス対策で制限していた催事の参加人数が緩和されました。観客が大声
を出さない映画館や劇場、美術館などは収容人数いっぱいまでの入場を認められました
が慎重姿勢の施設もあり「満席営業」に戻るまではまだまだ時間が必要です。映画好き
の鎌田さんは自宅でDVDを多数鑑賞。今回は「音楽が印象的な映画」を特集します。
コロナ禍の3月以降、自宅のある茅野市を離れたのは経った2回という鎌田さん。オン
ラインで仕事しながら5か月で100本の映画を観たそうで特に旧作に惹かれたとか。
多数の作品の中から今回は「音楽が印象的な映画」を選び紹介。まずはナチス占領下の
ポーランドを生き抜いた実在のユダヤ人ピアニスト、ウワディスラフ・シュピルマンの
劇的な生涯を描く2003年公開の『戦場のピアニスト』からショパン作曲の『夜想曲
第20番嬰ハ短調遺作』です。続いて1970年代にアメリカで大ヒットしたコメディ
番組『サタデー・ナイト・ライブ』のスピンオフ映画『ブルース・ブラザーズ』からは
『監獄ロック』をお届けします。3曲目は村上さんが最も印象的な音楽映画作品として
紹介するリチャード・ギアとジュリア・ロバーツが主演したロマンティック・コメディ
『プリティ・ウーマン』の主題歌ロイ・オービソン歌唱『オー・プリティ・ウーマン』
は四半世紀ぶりのリバイバルヒットとなりました。4曲目は日本でも2年前の公開時に
興行収入130億円超として大きな話題になった映画『ボヘミアン・ラプソディ』から
劇中歌には入っていない『ボヘミアン・ラプソディ』を特別に選びました。5曲目には
"ソウルの神様"レイ・チャールズの波乱の生涯を綴ったヒューマン映画の『RAY』
から『わが心のジョージア』をサントラ盤でお届けします。旧作の観直しをおススメ!
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2020年9月21日
9月20日 第428回放送
コロナによって以前とは違う風景が広がっています。そして「コロナ前の世界にはもう
戻れない!」と言われます。コロナによって価値が大きく転換していく中、どうしたら
それに対処していけるのか?変動する社会に負けない心をどのように築いていくのか?
今回は、価値大転換時代を乗り越えて『それでも、幸せになれる』その術を考えます。
「禍福はあざなえる縄のごとし」という諺があります。禍が福に転じたり福が禍のもと
になったりして禍福は表裏一体で、人間には禍と福が同じ回数訪れます。臨床心理学者
河合隼雄さんは、例えば「架線事故で電車が遅れた事を禍と考えれば、なんと軽い禍で
済んだと喜ぶべき」と説いて、不幸を嘆かずにこれくらいなら許そうと思う心が大事。
リオ・パラリンピックで話題になった南アフリカ代表の水泳選手「シャークボーイ」の
アフマット・ハシムさん。弟を助けようとしてサメに片足を食いちぎられた選手ですが
「サメのお陰でパラリンピックに出られた」とサメを憎まず、保護活動に勤しむ彼の話
を紹介。幸か不幸かは本人が決めること、不幸を嘆き続けずに考え方を切り替えること
によって幸せに暮らせることもあるという事例を挙げます。また、鎌田さんの考えでは
「コロナ時代は断念することで新しい時代が開ける」としています。固執して前進でき
ずにいる場合は「諦める」ことで、後の時間が有効に使え、大事なことが見えてくる。
後半は、日本に「死生学」を広めた上智大学名誉教授のアルフォンス・デーケンさんが
今月6日に88歳で亡くなったので偲びつつ想い出話を紹介。死をタブー視する日本の
状況に「死について考えることで、生きることの素晴らしさを感じることが出来る」と
若いうちから死について学び、最期まで心豊かに生きようと呼びかけたデーケンさん。
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2020年9月14日
9月13日 第427回放送
将棋ブームをけん引する高校生棋士の藤井聡太八段。7月に「棋聖」8月には「王位」
のタイトルを獲得し史上最年少18歳1か月で「二冠」になりました。幼い頃から藤井
八段を見守ってきた師匠の杉本昌隆八段が電話出演し師弟のエピソードを紹介します。
「弟子の活躍で私も注目されるようになった」と愛弟子の成長を素直に喜ぶ杉本八段。
「素晴らしい弟子を育てられましたね」と聞くと「育てようと思わない方が育つ。見守
るのが一番いいと思っている」という師匠。研修会に通う小学1年の藤井少年と出会い
2年生になった彼の指し手を見て「この子は将来タイトルを獲る」と確信したそうです
理由は基礎に忠実で洗練された将棋を指しながらも「空中サーカス」のような離れ業を
終盤で繰り広げることが出来ており、個々の駒の性能を把握しているから指せる妙手で
そうした勝ち方を狙う藤井少年に感心したそうです。また「負けず嫌いの性格」を挙げ
負けると人前でも号泣し、周囲の人を驚かすほどだったとか。そうした持ち前の才能と
性格が今日の「藤井二冠」に繋がったと語ります。中学生プロ棋士として注目を集めた
頃から記者会見で話す言葉が中学生らしからぬ言葉選びに「彼は二回目の人生」と冗談
も出るほど。祖父母や両親に囲まれて育ち、読書好きで司馬遼太郎の作品を愛読する等
しているから、極めて冷静で謙虚な言葉が躊躇なく口をついて出てくるのだそうです。
藤井二冠は東海地方で将棋の初タイトルを取りましたが、杉本八段の師匠は板谷進九段
でタイトル挑戦まであと一歩に迫りながら47歳で急逝。板谷九段の孫弟子の藤井二冠
によって東海地方の将棋界の悲願が達成されました。近々師弟で墓参に行くそうです。
板谷一門の教え「ファンあってのプロ棋士」は受け継がれ、藤井時代の幕開けを予感。
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2020年9月 7日
9月6日 第426回放送
世界屈指の長寿国日本は男性が3位で女性は2位の「平均寿命」を誇ります。その一方
介護などを必要とせず、健康で自立した日常生活を送れる「健康寿命」との差を計ると
男性は約9年、女性は約12年の「不健康な期間」が存在することになります。今回は
病気不安症に陥りがちな高齢者こそ『健康で長生きするために老活を考えよう』です。
医師で作家の帚木逢生さんは61歳で急性骨髄性白血病を患い、半年間無菌室で闘病し
その時に実践したのが「身を忙しくする」こと。明治・大正期の精神科神経科医の森田
正馬が創出した森田療法の「外相整えば内相おのずから熟す」に由来します。禅の修行
僧は毎日同じ日課を繰り返すことで形が整い、自ずと心も整うという考え方です。心は
操作できないが行動を起こすことは出来ます。考えすぎて動かないよりも行動している
うちに心の方も整ってくるということです。不安で悩む暇があればそれまで続けてきた
仕事や日常の雑事をこなしていくことで、気分も落ち着いてきます。帚木さん自身の病
気や患者の診療を通して感じたことは「良い習慣を持っている人は強い」ということ。
脳を鍛える、食生活を気にかける、筋肉を鍛える、歯を丈夫にし、身を忙しくする人が
最後に自分の人生を決められるといいます。日々の日課をこなすことの大切さを説く話
で鎌田さんが語ったのは「アウシュヴィッツ強制収容所」を訪問した際の話。収容所で
生き残った人々の2つの共通点。1つは最後まで希望を捨てないこと。もう1つは毎日
髭を剃って身ぎれいにすること。そうした日々を丁寧に送った人々が生き残ったとか。
後半は、高齢者が筋力低下によるフレイル(虚弱)を起こさぬように筋活の勧めとして
鎌田流ワイドスクワットを紹介し、筋肉ホルモンのマイオカインの働きを解説します。
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