震災から２９年を迎えた「阪神淡路大震災1.17のつどい」が「日比谷公園」小音楽堂で
開催され、神戸から届いた希望の灯りがキャンドルに灯されました。このキャンドルの
灯りは、今まさに被災されて苦痛の日々を送られている能登半島の方々、ほかの被災地
の方々へのエールに繋がるように感じられました。そして「がんばろうＫＯＢＥ」から
「がんばろうＨＯＫＵＲＩＫＵ」へ失意に沈む人々に希望の光が届くことを願います。
今週は、人生でもっとも困難な時期を乗り切るために役に立つ絵本などを紹介します。

自称人気シリーズ（手前味噌シリーズともいう）の『ボクたちおススメの本特集』です
◆鎌田さんは、英国在住のノーベル文学賞作家カズオ・イシグロ著『夜想曲集：音楽と
夕暮れをめぐる五つの物語』を推薦。流しのギタリストとアメリカのベテラン大物歌手
の奇妙な邂逅を描いた『老歌手』や芽の出ない中年サックス奏者がセレブリティと共に
過ごした数夜を回想する『夜想曲』を含む、書き下ろしの連作五篇を収録（早川書房）
◆村上さんは絵本です。ジェームズ・ノーブリー著『大きなパンダと小さなドラゴン』
（サンマーク出版）大きなパンダと小さなドラゴンの冒険の旅の物語を通して、人生で
最も困難な時期を乗り切るために役に立つ考え方が、温かい文と絵で綴られています。
「サクラの木は、自分をほかの木と比べたりしないよ」や「いま、この瞬間がすべて」
◆上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』は２０年前に八ヶ岳の南麓に家を建て東京と山梨の
二拠点生活を送りながら書いた優しさが滲む山暮らしのエッセイ集です（山と溪谷社）
◆阿川佐和子著『話す力』から「相槌５か条」さすが！しらなかった！すごい！センス
いい！そうなんだ！の「さしすせそ」を使えば、会話によどみがなくなる（文春新書）

放送日：2024年1月21日

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能登半島地震の発生から２週間。厳しい寒さの中でおよそ２万人が避難生活を余儀なく
されています。鎌田さんが関係する「諏訪中央病院」は、震災後に医師や看護師を含む
５名が支援物資を七尾市に届けるとともに、輪島市からの医療支援要請をうけ支援活動
を続けています。村上さんは知人の「ラジオななお」パーソナリティ車吉章さんの言葉
「コミュニティ放送局の使命は、外に向けての情報発信ではなく、被災された方のいる
地元に情報を着信させることだ」を紹介。オープニングでこの度の震災を語りました。

伊豆・修善寺にある『日本競輪選手養成所』を訪れて、年に一度選手候補生に特別講義
をしている村上さん。今期は男子７２名、女子１９名を前に約３時間話してきました。
候補生の「今まで言葉の取扱いを考えて来なかったので話の内容が心に残った」という
感想に代表されるように"ことばの力"を認識し、間もなく卒業して取材を受ける立場
になった時に「想いを伝える力、相手の話を聴く力」を身につけて欲しいと願う親心。
さらに競輪界のレジェンドで現在は養成所の所長・瀧澤正光さんが出演。年末に立川競
輪場で開催された『ＫＥＩＲＩＮグランプリ２０２３』で、松浦悠士選手が見事優勝し
優勝賞金１億３７００万円を獲得して初の賞金王に輝いたレースの模様を紹介します。
瀧澤所長が候補生の教育や練習で特に指導していることは３つ、集中力・責任感・自覚
を軸に教えていると語り、公営競技であり集団競技である競輪選手としての重要な心構
えを説いています。在籍候補生の中で特に注目している男子は北海道出身の中石湊さん
女子は福井出身でボート競技の経験がある仲澤春香さん。３月に巣立っていく９１名に
対して瀧澤所長は「自分が選んだ道を堂々と歩いて行け！」と餞の言葉を贈るという。

放送日：2024年1月14日

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新年早々に発生した能登半島地震と、羽田空港での航空機接触事故。亡くなられた方の
ご冥福を祈り、被災された方にはお見舞いを申し上げます。新しい年の幕開けとしては
苦しく悲しい正月になりました。２０２４年（令和６年）最初の放送をお届けします。

鎌田さんの代表作『がんばらない』は、それまで「がんばって突っ走ってきた日本」に
立ち止まって命のことを考えよう！と問いかけ５０万部を超える共感を得ました。あれ
からおよそ四半世紀が経ち、５０歳以上の人口が５割を超えます。なかなか希望が持て
ない時代に「生き方の芯となるような希望」を探して書いた『シン・がんばらない』。
◆１人で行動するのも楽しい「ソロ活」は、未婚者に限らないと説く朝井麻由美さん。
寿司屋に連れ立っていくと満遍なく食べることになるが「１人寿司」と称して１人なら
誰にも気兼ねすることなく好物を続けて６貫注文することも出来るというこの自由さ。
◆オンライン接客支援サービス『ＳＴＡＦＦ　ＳＴＡＲＴ』は、衣料店の店舗スタッフ
が通販サイトにコーディネート写真やレビューを投稿することによってオンラインでの
接客を可能にするサービス。衣服は憧れの視点で買っていた時代から共感で買う時代に
移りモデル体型ではないスタッフの体型による着こなしやセンスに共感して購入が肝。
◆次世代の革製品ブランドを起業した『アンドゥアメット』代表の鮫島弘子さん。売れ
残った商品が大量に廃棄される現実に大きな疑問を抱いて持続可能なビジネスに挑戦。
エチオピアのシープスキンを材料に、長く大切に使ってもらう商品を消費者に届ける。
◆ネットの世界でも活躍する元気な高齢者。Ｘのフォロワーが１０万人超える８９歳の
溝井喜久子さんと、レシピ公開の蕎麦屋店主のユーチューバー川原恵美子さん７７歳。

放送日：2024年1月7日

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今年の明るい話題は、藤井聡太八冠の誕生、虎ファン３８年ぶりの日本一に酔う、大谷
翔平選手の本塁打王。暗い影を落としたのはイスラエルとパレスチナの対立や膠着状態
のロシアのウクライナ侵略。鎌田＆村上コンビが「個人的な出来事」を振り返ります。

鎌田さんは３つ。まず「交代」は、ジムネット（日本イラク医療支援ネットワーク）と
ＪＣＦ（日本チェルノブイリ連帯基金）の代表を退いて顧問になり、若い人にバトンを
渡して活動を継続してもらうことしました。ただし宣伝部長の立場でサポートします。
２つ目は「鎌田賞」創設です。さだまさしさん設立の『風に立つライオン基金』で今年
から功績が大きかった人を表彰する『風に立つライオンオブ・ザ・イヤー』という顕彰
制度を設け、発展途上国で活躍している日本人を対象にした『柴田紘一郎賞』と、国内
で医療活動に尽力した人が対象の『鎌田實賞』です。京都の『よしき往診クリニック』
の守上佳樹さんが選ばれ、コロナ禍の在宅ケアで３６５日対応して患者を守りました。
３つ目は「閉幕」です。２００５年スタートした『がんばらない介護生活を考える会』
は、１９年有余の活動を経て当初の目的をほぼ達成したということで幕を閉じました。
村上さんは故人を偲ぶエピソード。１月に百歳で天寿を全うした鮫島純子さんの企画展
が今夏『渋沢史料館』であり祖父栄一との貴重な写真など興味深いものがありました。
ＮＨＫの幼児番組『できるかな』の人気者だった高見のっぽさんの秘話。日本一の阪神
タイガースの胴上げに「背番号２４のユニフォーム」と話題になった横田慎太郎さん。
将来を嘱望されながらも脳腫瘍になり、２０１９年２４歳で現役を引退。阪神に同期で
入団した抑えの岩崎優投手が胴上げされた時に両手で掲げられていたのが背番号２４。

放送日：2023年12月31日

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