高市政権「責任ある積極財政」へ転換。骨太の方針原案を森永康平氏が評価

高市政権「責任ある積極財政」へ転換。骨太の方針原案を森永康平氏が評価

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7月1日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、政府が昨日『骨太の方針』、経済財政運営と改革の基本方針の原案を示したというニュースについて意見を述べた。

森永氏、高市政権では単年度黒字の囚われを壊し、複数年度で名目GDP拡大を目指す方向性を「非常に正しい」と評価

寺島尚正アナ『政府は昨日、経済財政諮問会議を開き、『骨太の方針』、経済財政運営と改革の基本方針の原案を示しました。
原案では、名目で年3%超、名目から物価変動の影響を除いた実質で
年1%をそれぞれ上回る経済成長をできるだけ早期に定着させるという目標を、
明記しました。
当初予算案を巡っては『歳出規模の総額を経済の成長力強化と名目の経済規模の拡大に
ふさわしいものとする』としました。
また、政権が掲げる『責任ある積極財政』を2027年度予算案から
本格的に反映させ、財政拡大を進める考えをにじませました。
諮問会議で高市総理は、『従来の延長線上にない新たな経済財政運営への
抜本的な転換を図る。予算の作り方を根本から改める』と述べました。
高市政権が掲げる積極財政ですが、ここまで森永さんはどうご覧になりますか?」

森永康平「はい。今進めている予算案っていうのが石破政権時のもので、
いわゆるプライマリーバランスも黒字になるような、全然積極財政とは程遠い
状態ですので。それが高市さんの政権下においては初めての骨太の方針というところで。
おそらくですけれども、単年度のプライマリーバランス黒字っていう
今までの囚われ方を壊してですね、複数年度で見ていきましょうと。
その上で名目GDPの拡大、そして強い経済を作っていくんだというところで。
これ、責任ある積極財政と言ってるぐらいですから、別に『ひたすらばら撒きます』
とかってそういう話ではなくて。
主には二つですよね。
一つは、『危機管理投資をします』と。これは今回の中東でホルムズ海峡封鎖で
困っちゃったっていうので、もう国民の多くは体感したわけですけれども。
そういうものになるべく惑わされないというか、
振り回されないようにするために、国内投資をして国内の供給能力を上げていく。はい、エネルギーとか重要物資ですね。
これをなるべく国内で作れるなら作るし、外から入れるんであれば、
その調達元は多角化していく。こういうことやっていきますよと」

寺島「はい」

森永「もう一つは『成長投資』ですよね。
17分野挙げてますけれども、主にAIですとか半導体とかっていうものを、
国がまず投資をして。それを呼び水にしながら民間にも入ってもらう。
この二つを複数年度におけるプライマリーバランスの黒字という、
今までの考え方と違ってやっていくと。方向性は私は非常に正しいと
思っています。
ただ、唯一怖いのが、『じゃあどこまで出来んの?』というところですね。
例えばその分かりやすいとこで言えば、消費減税。
食料品に関してゼロにするみたいな話はあったものの、『やっぱり1%です』
というような話になったりとか。
で、これはたぶん、冒頭の為替の話も絡んでくると思ってまして。
やはりこれ1ドル162円だ163円だみたいな話になってくると、
円安がどれぐらいインフレに影響するかみたいな、定量的な評価じゃなくて、
印象論として。『あ、もうなんかこれ180円になっちゃうんじゃないか、
200円になっちゃうんじゃないか』みたいな話が、
SNSなんか見てると普通に出てくるわけですよ。『もう円は終わった』とか」

寺島「ええ」

森永「そういう印象先行で国内世論がそうなってくると、
『積極財政なんてやったらマズいんじゃないの?』とか、
『日銀はなんでもっと金利上げないんだ』みたいな、こういう声がたぶん
大きくなってくるはずなんですよ。
で、そうなってきた時に、じゃあ国内世論はそういう風な流れが
出来上がりつつある中で、果たして本当に、掲げるだけじゃなくて、
実行まで移せるのか。
というところが、一つの壁になってくるのかなっていう風には思いますよね」

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