消費税減税を閣議決定へ “財源問題”を煽る報道に疑問
8月4日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、食料品の消費税減税について意見を交わした。
煽るために“財源問題が……”とか言うんですよね!
自民党は税制調査会と社会保障制度調査会の合同会議を開き、食料品の消費税率を2年間限定で1%に引き下げる政府の基本方針について小野寺税調会長に対応を一任した。政府は8月5日にも閣議決定する方針。
自民党合同会議では賛成65人、反対9人、中立1人という結果。賛成論が多少上回る程度だった前回から賛否の差が大きく広がった。
高市首相に近い議員は、衆議院選挙で消費税減税を公約に掲げたことなどに言及し、「減税しなければ自民党の信頼は地に落ちる」と訴えた。
「消費税減税のこの動きですが、田中さん、これはどうご覧になりますか?」(寺島アナ)
「自民党の議員の人の言葉“減税しなければ自民党の信頼は地に落ちる”。これで今の流れを言い得ていると思います。オールドメディアの人たちは消費減税反対の議員の声をよく拾っているじゃないですか。典型的なのは、キーパーソンにしようという動きになっている小渕優子さんなんかは特にクローズアップされていますよね。だけど小渕さんの財政観って“日本の国債残高をゼロにする”っていう一種のトンデモ理論ですよね。国債残高をゼロにしている先進国って見たことないので。それを目指そうという家計簿感覚なんですよね」(田中氏)
「そうなんですよね」(寺島アナ)
「そういった人たちに期待している緊縮派の議員やメディアの人たちもいるとは思いますが、今みたいな中東危機なんかを契機にしてエネルギー代が高くなって食料品の価格にも影響を及ぼすときに、食料品の消費税減税は非常に良いと思います。しかも2年間で終わるわけなんで、それをこれだけ抵抗するっていうことは、ひょっとしたら自民党議員は憲法9条よりも大切にしているかもしれないですよね」(田中氏)
「そうですね。言われてみれば」(寺島アナ)
「憲法改正よりもハードルが高い消費税減税っていうのが、恐ろしい限りです」(田中氏)
「疑問はいくつもありましたよね。2年じゃ戻せないじゃないですか? とか」(寺島アナ)
「2年後にまたこの話をしましょう。ちなみに私は恒久消費税減税派ですから。しかも食料品だけじゃなくて一律の。だから2年後に延長になっても全然困らない。あと“財源の説明がなされてない”とか言うじゃないですか。高市さんは記者会見でちゃんと言ってますよ。例えば“税収増で対応する”と。税収増は何かというと、2027年度の本予算で消費減税の財源を確保するんです。ここ最近は税収増を受けて、税収の予測も69兆円、77兆円、83兆円とコンスタントに上がってきているんです」(田中氏)
「はい」(寺島アナ)
「例えば今年も上振れが見込まれるので、それを次年度に反映させるためには3兆円でもいいです。そうすると86兆円の税収で、消費税分の税収には1年間で5兆円が必要なので、残り2兆円。高市さんは“税外収入、特別会計や基金を活かす”と言っています。外為特会だけでも、ここ2年で3兆円を予算に組み込んでいるんです。今年、為替介入を3回くらいやってますからね。しかも予算の組み立てを複数年度にしますから、今年使わなかった分を来年度に回すこともできます。それを考えると3兆円は余裕で出てくると思います。それを組み入れると5兆円の財源は十分に確保できる」(田中氏)
「ええ」(寺島アナ)
「そういったこともメディアも知っているんです。だけど多くの人は煽るために“財源問題が……”とか言うんですよね」(田中氏)
〈出典〉
消費税減税 あすにも閣議決定 自民合同会議 小野寺氏に対応一任 | 読売新聞(https://www.yomiuri.co.jp/shimen/20260804-GYT9T00090/)
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

