国民年金、いまの制度に「お手上げ」な人が増えている

国民年金、いまの制度に「お手上げ」な人が増えている

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、9月30日の放送に経済評論家の佐藤治彦が出演。年金制度が抱える問題について解説を展開した。

佐藤治彦「きょうは国民年金の話をさせていただきます。明日から『106万円の壁』ってとりあえずなくなる。もう少し働いても税金はかかりません、という話になっている。国民年金の制度自体、1960年ごろに原型ができた。当時の日本社会といまは全然違う。それなのに抜本的な改正をまったくしない。野党に何か言われたから『もう少し上げます』みたいになっているけど、ここが根本的に間違っていると思うんですよ」

長野智子「はい」

佐藤「まずは国民年金の保険料が一律である、ということ。いまは毎月、1万7920円という、べらぼうな金額なわけです。それを年収200万円の人に『払ってください』って、無理ですよ。年間20万円以上になるんですもの。払えない人が激増していて。じつは国民年金の納付率が8割9割になっている、とされるけど。裏側の話をすると、国民年金の中にも一部免除、4分の3免除、全額免除、といった制度がある」

長野「はい」

佐藤「免除されている人の分は8割9割に入っている。ではどれだけの人が一部免除されたり全額は払っていなかったりするかというと、600万人以上です」

長野「かなりですね」

佐藤「いわゆる国民年金を払う人がどれぐらいいるか。2000万人いないんです。3分の1ぐらいの人が、この制度はお手上げです、と行政に救済措置を求めている。破綻しているんです。それだけならまだしも、よく知らない人は一部免除や全額免除と聞くと『そういう人たちはお金を払わずに将来、年金をもらえるからいいな』と思うじゃないですか。ところがいま満額、40年間毎月、払って。国民年金として65歳からもらえるのは月7万円です」

長野「暮らしていけません」

佐藤「ただし、たとえば40年間、全額免除になった人は7万円もらえるんじゃない。半分なんです。免除になった部分は、将来もらう年金から減らされてしまう。3万5000円、無理でしょう。106万円の壁、という話に戻すと。なんで主婦の方が社会保険に入るのがイヤかといえば、毎月1万7920円、とられたら働く価値がなくなる、と思うから。給料が110万円の人もフリーランスで働いて年収2000万円の人も1万7920円なんです。このシステムがおかしい、と私はずっと思っています」

長野「はい」

佐藤「そう話すと、それは社会保険の保険料だ、おまえが言っているのは違う、と反論される。でももう制度として破綻している。さらに言わせてもらうと、年収2000万円の人は1万7920円払っているんじゃない。8000円や9000円なんです。年収が高い人ほど国民年金は安くなるんです」

長野「え?」

佐藤「国民年金は全額、社会保険料控除の対象なんです。所得控除の対象になるわけで、申告すれば税金、所得税と住民税が戻ってくる。年収2000万円の人が21万円、国民年金を払うと、税金で11万円以上、戻ってくる。でも100万円ぐらいの人ががんばって将来のために1万7920円を払っても、所得税を払っていないから戻ってこないんです」

このあとも佐藤が年金制度の問題点や改善案などを語った。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時~5時、火曜~金曜午後3時~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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