なぜ米軍ヘリが都心を低空飛行しているのか

なぜ米軍ヘリが都心を低空飛行しているのか

Share

大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、10月1日の放送に毎日新聞「特権を問う」取材班記者の大場弘行が出演した。取材・撮影を務めた映画『東京上空300メートル』(10月10日公開)に関連し、米軍によるヘリコプター飛行の問題を語った。なお、この日は経済学者の金子勝が大竹の代理を務めている。

青木理「『特権を問う』取材班は毎日新聞でずっとキャンペーンされていて。特権というと最近は外国人が持っていて、みたいなことを言うけど、じつはいちばん持っているのはどこなの、と。『特権を問う』の取材を積み重ねたドキュメンタリー映画が『東京上空300メートル』(10月10日公開)なんですね」

大場弘行「そうですね。もともと毎日新聞で日米地位協定をテーマにした調査報道を2020年から続けていて。それをもとに映画化しました。調査報道でどんなことがわかったか。まさにここ、文化放送のある浜松町を含めて、東京都心の高層ビル群、人口密集地の中を米軍のヘリが低空で、我が物顔をして縦横無尽に飛び回っている。それを取材班で明らかにしていったと。新聞に『低く飛んでいる』とだけ書いても意味がない」

青木「うん」

大場「ずっと張り込んで動画で証拠を集めて。その素材を軸にしてプロの映画監督、大墻敦さんとタッグを組んで。毎日新聞社と共同でつくりあげた、ということです」

青木「私も金子勝さんも観ました。こんな高層ビルのところを飛んでぶつかったら大変なことになる。日本の航空法だと違法というか、飛べないんですよね」

大場「日本のヘリでは違法になります。ヘリから半径600メートル以内にある、最も高いビルの突端からさらに300メートル上を飛ばないといけない。この辺だと報道ヘリを含めて600~700メートル上を飛んでいます。でも米軍ヘリは300メートルより下、200メートル台ぐらいで飛んでいるんですね。なんでそうできるかというと、まさに『特権』があるから。日米地位協定によってつくられている、米軍のための特例法というのがあって。日本の最低安全高度基準の適用が除外されている。だからそういう飛び方ができる」

青木「沖縄に在日米軍基地の7割が押し付けられている、とよく言います。本土でも青森県の三沢、山口県の岩国、といったところにある。周辺の人たちは騒音で大変な目に遭っている。あまり都心を飛ぶイメージはないんですけど、なぜ飛ぶことになるんですか?」

大場「六本木に米軍の基地があるんですね。施設と呼んでもいいかもしれません。赤坂プレスセンター。米軍は『ハーディー・バラックス』と呼んでいます。そこに星条旗新聞のオフィス、極東支社が入っていることは知られています。じつはそこに、かなり大きなヘリポートがあって。横田基地、厚木基地、キャンプ座間、横須賀といったところにいる幹部たちと、ヘリに乗って都心に来る。陸軍、海軍、空軍のヘリが。往復しているだけならわかるんですけど、ここは基地とまったく関係ない浜松町ですよね」

青木「はい」

大場「こういうところを飛んだり、新宿の高層ビル群の間をすり抜けたり。基地と赤坂プレスセンターのルートが関係ないところも飛んでいる。米軍は理由を答えない。専門家や自衛隊のOBに聞いてみたら、やはり訓練でしょう、と。たとえば北朝鮮が在日米軍の警戒対象に入っている。北朝鮮にも都市部や高層ビルがあって。そういうビルがあるようなところに特殊作戦として行くケースもある」

青木「たとえばアメリカの大統領、あるいは米軍の幹部なんかが来ると。横田に着いてヘリで都心に向かう。そうなってくると主権の1つである出入国管理はしているのか、と」

金子勝「たぶん、していないんでしょう。昔は羽田や成田にアメリカの首脳が降り立つ、ということが普通にあった。最近は公然と横田基地に、アメリカ政府の首脳が入ってくる。要するに外交官なんかも民間人と同じところを通りながら特権がある、というのではなく。軍事基地に直接、出てくる」

大場「第1次トランプ政権のころからですね。横田に直接、行って。軍人たちにまず挨拶する。不思議なことに日本の外務大臣が出迎えに行く、ということが起きています」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~15時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大竹まこと ゴールデンラジオ!

大竹まこと ゴールデンラジオ!

月〜金 11:30~15:00

その他の主な出演者

“面白い”けれど”真剣に”、”くだらない”けれど”正直に”。 …