『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 築30年の家って、実際どれぐらいの利益になる？　畳1枚で、なんぼ？（おとなライフ・アカデミーWEB）

2021年5月8日の放送では、リスナーメールをご紹介。大阪市のリスナーである「食パン」さんから、「築30年の家、畳１枚 なんぼの計算？」と、コテコテの関西弁で質問が届きました。家の価値って、一体どうやって決まるのでしょうか？

大阪府のリスナーさんから、ユニークすぎるご質問です

今回の放送でいただいた質問は面白かったですね・・・。大阪府泉南郡にお住まいの「食パン」さんからメールをいただきました。

築30年過ぎたら、家は畳１枚なんぼの計算になるのですか

とのことなのですが。

質問も面白いのですが「１枚なんぼ」という質問文自体も面白くて。文章から大阪弁のイントネーションが聞こえてくるようですよね。
放送では思わず私も、関西弁でお答えしてしまいました（笑）。

30年住んだ家、畳1枚はマイナス2万5000円？！

結論からいうと、残念ですが、畳1枚の計算で売るとしたら、値段はつかないと思います。

それどころか、 場合によってはタダ、もしかすると処分費がかかってマイナスになるかもしれません。

基本的に日本の住宅は、築年数が経てば経つほど価値が下がっていくんですね。築30年ぐらいだと、もはや価値がつかないどころか「古屋付きの土地」として売られてしまうことが多いですね。家を潰す値段を引かれるぐらいの感じで。

なので、畳1枚マイナス2万5000円とか、そんな値段が付いてしまうかもしれません・・・。
売るならマイナス価値の家、でも貸すなら・・・？
気になるのは、「食パン」さんがなぜこの質問をされたかです。
実際に家の売却を考えられているのでしょうか。それならむしろ、手前味噌ではありますが、ぜひ私が代表理事を務める移住・住みかえ支援機構の「マイホーム借上げ制度」を使って賃貸に出すことを考えていただければと思います（笑）。

マイホーム借上げ制度とは？

住まなくなった皆さまの家を、（一般社団法人）移住・住みかえ支援機構（JTI）が借り上げて、賃貸として運用する制度。
入居者がいない空室時でも、毎月賃料を受け取れます。また、家賃未払い、居座り、夜逃げなどの、個人では対応の難しい入居者トラブルが万が一起こってしまった場合も、JTIが責任を持って解決まで全て対応。
JTIは非営利の公的機関であり、運営には国の基金が設定されています。

累計受け取り家賃1000万円も夢ではない！？

もしも賃貸に出したとすると、「食パン」さんがお住まいの泉南郡のあたりなら、毎月の家賃は7万〜8万円程度になるかと思います。物件ごとに家賃は異なるので、一概には言えないんですが。

そうすると、10年ぐらい賃貸に出せば、累計の家賃は800〜1000万円程度になりますよね。畳1枚で考えると・・・初めは取り替えたりする必要があるかもしれませんが、長い目で見るとプラスになると思うんです。

売ると価値がマイナスになる家も、賃貸に出せばまだまだ働いてくれます。

いつも質問をくださってありがとうございます！
ちなみに食パンさん、何度も同じ質問をお寄せいただいていたんですよね。 いつかお答えしたいなと思っていましたので、今回お答えできてよかったです。。ありがとうございました。

ということで、今回は、築30年の家の「価値」について、売ったときと買ったとき、それぞれ考えてみました。

■お知らせ

「移住・住みかえ支援機構（JTI）」では、賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。
住まなくなった家をJTIが借り上げ、入居者がいない空室時も毎月賃料をお支払い。
また、皆さまの大切な我が家をケアするパートナーとして、入居者トラブルにも責任を持って対応しています。
JTIは非営利の公的機関であり、運営には国の基金が設定されています。
カウンセリングやご相談は無料。資格を持ったスタッフが、皆さまの家についてしっかりとお話をうかがいます。
制度についての詳しい情報は、「移住・住みかえ支援機構（JTI）」のサイトをご覧ください。