『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』   年金でローンを支払う生活にガックリ。老後の住宅ローン、軽減する方法はある?(おとなライフ・アカデミーWEB)

『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 年金でローンを支払う生活にガックリ。老後の住宅ローン、軽減する方法はある?(おとなライフ・アカデミーWEB)

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今を楽しく生きるおとな世代のための情報番組「大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ」。
残間里江子さん(フリープロデューサー)と、大垣尚司さん(青山学院大学教授、移住・住みかえ支援機構代表理事)が、お金や住まいの話を中心に、暮らしにまつわる様々な事柄を語り合います。

この連載では、人気コーナー「おとなライフ・アカデミー2021」で話した内容をもとに大垣さんが執筆した、ここだけのエッセイを掲載中。
ラジオと合わせてもっと楽しい、読んで得する「家とお金」の豆知識です。

2021年7月17日の放送は、老後のローン支払いについて。リスナーの「イチロー」さんは66歳。せっかく年金生活がはじまったのに、70歳まで続くローン支払いを思うと気分が重くなってしまいます。生活を楽にする方法はないのでしょうか。

66歳、自営業。住宅ローンの返済があと4年続き、正直ゲンナリしています

今回は、66歳の男性から、老後の住宅ローン返済に関するご質問をいただきました。

今、年金生活です。いや、生活できてないです。住宅ローンが月に6万円、国民年金も月に6万円。
幸い自営業なので、細々と仕事をして食いつないでいますが、なんとなく納得いきません。
あと4年、70歳で住宅ローンは終わるのですが、こんな生活があと4年続くと思うと、気が重くなります。人生設計に失敗したっていうことですね・・・。

(市川市のラジオネーム「イチロー」さん。66歳男性)

ということで。イチローさん、毎日頑張ってらっしゃるんですね。
60代の4年って、若い頃と違って、1年1年が重たいんですよね。気が重くなることもあるだろうなあと、お読みして思いました。

リバースモーゲージで家賃返済を楽にする方法もあります

この状況が解決できないのか、ということなのですが・・・。
リバースモーゲージを使うことで負担を軽減できそうだなと思います。

リバースモーゲージって、住宅ローンを返済中の人でも使うことが可能なんです。借りている住宅ローンを返すために使うケースも結構あるんですよ。

リバースモーゲージで借りたお金は、利息だけを払えばいい仕組みになっているんですね。ただし、亡くなったときには土地の権利を放棄する必要があるんですが。

ちなみに、当然ですが、元本を返すことも可能ですし、それから亡くなられた際にお子さんがいらっしゃったら、お子さんがローンを引き受けたり、住宅購入をすることも可能ですよ。

イチローさんの場合は、月々の返済が6万円で、あと4年とのことですから、おそらく残高は400〜500万程度といったところでしょうか。

これで利息だけを払うとすると、毎月7千〜8千円か、それより低いぐらいを払えばよくなる。月々5万円以上の出費がなくなれば、生活はかなり楽になりそうです。

お子さんがローンを引き受けるのは、そこまで難しいことではないかも

そうはいっても、家を買われたということは、もしかするとご自身が亡くなったあと、お子さんに引き継ぎたい思いがあるのではないかと思うんです。

そういう場合も、もしもイチローさんが生命保険に入っておられる場合、お子さんにローンを引き受けてもらうのはかなり気楽かもしれません。

というのも、生命保険の受け取り金額っておおよそ400〜500万円程度なんですね。
諸々の税金なんかを差し引いても、そこまで負担感なく、ローンを引き受けることができそうです。

土地によっては、リバースモーゲージを希望額借りられないことも

ただし注意してほしいのは、リバースモーゲージは、土地の価値をもとにお金を借りる仕組みなので、場所によっては希望する額を借りられないケースもあること。

ただ、イチローさんは千葉県の市川市にお住まいということで、そこまで低い融資額になることはなさそうですね。今のローンの残高程度であれば借りられそうです。

リバースモーゲージに興味のある方は、住宅金融支援機構に問い合わせてみてください。

リバースモーゲージを取り扱っている窓口で、自分の住んでいる地域に近い場所を教えてもらえます。わりといろんな金融機関が取り扱っていますよ。

イチローさんより後の世代は、老後のローン返済がもっと大変かも・・・

さて、イチローさんは「人生設計に失敗した」とおっしゃっていましたが、実はイチローさんって、うまく逃げきれた世代なんじゃないかなと私は思っていて。

というのも、イチローさんの世代だと、住宅ローンは25年で借りていたと思うんですね。一方、現在主流になっているのは35年ローン。イチローさんより10年長い期間のローンを組んでいるわけです。

しかも、35年ローンが導入されたのは2000年から。まだ「老後に返せなくなって困っている人」が存在していないので、35年ローンの危うさをきちんと認識できている人が世の中に少ない。「みんな借りているから大丈夫だろう」と思ってしまうんですよね。

イチローさんは自営業なのでいいですが、サラリーマンで定年を迎えられた方なんかは大変ですよね。60歳で定年を迎えて、収入がガクッと減っているのに、現役時代と同じ額の住宅ローン返済を10年以上続けなければいけない。

そういう「住宅ローン破産予備軍」の方って、実は数百万人の規模でいらっしゃるんです。

「残価設定型ローン」で、住宅ローン破産予備軍を救済したい

こういう悲劇を防ぐために、私は15年ほど前からコツコツ研究・開発を続けてきました。

このたびついに、「定年の時期になったら、月の返済額を減らす」ローンの仕組みを作って、実用化する目処が立ったんです。
制度の仕組みや、オススメの使い方など、ラジオでも折を見て解説をしていきたいと思っています。

そんなわけで今回は、老後のローン支払いについて考えてみました。イチローさん、メールありがとうございました。

■お知らせ
「移住・住みかえ支援機構(JTI)」では、賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。
住まなくなった皆さまの家をJTIが借り上げて、賃貸として運用。
入居者がいない空室時でも、毎月賃料を受け取ることができます。
また、皆さまの大切な我が家をケアするパートナーとして、入居者トラブルにも責任を持って対応しています。
カウンセリングやご相談は無料。資格を持ったスタッフが、皆さまの家についてしっかりとお話をうかがいます。
制度についての詳しい情報は、「移住・住みかえ支援機構(JTI)」のサイトをご覧ください。

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