飲食店再生へ…投資会社、動きます。でも、本当にいい話? ~10月27日「おはよう寺ちゃん」

飲食店再生へ…投資会社、動きます。でも、本当にいい話? ~10月27日「おはよう寺ちゃん」

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国内の投資会社やファンドが、新型コロナウイルスの影響で経営難に陥った中小企業の再生支援に乗り出す――。10月27日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、水曜コメンテーターの経済アナリスト森永康平氏が、主として飲食店再生のためのこの話題について、語り合う場面があった。

森永康平氏「民間よりも国が動くべきでは」

NECキャピタルソリューション系は、大手飲食チェーンの経営者と組み、飲食店再生の新会社を設立する。また、あおぞら銀行は、地域金融機関と共同で企業再生ファンドの設立を検討。コロナ禍で過剰債務を抱え、自力再建が困難な企業を民間の資金やノウハウで再生するという。

この動きについて、森永氏は「文字情報だけで見るといいことのように思えますが、一歩間違えれば、私の父親が大嫌いな『ハゲタカ』ですから。これがどっちなのかな、というところが気になりますね」と疑心を抱いた。

こうした動きの背景を見ていくと、足元の倒産件数は歴史的な低水準にとどまるものの、今後は企業倒産が増える公算が大きい。

なぜなら、返済が焦げ付いた場合に国が補償する「実質無利子・無担保融資」は約40兆円。「無利子支援」の期限が近づき、同時に支援策として講じていた「返済猶予措置」も来年には終了。「元金返済」も始まるからだ。これにより、「資金繰りが立ち行かなくなるところが出る」と森永氏は指摘する。

「たとえば、コロナ前は人気で常に満席のお店があったとして、仮にコロナが終わったとすると、人気のお店ですからまた満席になるわけですよね。ただ、コロナ前は満席で利益が2割くらい出ていた、とします。でも、コロナ後に満席になっても、残っている2割の利益から『元金の返済』をしないといけないので、利益が減るわけです。ということは、この店は、床面積を広げない限り、これ以上の売上を望めないわけですから。結果的に、融資をしたことによってコロナ後に通常営業に戻ったとしても、利益率だけが落ちてしまう現象が起きます」(森永氏)

森永氏はつづけて、「立ち行かなくなる企業が出てきた時に、そういうのを貪り食うのがハゲタカファンドですから。彼らだって民間企業なので、投資案件はリターンが出ないと仕事になりません。そう考えると、いわゆるハゲタカ的なやり方で、救うというよりも、ひとつの投資案件としてさばいていく……。必要ないものは切って、利益率を上げて、どこかに売却して、自分たちが儲ける。すると、救われた人たちは(そういうことになって)本当に幸せだったんだっけ? と、別の話が出てくる。だから本来は、こういう問題は、民間ではなくて国がお金を出してあげるべき」との懸念を示した。

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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