来年度防衛費は5.4兆円⇒6兆円超、現在の防衛費は対GDP比0.9%⇒1.2%のトリック?! ~12月24日(金)斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!

来年度防衛費は5.4兆円⇒6兆円超、現在の防衛費は対GDP比0.9%⇒1.2%のトリック?! ~12月24日(金)斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!

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政府は24日、一般会計の歳出総額が過去最大の107兆5964億円となる来年度予算案を閣議決定した。「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」のメイン・コーナー「ニュースサキドリ」では、来年度予算案の中で、過去最大の5兆4000億円となった防衛予算に着目、軍事ジャーナリストの清谷信一さんに電話を繋いだ。

今回の防衛予算の規模と中身をどう評価するか?

―まず、防衛費は5.4兆円と言われているがこれは嘘。来年度予算は、先日追加されたおよそ8000億円の補正予算と一体化されているので、実質的には6兆円を超えている。補正予算は予算を編成した時には想定していなかった災害等に対して充てられるものだが、第2次安倍政権以降、防衛費にも充てられるようになった。

安倍政権では航空機や装甲車と言った、本来本予算で要求すべきものを補正予算で要求している、そこが一番の大きな問題だ。この問題は岸田政権になって更に大きくなり、安倍政権時代およそ4000億円だった防衛補正予算費が、岸田政権になっておよそ8000億円に倍増した。さらに問題なのは、記者クラブのメディアがこの事を全く報じて来なかった事だ。

また、第2次安倍政権から概算要求の際、事項要求と言うものが認められるようになった。事項要求分は金額が示されないので、例えば予算案が5.4兆円と発表されても事項要求分に実質3億円かかるなら、実際は5.7兆円の予算案という事になる。これはある意味、防衛費を実際より安く見せる粉飾であり、世論操作だ。我が国はこの10年ぐらい、こうした不透明な方法で、防衛費を計上している。

清谷さんはまた、政府は現在の日本の防衛費を対国内総生産(GDP)比0.9%と算定しているが、北大西洋条約機構(NATO)の基準で算定すると1.2%になると語った。

 

旬のニュースをジャーリスティックな視点で掘り下げる文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」は月~金 午後3時半~5時50分に放送中。

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