吉崎達彦氏「発表直前!1月分の月例経済報告はどうなる?」~1月18日「くにまるジャパン極」

吉崎達彦氏「発表直前!1月分の月例経済報告はどうなる?」~1月18日「くにまるジャパン極」

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内閣府が1月18日に1月分の月例経済報告を発表。長年この報告を見てきているエコノミストの吉崎達彦氏は発表当日の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、過去に発表された独特な表現の「月例文学」について語った。

吉崎氏「内閣府の月例経済報告の1月分が今日1月18日に発表されます。12月に久々に上方修正になって、いつものことなんですが「月例文学(月例経済報告の独特な言い回し)」が凄く紛らわしいことを言ってるんですけど、一応読み上げますと『景気は新型コロナウィルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和される中で、このところ持ち直しの動きが見られる』という言い方に終わっています。で、長らくこの「月例文学」と付き合ってきた者として言わせていただくと『このところ持ち直しの動き』っていうのは必殺ワードでありまして、この言葉が大体半年ぐらい続くと、次は『緩やかに回復している』という言葉に辿り着くんですよ」

ところが、今回のコロナ禍においてはちょっと事情が変わっていると吉崎氏は言う。

吉崎「2020年の7月にやっぱり『このところ持ち直しの動きが見られる』と言って上方修正をしたんです。ちなみにその時の言い方は『景気はコロナ新型ウィルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、このところ持ち直しの動きが見られる』。ただ、その後20年の夏はこの『持ち直しの動きが見られる』ってのを何度か続けたんですけど、ご記憶の通り昨年の1月に緊急事態宣言が出ちゃって、それで月例の方は2月になって『持ち直しの動きが続いているものの、一部に弱さが見られる』と。もう何を言ってるんだか、日本語として成立していないんですが、この『一部で弱さが見られる』というのを、やっと去年の暮れに、感染者も減って来たんで、待望久しく12月に『このところ持ち直しの動きが見られる』と。さあ1月分は一体どんな『文学』が出てくるのか」

景気のデータだけを見ていると1月は上方修正でもおかしくないぐらいではあるが、オミクロン株のまん延によって検討されている「まん延防止等重点措置」の施行がまた実施間近な現在の状況では、月例経済報告の担当者も相当苦労しそうである。

吉崎「実際、製造業関係は元々良いですし、企業の関係もそんなに悪くないんで、そうすると一番大事なのは消費ということで、同じ内閣府が毎月発表している『景気ウォッチャー調査』を紹介します。これは大体毎月25日から月末にかけて調査を行っていて、全国3000人ぐらいの景気に敏感な職種の方に『景気どうですか?』っていうお話を聞いているものです」

では先週1月12日に発表された最新版「景気ウォッチャー調査」の12月分には、どんな声が集まっていたのだろうか?

吉崎「12月の暮れっていうのがまた微妙な時期で、結構忘年会などは復活していて、復活したけれどもすでにオミクロン株というニュースはもうみんな知ってて『どうせ入ってくるよね』『新年会はわからないよね』という感じで年を越したと思うんですが、そんな中でどんなコメントが寄せられているか。まず南関東の百貨店さんは『緊急事態宣言が解除されてから人流が一定程度回復している。防寒商材だけでなく、きちんとしたところに着ていく服など、2年ぶりの購入というキーワードが目立っている』。やっぱり百貨店ってよく見ていますね」

では、北海道の旅行代理店はどうだろうか?

吉崎「『新型コロナウィルスの感染状況が落ち着いてくることで航空機利用者が増加している。クリスマスから年末にかけての利用状況も良く、規制などの生活需要やスノーボードなどの冬季観光需要も回復してきている』。一方でちょっと悪いものも挙げますと、東北のスーパーは『原油高に伴い、ガソリンや灯油価格が高止まりしている。なおかつ、原材料の値上げによる食品の値上げが続いているため、日々の生活の中で節約・倹約志向がさらに強まっている』。」

と、景気に対する実感も地域によって大きく変わっているようだ。今後の各地の動向は「まん防」次第で大きく変わって来そうだが、これから発表される月例経済報告にも注目していきたい。

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。吉崎達彦氏はコメンテーターとして毎週火曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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// 2022.04.28追加