共産党 100年の憂鬱~ 7月15日ニュースパレード  山本香記者取材後記

共産党 100年の憂鬱~ 7月15日ニュースパレード 山本香記者取材後記

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 文化放送をキーステーションに全国33局で放送中「ニュースパレード」(毎週月曜日~金曜日午後5時00分~5時15分)

 その日に起こった最新の話題を中心に、幅広い分野にわたってニュースを紹介しています。昭和34年の放送開始以来、全国のラジオ局の強力なバックアップで、特派記者のレポート、取材現場からの中継など、今日最も重要なニュースを的確に把握し最新情報を伝え続けています。

 文化放送報道記者として国会、官邸を担当し、日夜取材活動で活躍する山本香記者が放送でお伝え出来なかった話題を取材後記としてお届けします。

 

 過去の取材後記はこちらから
https://www.joqr.co.jp/qr/program/newsparade/

 

目次

  1. 野党共闘
  2. 低迷する党勢
  3. 旧態依然とした組織運営
  4. イメージチェンジ

  

 共産党が組織原則にしている「民主党的民主集中制」は、上級機関や指導者の決定に従うというものだが、スターリン時代とは違って少数意見の存在は尊重されると説明している。2年または3年に一度開かれる党大会で、地域の代表が集まり、そこで全国の党員の声も表明する機会を保障していて、そこで決定したことについては、党員は団結して活動するとしている。この上意下達体制は、若い世代から「古臭い」「時代遅れ」と映るようだ。党首選びも同様。全党員参加型の開かれた党首選挙を求める声も増えてきているが、このやり方を変えるつもりはないようだ。

 

野党共闘

  

 2015年に成立した平和安全法制をめぐり、志位委員長が呼び掛けた野党共闘も今年で7年目。国政選挙のたびに候補者一本化調整が行われ、一定の成果も得てきたが、今回の参院選では11の1人区のみの共闘にとどまった。行き詰まったと見える野党共闘について志位委員長は「今、困難に突き当たっている」としながらも、「今の政治を変える志を持ったところとやっていく。どう発展させるかだ」と統一戦線に色気を見せていたが展望はあるのだろうか・・・。共産党が選挙で掲げる比例票の獲得目標は650万票だが、今回、はるか届かず361万8342票にとどまった。野党共闘に踏み込む前は第2次安倍政権発足後、初めての総選挙で「自共対決」路線を前面に出し、改選8議席から21議席へと躍進。比例票も606万票余りを獲得した。600万票を超えたのは、野党共闘で初めて戦った2016年の参議院選挙のみで、その後は400万票台と低迷を続けている。志位委員長は、野党で大きな塊を作っていくと気炎をあげるが、野党として認めないとする日本維新の会と国民民主党を除く「確かな野党」ということになるが、選挙での共闘も行き詰りをみせている。共闘相手の立憲民主党は、支援団体「連合」の反対に加え、去年の衆議院選挙で自民党だけでなく日本維新の会からも「立憲共産党」というありがたくないキャッチフレーズを繰り返されたトラウマをいまだに引き釣り続けている。

 

低迷する党勢

  

 党勢拡大も次の100年に向けた大きな課題だが、増えないのは国会議員のバッチの数だけではない。党員は2006年に40万人を超えていたが、現在は27万人。機関紙赤旗の購読者数も164万人から現在100万人に落ち込んでいる。党員の高齢化も影響しているという。党員募集に力を入れているが、新規入党者より、高齢で亡くなる方の数のほうが多いという現実もある。人数が減ると影響が出るのが党運営だ。政党交付金を受け取らずに運営している共産党の主な財源は、党費、機関紙赤旗の購読料そして個人献金なのだが、このまま党員数が右肩下がりだと、党の存続にもかかわってくる。共産党員からは「どうせ他党に振り分けられるなら政党交付金を受け取ればいい」という声も聞こえてくるが、志位委員長は明確に否定した。

 

旧態依然とした組織運営

 

 共産党が組織原則にしている「民主党的民主集中制」は、上級機関や指導者の決定に従うというものだが、スターリン時代とは違って少数意見の存在は尊重されると説明している。2年または3年に一度開かれる党大会で、地域の代表が集まり、そこで全国の党員の声も表明する機会を保障していて、そこで決定したことについては、党員は団結して活動するとしている。この上意下達体制は、若い世代から「古臭い」「時代遅れ」と映るようだ。党首選びも同様。全党員参加型の開かれた党首選挙を求める声も増えてきているが、このやり方を変えるつもりはないようだ。

 

イメージチェンジ

 
 


 
 

 今回の参議院選挙で、共産党は渋谷ハチ公前でアイドルグループ「King & Prince」の巨大ポスター前を陣取って、フェス形式の演説を開催するなど、古式騒然とした選挙運動から転換も図っていた。イメージを変える最も簡単な方法は、トップの顔と党名を変えることである。22年を迎えた志位委員長は自身のポストについて、党大会が決めるとしながらも「強い党を作るために力を尽くしたい」と続投に意欲を示すとともに、党名についても堅持すると強調した。
数年前、党幹部に田村智子氏を、トップに据えればイメージが変わるのでは?と伝えたことがある。一蹴されたが、その後、政策委員会責任者に抜擢された。吉良よし子氏、今回、東京選挙区で3位当選した山添拓氏ら、100年の歴史を引き継ぐ次の世代は確実に育っている。そんな中、共産党をテーマにしたドキュメンタリー映画「100年と希望」が6月に公開された。抱える難題を希望に変えることができるのか・・・共産党、次の100年に向けた憂鬱はまだ当分つづくだろう。

 

<共同通信ニュースより>  共産党は15日、1922年の創立から100周年を迎える。志位和夫委員長は14日の記者会見で、平和と民主主義を目指し、時の権力と厳しく対峙してきたと強調。野党共闘が限定的となり、改選6議席から4に減らした参院選の責任を痛感しているとしながらも辞任は否定した。続投と、自らが主導しての党勢回復に意欲を表明した。  志位氏は創立100周年について「どんな強大な権力であろうと、勇気を持って正面から立ち向かってきた歴史だ」と振り返った。併せて、党名を変えずに今後も活動する意向を示した。

 

 

「ニュースパレード」は「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」内、平日午後5時~5時15分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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「ニュースパレード」はPodcastでも楽しめます。

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// 2022.04.28追加