サニーデイ・サービス曽我部恵一 コロナ禍でカレー店を始めた理由

サニーデイ・サービス曽我部恵一 コロナ禍でカレー店を始めた理由

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「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」の1月11日のゲストに、バンド「サニーデイ・サービス」のボーカル・ギター、曽我部恵一さんが登場! 曽我部さんがコロナ禍でカレー店を始めた当時のことを振り返った。

曽我部恵一さんは、2020年4月10日、緊急事態宣言下で東京・下北沢に「カレーの店・八月」をオープン。

鈴木おさむ「私も中目黒の『メシ酒場 鈴木ちゃん』という店で、“コロナ禍をどう切り抜けるか?”を考えていたので、今日はなんと経営者対談です」

坂口愛美アナ「音楽の話ではなく!?(笑)」

鈴木「緊急事態宣言下にカレー屋さんを始めた理由はなんでですか?」

曽我部「みんなでカフェをやっていたんですが、緊急事態宣言で閉めざるを得なくなって。カレー屋さんを始めるのは決まっていたので、カフェのスタッフと始めました。お客さんを入れることが難しかったので、当初はテイクアウトのカレー屋さんとしてスタートしました」

鈴木「なんでカレーだったんですか?」

曽我部「やっぱり下北沢なんで、“カレーかラーメンじゃない?”という話になったんですよ。昔からカレーが好きだったんで、“カレー屋さんかな?”となりました。味を決めるのに、すごい時間かかりましたよ」

鈴木「2020年の緊急事態宣言。いま思い返すと、コロナについて何も分からないなかで、“外を出歩くのも怖い”という空気があったじゃないですか? その中でテイクアウトのお店を始めて、どうだったんですか?」

曽我部「お客さんどころか街に人がいない。ゴーストタウンみたいになってて。でも一応カレー作って、店の前に立って。たまに人が歩いてきたら、“カレーどうですか?”って言うんですよ。それで買ってくれたらめっちゃ嬉しくて。知り合いが歩いてきて、“なにやってんの?”って言われて、“カレー屋やってるんですよ”とか言って(笑)」

鈴木「焦りますよね?」

曽我部「でも楽しかったですよ。ライブもなくなったし、お店もストップしたので、お金のことはめちゃくちゃ焦りましたけど、ゼロから上に上がるだけだから、ゼロのポイントを経験するのは楽しかったです」

鈴木「すごいなぁ。その年に曽我部さんが発表した『Sometime In Tokyo City』という曲の終盤で、“下北沢へ来たなら僕らの店に来ませんか”というフレーズがあります。なんでこういう歌詞になったんですか?」

曽我部「毎日、朝から夜までカレーを作っていて、とてもじゃないけど音楽を作る余裕がなかったころの曲なんですよ。ふと言いたいことが出てきて、20分くらいの曲になって、その最後に出てくるフレーズで。あの日々が詰まっている曲ですね」

鈴木「音楽でファンと向き合っていると思いますけど、直で“この曲は○○、あの曲は○○”という感想を聴くわけではないじゃないですか。でもお店に来たお客さんは味の感想を言いますよね?」

曽我部「緊急事態宣言でお客さんが来ないときに来店してくれたおじいさんが“美味いね”と言ってくれたときは泣きましたね。涙出ました。音楽って正解じゃなくても良いじゃないですか。でも食べ物って正解が“美味しい”しかないので、嬉しかったですね」

「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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