「防災アワー」松尾一郎さんと「避難の壁」を考える

「防災アワー」松尾一郎さんと「避難の壁」を考える

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毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。


4月は東京大学大学院、客員教授の松尾一郎さんと「避難の壁」についてお送りします。
松尾さんは「タイムライン防災」の第一人者。
長年、災害現場で研究をされている中で、
逃げたくても逃げられない人
そもそも逃げようとしない人
それぞれに「避難の壁」があると話します。

高齢者の方が犠牲となることが多いですが、その背景には何があるのか?
逃げない理由について「正常化の偏見」と指摘されますが、そればかりではありません。
例えば「逃げる物差しがない人もいる」とのこと。
詳しくは4月2日(日)朝5時5分からの「防災アワー」お聴きください。
早朝で難しいという方はradikoでぜひどうぞ。

年度初め「避難の壁」と共に「防災対策」にも目を向けていきます。
先日取材してきた東京都の「TOKYO強靭化プロジェクト」の取り組みの一つ
東京港の高潮・津波対策についてもご紹介します。

東京港では、台風や地震などで高潮や津波が起きるおそれがある時、海水が内陸部に入ってこないように「水門」や陸の門「陸こう」を閉鎖して被害を防ぎます。
「水門」は運河にあるもので、「陸こう」は道路上にあり、平常時は人や車が通るので解放しているものです。
水門を遠隔操作で閉めている様子です。
↓ 「高浜水門」と「第二高潮対策センター操舵室」


この東京湾海岸保全施設で管理している水門は15か所、陸こうは26カ所あります。
「陸こう」で遠隔操作できるものは2カ所、今後増やしていく方針だそうです。


↑ 「芝浦排水機場エンジン室」
水門を閉めた後、内水側の水位が上昇した場合、排水機(ポンプ)で外水側に排水します。
長さ25mの学校のプールの水を、およそ15秒で排水できる力があり、3台稼働すると5秒で排水します。
「伊勢湾台風」並みの高潮には耐えうる対策が施されています。
しかし、気候そのものが変化している時代…
東京港建設事務所副所長で高潮対策センター所長の堀川誠司さんは
気候変動で平均海水温も上がっていくと予測されている。今後、防潮堤自体の嵩上げも検討していく必要があるのでは」と話していました。

防災アワー」ぜひお聞きください。

気象予報士 防災士 気象庁・都庁担当記者 伊藤佳子




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