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(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2020年12月29日
12月27日 第442回放送
今年最後の放送です。新型コロナウイルスの感染拡大や五輪延期など、想定外の1年で
した。そんな中で心が晴れる明るいニュースもありました。暗いニュースはさておいて
鎌田&村上両人が明るい・楽しいニュースを紹介しながら2020年を締め括ります。
来年に繋がる明るい兆しとして開口一番は「大相撲」の話題。1月場所は「徳勝龍」が
20年ぶりの幕尻力士優勝。7月はケガで序二段まで落ちた「照ノ冨士」が復調優勝。
9月は「正代」が熊本県出身力士として初優勝を飾り、熊本の被災地に元気を与えて、
11月場所の千秋楽では「貴景勝」が本来の押し相撲で2度目の賜杯を手にしました。
「将棋界」では、藤井聡太七段が17歳11か月で「棋聖」を奪取してタイトル獲得の
史上最年少記録を30年ぶりに更新。翌8月に「王位」も獲得し史上初の「十代二冠」
となり11月には史上最年少・最高勝率で公式戦200勝を達成する快挙。その王位戦
の「封じ手」がチャリティオークションに出品され収益金は九州豪雨被災地への義援金
として寄付されました。日本独自の技術で打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」が6
年半の旅を終え小惑星リュウグウから「黒い砂粒」を持ち帰り、スーパーコンピュータ
「富岳」は演算速度など4部門で世界一を維持。その冷却装置の部品は長野県岡谷市の
金属精密加工会社が担当しました。更に浅間山の麓の御代田町ではお年寄りや障害者が
作った「ライ麦ストロー」を販売し、脱プラスチックに一役かっていると地元長野県の
話題を鎌田さんが紹介します。才能に溢れ、一時代を築いた方々が鬼籍に入りましたが
志村けんさんと岡江久美子さんは「新型コロナによる肺炎」で別れの言葉も遺せずに旅
立つ無念。詩人の堤江実さんは「最期の言葉」をホームページに遺して旅立ちました。
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2020年12月21日
12月20日 第441回放送
逆境や苦難をプラスに転化する「にもかかわらず」という言葉が、今の時代にぴったり
合っていると思うという鎌田さん。養父の岩次郎さんは病身の妻との苦しい生活を送り
ながらも、一家離散で行き場を失った鎌田さんを養子に迎えました。余裕があるから困
っている子を助けたのではなく、生活苦に陥っていた「にもかかわらず」他人の子を育
てた養父母の生き方に多くを学んだ鎌田さんの「にもかかわらず」という生き方です。
古来ヨーロッパでは、勇気・思慮・節制・寛容・公正の5つは「自然の徳」といわれて
人間が生きる上でもっとも大切なものとされていました。言い換えれば"○○だから、
勇気が必要"とか"××だから、公正でなければならない"と理に則り、順接的に生き
る道を示しています。一方で、信・愛・希望は逆説的に生きる道を示します。例えば、
"彼は失敗し信用を失った「にもかかわらず」彼は人を信じたり愛することもできる"
どんな逆境になっても希望を持つことも出来ます。だから「にもかかわらず」という生
き方は自然の徳を超えた「超自然の徳」と言え、状況を跳ね返す力を持ち、意思の力を
感じさせる生き方を示します。画家の原田泰治さんは、障害と貧乏「にもかかわらず」
希望を持ち続けて世界的画家になりました。友人のさだまさしさんは35億円の借金を
した「にもかかわらず」自己破産すれば楽になるのに、自分を信じてくれた人々を裏切
らず自分を信じて生き抜きました。サックス奏者の坂田明さんは57歳で脳出血になり
指と舌に後遺症が残った「にもかかわらず」トレーナーの指導でリハビリを続けた結果
75歳の今が一番納得の音が出せると言います。人生を好転させる「にもかかわらず」
の40エピソードをまとめた『鎌田式「にもかかわらず」という生き方』発売中です。
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2020年12月14日
12月13日 第440回放送
1927年(昭和2年)アメリカ人宣教師のシドニー・ギューリック博士が「国際親善
人と人との理解は大人になってからでは遅い。子供の頃からの国際交流を重視すべき」
と人形を通じて日米の親善活動が始まりました。友情の証が「青い目の人形」と「答礼
人形」で、事業を仲介したのは日本資本主義の父と称される渋沢栄一です。人形を贈る
式典会場の壇上に渋沢と手を繋いで登壇した「孫」が本日のゲスト鮫島純子さんです。
来年の大河ドラマの主人公で「新一万円札の顔」になる渋沢栄一が注目されています。
98歳になる孫の鮫島さんが披露するエピソードが秀逸です。祖父との一番古い記憶と
して「晴れやかな人形式典の壇上で不名誉にも泣いてしまったことを恥じています」と
いう鮫島さん。1922年(大正11年)渋沢栄一の四男・正雄の次女として生まれ、
9歳の時に祖父が91歳で他界したため、想い出としては好々爺の印象が強いという。
渋沢栄一は1867年開催の第2回パリ万博に15代将軍・徳川慶喜の名代となった弟
徳川昭武の随行員として参加し、1年半ほどのパリ滞在中に、経済の理法、株式組織、
金融銀行の仕組みなどを調査研究しました。69年11月に開通する「スエズ運河」が
「なぜ莫大な費用がかかる工事が可能なのか?」を株式組織から紐解いて得心します。
帰国後に500の企業と600余の社会事業に関わりますが、鮫島さんはスエズ運河が
祖父のヒントになったと紹介。98歳でヒール靴を履く鮫島さんは「健康の基本は食事
と姿勢」と明かし、台湾出身の女医・荘淑旂(そうしゅくき)先生と出会いストレッチ
体操を続け、散歩を欠かさない生活を守っているという。祖父との共通点は「世界が平
和で、皆が幸せにならなければ自分も幸せにはなれないと考える」と吐露しています。
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2020年12月 8日
12月6日 第439回放送
「誰が困っているかを意識することから支援は始まる」といいます。日本の寄付の規模
は拡大傾向にあるとされ、今年はコロナ禍で国が支給した10万円の特別定額給付金を
きっかけに、寄付をする人も増えているといわれます。テーマは「チョコ募金」です。
特定非営利活動法人JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)の冬季限定の
募金キャンペーン「チョコ募金」は16回目のシーズンを迎えました。募金は「イラク
小児がん支援」として5つの病院への薬代などの支援・貧困患者支援・医療従事者研修
などの他JIM-NETハウス(小児がん総合支援施設)の運営や小児患者の教育支援
・家族の宿泊場所の提供などに使われます。また、イラクやシリアの難民支援。福島の
子どもたちを支援する(福島基金)活動に使われます。今年の「チョコ缶」のイラスト
を描いてくれた4人の少女を紹介。六弁花を描いた6歳の「エリーン」はシリアで白血
病を発症し、今年イラクで骨髄移植を受けました。健康状態に問題がなければ今年中に
家族でシリアに帰り以前の生活を取り戻りたいといいます。鳥を描いた「シャグール」
は看護師を夢見る地元アルビル出身の15歳。去年の初めに白血病と診断され、病院で
治療を受けながらJIM-NETハウスの院内学級で勉強の遅れを取り戻そうと頑張っ
ています。ブルーの花にティアラを載せた絵を描いた「ディルガシュ」は12歳の少女
です。去年白血病の診断を受けて、最後までつらい治療にも前向きに取り組みましたが
今年9月残念ながら天国へと旅立ちました。羊の親子を描いた「ザイナブ」は手芸が好
きな16歳の女の子。白血病の治療による副作用と折合を付けながら生活しています。
後半は、認知機能をアップする「コグニサイズ」解説と「脳活クイズ」を出題します。
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