文化放送

鎌田實×村上信夫 日曜は頑張らない

鎌田 實
鎌田 實
(かまた みのる)

医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、 東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会 放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」 「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

村上 信夫
村上 信夫
(むらかみ のぶお)

1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com

過去の記事

番組へのメッセージをお待ちいたしております。 メールはコチラ:kamata@joqr.net

2024年7月26日

7月21日 第628回放送 

「運動をしなければ」と体を動かす必要性を感じている人は多いでしょう。いつまでも
自分の足で歩いて好きなことをするには、健康を保ちなおかつ脚力が必要だからです。
でもなかなか「筋活習慣が身につかない」という人も少なくありません。そこで10秒
で効果がでる「筋肉をゆっくり伸ばしながら力を込める伸張性筋収縮運動」の紹介です

最近、複数の研究機関からの報告によると「筋肉を鍛える」には従来からの「筋肉が縮
むように力を入れる『短縮性筋収縮』運動」よりも「筋肉をゆっくり伸ばしながら力を
込める『伸張性筋収縮』運動」の方が、筋トレの効果が現れやすいという研究結果があ
ります。これらの報告によると「伸張性筋収縮の筋トレを1日たった3秒間、週5日間
4週間おこなった結果、筋力が平均して11・5%も増えたといいます。筋肉は30代
以降になると年に約1%ずつ減少していくとされています。つまり『伸張性筋収縮』の
筋トレを4週間続けて約10年分以上も筋肉が若返ったことになります。そこで鎌田式
の新しい筋トレを考えました。題して『鎌田式たった10秒スロー筋活』です。伸張性
筋収縮運動8秒+短縮性筋収縮運動2秒の合計10秒で行える「超時短な筋トレ」です
体を動かすと、マイオカインという「夢の万能ホルモン」やドーパミンという幸福感や
やる気を得られる「快感ホルモン」が分泌されます。誰でも1回10秒の筋トレならば
日常生活のスキマ時間にも行えます。やればやるほど楽になり、トレーニングが続けら
れるようになります。番組では「下半身を鍛える運動」としてトイレの便座に8秒かけ
腰掛け、2秒かけて立ち上がる『トイレ・スクワット』や「体幹を鍛える運動」として
仰向けに寝て2秒で頭と上体を上げ、8秒でゆっくり下げる「腹筋運動」などを紹介。

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放送日:2024年7月21日

日曜はがんばらない : 10:48

2024年7月19日

7月14日 第627回放送 

日本各地に伝わる『八百比丘尼・やおびくに」の伝説。人魚の肉を食べたため800歳
まで生きながらえたという女性は、不老長寿ゆえに全ての知人に先立たれ、出家して尼
になって諸国を遊行したといわれています。現在も不老長寿の研究は続いていますが、
人間は加齢とともに老化することは避けられません。今回は『老化の速度を緩める法』

まずは老化を進める原因を解説。一つ目は細胞の「糖化」という現象。ジュースや甘味
糖質を多く含む食べ物をとると余分な糖質が体内のタンパク質と結びついて細胞を糖化
させます。糖化は体の「コゲ」とも呼ばれています。二つ目は、細胞の「酸化」です。
こちらは体の「サビ」にたとえられます。体内に取り込んだ酸素の一部は強い酸化作用
をもつ「活性酸素」に変わり、体に悪さをする細菌やウイルスを攻撃します。その一方
「活性酸素」が増えすぎてしまうと、正常な細胞まで酸化させ、肌のしわやシミ、白髪
などといったさまざまな老化を起こします。酸化を防ぐには抗酸化力のある野菜を一日
350g以上食べること。そして、軽い運動をすることでサビつきを防いでくれます。
さらに、人に親切にした時に多く分泌される「オキシトシン」というホルモンも抗酸化
作用があると確認されています。親切は相手のためにも、自分の健康にも良いのです。
三つ目は「食べない時間」を設けること。1日の中で食べない時間を設けることにより
「軽い飢餓状態」にすることで「オートファジー」という機能が働き始めるからです。
また軽い飢餓状態によって長寿遺伝子の「サーチュイン遺伝子」も見つかっています。
お勧めは、枝豆やブロッコリー、アボカド。カキやホタテ、豚レバー、ナッツ含有の亜
鉛は細胞の成長と分解を促し、肌の若返りや性ホルモンの合成に必要。タンパク質も!

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放送日:2024年7月14日

日曜はがんばらない : 12:32

2024年7月12日

7月7日 第626回放送 

座間市の66歳の女性から「グレン・キャンベル『帰り来ぬ青春』がフルコーラス流れ
思わず聞き入りました。忘れかけていたこの歌を聴いて歌詞が身に沁みました」と投稿
いただきました。若い頃は人生が何であるかを立ち止まって考えたりしませんが、人生
の下り坂では顧みることがあります。今週はお寄せいただいた『リクエスト曲』特集。

◆さいたま市の男性。ジョニー・ディアフィールドの『悲しき少年兵』を希望。17歳
の少年がガールフレンドを残して海兵隊に入隊。無事に任務を終えて港に帰って来ると
出迎えるの人混みの中に彼女の姿はなく、傷心の彼は故郷へと帰って行く悲恋の歌詞。
ジョニー・ディアフィールドの甘く切ない歌声が心に染みる1961年のヒット曲です
◆取手市の男性から「羽田空港に47年間勤務して、平日は毎日のように「浜松町」で
モノレールに乗り換えるので「文化放送」を見るたびに、元気をいただいております。
リクエストはテレサ・テンの『空港』をお願いします」職場へ報恩謝徳も込めてかな?
◆川崎市の男性から「初めてメールします。中学生の頃、伊藤咲子さんの大ファンで、
『ひまわり娘』も好きな曲ですが、私は『乙女のワルツ』がお気に入りなのでコチラを
をリクエストします」といただきました。歌唱力もあるアイドルの75年のヒットです
◆葛飾区の男性から「中学生の頃はラジオから70年代ポップスがたくさん流れ、多く
のヒット曲が誕生しましたが、最近ラジオから聴くことができません。そこでよく聴い
ていたスリー・ドッグ・ナイトの『喜びの世界』をお願いします」とのリクエストです
◆大田区の女性からのリクエストは井上陽水『少年時代』です。夏を意識しての選曲を
いただきました。番組では引き続きリクエスト曲を募っていますのでお寄せください。

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放送日:2024年7月7日

日曜はがんばらない : 13:03

2024年7月 5日

6月30日 第625回放送

さだまさし『関白宣言』は1979年に発売され160万枚のミリオンセラーを記録。
しかし「歌詞の内容が男尊女卑的である」と女権論者から強いバッシングを受けます。
この時、社会運動家で女性初の代議士として女性の地位向上に貢献した加藤シヅエさん
が「騒いでいる方々よ、あなたたちはこの歌の詩を最後まで良く読みましたか?究極の
ラブソングですよ」と新聞に投稿。これを機に加藤家とさださんの交流が始まります。

さださんが長年敬愛してやまない「タキ姐」こと加藤タキさんをゲストに迎えて鼎談。
タキさんは、社会運動家で国会議員を務めた加藤勘十と加藤シヅエの間に誕生。多忙な
両親でしたが、幼い頃からメモ書きを通じて日々の出来事を共有して心を通わせます。
母親の国際会議出席を追いかけ、12歳にして一人で渡米したことをきっかけに英語の
習得を決意して留学。モンキーズの日本初来日から、様々な俳優や音楽家の日本公演に
アーティスト・コーディネーターとして活躍し、オードリー・ヘプバーン、ソフィア・
ローレン、フランク・シナトラ等々、世界のエンターテイナーと渡り合い、日本公演や
テレビ出演をコーディネート。79歳の現在も淡々、飄々、凛として生きる美しい姿。
タキさんはいまも母親を手本にして「年齢にとらわれない生き方」を実行しています。
さらに「自分を省みない人は美しくない」又「鏡を見るときは心と対話しなさい」とも
自分が間違っていないか、常に省みるようにしている。一方やってみよう精神もある。
タキさんが39歳のとき、うつ向いて仕事をしていると母が「梅花、春に魁て咲く」と
諭し、父勘十が母を励ました言葉で「辛くとも、梅のように凛としていれば、必ず蕾は
ほころび、春の訪れが近い事を知る。そう思えば希望が湧く」と母の座右の銘を紹介。

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放送日:2024年6月30日

日曜はがんばらない : 10:38