• 2018.10.08

    10月8日(月) The News Masters TOKYO 第394回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。

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    ●7時は「大企業の問題点」のお話。アメリカ・シリコンバレーの投資家アニス・ウッザマンさんは東京工業大学に留学経験があり、日本で開催される起業ワールドカップの日本大会を手がけるほど、日本のビジネスシーンに詳しい親日家です。資金調達がグローバル化する中、海外の投資家は日本企業に対して、どのような認識をもっているのか。今朝は、アニス・ウッザマンさんを取材された清水さんに、アメリカのベンチャーキャピタリストが問題視する日本の企業体質について伺いました。

    投資家から見ると、日本の大手企業は世界に出遅れているといいます。アメリカのベンチャーキャピタルの認識では同じ時間を中国で使ったら、倍稼げます。その理由は日本の大企業が元気なスタートアップに出会えないから。そもそも、日本のスタートアップは質は良いのですが、数が少ないです。また、日本の大企業の経営者は今の若者が何やっているのか無関心で、下から上がっていっても、決済の場面でストップすることも多いのです。

    清水さんは『日本のは技術力があり、起業家の質はすごく高い。「ヒットを打つこと」ではなく「打席に立つこと」を狙うべきだ』とお話いただきました。

    ●7時30分は、「イノベーターの注目イベントBDASH」という話題。インターネット業界の第一線で活躍する経営者や業界関係者が集結する日本最大級のITイベントBDASHキャンプが、先週3日・4日・5日に福岡で開催されました。今朝は、この話題のビジネスイベントについて。参加された清水さんに伺いました。

    BDASHキャンプは年二回、日本最大級のインターネットビジネスのイベントで業界における先駆的事例、成功事例などに関する講演・セッションが行われました。今回のテーマは「次のビッグウェーブは何か?」LINEは音声・金融・ブロックチェーン、DeNAはモビリティ、メルカリはモバイルペイメント、そのほか、VR、ヴァーチャルユーチューバー、不動産など多岐にわたりました。

    また、この日は起業したばかりの香川照之さんのセッションが行われ、なぜ起業したのか、普段から考えている哲学、時間とは何かなど、お話いただき、とても盛り上がりました。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは人工知能研究者の松田雄馬さん。

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    ●8時は、「AIを活用できていない企業は、全体6割」というニュース。日経新聞と日経×TECH(クロステック)の調査によると、大手企業113社のうち、6割が人工知能(AI)運用に欠かせないデータ活用で課題を抱えていることが分かりました。製品やサービスの開発、事業開拓などAIの用途は新たな分野に広がりつつありますが、必要なデータが不足していたり、データ形式が不揃いで使えなかったりと、AIの導入に戸惑い事例が多く、欧米企業のAI活用が急拡大する中、日本企業が抱える「動かないAI」の問題が浮き彫りになりました。

    AI活用がうまくいかない背景にあるのは"ペーパーレス化の遅れ"や"言語"などの問題があると言います。AIの精度を高め、期待通り動かすには、膨大なデータを集めてその意味を学ばせる作業が欠かせないのですが、現実はAIを働かせるためのデータの準備など前行程がうまくいかないケースが多いそうです。言語の問題は英語圏は人件費が安いインドやフィリピンでAI学習の入力が可能ですが、日本語はハンデになるとのことです。

    松田さんはAIをビジネスで活用するにはデータを統合して全社横断的なデータ整備が必要で、データを整備するためには、良質なデータを収集するシステムやプラットフォームが必要だと話します。現状、企業では、情報システム部門、営業部門、マーケティング部門などでシステムの障壁があることも多いです。会社組織が縦割りすぎると、データの統合が難しいということでした。

    ●8時30分は「人間を超えるAIは出てこない!?」という話題について。最近、チェコ共和国のプラハで開催されたAI研究者の会議での調査で、参加する研究者のうち、4割が、あと5年から10年で人間レベルの人工総合知能(AGI)が作られると考えられているということがわかりました。また、今後20年以内と考える人たちは28%、全く現れないと考えているのはたったの2%という集計結果でした。

    松田さんによると、AIの専門家の間では、AIが人間を超えるシンギュラリティは来ないという認識で、人間が機械に支配されるという恐怖は歴史的に繰り返されている「迷信」であるとのことです。この迷信は新技術が出てくると、現場から一歩離れた人が言い出すこと。機械が人間を真似ることは難しく、必ず技術的な難しさに直面します。放送ではその「技術的な難しさ」にはどんなものがあるのかお話いただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYESNOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」今朝は、音声ニュースアプリ「Voicy」 とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ 庄司舞子さん。

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    今日のテーマは「体育の日は、やっぱり10月10日がいい?」詳しくは特集ページで。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はJR九州 代表取締役会長の唐池恒二さんです。唐池さんは1953年、大阪府の御生れ。京都大学を卒業後、当時の国鉄に入社。1987年の国鉄民営化に伴い、新たにスタートしたJR九州で観光列車「デザイン&ストーリー列車」を手掛け、次々と大ヒット。2013年にはクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」を実現させ、2016年に悲願の株式上場も果たされました。

    初日の今日は国鉄からJR九州に生まれ変わった頃のお話。北海道・四国と合わせて「三島JR」と呼ばれ、経営が苦しかった当時をどのように乗り越えていったのでしょうか。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Can't Buy Me Love / The Beatles
    2曲目 1 2 3 / Gloria Estefan
    3曲目 Boom! / Maia Hirasawa

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  • 2018.10.05

    10月5日(金) The News Masters TOKYO 第393回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は、崔さんと今朝の主要ニュースを深掘り、今朝の主要ニュースは「トヨタとソフトバンクが提携 ライドシェア、自動運転で」  

    崔さんは先日、完全自動運転車に試乗し、自動運転車の種類について勉強されたそうです。自動運転車の種類は二つあり、一つは今、トヨタが作っているAI=ロボット型の自動運転車。これはこの自動運転車単体でどう動くかを制御しています。もう一つはソフトバンクが5G回線を使って、地域をネットワークで完全に掌握する自動運転車です。

    ネットワークで管理する自動運転車を利用すると、みんながどのタイミングで車を使い始めるのか、誰が急いでいるのかなどのデータを集めることができます。どんどんデータを取れるようになると、そのデータを活用して新たなビジネスやサービスにつなげていくのではないか。また、自動運転車が復旧することによって、現在ドライバーなどの職に就いている人の仕事はどうなるのかについて、お話していただきました。

    そして「安倍総理大臣が今日指示する成長戦略の基本方針」のニュースにフォーカス。政府は今日、未来投資会議を開きます、来年度からの3年間で取り組む成長戦略の基本方針の3本柱として、1.社会保障制度 2.AI=人工知能などの先端技術を生かした「第4次産業革命」、そして3.地方対策の強化を掲げ、来年の夏までに実行計画を取りまとめる方針です。首相が「最大のチャレンジ」と位置付ける社会保障改革では、まず雇用対策に取り組みます。そして、仕事に就く機会を増やすため、新卒一括採用の見直しや中途採用の拡大を検討します。経団連は大卒採用に関する指針の実現を目指します。通年採用が主流の欧米企業に対抗し、日本企業の競争力を高める狙いがあるとのことです。

    ●7時30分は、「Instagramとぐるなびが連携」という話題。Facebook傘下の写真共有サイト「Instagram」は、「ぐるなび」と連携させ飲食店の予約などができる新機能「アクションボタン」を今月23日から搭載すると発表しました。ユーザーはInstagramの飲食店プロフィール画面に追加された「席を予約する」というボタンを押すと、オンライン予約ができるというものです。

    これまではInstagramで行きたい飲食店を見つけても、Instagramのアプリを一旦閉じて店名を検索したり、電話で予約必要がありました。こちらのサービスはアメリカでは5月に開始されており、イベント事業者など数十社と組んでおり、一部では決済機能も追加しているとのことです。

    今回の発表で、ぐるなびの株価は急上昇。その一方で、クックパッドの株価は下がってきています。この動きから、これまではレビューやランキングで飲食店や買い物を決める人が多かったのが、そのレビューやランキングに懐疑的な見方が出てきました。今は信頼できるインフルエンサーや専門家の意見やレビュー、推進する画像等を参考に消費者行動が変化しつつあるというお話でした。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは、食べ歩きや料理など食関連の月刊誌『dancyu』の植野広生 編集長。

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    ●8時は「知るとおいしい」という話題。"男子厨房に入ろう"というフレーズから生まれた『dancyu』という雑誌のタイトル。創刊以来の基本コンセプトが『食こそエンターテインメント』 そして、そこに『「知る」はおいしい』という新たなコンセプトが加わりました。ちょっと深く知ることで、さらに美味しく、もっと楽しくなる、ということを提案している植野編集長の『dancyu』 今朝は、植野さんに美味しく食べるために "知る"について伺います。

    植野さんは食材の産地や生産者のことをイメージできれば、より美味しく感じます。塩や胡椒の使い分けを知って料理を作れば、いつもの一皿がさらに美味しくなるはずです。放送では「天ぷらの塩の付け方」「とんかつのソースのかけ方」「ナポリタンのインサイド・アウトサイド」のお話をしていただきました。

    ●8時30分は銀座でバーを経営しているKazuquoママも一緒ということで、"料理店でオトコをあげる"をテーマに、植野編集長、Kazuquoママにお話いただきます。お店には、ただご飯だけを食べに行っている訳ではなく、お店の大将や店員さんとのおしゃべり、お店の空気感を楽しんでいます。知識やウンチクを披露するのではなく、楽しい会話や柔らかな空気感がオトコを上げるのではとのことでした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今日はKazuquoママに「1年間予約が取れない店」について、『「予約が取れない店」に通う人はグルメか』というコラムを書いている植野さんと共に話し合いました。
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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、街づくり企業「山万株式会社」代表取締役社長、嶋田哲夫さんです。この「山万」が手掛ける、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は、開発からすでに45年以上経っていながら、住民の高齢化率が3割を切るニュータウン。「山万」は、街をひらき、鉄道を敷き、住宅においては、人口構成のことまで考えて分譲を実施、さらに、大規模商業施設や映画館、ホテルなど、都市機能も充実させるという徹底した地域密着型の計画的開発手法を取っています。最終日の今日は、ユーカリが丘のこれからについてです。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Chiquitita / ABBA
    2曲目 True / Spandau Ballet
    3曲目 風立ちぬ / 松田聖子

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  • 2018.10.04

    10月4日(木) The News Masters TOKYO 第392回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は『会社員の6割「管理職になりたくない」負担増に嫌気?』という話題。会社員の6割が管理職になりたくないと考えていることが厚生労働省が発表した2018年版「労働経済白書」でわかりました。今年2~3月にかけ、正社員を対象にした調査で1万2000人以上から得た回答を分析。その中で、役職についていない社員に絞って「昇進への考え」を調べたところ、「管理職以上に昇進したいとは思わない」が61.1%に上り、「管理職以上に昇進したい」は38.9%に止まっていることがわかりました。

    「昇進を望まない理由」としては「責任が重くなる」、「業務量が増え、長時間労働になる」、「現在の職務内容で働き続けたい」、「部下を管理・指導できる自信がない」などの理由が挙げられています。サラリーマンになったら"いつかは社長の椅子に!"というのは昔の話で、藤原さんは「手本となる魅力的な管理職がいない。管理職側も若い世代の思考が理解できない」というギャップが起因していると話します。

    また、「ピーターの法則」という「昇進すると無能化する」という組織の原則を紹介。そのため、管理職になるのではなく、「条件」を取引してもっと自由時間や休暇をゲットしたり、リモートワークに移行したりすることで、自分のイニシャティブで仕事ができるとのことでした。

    ●7時30分は、「地域おこし協力隊」ミスマッチで中途離職増加というお話。都市部の若者が過疎地に移住して地域振興を担う総務省の「地域おこし協力隊」で、2017年度中途離職した隊員が、前年よりも6割も増えていることが総務省の発表でわかりました。途中で離職した隊員は「仕事が想像と違った」などミスマッチを理由に挙げています。

    「地域おこし協力隊」とは過疎地の振興策として地元の自治体が、都市部から隊員を募集、雇用し、地場産品の開発や農業などに従事してもらいます。人気は原則3年。活動費は1人400万円を上限に、国が自治体に交付します。「地方創生」や「教育改革」、「コミュニティ再生」など綺麗事で捉え、イメージ先行で入っていってしまう人が増えているようですが、本当のところは「地道な現場」が多いです。また、放送では地域を活性化するスタッフとして大切な心がけとして藤原さんがNewsPicksで後悔して大ブレークした記事「信用がある人の10ヶ条」をご紹介しました。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は『「FC東京」のスポンサーにIT大手の「ミクシィ」も。「サイバーエージェント」による「J2町田ゼルビア」の買収に続き、大手IT企業によるサッカークラブへ多額投資する理由は?』というニュースにフォーカス。サッカーJ1の「FC東京」はクラブ創設20周年にあたる1日、大金直樹社長が「サッカー専門スタジアムの建設を本格的に検討することを宣言」し、併せて、IT大手の「ミクシィ」が来年から年4~5億円のスポンサーとなる契約が内定したことも明らかにしました。

    きのう番組でも紹介した「サイバーエージェント」による「J2町田ゼルビア」の買収に対しても「いい刺激になる」と歓迎しています。大手IT企業によるサッカークラブへの多額投資はどのような狙いがあるのでしょうか。

    池田さんは「みんなスポーツに参入したかったんですよ!」と話します。ITで成功した会社は、「社会的適認知度」の点からもメジャーなスポーツクラブを上手に活用したいのではないかとのことです。サッカークラブのスポンサーになって、どのように企業価値を高めていくのかがこれからの課題になりそうです。

    ●8時30分は「シアトル・マリナーズのイチロー選手が来季、現役復帰決定。気になるのは、MLBの観客動員数の減少」というニュースについて。マリナーズのゼネラル・マネージャー、ジェリー・ディポト氏はイチロー選手が来年2月からのスプリングトレーニングに選手として参加。3月に東京で行われる「アスレチックスとの開幕シリーズ」で、イチローが登録メンバーになる可能性も示唆しました。

    イチロー選手は、今シーズン マリナーズに外野手として迎えられましたが、5月に「マリナーズの会長付特別補佐」に就任し、プレーする機会はなかったものの、練習は続けてきました。イチローの選手の復帰はシアトルのファンは注目しますし、日本のファンも増えるので、球団にとっては明るい材料になります。

    しかし、その一方で、メジャーリーグの今季レギュラーシーズンの観客動員は1試合平均28830人で昨季から約4%減だったと発表。3万人未満は2003年以来とのことです。この件については、「メジャーリーグで起こっている悪いことは必ず日本球界にも起こる」最近はBリーグ(バスケットボール)やTリーグ(卓球)が話題になってきているため、人気の低迷が懸念されると警鐘を鳴らしていました。



    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日取り上げたのはSNSなどで話題になりつつあるコスプレタクシー!働き女子パーソナリティの曽根あかりさんからご紹介いただきました。

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    こちらは三和交通がやっている"コスプレタクシー"のシリーズで、今年2月に、ドライバーが黒子の格好をする黒子タクシーが話題になり、6月から新たに忍者とSPに扮するサービスを始めたそうです。三和交通はこれまでもユニークな企画を連発している会社で、2015年の夏からは「心霊スポット巡礼ツアー」を行っています。

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    こうした企画のおかげで新卒採用が増えていると三和交通、広報の眞壁さんはお話されていました。三和交通のコスプレタクシー、横浜や八王子、府中、東京、埼玉などの各営業所におよそ2名ずつ担当ドライバーがいるそうです。24時間前までに専用のHPからの申し込みが必要です。料金はオプション文として+1000円かかります。三和交通のHPをご覧ください。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、街づくり企業「山万株式会社」代表取締役社長、嶋田哲夫さんです。この「山万」が手掛ける、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は、開発からすでに45年以上経っていながら、住民の高齢化率が3割を切るニュータウン。「山万」は、街をひらき、鉄道を敷き、住宅においては、人口構成のことまで考えて分譲を実施、さらに、大規模商業施設や映画館、ホテルなど、都市機能も充実させるという徹底した地域密着型の計画的開発手法を取っています。今日は、嶋田さんの考える「街づくり」についてのお話です。


    1曲目 I'm Free / Kenny Loggins
    2曲目 Begging you / The Stone Roses
    3曲目 WOMAN / アン・ルイス

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  • 2018.10.03

    10月3日(水) The News Masters TOKYO 第391回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時は、『首相、自民主導の改憲強調 第4次安倍改造内閣発足』の話題にフォーカス。第4次安倍改造内閣は2日午後、皇居での認証式を経て発足しました。安倍晋三首相は官邸で記者会見し、今月下旬召集の臨時国会への憲法改正案提出に向け、自民党として指導力を発揮する考えを強調。公明党との調整を巡り「真摯に議論する。具体的条文を示さなければ、理解は得られない」と述べました。会見で首相は「自民党がリーダーシップを取り、次の国会に改正案を提出すべきだ」と明言。衆参両院での改憲案発議を受けた国民投票の時期を巡っては「国会の議論次第だ。与野党の幅広い合意を得られるよう努力する」と述べました。


    何がやりたいのかわから内閣。今回選出されたメンバーは、フレッシュ感がなくベテランばかり。すでに「この顔ぶれでは戦えないのでは?」という声もあがっているようです。また、小林さんは、「葬式が浮かぶ。その時に『安倍さんありがとうと言われたい内閣』」と表現しました。また、女性改革を掲げながら女性は1人でした。これについては、「物事を変えるのは当事者だから男が意見するには女性自身が声をあげないといけない」と話しました。今後は、解散と改造をどういう風に使い分けるのか、安倍総理の腕の見せ所です。


    ●7時30分は『J2町田の経営権を取得』の話題にフォーカス。サイバーエージェント、IT大手のサイバーエージェントは、サッカーJ2の町田ゼルビアの経営権を取得すると発表しました。およそ11億5千万円を投じて、クラブ運営会社の株式全体の8割を取得。東京都内で記者会見したサイバーエージェントの藤田晋社長は「東京発、世界に通じるビッグクラブへの成長を目指していく」と話しました。一方で、グループ企業のサイゲームスがサガン鳥栖のスポンサーから撤退すると報じられている件については、「今回の意思決定には全く関わっていないので別問題」とコメントしています。


    メジャーだけでなく、さらにマイナー球団の売買も頻繁に行われています。高く買われることで球団は資金が増え、チーム状態が良くなるからです。発端は1983年 にイングランドのトッテナム・ホットスパーがサッカー界で初めて株式上々し、 投資家から注目を浴びたことにあります。その後、名門チェルシーやマンチェスターユナイテッドが外国に売却されるとどちらもチームの価値は上がり、スタジアムも選手もより良くなっていったそうです。以上のことから小林さんは、「次に売るまでに自分たちで価値を上げて欲しい。今後転売ビジネスが盛んになりそうな予感」と話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『メルカリ、新卒採用者の9割が外国籍』の話題にフォーカス。フリーマーケットアプリ大手のメルカリは、今月1日付で入社した中途採用や新卒社員向けの説明会を東京都内で開きました。新卒50人のうち44人が外国籍で、この中にはインドの名門、インド工科大学「IIT」の卒業生も含まれます。新卒の出身地域を見ると、インドが32人で最多。メルカリは昨年、インドでIT技術を競うイベントを開催したことで、知名度が向上し、IIT卒業生の採用に結び付きました。他にも台湾や中国、アメリカの出身者も採用し、海外展開の強化を狙う見込みです。


    企業のグローバル化が早くなっているようです。これまでであれば数十年かけて行うものでしたが、最近は創業から2~3年で一気に世界を股にかける企業もあります。グローバル化のポイントは、「英語」「数学」「プログラミング言語」の、ビジネスにおける共通言語が揃ってることです。これを使いこなしているのがインド人。そこで入山さんが注目するのが、インド工科大学です。学受験の時には、マサチューセッツ工科大学と両方受ける人もいて、インド工科大学を落ちた人が、仕方なくマサチューセッツ工科大学を受けることもあるそうです。ベンチャー企業のグローバル化に今後も注目です。


    ●8時30分は、『GE、1年でトップ交代 後任はダナハー元CEO』の話題にフォーカス。アメリカ・電機大手ゼネラル・エレクトリックは、ジョン・フラナリー会長兼CEOが退任し、アメリカ・産業機器大手ダナハー元CEOのローレンス・カルプ氏が就任する人事を発表しました。フラナリー氏は昨年8月、およそ16年間トップを務めたジェフリー・イメルト氏の後任としてCEOに就任し、大規模な事業再編で、経営の立て直しに取り組んできました。


    これまで G Eは歴史で10人の CEO しかいませんでした。特徴は、長期政権かつ生え抜きの人材をCEOに抜擢していたことです。ヘルスケア事業の分離など経営のスリム化を推し進めたましたが、業績悪化と株価低迷の責任をとり、たった1年で退きました。次の CEO には 外部からの人材が適用されるようです。これを受けて入山さんは、「最近は物言う株主を意識過ぎなのではないか。新しくCEOに就任したダナハー氏も利益を出さないと今回のように物言う株主から退任要求を出される可能性がある。GE にとって曲がり角にきてると言えるかもしれない」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は文化放送が誇る塚本チルドレン門馬ディレクターが、パナソニックの家電を手掛ける社内カンパニー「アプライアンス社」の新規事業創出のためのプロジェクトを紹介しました。


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    「ゲームチェンジャーカタパルト」が開発中の家電のひとつ、人が握ったような「おにぎり」を作ることができる「OniRobot(オニロボ)」を紹介。このような新しくて画期的な商品を作る際、先にお客さんに見せてフィードバックをもらいながら新商品を形にしていくようです。例えば、商品化の前の段階で、アメリカで開催される、世界的規模の大型イベント「サウスバイサウスウエスト」に展示するなどして、社内だけにとどまらず、さまざまな分野の企業や人とも交流しながら、事業化を検討していくそうです。そして、パナソニックの商品として、事業化を目指すこともありますが、社外の方々と一緒になって、新しいブランドや、別の形で、事業化していくことも考えているそうです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、街づくり企業「山万株式会社」代表取締役社長・嶋田哲夫さんです。この「山万」が手掛ける、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は、開発からすでに45年以上経っていながら、住民の高齢化率が3割を切る、ニュータウン。「山万」は、街をひらき、鉄道を敷き、住宅においては、人口構成のことまで考えて分譲を実施、さらに、大規模商業施設や映画館、ホテルなど、都市機能も充実させるという徹底した、地域密着型の計画的開発手法を取っています。今日は、「山万」のきめ細かいサービスがどのように提供されているのかについてです。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 If This Is It / Huey Lewis And The News 
    2曲目 オレンジバタフライ /大城美友
    3曲目 コン・バトラーVのテーマ / 水木一郎

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  • 2018.10.02

    10月2日(火) The News Masters TOKYO 第390回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『本庶佑氏にノーベル医学生理学賞』にフォーカス。スウェーデンのカロリンスカ研究所は、2018年のノーベル医学生理学賞を、体内で異物を攻撃する免疫反応にブレーキをかけるタンパク質を突き止め、がんの免疫治療薬開発に道を開いた本庶佑京都大特別教授と、アメリカのテキサス大のジェームズ・アリソン教授に授与すると発表しました。授賞理由は「免疫反応のブレーキを解除することによるがん治療法の発見」。同研究所は「世界で年に何百万人もの命を奪うがんとの闘いで、本庶氏の発見に基づく治療法が著しく効果的だと示された」と評価しました。


    佐々木さんが本庶さんのコメントから気になったのは、「研究資金」についてのお話。国からの補助金として、与えられる研究資金。現在は選択と集中方式で、成果の出そうなところにだけ補助金を投入する流れがあります。しかし、ノーベル賞を受賞するのは、偶然の発見からつながったものも多々あります。こうなると、目先の利益になりそうな研究ばかりになり、スパンの長い基礎研究から離れてしまいがちになるというデメリットも。1億人を一人にではなく、1000万円を10人にという考え方です。


    ●7時30分は、『沖縄県知事に玉城氏初当選』にフォーカス。翁長雄志知事の死去に伴う沖縄県知事選で初当選した前自由党衆議院議員の玉城デニー氏は、沖縄市で記者団に「辺野古の今後について、国とまずは協議したいと伝えたい」と述べ、国との関係については「はなから対立や分断の立場を取るつもりはない」とした上で「協議の中で検討できるものがあれば、忌憚なく意見交換する」と表明しました。安倍総理大臣は、「選挙結果を真摯に受け止める。沖縄の振興、基地負担の軽減に努める」と語りました。


    北朝鮮の危険性を考えると、在日米軍が必要と説く佐々木さん。しかし、なぜ沖縄なのか?これは歴史的な流れがあります。現在、普天間は民家密集地帯であり、普天間から出るのは絶対。しかし、移転先は辺野古である必要はあるのか?解決は困難ですが、翁長さんの裏切られた気持ちを怒りに転じるのではなく、在日米軍やトランプ大統領との話し合い、さらに安倍政権とその道を探るべきだと佐々木さんは話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時は『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 変動料金の導入が拡大』の話題にフォーカス。需要に応じて入場料などを変える「変動料金」の導入や実験が相次いでいます。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは来年1月10日から現在大人7900円の入場料を1月の閑散期は500円安く、2月以降は300円高くし、繁忙期の3月下旬は800円高く設定。また、国土交通省と日本交通グループも迎車料金を変える実証実験をきのうから始めました。配車の需要が高い時間帯は値段を上げ、日中の需要が低い時は無料で迎車するなどします。


    人が来ない時期に価格を下げるのは、稼働率を上げるうえで合理的です。「足元を見られている」と不快に感じる消費者もいますが、売る側が先に金額を提示しているため変動料金は定価と言えます。定価として設定するのであれば、価値に見合うかどうかは消費者が決めることになり、その結果、売り上げが悪ければ企業はまた価格を下げればいいのです。楠木さんは、変動料金は日本ではあまりされてこなかったイメージがありますが、それにより消費者の反応を伺うことは、経営の視点で見るととても大切なことだと解説しました。


    ●8時30分は、『イーロン・マスク テスラ会長を辞任』の話題にフォーカス。アメリカの電気自動車会社テスラのイーロン・マスク会長兼CEOがツイッターで「テスラを非公開化する準備中だ。資金のメドもついた」と発言し、マーケットを混乱させたことに関し、アメリカ証券取引委員会から訴えを起されていた問題で、マスク氏がテスラの会長職を退くことなどで和解しました。CEOには留任する模様です。


    楠木さんはイーロン・マスク氏について、「フロンティアタイプの経営者であるため、株主に縛られる上場会社の社長に向いていないのでは」と分析しています。今回イーロン・マスク氏のツイッターでの発言に対し、証券取引委員会が調査を通じて「可能性のある資金源と交渉さえしていなかった」と断定。投資家を欺いたとして訴訟しました。この対応について楠木さんは、「会長の座を退き、CEOになるということは、取り締まり側から執行側になるということなので良い落とし所だったのでは」と話します。また、「業績が良ければ株主は黙っているのだから、こういう話が問題になるということは会社の風向きが変わってきている証拠だ」と解説しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は楠木さんに『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』という本を紹介していただきました。1999年に山口県光市で起きた、18歳少年が23歳の主婦と生後11カ月の幼児を惨殺した事件の被害者の夫・木村洋さんを扱った本。少年法で何重にも守られた犯人に闘いを挑んでいく本村さん、少年法を前に思考停止のマスコミや形骸化した司法など様々な壁に絶望しつつ、様々な人に支えられる本村さんを描いています。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、街づくり企業「山万株式会社」代表取締役社長、嶋田哲夫さんです。この「山万」が手掛ける、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は、開発からすでに45年以上経っていながら、住民の高齢化率が3割を切るニュータウン。「山万」は、街をひらき、鉄道を敷き、住宅においては、人口構成のことまで考えて分譲を実施、さらに、大規模商業施設や映画館、ホテルなど、都市機能も充実させるという徹底した地域密着型の計画的開発手法を取っています。今日は、ユーカリが丘を走る新交通システム「山万ユーカリが丘線」のお話です。


    今日の楽曲
    1曲目 Stronger / Kelly Clarkson
    2曲目 青いリンゴ / 野口五郎 

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  • 2018.10.01

    10月1日(月) The News Masters TOKYO 第389回


    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。

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    ●7時は「あすいよいよ第4次安倍内閣発足」のニュースにフォーカス。安倍総理大臣は、第4次安倍内閣に向け、あす行う党役員人事と、内閣改造の調整をすすめ、新体制づくりに臨みます。今回は中規模の改革と表明していますが、自民党内で当選回数を重ねた入閣待機組をどう処遇するかについて、また、女性活躍を推進している安倍内閣の、女性閣僚の起用についても、注目が集まっています。

    すでに留任組が閣僚ポストが埋まっている中、待機組の誰を入れるのかが注目されています。女性官僚も総裁選の安倍陣営の選対本部長を務めた橋本聖子参院会長や決起集会で安倍晋三コールの音頭を取った高市早苗前総務相、片山さつき議員などが検討されています。

    安倍政権はこの後、統一地方選挙や参議院選挙が控えているため、今ここでサプライズを行うよりも、スキャンダルが出ないような人事を行うのではないかと清水さんは見ています。また清水さんとは昨日投開票が行われた沖縄知事選の結果についても、お話いただきました。

    ●7時30分は、沖縄で取材をされている斉藤一美アナウンサーとお電話をつなぎ、沖縄知事選時の県内の様子をお伝えいただきました



    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は、「超高額新薬の上陸」の話題。高額な抗がん剤「オプシーボ」を上回る超高額医薬品の日本上陸が迫っています。アメリカで1回5200万円の値がついた白血病治療薬の、医薬品医療機器法(薬機法)承認審査を、製薬会社ノバルティスが厚生労働省に申請、年内にも承認される見通しです。さらに1回およそ1億円の薬も登場しており、こうした第2波が保険適用されれば医療保険制度を揺さぶりかねない懸念を深めています。

    薬機法承認が出た新薬は原則として保険適用されます。保険医療には年収で上限があるため、高額だとほとんどが保険給付になり、保険料の総体が上がる可能性があるのです。

    健康保険組合などが「保険料引き上げが避けられなくなる」と悲鳴をあげ、厚労省が17年に薬価を特例で下げた異例の経緯もあります。新薬の導入があっても、保険料が上がらないためにできることは遺伝子解析など、効果測定などが性格最新技術によって適切な投与を行ったり、予防医学に力を入れると良いとのこと。特に名越さんは日本の保険適用に問題があるとお話いただきました。

    ●8時30分は「釣りをするカマキリ」について。先月、昆虫の学術誌で発表された論文のよると、野生のカマキリが池にいるグッピーを捕まえて食べる様子が観察されたとのことです。カマキリの視覚で、水中の魚を捕まえられたことは、驚くべきことで、また、今回の発見は、カマキリが複雑な学習をもつ可能性も示唆しているということです。

    ナショナルジオグラフィックの最新記事によりますと、自然の状態にいるカマキリでは初めての報告だそうです。カマキリは5日間にわたって同じ池に繰り返しやってきてグッピーを捕食。1日あたりおよそ2匹、全部で9匹の魚を捕食していました。

    人間だけが地上の覇者だと思ってはいけません。昆虫の総数は人間よりもはるかに多く。遠い将来、地球を支配するのは学習能力を高め、高い知性を持った虫かもしれません。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYESNOアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」今朝は、音声ニュースアプリ「Voicy」 とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ 内田あゆみさん。

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    今日のテーマは「投資をしていますか?」詳しくは特集ページで。

    【マスターズインタビュー】
    今週は街づくり企業「山万株式会社」代表取締役社長、嶋田哲夫さん。この「山万」が手がける、千葉県佐倉市の「ユーカリが丘」は開発からすでに45年以上経っていながら、住民の高齢化率が3割を切るニュータウン。「山万」は、街をひらき、鉄道を敷き、住宅をつくり、さらに大規模商業施設や映画館、ホテルなどの都市機能も充実させるという、徹底した地域密着型の計画的開発手法を取っています。今日は、嶋田さんの街づくりに対する想いを伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目I Want To Hold Your Hand / The Beatles
    2曲目 惑星タイマー / 福耳

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  • 2018.9.28

    9月28日(金) The News Masters TOKYO 第388回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は、「日米首脳会談の総括」と「明後日に控えた沖縄知事選」の二つの話題について。まず、日米首脳会談では、TAG(物品貿易協定)という新しい言葉が登場。「聞いたことのない言葉が出てくると何か裏で駆け引きがある」と、びんさんは話します。日本側としてはアメリカ側との交渉をなるべく引き伸ばしたいと必至。一方、輸入自動車などによる7兆円以上の対日貿易赤字をなんとかしたいアメリカ。そんな中、TAGを立ち上げる運びとなりました。

    この協定は、今の段階では自動車に関しては少し手加減をしてもらい、そのかわり農産品に関してはTPP並みの扱いで協議をしていくのではないかと言われています。また、この議論が終われば、他の事でもやっていこうと話されているのではないかとのことです。これによって新聞によって論調が違うのですが、「日本は丸裸にされてしまうのではないか」と書いている新聞もあります。しかし、びんさんは「自動車は関税の問題ではなく、性能で輸出入されるものなので、少し高くても高性能の日本車が買われる可能性もあるのではないか」と話しています。

    沖縄知事選では、玉城デニー氏と佐喜真淳氏が互角の戦いを繰り広げています。辺野古移設に関しては候補者4名とも「県民投票で決める」と言ってしまっているため、争点にならなくなりました。今回の選挙、最大の敵は台風だと、びんさんは話します。選挙陣営も選挙管理委員会も期日前投票を勧めています。台風が来ると特に離島の集計が大変になります。結果はびんさんにも予想がつかないとのことで浮動票次第ということです。


    ●7時30分は、「小売業界の年収ランキングから見る経済の流れ」にフォーカス。企業口コミサイト『キャリコネ』などを運営するグローバルウェイの調査によりますと、平均年収が最も高かった小売業は「セブン」「ローソン」「ファミマ」のコンビニ御三家を抜いてドラッグストアチェーン運営のサンドラッグの449万円でした。続く2位はスギ薬局で433万円、3位にセブンイレブン・ジャパンの430万円、4位 ファミリーマートの429万円、5位 イオンリテールで411万円という結果で、気になる平均年収の動きについて伺いました。

    ドラッグストアはインバウンドとスーパーの客の囲い込みに成功。購買頻度の高い食品や日用品の値下げで集客しつつ、高採算の医薬品や化粧品を拡販。それにより他業態から顧客を奪っています。ここまで好調なドラッグストアですが株価は上がっていません。それは最近の日本の災害で外国人客数の低下などが原因だと考えられています。経済の流れと株価は必ずしも一致しません。今回も一過性の給与上昇に終わる可能性もあるというお話でした。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは、NOBORDER NEWS TOKYO代表でメディアアナリストの上杉隆さん。

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    ●8時は「総裁選〜今後の組閣と国会運営」のニュースにフォーカス。安倍総理大臣は、内閣改造・自民党役員人事を10月2日に行うと表明しました。その中で、麻生太郎副総理兼財務大臣と菅義偉官房長官のほか、西村康稔、野上浩太郎両官房副長官を留任させることも明言。また、党役員人事では、二階幹事長、岸田政調会長を続投させる意向です。

    上杉さんの予測は名付けるなら「復活内閣」「再チャレンジ内閣」 6年間の安倍政権の中、貢献をしてくれた人で、スキャンダルなどで辞任・退任された人を再起用するのではないか、そして今回の総裁選の最大の功労者である小泉進次郎氏は農林水産省か厚生労働省になるのではないかと話しておりました。
    上杉さんは「この人事は意外に思うかもしれないが、スキャンダルなどがあった人を再び起用すると結束が強くなり、運営しやすくなる」とのことでした。

    ●8時30分は先の自民党総裁選挙で連続3選を果たした安倍総理大臣。2021年9月末までの3年間、首相在職日数歴代トップも視野に入った安倍政権の今後について上杉さんに伺いました。

    安倍首相が長期政権を維持できている理由は「スピンドクター」というメディアをコントロールする存在だと言います。日本では公になっていませんが、存在しています。そのため、安倍政権は安泰だというお話でした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今日は上杉さんがいらっしゃったので「タケタケ問答」を実施。東京五輪・パラリンピックのボランティア問題について熱く語りました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、オーダーメイドスーツの製造・販売をしている株式会社英國屋 代表取締役社長 小林英毅さん。創業100年が見えてきている英國屋は今、ギフトカードに力を入れているといいます。最終日は「ギフトカードに力を入れる理由とビジネスで贈り物をするということ」についてお話いただきました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Something About You / Level42
    2曲目 Urgent / Foreigner
    3曲目 STEP BY STEP / ZIGGY

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  • 2018.9.27

    9月27日(木) The News Masters TOKYO 第387回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「中学生の修学旅行先、京都が7割」というお話。去年1年間で、修学旅行で京都市を訪れた中学生は78万2千人と前の年と比べて4万人近く増え、過去最多を更新しました。一方、少子化を背景に、全国の中学校の修学旅行生の数は5年連続で減少しており、旅行先としての京都市のシェアが拡大し、初めて7割に達しました。中学生の数に、小学校や高校の修学旅行生を合わせると毎年110万人前後が訪れていることになります。

    藤原さんはどの学校も修学旅行が京都であることに違和感があると話します。藤原さんが校長をされていた杉並区の中学校でも以前は京都・奈良でしたが、上越や白馬などへ行き、兼業農家に4〜5人で分宿して、農業体験をすることに変更になりました。初日は全員で田植え体験、二日目はそれぞれの農家で工夫して山菜採りやビニールハウスの分解、蕎麦打ち体験などを行います。

    藤原さんは二泊しただけでも家族になったような感情が生まれると話します。豊かになり、色々なものが手に入る現代。大人になっても味わえない経験が宝物になるというお話でした。


    ●7時30分は、『「昆虫の服、着ようぜ」香川照之さんが起業』という話題。昆虫好きで知られる俳優の香川照之さんが、昆虫のイラストをあしらった子供服のインターネット通販などを手掛ける新会社、アランチヲネを設立しました。その背景には、子どもたちが自然や環境問題について考えるきっかけに慣ればという狙いがあるとのことです。

    会社は8月に設立、10月から営業を始めます。名前の「アランチヲネ」はイタリア語でオレンジの意味です。カマキリやホタルといった昆虫のイラストをあしらったシャツなどを11月末から売り出す予定で収益の一部を自然教育や昆虫保護団体に寄付するとのことです。

    今の時代、好きな柄をTシャツにプリントし、。オリジナルを着ることは誰にでもできること。またその延長で会社を作り売り出すこともどんどん行われています。個人がインターネットの力を味方につけることによって個人がメーカーにもなれる時代がやってきたと藤原さんは話します。放送では元広告代理店の人が「好き」の延長で植物をアクリル封入したオブジェを販売し、京都に「ウサギノネドコ」というお店まで出してしまった例をご紹介しました。
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    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は「エンゼルスの大谷翔平投手が10月から上旬に右肘のトミー・ジョン手術」のニュースにフォーカス。今月5日(日本時間6日)に受けた精密検査で新たな損傷が判明し、医療スタッフから手術を勧告されていましたが、決断は大谷投手本人に委ねられていました。

    トミージョン手術とは損傷した肘の靭帯を切除し、手首や足首など自分の体の他の部位から正常な腱を移植する手術で、投手としての復帰には1年から1年4ヶ月を要します。しかし、今年だけでもメジャーの選手20人がトミー・ジョン手術受けており、日本人選手も桑田投手や松坂投手、ダルビッシュ有投手も受けて、みんな復活できています。

    来シーズンは右肘への負担を極力減少させるため、守備にはつかずDHでの「一刀流」が予想され、再来年に「二刀流」としてスタジアムに戻ってくるのではないかとのことでした。


    ●8時30分は「広島カープが、3年連続9度目のリーグ優勝。ユニーク経営と強さの秘密」という話題。マジック「1」で迎えたマツダスタジアムでのヤクルト戦に勝利し、本拠地での優勝決定は1991年以来、実に27年ぶり。リーグ3連覇は球団史上初で、リーグでも巨人以外では初めての快挙となりました。広島東洋カープの強さと、松田元オーナーのユニークな球団経営を池田さんに伺います。

    池田さんはカープの松田オーナー兼社長にベイスターズ時代に色々薫陶を受けたそうです。

    他にも広島カープの緒方監督は最初のころは評判が悪かったのですが、2軍から上がってきた選手を積極的に活用し、ヒーローにしていくにつれ、1軍の選手にも火がつき、ファンもついてきたというお話をしていただきました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日は"卓上でカーリングができる!?"ということで人気を集めている競技「カーレット」をご紹介。

    「カーレット」は2011年に日本で誕生した新しい競技です。カーリングのように、石=ストーンを滑らせて、相手のチームのストーンを押し出したり、進路を妨害しながら、最終的にどちらのストーンが的に近いか...で得点が決まります。カーレットの競技代は幅60cm、長さ3.6mで的となる青と赤の円が描かれています。今日はこの「カーレット」を考案した「カーレットジャパン」協会の田辺陽二さんにお電話でお話を伺いました。

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    「カーレット」は小さいお子さんから年配の方まで、障害がある人も手が動かせれば、全くハンデなしで戦うことができるコミュニケーションが弾み、頭も使う競技です。やってみたいと思ったら、カーレットジャパン協会のHPで地域クラブを探したり、人数を集めて、体験用の「カーレット」を送ってもらったりすることができます。



    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は株式会社英國屋 代表取締役社長 小林英毅さん。4日目は「スーツはビジネス成功の鍵!」というお話を伺いました。ビジネスマンの皆さん、「スーツを買う時にどんなことを考えますか?」


    1曲目 Thousand Miles / Vanessa Carlton
    2曲目 せぷてんばぁ / クレイジーケンバンド

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  • 2018.9.26

    9月26日(水) The News Masters TOKYO 第386回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、ノンフィクションライター・常井健一さんです。


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    ●7時は、『安倍総理、石破派の閣僚起用見送りへ』の話題にフォーカス。安倍総理は、来月の内閣改造で斎藤健農林水産大臣を交代させる方針を固めました。自民党総裁選で石破茂元幹事長を支持した斎藤氏は、安倍陣営から閣僚辞任を迫られたと明かており、今回の人事では、石破陣営側の処遇が焦点となっています。一方、「違う意見を強みに変える自民党でないといけない」と総裁選は石破氏に1票を投じた小泉進次郎氏の今後にも注目が集まっています。


    小泉進次郎氏が「石破氏の地方創生の考え方に共感する」と支持する内容を示しました。これについて常井さんは、「最終的に追い込まれて言ってしまったのでは。自分の今後の身のふりを考えすぎたのでは」と予測しました。そして、内閣改造については、「官邸や自民党も頭を痛めているだろう」と予測。なぜなら、小泉氏は子供若者女性をしっかり集めることができる唯一の議員のため、下手に難しい課題を抱える閣僚にしてしまったら、来年の参院選までに失敗してしまう可能性があるためです。安全第一で小泉氏を扱わなければならない。そして、小泉氏の今後の道筋については、「本来なら官房副長官になるという道筋がある。しかし、長幼の序を大切にする小泉氏は、柴山昌彦氏のポジションを気にして断るかもしれない」と推測しました。


    ●7時30分は『沖縄県知事選、二人の候補者が拮抗』の話題にフォーカス。共同通信社は、翁長雄志知事の死去に伴う沖縄県知事選で電話世論調査を行いました。いずれも無所属新人の前衆院議員・玉城デニー氏と、自民、公明、維新、希望の党推薦の前宜野湾市長・佐喜真淳氏が互角のまま激しく競り合う展開となっています。ただ、2割が投票先を「まだ決めていない」としており、情勢は変動する可能性もあるとのことです。


    取材をされた常井さんに現地の雰囲気を伺いました。沖縄のことを何も知らない国会議員が次々に訪れたようで、企業人は皆「沖縄県民を見ているのではなく、官邸を見ているんだろう」とうんざりしていたようです。選挙の決め手については、「景気がいいときは知事が交代しないというジンクスがあるため、ハートに訴えるような政策や言葉があるほうが勝つのでは」と予測しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、メディアコミュニケーションディレクター・松浦茂樹さんです。


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    ●8時は、『音声AI、20分の雑談が可能に!?』の話題にフォーカス。アメリカのインターネット通販大手、アマゾン・コムの幹部は、音声を使った人工知能(AI)の開発の進捗について、5年から10年後に人間と20分以上、雑談を続けられるようになるとの見通しを明らかにしました。政治や娯楽、スポーツといった幅広い話題で自然な会話を実現するのが目標で、アマゾンは、大学生向けに賞金付きのコンテストを行い、研究開発を促しています。


    松浦さんは、20分の雑談について「音声UIの時代が思った以上に早くやってくるだろう」と話します。英語に比べると日本語の場合は、方言があり言い回しも複雑です。これらの多様な表現を、機械がいかに理解できるかがポイントになります。スタジオでは、運転中にタッチパネルではなくすべて会話で検索することができたらとても便利になるだろうと盛り上がりました。松浦さんは、「iPhoneが登場しておよそ10年、タッチパネルの操作に慣れたように、同じ事が起きるだろう」と期待しました。


    ●8時30分は、『ラジオサービス会社が、音楽配信会社を巨額買収』の話題にフォーカス。アメリカ・衛星ラジオのシリウスXMホールディングスは、アメリカの音楽配信「パンドラ・メディア」を日本円でおよそ3900億円で買収すると発表しました。音楽配信サービスで先行するスウェーデンのスポティファイやアメリカのアップルに対抗する構えです。シリウスは自動車のドライバー向けの有料放送を手掛けており、モバイル端末などで音楽を楽しむパンドラの利用者を取り込み、音楽配信の競争力を強化します。


    インターネットを利用したサービスは、PCを開き、パスワード解除し...と目的に行き着くまで時間がかかりますが、ラジオの場合は電源を入れるだけで手軽に聴けるという気軽さがあります。今回パンドラはそこに目をつけたということです。以前はダウンロード販売が好調でしたが、定額制や聴き放題にどんどんシフトしている現状があります。例えば、違法サイトとして閉鎖された漫画村は、たくさん読めて使いやすいからため多くの人が利用していました。つまり、使いやすいサービスを構築すれば、ユーザーはちゃんとお金を払って買うということです。漫画村や、今回のパンドラにも見られるような、「体験を買う」「時間を買う」定額サービスは今後も増えていきそうです。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は文化放送の報道侍・塚本ディレクターがお伝えしました。


    今日紹介したのは、先日都内で行われた、学校現場の教員、学校長、教育長らが、その立場を超えて一堂に会し未来の教育の在り方などを話し合う「真夏の教育大激論会」というイベントです。主催したのは、文部科学省の若手官僚らのグループ。霞が関の官僚がこうした外部に開かれた草の根の討論会を企画するのは、極めて異例のことです。外部の声を聞く場としては、様々な審議会、調査会といった組織を利用するケースが一般的ですが、こうした流れに一石を投じた文部科学省の試みに対しては、文部科学省の幹部職員からも期待する声があがっているようです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、オーダーメイドスーツの製造・販売をしている株式会社英國屋・代表取締役社長の小林英毅さんです。3日目の今日は「小林さんが経営者のやろうとしていること、ビジネスマンや就活生に対してお話していること」を伺いました。まずは「結果ではなく過程が大事」ということについて。その理由とは?


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 I Still Haven't Found What I'm Looking For / U2
    2曲目 Footloose / Kenny Loggins

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  • 2018.9.25

    9月25日(火) The News Masters TOKYO 第385回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『米中が制裁関税第3弾を発動』にフォーカス。アメリカのトランプ政権は24日午前0時すぎ、中国の知的財産権侵害に対抗し、2千億ドル相当の中国からの輸入品に10%の追加関税を課す制裁第3弾を発動し、中国も報復として600億ドルの追加関税に踏み切りました。米国の対中制裁は日用品に対象が広がり、総額は輸入額のほぼ半分となる2500億ドルに達しました。トランプ大統領は中国が報復すれば、全輸入品に25%の制裁関税を課すと表明。世界1、2位の経済大国間の「貿易戦争」は拡大する一方で長期化懸念が強まっています。


    「ほとんど第2次世界大戦前みたいな状況だ」という佐々木さん。自由な商品の物流が阻害され第二次世界大戦が勃発し、戦争が終わってからGATTが作られました。それを繰り返さないように、戦後70年かけて作り上げてきたものをトランプ大統領が逆回転させています。そんな米中貿易戦争は、一触即発の状態に。自由貿易体制の守護者が一体誰だったのか?アメリカだったけど、日本やEUにその力はあるのか?今、それが問われています。


    ●7時30分は、『アマゾン、個人出版の市場拡大へ』にフォーカス。アマゾンは、注文に応じて1冊ずつ本を印刷して販売する「プリント・オン・デマンド」の設備投資に力を入れており、今後、個人出版の市場拡大につなげる考えです。プリント・オン・デマンドのサービスは2010年に始まり、2016年からはカラーにも対応しています。現在、およそ300万冊分のデータが登録されており、そのうち9割は洋書だということです。


    PODの本は、簡易な製本ですが、新書のような感じだそうです。もし、書店が衰退し、アマゾンくらいしか販売所が無かったら、それでokになってしまいます。便利な一方で、ハレーションもあり、フランスでPODを使い、ある人が小説を書き、出版社を通さないで、文学賞の候補になりました。フランスの書店業界はこれに抗議するという事態に。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時は『ヤマト運輸、異例の「週休4日OK」』の話題にフォーカス。宅配便最大手のヤマト運輸は、フルタイム勤務で1年以上在籍している従業員が育児や家族の介護に携わる場合、週休4日を容認する制度を導入しました。家庭の事情に配慮することで人材流出を防ぐ狙いがあるとのことですが、大手企業で週休4日を認めるのは異例です。


    新制度では、週に20時間以上働くことを条件に、1週間の労働日数を3~5日、1日の労働時間を4~8時間から選ぶことができるようになりました。介護や生活の事情、体力的に低下しているなどの理由であれば制度を活用できるようです。この動きについて楠木さんは、「人をめぐる経営システム改革の大チャンスだ」と推奨しました。そして、「いろんな人がいて、いろんなニーズがあることを前提に、働きたい人、休みたい人が自由に選択できるような制度を作ることが大切。それぞれにあった形で力を存分に発揮するべき」とこの制度の意義を評価しました。


    ●8時30分は、『コンビニの「定番」商品、強化戦略』の話題にフォーカス。コンビニ大手のファミリーマートでは、去年、定番商品である中華まんの生地の発酵回数を見直すなど、「史上最大の刷新」を実施しました。サプライヤーである井村屋は、そのために20億円を投じて工場を増設。ファミリーマートの中華まんの売り上げは前の年と比べて18%アップとなっています。


    美味しい商品を出せば売り上げがついてくるのが日本のコンビニ市場です。さらに、コンビニ同士が競争することでどんどん美味しくなります。しかし、現状は、セブンイレブンという競合に対して、他社が尖った新商品開発で対抗しているような状況です。これについて楠木さんは、「メーカーからしたら一番売ってくれるところと組みたい。そうなった場合、セブンに対抗できる競合はないのでは?商品という点で対抗するのではなく、フォーマット全体として新しい切り口を作って行く必要がある」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は楽天ブックスの書籍チームから重松礼人さんにお越しいただき、『学びを結果に変えるアウトプット大全』という本をご紹介いただきました。


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    帯には「説明・アイデア・雑談・交渉 すべての能力が最大化する脳科学に裏付けられた 伝え方・書き方・動き方」と書かれています。重松さんはこの本を読まれて、「脳科学を知らなかったせいで、大切な時間を無駄にしてきたな」と思ったそうです。そして、「今までの常識やビジネススキルでは乗り切れない時代がやってきても、この本のタイトルにあるように『学びを結果に変える』テクニックを知っておけば、自分自身の成長にきっとつながる」とオススメしました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、オーダーメイドスーツの製造・販売をしている、株式会社英國屋・代表取締役社長の小林英毅さんです。小林さんは英國屋に入社し、28歳という若さで社長に就任しましたが、社員の方々とはどう付き合っていったのでしょうか。先輩社員は今も厳しいのでしょうか?


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Hungry Heart / Bruce Springsteen
    2曲目 嘘でもいいから / 奥村チヨ

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