• 2018.12.17

    12月17日(月) The News Masters TOKYO 第444回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、FNN.jpチーフビジョナリストの清水俊宏さん。

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    ●7時は「臨時国会閉幕、野党がバラバラ」というニュースにフォーカス。先週10日に臨時国会が閉幕しました。最大の焦点である出入国管理法改正案を巡り、最終盤に夜通しの攻防が繰り広げられるなど、42日間の短い会期ながら、与野党が激しく対立しました。

    衆議院では通常国会では足並みの乱れから自滅、臨時国会では一枚岩ぶりをアピール、「外国人労働者の重要法案を短い審議で打ち切った」というので、与党の横暴を印象付けるのに成功しましたが、支持率は限りなく低いまま機能しませんでした。

    また、入管難民法の審議が参議院にいった途端、国民民主党と立憲民主党が仲間割れ。国民民主党の内閣不信任決議案を提出していましたが、立憲民主党は協力しませんでした。

    これから参議院選に向けて野党間で候補者の調整、政策の一致も必要です。臨時国会でのしこりは、連携に向けた不安要素となっていますが、それを乗り越えての体制構築が求められています。

    ●7時30分は「夫が見えない家事をしない」という話題について。「女性活躍推進」が言われる時代、共働きの夫婦も当たり前になってきましたが、最近の調査で、既婚有識男性の8割が平日休日共に家事を1時間もしていないという結果が出ました。今朝はその中でも、特に女性の家事負担の一つとなっている、「見えない家事」について取り上げました。

    「見えない家事」とは既婚男性がほとんどしない、洗剤の詰め替え、掃除機のゴミ捨て、シャンプーの交換、子供服も用意、食事の献立、食材準備などの準備など一般的な家事に付帯していながら一緒に行われず、別の手間となる家事のこと。

    男性は趣味や自分の時間を使いがちで、男性の家事分担も少ない傾向、日本人女性は負担を自分で抱え込んでしまう気質なのが原因ではないか、そして、女性の家事時間に対する、男性の「情報リテラシー」が低いため、「見えない家事」を把握できていないのも一つです。

    放送では家事負担を少なくするポイントについて1.家事時間を可視化する 2.コミュニケーションで伝える 3.ベイビーステップで進めるという3点についてお話いただきました。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

    ●8時は「河野太郎氏 記者会見の『次の質問』対応をブログで陳謝」の話題について。河野太郎外務大臣はおととい、北方領土問題に関する質問への回答を拒絶した11日の記者会見について、自身のホームページで「お詫びして改める」と陳謝しました。同時に「現時点で日露の交渉に影響が出かねないことについて発言は差し控えている」と理解を求めました。

    名越さんは政治家としての河野氏を評価していますが、この件で今後ズバッと言えなくなるのが心配だと話していました。一方で、ジャーナリスト側も攻撃的になるのではなく、もっと穏やかになれなかったのかと疑問もあるとのことです。

    また今回、河野大臣がこのような答弁をしてしまったのは官僚が疲弊しているのではないか、もっと政治家側も官僚の使い方を考えなければいけないのではないか?ということもお話いただきました。

    ●8時30分は「南海トラフの被害額は死者30万人、経済被害は220兆円」という話題。先週、政府の中央防災会議が、南海トラフ巨大地震の震源域で前兆と疑われる異常現象が起きた場合の対応方針について、報告書案をまとめました。震源域の半分で地震が起きた場合、被害がない地域の住民も1週間程度避難するなどの内容です。作業部会は今後、この日の議論を元に最終報告書をまとめ、政府が数カ月以内に指針を作成。自治体や企業に避難計画を策定を求めていくとしています。

    名越さんは『ヒューマンフロー』という映画を見て、南海トラフ地震を連想し、日本人も難民になる可能性があるのではないかと思ったといいます。こちらの映画は現代美術家アイ・ウェイウェイ氏の監督作。自分が難民になったら?難民とはどういう状態なのかを知る一助になる作品です。みなさんぜひご覧ください。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボで生まれた働き女子パーソナリティの内田あゆみさん。

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    本日のテーマは「今年、海外旅行に行きましたか?」です。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は廃棄物処理を請け負う企業 株式会社ナカダイ常務取締役の中台澄之さん。

    ナカダイは廃棄物を処理・リサイクルするだけでなく、デザインを加えて「素材」としての新しい価値を生み出して販売しています。初日の今日は、廃棄物は減って欲しいけど廃棄物が出ないと商売にならない!というジレンマを解消するため、量より質ということで廃棄物の魅力を探すことにしたというお話です。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Can you Feel the Love Tonight / Elton John
    2曲目 Surrender / Cheap Trick
    3曲目 KISS / PRINCESS PRINCESS

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  • 2018.12.14

    12月14日(金) The News Masters TOKYO 第443回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

    ●7時は「日本郵政、アフラックに出資へ 3000億円、米保険大手」について。日本郵政はアメリカ保険大手のアフラック・インコーポレーテッドに約3000億円を出資する方針を固めました。発行済み株式の7〜8%を取得し、4年後をメドに持ち分法適用会社とし、アフラックは日本郵政グループとなります。

    国内でアフラックのがん保険は販売しているため、びんさんは「あれ?今更?という感じがする」と話します。アフラックの独自ルールで一定期間に渡ってアフラックの株式を持っていれば、20%まで議決が増えるとのことで、追加出資をしなくても筆頭株主になれるという狙いもあるのではと予想します。

    出資はしたけど、アフラックに飲み込まれてしまうことはないのか?日本郵政は以前、オーストラリアの企業に出資して失敗していますが、大丈夫なのか?日本にとってのメリットはどうなのかお話いただきました。

    もう一つフォーカスしたのが「妊婦加算、改定に向けつなぎ対策 凍結論も、厚労省対応急ぐ」のニュース。厚生労働省は昨日、妊婦が医療機関を外来で受診した際に請求される「妊婦加算」の自己負担廃止の方針を固めました。「少子化対策に逆光する」「妊婦税だ」との批判が出ており、早ければ年内にも加算を凍結して事実上の廃止とし、制度自体も2020年度の次の診療報酬改定で廃止の方向で検討します。

    これは簡単にいうと、事実上の廃止前倒し。妊婦や胎児に配慮した診療を広める趣旨で導入されましたが、約9ヶ月で行き詰まりました。妊婦が外来を受診すると、初診で750円、再診で380円が上乗せされて医療機関に入りますが、妊婦の症状と関係ないコンタクトレンズの作成などにも、料金が上乗せされていたため、問題となりました。

    自民党の小泉進次郎厚生労働部会長は「妊婦さんに自己負担を発生させることは容認できないというのが部会の総意だ」と述べ、厚労省に対策の検討を指示しました。

    少子化の影響などを考えると、妊婦さんの負担を減らすべきだという一方で、妊婦の母体や胎児に配慮した治療を促すため、医療機関への正当な報酬は必要だという意見もあり、自民党と厚生労働省は今後、財政上の措置を含め、妊婦に配慮した新たな仕組みを検討する方針です。

    ●7時30分は「高額役員報酬」について。日産自動車のカルロス・ゴーン元会長が有価証券報告書に報酬を少なく申告した疑いが逮捕されたのを受け、役員報酬への関心が高まっています。高額報酬に対する厳しい視線が増していますが、このままでは日本企業が人材獲得競争で後れを取る恐れもあります。中央値で比較すると、日本企業の役員報酬がおよそ2億円なのに対して、アメリカは6倍のおよそ12億円、ヨーロッパもおよそ6億円と大きな開きがあります。

    高額のお金を支払うことは悪いことではありませんが、役員報酬がどう決められているのか、業績が悪い時に報酬を下げるのかが問題だと崔さんは話します。日本の場合、多くの上場企業は「社長に一任する」という形になっていますが、これだと社長に順従な人しか選ばれません。

    低いから上げましょうではなく、報酬は決める透明性を高めて欲しいということと、業績に連動して、悪かった時にはきちんと報酬の額も下げることが必要だというお話でした。

    【8時台】
    本日、8時台のニュースマスターはキャスターでジャーナリストのフローラン・ダバディさん。

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    ●8時は「サッカー2018年 振り返りとこれからのサッカー」について。フローラン・ダバディさんはご存知のように1999年から2002年までサッカー元日本代表トルシエ監督の通訳・アシスタントを務めていました。
    また、今年ロシアで開催されたサッカーワールドカップではダバディさんの母国フランスが優勝。そして明日15日は、サッカークラブ世界一を決めるクラブワールドカップでACL(アジアチャンピオンズリーグ)を制した鹿島アントラーズが初戦を迎えます。さらに来年行われるアジアカップの日本代表メンバーも発表されたばかり。この時間は、ダバディさんに、世界と日本のサッカーについて伺いました。

    最近サッカーの強いフランス。昔はフランス全土から若手の選手を集めて育成していましたが、あまり上手くいきませんでした。しかし今は地域のトレーニングセンターを増やし、若い選手を親元できちんと育成する方法がピタリと当てはまったのだそうです。

    ダバディさんには他にもワールドカップロシア大会のハリルホジッチ監督解任劇や、世界のサッカーと日本のサッカー、アジアカップなどについてお話を伺いました。

    ●8時30分は「スポーツとドーピング問題」について。先日、日本オリンピック委員会は、北京オリンピック陸上男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した塚原直貴、末續慎吾、高平慎士、朝原宣治の日本が銀メダルに繰り上がったと発表しました。
    優勝したジャマイカ選手のドーピング違反による失格が確定したためで、10年の時を経て、メダルの色が変わるという事態になりました。スポーツのドーピング問題についてダバディさんに伺いました。
    一般的には「薬を使って競技力を高めること」が「ドーピング」とされていますが、薬以外にも、自分の血液を冷凍保存しておき、試合の直前に再び体内にいれ、酸素運搬能力を高める「血液ドーピング」やドーピング検査において、他人の尿とすり替える行為など多様化しています。

    また、近年では細胞、遺伝子、遺伝因子、あるいは遺伝子表現の調整を競技力向上のために行う「遺伝子ドーピング」といった方法も出てきています。

    ドーピングは選手の健康を害したり、アンフェアであることはもちろん、社会に悪影響を与え、スポーツそのものをダメにするとのことでした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週は特別企画「タケ小山 山手線ここで降りたらこれを食え!」をお届け。最終日の今日は東京駅を降りて、すぐの新丸ビルにある「酢重正之 楽」のお蕎麦について語りました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、福岡市長 髙島宗一郎さん。最終日の今日は「地方のこれから歩むべき道」について。最近地方の衰退が言われていますが、どうすればいいのでしょうか

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Candle In The Wind / Elton John 
    2曲目 Half The World Away / Oasis
    3曲目 YAH YAH YAH / CHAGE&ASKA

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  • 2018.12.13

    12月13日(木) The News Masters TOKYO 第442回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「医学部不正入試 成熟早い女子にハンデ 差別の意識なし」のニュース。医学部入試の二次試験で女子の受験生を一律に不利に扱ったことについて順天堂大学は、「女子の方が精神的な成熟が早く、相対的にコミュニケーション能力が高い傾向にある」ことを理由に、「男子学生を救うという発想で補正した」と釈明しました。「差別ではなく、男女間の差の補正」という考え方に対して、波紋が広がっています。

    藤原さんは記者会見を見ていないが、ムードはわかるとし、ある程度共感する部分もあるとのこと。今日は男女分け隔てないというのが本当にダイバーシティ本来の姿なのか、本当に公平な機会を提供することになるのか、本当に男女の特質を活かすのか?ということについて考えました。

    昔は14歳くらいが男子の成熟が女子よりも勝る分岐点と言われていましたが、今では高校で分岐するか、そうでなければ一生叶わないというのが現場の先生方の見解。会社の就職面接でも、全員が女子になってしまう可能性もあるとのことです。

    これは男子が「男」になりきれず、育っていく家庭状況があるのではないかというお話でした。

    ●7時30分は「入場料1500円の本屋さんオープン」という話題。東京・六本木の青山ブックセンター跡地に、入場料1500円を支払う書店「文喫」が開店しました。出版不況の中、本の販売以外の新たなビジネスモデルを探ろうと導入された入場料制。付加価値のある空間を演出し、差別化を図ります。

    本を買わせるのではなく、定額会費制でコミュニティとして運用するのは「あり」と話します。もともと本屋は知的刺激を受けにいく場所。本の品揃え・並び方・POPへのコメントなど付加価値を生む場に発展する可能性があります。

    キングコングの西野さんがやっている、著者が自著にメモを書き込んだ本や、読者が付箋を貼った本など、読んだ人が読んだ名残を残した本を付加価値として売る「しるし書店」のネットワーク化もあるのではというお話でした。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は『プロ野球選手の「年俸公開やめて!」公開すべき?非公開がいい?』今、ネットで話題になっています。事の発端は、「東京スポーツ」に載った元プロ野球選手の「多くの選手は年俸の公開を望んでいない」という記事。オフシーズンの風物詩にもなっているプロ野球選手の「契約更改」つまり「推定年俸の公表」は、昨今の「個人情報保護」が厳しい中で、珍しい現象ともいえます。果たして、プロ野球選手の年俸は、このまま公開されるべきでしょうか?それとも非公開にすべきでしょうか?

    記事の中で、元プロ野球選手が「年俸公開して欲しくない理由」として「年俸の大幅アップが公表されると、寄付やチャリティーの要求が増える」また、元コーチが現役時代の苦い思い出として「年俸が下がって、子供が学校でバカにされ、行きたくないと言い出し困った」などなど「公表されて良いことなんて一つもない」とのことです。

    池田さんの意見は「公開すべき」プロ野球は夢を売る商売で、年俸はその選手の評価の証です。ファンにとっても活躍した選手がどれくらい貰えるのかを知る機会があるということが、そのスポーツとの接点の一つになります。



    ●8時30分は『「ニュースマスターと振り返る 平成30年間」スポーツビジネスにおける「93年のJリーグ開幕」と「04年のプロ野球界再編騒動」』について塚本ディレクターに振り返っていただきました。

    西川さんは当時1〜2歳くらい。池田さんは「Jリーグ」開幕の時、高校三年生。テレビで開幕を見ていたそうで、この頃はスポーツビジネスに関わるとは思っていなかったそうです。

    Jリーグと日本プロ野球界の過去と現在、2020年の東京五輪パラリンピックに向けて、スポーツでも多様性の時代になりつつあるというお話でした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週のこの時間は特別企画「タケ小山 山手線ここで降りたらこれを食え!」をお送りしています。今日は高田馬場です。

    タケさんは、駅から徒歩7分 東西線高田馬場駅から徒歩2分のうなぎ専門店、愛川の鰻をおすすめ。愛川では、ふっくらした「関東風」とパリッとした「関西風」の両方があり、特にタケさんは「関西風」を食べて欲しいと話しておりました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Let It Go / Demi Lovato
    2曲目 Rock with you / Micheal Jackson
    3曲目 偉人の歌 / The Timers
    4曲目 サーフ天国、スキー天国 / 松任谷由実

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  • 2018.12.12

    12月12日(水) The News Masters TOKYO 第441回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、パトリック・ハーランさんです。


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    ●7時は、『改正入管法成立。外国人の就労拡大へ』の話題にフォーカス。在留資格を新設して外国人労働者受け入れを拡大する改正入管難民法が、自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数により参院本会議で可決、成立しました。施行は来年4月1日となります。深刻な人手不足を背景に、高度専門職に限定していた従来施策を大きく転換。一方、業種別受け入れ人数や受け入れ先に求める基準といった重要項目の多くは省令などに委ねられ、制度の全容は見えていません。国会審議で問題になった技能実習生の労働環境の改善も課題として残ったままです。


    改正入管難民法の可決についてパックンは、「いいことだけど中途半端」とし、「建設業と造船業しか第2号技能実習に以降が認められず、有能なのに母国に帰らないといけないというのはもったいない」と意見しました。そして、「前から少子化になることはわかっていたのだから、早めに対策を練って今頃人口が増えていたら、導入を急ぐ必要はなかった」と指摘しました。


    ●7時30分は外国人に対する日本のおもてなしについて話しました。日本政府観光局は2018年10月の訪日外国人の数の推計値を発表し、前の年の同じ月に比べて1.8%増の264万600人で、10月としては過去最高を記録しました。2018年1月からの累計は前の年に比べ9.7%増の2610万9300人となります。2018年もインバウンドによる追い風があったものの、6月には大阪府北部地震、7月には西日本豪雨、9月には台風21号の影響で関西空港が完全閉鎖するといった事態もありましたが、10月は大きく持ち直し、訪日外国人の数は、過去最高の3,000万人突破を目前にしています。


    海外と比べた日本の観光状況について、「ゴミ箱の数や、アプリ開発、QRコードの設置に力を入れ、地元の方々が外国人をもっと受け入れやすくなる環境を作りたい」と話しました。ネット環境がないとそもそもアプリも起動しないため、Wi-Fiの普及を増やすことも必要です。最後に、「外国人に対して気楽に声をかける姿勢も意識してほしい」と呼びかけました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『政府、ファーウェイとZTE排除決定』の話題にフォーカス。政府は、各府省庁のサイバー攻撃対策担当者による会議を首相官邸で開き、中国情報機関との結び付きを指摘されている中国通信機器大手のファーウェイとZTEの製品を事実上、政府調達から排除する方針を決定しました。アメリカのトランプ政権は中国による不正な通信傍受などが安全保障上の脅威になりかねないと懸念しており、日本も歩調を合わせる必要があると判断しています。菅義偉官房長官は会見で「情報の窃取、破壊など悪意ある機能が組み込まれた機器を調達しないことは極めて重要だ」と指摘しました。


    世界の通信機器のありとあらゆるものがファーウェイ製になっているほど、今勢いがある会社です。今回創業者・任正非のお嬢さんの孟晩舟が逮捕されたことを入山さんは、「経済事件というよりも人質」だと話しました。ファーウェイにはCEOが輪番制で3人いて、半年に1回交代するようです。創業者の任正非氏がご存命でまだ権力がありますが、今はCEOが3人いるので力が分散されています。しかし、任正非氏が完全に退いた場合は、誰か後継者が必要となり、それが今回人質に取られたお嬢さんの孟晩舟さん。つまり、世襲対象者です。そこを逮捕したのが今回の一件ということです。


    ●8時30分は、平成の経済に大きなカゲを落としたバブル崩壊と、その後遺症を取り上げながら、平成の30年間を振り返りました。平成の30年で日本の国際的地位が低下していることを指摘しました。例えば、30年前は企業の時価総額ランキングが上位50社のうち32社が日本の企業でしたが、今年は日本企業の数が1社(トヨタ)のみになってしまいました。さらに、個人の所得が明らかに伸びておらず、今年の平均上昇率はマイナス1%なんだそうです。これについて入山さんは、「民主主義国家はみんなにいい顔をしようとして大胆な政策が取れない。これからも日本経済につきまとう課題だ」と指摘しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週は、『タケ小山 山手線ここで降りたらこれを食え!』と題して、タケさんオススメの飲食店を紹介しました。今日取り上げたのは、神田駅にある味坊です。羊肉を多用した中華料理屋で、青唐辛子とパクチー、きゅうりを使った老虎葉(ラオフォーツァイ)や、クミンシードなどの香辛料が効いた羊の串焼きをおすすめしました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は。福岡市長 髙島宗一郎さんです。3日目の今日は、「今の福岡がどうやってできたのか」をお送りします。福岡市には、ある特徴がありますが、それがアメリカの、とある都市に似ているのだそうです。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Back To December / Taylor Swift
    2曲目 ど根性ガエル / 石川進・荒川少年少女合唱隊

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  • 2018.12.11

    12月11日(火) The News Masters TOKYO 第440回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、「産業革新機構、機能停止に」の話題。政府と民間で出資する官民ファンド、産業革新投資機構の民間出身取締役全9人が10日、総退陣を表明し、機構は事実上の機能停止に陥りました。次期経営陣の選定は難航が予想されます。世耕弘成経済産業相は問題となった高額報酬を示す書類を機構に提示したことに関し「政府内で確定していないことを示した失態はおわびするしかない」と謝罪。官民ファンドを成長戦略の一環に掲げる安倍政権にとって痛手となります。


    日本は失われた20年で、「お金はあるけど儲からない。だったら新しいビジネスにガンガン投資しよう」と考え、産業革新機構を設立しました。そこではジャパンディスプレイ、ルネサス、東芝など国産のメーカーを守るという、本来的な意味から離れた事業が多くありました。そこで、今回の産業革新投資機構が今年の9月に設立。外部から優秀な人に来てもらうことに。


    本来ファンドは、お金を集めて投資しますが、今回はルネサスの含み益でお金が集まっている状態。そうすると半分くらいしか仕事をしていないので、そこまでお金を払うのはどうかともみられています。


    ●7時30分は、「民泊物件、一都三県で全国の4割」のニュースにフォーカス。空き部屋に旅行者などを有料で泊める「民泊」施設が、首都圏で急激に増えつつあります。増加する訪日外国人観光客が需要をけん引しているとみられ、民泊物件の数は、外国人に人気の観光スポットを抱える新宿区や渋谷区などが上位を占めています。民泊新法と呼ばれる「住宅宿泊事業法」の施行から半年、訪日客の受け皿として期待が高まっています。


    「今後は地方に民泊の可能性がある」という佐々木さん。日本の地方には、秘境みたいなところがいっぱいあり、特にそれは限界集落に広がっています。そこで、「空き家をリノベーションして民泊をしたら、観光客を呼び込めて、空き家問題も解決できる。さらに地方の仕事のない人が管理人をすることで雇用を生む可能性がある」と提案しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時は『相次ぐ企業の品質不正、日立化成のケース』の話題にフォーカス。三菱マテリアル、神戸製鋼所、KYB、東洋ゴム工業と、去年以降、企業の品質不正のニュースが続きます。その中のひとつ、日立製作所グループの「御三家」と呼ばれる日立化成の不正の実体とそこからあぶりだされた問題を、楠木さんとともに紐解いていきます。


    過去にフォルクスワーゲンが燃費のデータを虚偽していたケースがありますが、これは明らかな嘘なので不正です。しかし、多くの品質不正問題は、会社の中で設定した基準を満たさない内部不良によるものなので、「そもそも設定基準値自体が間違っている場合がある」と指摘しました。現場でものを作っている人からしたら「そこまで厳しく設定しなくても大丈夫」と判断してしまいがちですが、会社に対して「そこまでやらなくてはいいんじゃないの」と声をあげることはなかなか難しいというジレンマがあるようです。


    ●8時30分は、この30年間の日本経済をけん引してきた数多くの経営者の中から、特に印象深い人たちを紹介しました。


    平成を代表する経営者のひとり、堀江貴文氏については「家も洋服も持たないとう究極の合理主義者。際立ってシンプルな思考で、一貫した方」とし、前澤有作氏については、「個人的な消費や投資で世の中的に注目されていますが、単なるポッと出の起業家ではなく、とにかく自分が面白がれることを、一緒に面白がれる人とやるという一貫したスタイルを持つ方」と話しました。そして、会社は経営者次第で業績が変わるとし、「本当に優れた経営者は芸術家だ」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週この時間は、特別企画。『タケ小山 山手線 ここで降りたらこれを食え!』と題しまして、山手線の駅で、タケさんおすすめのお店をご紹介しました。今日紹介したお店は、新橋にある越後屋の炭火焼干物定食です。夜は居酒屋のため、魚定食の種類が豊富なんだそうです。白米が必ず炊きたてなのもポイントです。タケさんオススメの注文は、定食に納豆と生卵のトッピングだそうです!


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、福岡市長 髙島宗一郎さんです。髙島さんは、36歳で福岡市長選に出馬し、当選。スタートアップビザをはじめとする規制緩和や制度改革を実現し、日本のスタートアップシーンをけん引、5年連続増収など活力のある町をつくっていて、今もっとも注目すべき市長です。36歳という若さで市長となった髙島さんですが、当時は年齢や実績がないことで逆風が吹いていました。どう立ち向かっていったのでしょうか。


    今日の楽曲
    1曲目 save the best for the last / Vanessa Williams
    2曲目 個人授業 / フィンガー5

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  • 2018.12.10

    12月10日(月) The News Masters TOKYO 第439回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、FNN.jpチーフビジョナリストの清水俊宏さん。

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    ●7時は「おととい未明、改正出入国管理法可決」のニュースにフォーカス。来年の4月から5年間に14業種で最大34万5150人の外国人労働者の受け入れを想定しています。政府は今月28日、外国人労働者の生活支援などを盛り込んだ総合対策を決め、人で不足が解消された場合の受け入れ停止措置を明記した基本方針も閣議決定するとしています。

    可決に朝4時頃までかかったこの法案。清水さんは「与党は労働力としての外国人、野党は人間としての外国人をメインに議論したため、最後まで噛み合わなかった」と話します。

    現状、労働力は足りていないですが、技能実習生は給料や労働環境が悪いなどの問題があります。また留学生に対する日本語教育などは行われていますが技能実習生に対して行われているところは少ないです。

    外交人人材は管理すると同時に、生活環境を整備し、労働者に選ばれる国にしていく必要があるというお話でした。

    ●7時30分は「忘年会シーズン、JRの泥酔者対策」の話題。先週、JR東日本が女性係員への暴力行為の帽子講習会を実施しました。女性係員に対する駅利用者の暴力行為は増加しており、講習会では講師に警視庁職員をむかえ、刺又などを使った身の守り方が指導されました。

    JR東日本の管内では毎年100件程度の「暴力事件」が発生していて、そのうち75%が酔客。発生時間は午後10時から終電の時間帯が多いです。酔客が増える忘年会・新年会の季節は駅係員は警戒しています。

    JRでは暴力行為に対処するために、今年度末までに駅の改札口に防刃ベスト・催涙スプレー・刺又を配備。利用者が時間通りに電車に乗るためにも、駅の安全を守る係員が安心して業務を遂行できるためにも、暴力行為は許されない、呑みすぎにも注意が必要です。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は「元日本代表原裕美子被告の窃盗症について」のお話。元マラソン女子日本代表の原裕美子被告に対し、前橋地裁大田支部は今月3日、懲役1年、保護観察付き執行猶予4年の判決を下しました。判決では、原被告は摂食障害の影響で万引きの衝動を抑える能力が低下していたと認定し、実刑を回避しています。原被告は、実業団でエースとして活躍していましたが、厳しい体重制限で摂食障害となり、食品の万引きを繰り返すようになったということです。

    窃盗症は依存症の一つ。今回は食べ物への執着が強すぎて、欲望をコントロールできない、食べ物への飢餓感から目の前のものを盗んでしまうというものです。

    名越さんは「治るけども、長い治療が必要」と話します。病気なので、刑務所で「罰」を与えるだけでは再犯する可能性は高いです。社会参加をさせながら、依存症治療を行うべきでカウンセリングや投薬で多少でも状況が改善されれば犯罪率は下がります。これからの犯罪は「罰」と「治療」の双方から対処すべきケースが増えるのではないかというお話でした。

    ●8時30分は「特集 ニュースマスターと振り返る 平成30年」をお届け。今日はオウム真理教の30年です。

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    文化放送塚本ディレクターからオウム事件の概要を説明いただき、名越さんには、なぜ高学歴の若者たちがオウム真理教に入信したのかについて、30年前も今も、多くの人たちは精神的に孤独になりやすく精神的な充足を求めたとのことです。

    また、名越さんは宗教を嫌わず、ちゃんと地域のお祭りなどから学び、よく知り対応できるようになるのが良いとお話いただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週のこの時間は特別企画「タケ小山 山手線ここで降りたらこれを食え!」東京都心をぐるりと回る山手線。そんな山手線の駅で、タケさんお勧めのお店をご紹介します。

    本日は新宿駅。「ベルク」のベルクドッグについて熱く語りました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は福岡市長の髙島宗一郎さん。今日は「突然アナウンサーから市長へ」と「アナウンサー時代に掴んだチャンス」の二つのお話をしていただきました。

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    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 December,1963 / The Four Seasons
    2曲目 Money For Nothing / Dire Straits
    3曲目 TRUE LOVE / 藤井フミヤ

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  • 2018.12.07

    12月7日(金) The News Masters TOKYO 第438回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

    ●7時は「改正水道法」について。 外国人労働者の受け入れを拡大する入管法改正案が今日にも成立する見通しですが、改正水道法に続いて、自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立する法案について改めて、びんさんに伺いました。

    この番組では、水ジャーナリストの橋本淳司さんをお呼びし、お話を伺ってきました。コンセッション方式は海外では道路整備などで使われ、効果を上げている方式で実は日本でもかなり進んでいます。例えば、関西空港や伊丹空港の運営はこのコンセッション方式が使われています。

    しかし、事故が起こった際の責任はどこにあるのかなどの問題が出てきており、それが水道にも現れます。他と違って、水道管は一本しかないので、もっと怖い。海外での失敗例も数多くあるとびんさんは話します。

    さらに民営化されると、役員報酬も出さないといけない、利益も出さないといけないと、料金がもっと上がる可能性があるというお話でした

    ●7時30分は「"IPOゴール"には気をつけろ!」というニュースを崔さんに解説していただきました。スタートアップ企業が続々と誕生している中国。先月、習近平国家主席は、ハイテクベンチャーに特化した株式市場を上海に作ると語りました。上場予備軍に育ったスタートアップ企業は100社を超えているとの調査もあり、中国政府は国有企業偏重だった経済の体質を改善させる存在になると期待しています。ところが、上場できれば株価も業績もどうでもいい、「上場ゴール」と疑われる企業も珍しくないと崔さんに解説いただきました。

    上場ゴールとは資金調達が目的であり、市場で調達した資金を元にさらなる事業成長を目指すための「手段」である新規株式公開が「ゴール」になっているケースのことを言います。

    崔さんは『上場ゴール現象が多いのは「競争が多い企業」で逆に少ないのは「経営者が若く、ベテランのCFOや副社長がいて創業10年未満の会社」だ』と話します。

    素人は証券会社に勧められても、IPO銘柄には滅多なことでは手を出さないことをお勧めします。よく知っているからという理由ではなく、もしものリスクを考えて買いましょう。

    【8時台】
    本日、8時台のニュースマスターは「スマートニュース」メディアコミュニケーションディレクター松浦茂樹さん。

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    ●8時は「PayPayスタート!さらに短になる電子決済」のお話。ソフトバンクとヤフーの合弁会社であるPayPayはQRコードを使った実店舗でのスマホ決済サービス『PayPay』をスタートさせました。「100億円あげちゃうキャンペーン」では家電量販店に人が殺到、システムに不具合が生じるほど...身近になってきたキャッシュレス化について松浦さんに解説していただきます。

    PayPayはあらかじめ銀行口座からチャージした電子マネー(PayPay 電子マネーまたはYahoo!マネー)による支払いとクレジットカードによる支払いの2種類を選択できるスマホ決済サービス。現在、日本では取引の8割が現金によって決済されていますが、QRコード決済は手数料や必要な機器などがクレジットカードなどと比べて安価で、小規模な店舗への導入が期待されています。

    問題点として高齢者が置き去りにされないか、昨日起こった通信障害などが起こってしまった場合、機能しなくなってしまうため、注意が必要です。

    ●8時30分は『食の市場をITで変革する「フードテック」』について。「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」などを展開しているロイヤルホールディングスはITを活用した業務効率化で、グループ全体の働き方を積極的に進めています。完全キャッシュレスの「GATHERING TABLE PANTRY 馬喰町」や「大江戸てんや 浅草雷門店」をオープン。お客様の満足度を高め、店舗スタッフを働きやすくして会社の成長に繋げる"フードテック"の取り組みについて松浦さんに解説していただきます。

    フードテックとは食品関連サービスと情報通信技術が融合した新しい産業分野のこと。お客側からはタブレット端末から料理を選び、注文できたり、席に座ったままスピーディーに会計ができるなどのメリットがあり、一方の店舗スタッフ側からすると現金管理などがなくなることにより、接客や調理といった"人"が生み出される業務に使う時間の割合が増やすことができます。

    今後は人でなくて良い作業をいかに機械化し、人にしかできない仕事を少ない人員でいかに効率的にできるかということが大事になってくるということです。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今日はタケさんが気になるニュース3つ「岩隈選手 巨人入り 節操の無い原巨人」「貴ノ岩 付け人暴行問題」「重要法案 審議不足でも可決成立」について怒りました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、「砂」の開発・生産・供給している株式会社ルナサンド 代表取締役社長 原田路子さん。最終日はルナサンドのこれからについて。



    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Friday Night / ARABESQUE 
    2曲目 Say It Ain't So / Weezer
    3曲目 僕はここにいる / 山崎まさよし

    そして、来週月曜日のYes Noリサーチでは「?」というテーマでお送りします。
    トイダス
    https://toidas.net/entry/8173
    で投票することもできます!ぜひどうぞ!

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  • 2018.12.06

    12月6日(木) The News Masters TOKYO 第437回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「20代の金銭感覚についての意識調査」について。自動車や住宅の所有率が若者の間で減少している大きな理由の一つに、現状の収入の低さや、将来への不安があることが民間の意識調査によって明らかになっています。消費の活性化のために、若者たちはどの程度の年収を望んでいるのか?20代の金銭感覚を探りました。

    この調査はSMBCコンシューマーファイナンスが今月4日に発表したもので、インターネット経由で20代の男女1000人から回答を得てまとめたものです。この調査から今や若者にとっては自家用車や自宅は「宝くじでも当たらないと買えない」モノになっています。

    ではいくらくらいの年収だったら車や家を買いたいか?今回の調査では世帯年収が600万円を超えれば、20代のおよそ3分の2が「自分の車を持ちたい」と考えています。

    藤原さんは「今の若者は車よりも旅行などの体験などにお金を使い、物であってもスマホの方が日常的に満足できる」と話します。スマホ代が安くなれば、車も息を吹き返すのかもしれません。

    ●7時30分は「発達障害の初診待機短く」というお話。厚生労働省が発達障害が疑われる子供の診断体制の見直しに乗り出します。発達障害は脳の機能障害により、行動や言語表現、社会的関係を築くことなどに困難を抱える状態で、自閉症スペクトラムやADHDなどの形で表れます。現在は特定の医療機関に受信希望者が集中し、初診まで数ヶ月かかる状況が各地で相次いでいます。

    藤原さんは早期発見で特別に支援すべきだと話します。日本の親は、なるべく表沙汰にしたくない傾向が強いですが、これは子供のためになりません。海外では親は特別支援教育として、同じ学年をもう一年受ける権利などを主張している人もいます。

    親にとっては悩むケースも多いため、早く見つけて、適切な支援をしてあげたいですね。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は「横浜DeNAベイスターズ筒香選手のメジャー挑戦表明に、ラミレス監督は50発&日本一でメジャーへ」というニュース。今日は球界屈指のスラッガーで、チーム・ナンバーワンのスター選手のメジャーリーグ「挑戦発言」を考えます。

    筒香選手は和歌山県出身で現在27歳。「侍ジャパン」の4番も任される、球界屈指のスラッガーで2016年には、本塁打王と打点王のタイトルを獲得しています。

    この件について、池田さんは「メジャーに行きたいのは各々の夢だから仕方ないけど順番が違う」と話します。まずは優勝してから。ラミレス監督も先に筒香選手が記者会見で話したから後追いでフォローした感じです。

    ファンも球団も自分もみんながハッピーになれる方法があるのではないかというお話でした。

    ●8時30分は「新組織ユニバス参加予定は19%」という話題。5日の日経新聞によりますとスポーツ庁は全米大学体育協会(NCAA)の日本版として大学スポーツ協会(ユニバス)の19年春の立ち上げを目指していますが、この新組織に「参加する予定」とした大学は19%で、「参加しない予定」は12%、68%の大学が「未定」と回答しています。このタイミングで、未定の多い状況をどう見ればいいのでしょうか。

    池田さんは「新しい物に参加しますか?と聞いて、未定と答えるのは普通ではないか?」と話します。ユニバスに参加予定と回答した大学にメリットを複数回答可で聞いたところ、89%の大学が「大学スポーツをより安全にする」と回答。「大学の収益のため」は10%にとどまり、「安全安心や学業充実」がより期待されていることがわかりました。

    さて、今後ユニバスはどうなっていくのでしょうか。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日は、歩数計とスマートフォンアプリを連動させたサービスで5月から全国で開始したパルコの「PARCO WALKING COIN」を働き女子パーソナリティの小林厚妃さんに紹介してもらいました。

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    まず、スマートフォンに「ポケットパルコ」というアプリをダウンロード。お店に到着後、アプリを起動すると、WALKING COINの画面が表示されます。そして、館内を歩いて500歩達成すると、500コインを入手できます。

    5万コインで500円の優待券がもらえます。なぜこのようなサービスを始めたのか、パルコのグループICT戦略室の安藤寿一さんに伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Get Down On It / Kool & The Gang
    2曲目 Radio Ga Ga (LIVE AID) / QUEEN
    3曲目 Must be Santa / Bob Dylan
    4曲目 目を閉じておいでよ / バービーボーイズ

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  • 2018.12.05

    12月5日(水) The News Masters TOKYO 第436回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時は、オリンピック・パラリンピックでの「都市ボランティア」の話題にフォーカス。東京都は、2020年東オリンピック・パラリンピックで観光客の道案内などを担う「都市ボランティア」の応募者が目標の2万人を突破し、2万467人になったと発表しました。一方競技面では、マラソン、ラグビー7人制、自転車マウンテンバイクで猛暑対策として、従来の競技開始時間をずらすことを決定しています。開幕まで600日を切った東京オリンピック・パラリンピック、その課題はどんなところにあるのでしょうか?


    オリンピックでのボランティア募集について小林さんは、「誰が見たって興行なんだからボランティアはないだろう。仕事に対してはちゃんと対価を支払うべきだ」と意見しました。また、今後の開催国については、いくつかの都市に、競技別に聖地を作ることを提案しました。「今では観戦もネットでどこからでも観戦できる時代なのだから、どこで開催しようとあまり関係ない」と話しました。


    ●7時30分は『プロ野球、保留選手名簿を公示』の話題にフォーカス。NPB=日本野球機構は、各球団が来シーズンも契約する権利を持つ保留選手名簿と、名簿から外れた自由契約選手を公示しました。今シーズン、メジャーから10年ぶりに古巣に復帰し、日米通算「100勝100セーブ100ホールド」を達成した巨人の上原浩治投手やプロ通算120勝のオリックス・金子千尋投手、今シーズン13勝の中日・オネルキ・ガルシア投手らが自由契約となりました。


    自由契約選手の裏話を伺いました。小林さんが自由契約選手だった約25年前は、自由契約通告の電話に出ないことで免れた選手もいるそうです。また、メジャーリーグ1軍は40人と決まっていて、日本はそこから外れた選手を狙っています。アメリカも日本がどの選手に目をつけているかがわかっているため、期日までになんとか売るために、「リリースフィーを払わずに取れるのは期間限定で、この選手は保留者名簿に入れちゃうから高くなるよ」と交渉してくるなど、せめぎ合いがあるようです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『武田薬品のシャイアー買収 創業家から反対の声』の話題にフォーカス。武田薬品工業の元国際営業部長で創業家一族の武田和久氏が、都内で会見し、武田がおよそ7兆円を投じる、アイルランドの製薬会社大手「シャイアー」の買収に反対する意向を示しました。和久氏は「武田は新薬開発を強化すべきだが、シャイアーはその答えではない」と述べ、新たに発生する3兆円の負債に懸念を示しました。武田は5日に買収への賛否を問う臨時株主総会を大阪市で開く予定ですが創業家側の反対表明がどのように影響するのか注目されます。


    名経営者だった武田國男さんが引退する時、「今後は経営に口出ししない」と決めて、長谷川閑史さんという経営者に引き継ぎました。そして、CEOに選ばれたクリストフ・ウェバーを筆頭に役員を全員外国人にしたことで、一気にグローバル化し、会社の内部が外国人と日本人の二階建て構造になりました。その後、M&Mに手を広げ、現在の業績は買収したミレニアムによってあげられています。決して業績が好調とは言えない中、7兆円でシャイアーを買収しようとしていることに関して、さすがに武田家が口を出してきたという流れです。入山さんは、「これは超日本企業に 極端なグローバル化が入ってきた歪みであり、今後、他の企業でもあり得ること」と話しました。


    ●8時30分は、『東南アジアで進む、日本流のパン』の話題にフォーカス。日経新聞によると、パン食文化が広がりつつある東南アジアで、日本企業が積極的にパンの売り込みを強めています。インドネシアでは山崎製パンと三菱商事が共同で市場開拓を進めるほか、2019年には双日がフィリピン市場に参入します。小麦粉の需要拡大を受け、日清製粉はタイの製粉会社を買収して生産を拡大し、三井物産もシンガポールで製粉会社に出資しました。東南アジアでは日本の柔らかい菓子パンの人気が高まっています。


    パンが主食の国では、当たり前すぎるので変化がないですが、日本では必ずしもパンが主食というわけではないので、菓子パンという文化ができました。定番だけでなく、遊びの要素が求められるおやつだからこそ、次々と新商品が開発されて客を引きつけています。アジアも米が主食のため、環境が共通している日本で製パン技術を学ぼうと考えているようです。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は入山さんにお話しいただきました。女性のキャリアとライフスタイルを支援する『日経WOMAN』が開催する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」が今年も行われ、今年も審査員を務められた入山さんに感想を伺いました。20代から50代まで幅広い世代の女性の活躍に感動されたようです。タケさんも女性たちの活躍の内容に「これはなかなかできないよ」感心していました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、今週のインタビューのお相手は、「砂」の開発・生産・供給している株式会社ルナサンド 代表取締役社長 原田路子さん。今日は、原田さんの座右の銘についてです。「汝の夢を星につなげ」という言葉ですが、一体どんな意味があるのでしょうか。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 After The Love Has Gone / Earth, Wind&Fire
    2曲目 コブラ /前野曜子
    3曲目 Tequila Sunrise / EAGLES

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  • 2018.12.04

    12月4日(火) The News Masters TOKYO 第435回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、「フランスの燃料税デモ、再び衝突」にフォーカス。フランスで続いている燃料税引き上げなどに抗議するデモが1日、国内各地で行われ、パリでは凱旋門周辺にデモのシンボルの「黄色いベスト」を着た数千人が集結しました。前週に続き警官隊と衝突、広場は催涙ガスや発炎筒の煙に包まれています。同国のメディアによると180人以上が拘束され、景観を含む80人が負傷しました。


    「暴動というより、これは革命。このままではフランス政府が転覆するのでは?」と思った佐々木さん。事の発端は、マクロン氏が大統領に就任し、市場政策を行ったこと。経営者からは評価されていますが、地方が取り残されて、貧困層までお金が回ってこないという点が浮き彫りに。それにより、思想的に右か左かではなく、地方VS都会、貧困層VS富裕層という対立構造になっています。今後は、「素晴らしい政権が生まれるではなく、ルペン氏が復活するのでは?」と予想。


    ●7時30分は、「路線バスの運転手不足、都市部でも深刻に」にフォーカス。過疎地だけでなく、利用者が多い都市部でも路線バスの維持が困難になる例が全国で相次いでいます。国際観光都市の京都でも、市から事業を受託していた京阪バスが今年度末での市営バスからの撤退を表明。西日本ジェイアールバスも受託運行する車両数の削減を決めました。背景には、バス運転手不足の深刻さがうかがえます。


    もともと、市営バスが走っていた京都。その運転手は、普通の公務員並に給料をもらっており、そこに批判が集中。それにより民営化し、運営コストは下がったものの、それは運転手の給料を下げたから。そうなると、運転手のなり手がいなくなるという状態が発生します。安い給与で働かせるのは、デフレ時代だから成立する給与形態でしたが、デフレ脱却をすると成立しなくなります。「最終的には自動運転しかなくなる。」と佐々木さんは、コメントしました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時は、「無印良品、東南アジア進出」の話題にフォーカス。「無印良品」を運営する良品計画が、東南アジアでの事業展開を加速します。日本や中国に次ぐ販売の重点地域と位置づけて、来年にはベトナムへの進出を計画。また、生産においては、人件費が高騰する中国からカンボジアなどに委託先を移すといった動きも活発で、市場と生産地の両面で東南アジアの比重を高めていく方針です。


    無印良品は、幅広い商品構成が特徴で、すべて自主企画商品です。これは、簡単に他社が真似できることではありません。楠木さんは、「無印良品のコンセプト『慎ましく豊かな生活』は、昔からある日本の生活思想で、それが世界に広まっていくというのは嬉しいこと」と話しました。また、新商品を作るコストを削減し、長く使えるシンプルで機能性の高いヒット商品を生み出し続けているビジネスモデルも絶賛しました。


    ●8時30分は、「マイクロソフトの現状」の話題にフォーカス。マイクロソフトの時価総額が、先月末に終値ベースでアップルを上回り、世界最大となりました。これをけん引したのはクラウド事業の成長で、マイクロソフトは企業のIT投資需要を取り込むべく、クラウド事業に経営資源を集中しています。来年以降の景気を不安視するムードが高まるアメリカ国内において、不況に強いビジネスモデルが市場の評価を集めています。


    一度株価が低迷してしまうと第二次黄金期はまずないのが世の常です。しかし、今回アップルを上回るほどに時価総額が回復したことは、非常に珍しいことだそうです。アップルの株価が下がった理由については、iPhone一筋のため人気に左右されやすいことをあげました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は楽天ブックスの書籍チームの大友 渓さんに「楽天ブックスの年間ランキングTOP10」を紹介していただきました。


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    1位「頭に来てもアホとは戦うな!」(田村耕太郎 朝日新聞出版)、「2位 お金2.0」(佐藤航陽 幻冬舎)、「3位 さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」新版(トム・ラス 日本経済新聞出版社)。大友さんが注目したのは、8位の「いま君に伝えたいお金の話」(村上世彰 幻冬舎)です。「子どものうちはお金のことを知らなくていい」という根深い考えが日本にはありましたが、お金は汚いもので悪いものでもなく、ただの道具であるということを中高生向けにわかりやすく教えてくれる本です。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、「砂」の開発・生産・供給している株式会社ルナサンド 代表取締役社長 原田路子さん。2日目の今日は『「砂」という商材』について。私たちの身の回りに、「砂」は沢山あるように思われますが、どんなところに使われているのでしょうか?


    今日の楽曲
    1曲目 1-2-3-4 gimme some more / D.D.sound
    2曲目 Shout / Trammps 
    3曲目 空が鳴っている / 東京事変

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