• 2018.10.22

    10月22日(月) The News Masters TOKYO 第404回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。

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    ●7時は「消費増税対策、ポイント還元について」のニュースにフォーカス。来年の10月の消費増税にあたり、財務省と経済産業省は消費者へのポイント還元に参加するクレジットカード会社に対して、加盟店から受け取る手数料率に上限を定めるよう求める方針で、価格の3%台を軸に調整をすすめます。ポイント還元は中小小売店などのカード決済の導入を後押し、施策の効果を高める目的ですが、民間の契約への政府の関与に反発が出る可能性が懸念されています。

    クレジットカードやスマートフォンでのQRコードでのキャッシュレス決済を中小の小売店ですると、2%分をポイント還元する施策。還元期間は1年程度、デビットカード、QRコードの決済も対象となっています。キャッシュレス決済は生産性向上・経営効率化、外国人観光客の利便性の向上、取引の透明性を高め、脱税の防止などにの効果があると言われているため、お金をついつい使ってしまう人が増え、景気には良い影響が出ると言います。

    しかし、電子化された取引に馴染みのない高齢者やクレジットカードを持っていない消費者、クレジット機能のレジや専門端末を持たない店舗など公平性という意味では課題が残るというお話もしていただきました。

    ●7時30分からは、ハーバード大学医学部客員教授・根来秀行さんとも一緒にお送りしました。 根来さんは国内の研究教育機関のみならず、ハーバード大学、ソルボンヌ大学の医学部で客員教授をつとめられ、アンチエイジング、遺伝子治療、自律神経、睡眠医学など、多岐にわたる最先端の臨床、研究、医学教育の分野で国際的に活躍されています。

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    本日のテーマは「毛細血管と自律神経力で、健康状態がすぐわかる」 根来さんは、最新の医学的見地から、健康寿命の秘訣として「健康な毛細血管」をあげていらっしゃいます。そこで今朝は、老けない、病気にならない体づくりに欠かせない「毛細血管力」について、伺いました。

    根来さんのクリニックで行う「毛細血管」のチェックは薬指の指先の毛細血管の形状や勢い、血行を調べるというもの。血管の99%は「毛細血管」、全身の健康状態に深く関係します。毛細血管力が低下すると血が流れず、管だけの「ゴースト血管」と呼ばれるものになってしまいます。放送ではこの「毛細血管力」を高める呼吸法について教えていただきました。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は、「仕事の精度と速度があがる呼吸法とは?」というお話。血管をゆるめ、毛細血管を増やすのに役立つ「呼吸法」ですが、さらに呼吸の方法を意識して変えることで、体や脳、メンタルをコントロールできるということも。科学で解明されつつあります。

    呼吸は自律神経のコントロールで24時間休まず行っていますが、意識して止めたり、息の量を変えることもできます。世界の一流(要人・アスリート)と言われる人は呼吸を意識しています。1分に15回1日に21600回、数分呼吸しないだけで致命傷になるほど大事です。働き盛りのビジネスパーソンが呼吸法を取り入れると、ストレスを解消したり、自律神経の働きに大きな影響力があったりするというメリットがあります。

    脳への影響も大きく、細胞に酸素を送る内呼吸が十分でないとパフォーマンスが上がりません。そのために「正しい呼吸法」が必要で、習得すると体調を最適な方向へ整えることができるというお話でした。

    ●8時30分は「アンチエイジング、最新医療事情」のお話。人生100年時代に向け、健康寿命だけでなく、いつまでも若く美しく生きたいという気持ちを叶えるアンチエイジングにも関心が集まっています。そこでこの時間は、最先端のアンチエイジングについて、根来さんに伺いました。

    100年以上、健康で若く生きられる世の中は、そのうちやってくるのでしょうか?アンチエイジングの本質とは?というお話をしていただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボから生まれた働き女子パーソナリティ 黒河麻里奈さんのレポートでお送りしました。

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    今回の質問は「3ヶ月以内に感動で涙を流しましたか?」名越さんと根来さんにもお付き合いいただきました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は今週水曜日に開幕する「Tリーグ」のチェアマン 松下浩二さんです。松下さんは、1967年愛知県のお生まれ。バルセロナから4大会連続でオリンピックに出場。日本人初のプロ野球選手でドイツ・ブンデスリーガをはじめ各国のプロリーグでプレイした実績をお持ちです。今朝は松下さんの現役時代のお話を伺いました。



    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Arthur's Theme / Christopher Cross
    2曲目 Fields of Gold / Sting
    3曲目 まゆみ / KAN

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  • 2018.10.19

    10月19日(金) The News Masters TOKYO 第403回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

    ●7時は、今朝のニュースから「KYB、19日に建物名公表=データ改ざん、影響長期化」と「1000円札の色変わる」のニュースについて。

    免震・制震メーカーの検査データ改ざん問題で、油圧機器メーカーのKYBは今日の午後、不正疑いのある装置が使われている建物名も公表します。公表するのは、改ざんの有無を確認中のものも含めた986件のうち、不特定多数が利用する施設を中心に、所有者などの了解が得られた建物です。すでに、日銀本店やJR東京駅の一部、羽田空港国際線旅客ターミナルでも不正の疑いがある装置が使われていることが国土交通省の資料で分かっています。

    現在、「有明アリーナ」「水泳センター」「スカイツリー」などでもKYBの免震・制振装置が入っている可能性があります。また、今どれだけ問題のある製品があるのかというと、免震用がおよそ73%、制震用がおよそ16%(ともに疑いも含めて)だといいます。KYB製は主に関東や中部で、特に東京の大規模な建物に使われているそうです。

    今回問題だったのは、需要はどんどん増えていってるのにも関わらず、検査員を一人だけだった件や国の免震認定を取っていないものも出荷していたということも新たに分かりました。日本だけでなく世界的にも有名な企業であるため、ショックは大きくなるでしょう。

    「震度7の地震でも影響はない」とされていますが、放置はできません。生産の手間などを装置の交換に回す必要が出てきます。そのせいでさらに建設作業が遅れていくのではと懸念されています。



    1000円札の記号と番号の印刷の色が、来年3月の発行分より、現行の褐色から紺色に変わることになりました。お札に印刷されているアルファベットと数字の組み合わせを全て使い切ったためで、野口英世の肖像をあしらった現行の千円札の印刷色の変更は2度目です。このお話では、日本の紙幣の信頼度が高いことと、外国のお金の信頼度の高さの違い、本物と偽物を見分ける方法などについてお話しました。

    ●7時30分は、「ドコモがスマホデータを活用した信用スコアを算出」というニュースにフォーカス。NTTドコモは、スマートフォンの利用状況などを解析し、個人の「信用スコア」を算出する金融機関向けサービスを来年の3月から提供すると発表しました。この新しい融資サービスは「ドコモ レンディングプラットフォーム」と言い、その第1段として新生銀行が活用する予定です。

    「信用スコア」とは個人に紐づくたくさんの情報(パーソナルデータ)をAI(人工知能)が分析し、個人の信用力を「信用スコア」という数字で得点化するサービス。個人の信用力が数字という誰でもわかるような形式で可視化されます。

    「ドコモスコアリングサービス」は、顧客の同意に基づき、ドコモの契約者が、金融機関に融資を申し込む際に、ドコモとの契約期間や携帯料金の支払い履歴、コンテンツサービスの利用状況などのビッグデータを解析し、自動的に信用スコアとして算出するものです。算出した利用者ごとの信用スコアを金融機関の審査に活用できる仕組みで、金融機関は、この信用スコアを活用した審査を行うことで、個々人の状況に合わせた適切な金利・貸出枠を設定することができます。

    これが広がると、お金の動きだけでなく、日々の行動がスコアリングに繋がる時代がくるかもしれません。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターは陸上競技400mハードル日本記録保持者でスポーツコメンテーターの為末大さん。

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    ●8時は「スポーツ界の問題点や改善すべき点」について。スポーツとアスリートに関して様々なアプローチで活動をしている為末さんに、今朝は、為末さんが考える"スポーツ界の問題点や改善すべき点"について伺いました。



    色々なことをお聞きしましたが、為末さんは「強化費はほとんどが選手に使われるが、これがコーチにもわたるようになれば、もっと良くなる」や「パラリンピアンに合う街を作っていければいい」というお話がとても印象的でした。

    ●8時30分は「2020東京オリンピック・パラリンピック」について。シドニー、アテネ、北京と3度のオリンピックに出場している為末さん。2020東京オリンピック・パラリンピックでは"新国立競技場整備計画経緯検証委員会委員"もされています。近づく"2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて"為末さんのオリンピックに対する思い、そして考えを伺いました。

    "新国立競技場整備計画経緯検証委員会委員"は国立競技場の未来のことではなく、作られる経緯を検証する役目。その新国立競技場のお話や、為末さんが館長を務める「新豊洲 Brillia ランニングスタジアム」のお話、オリンピック・パラリンピックの可能性のお話、その後の日本の社会をどう変えていくべきなのかなどについて伺いました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」今週のこの時間は、特別企画をお届けします!題して・・・『タケ小山 日本全国ここに行ったらこれを食え!』日本各地の食を味わってきたタケさんが、おすすめのご当地グルメを紹介します!本日は・・・

    伊勢志摩に行ったら「手こね寿司」を食え!

    手こね寿司とはちらし寿司の一種で、元は漁師飯。カツオやマグロなどの赤身の魚を醤油ベースのタレに漬け込んだ後、酢飯と合わせた寿司です。薬味として大葉や生姜、海苔などを散らします。放送では為末さんの得意料理などもお聞きしました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、元プロ野球選手の小宮山悟さんです。実はJリーグの理事も務められていたほど、大のサッカーファン、野球業界とサッカー業界をこれほど近くで見比べると、やはり思うことがあるようです。最終日は野球サッカー各業界の差について、そして今後のビジョンを伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Rosanna / TOTO
    2曲目 Every Breath You Take / The Police
    3曲目 I Just Wanna Stop / Gino Vannelli
    4曲目 ぼくらが旅に出る理由 / 小沢健二

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  • 2018.10.18

    10月18日(木) The News Masters TOKYO 第402回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「フリーランス支援拡大の動き」という話題にフォーカス。フリーランスや個人事業主の資金繰りを支援するサービスが広がっています。インターネットインフラ事業などを手がけるGMOインターネットが、個人が、仕事を発注した企業に送った請求書の情報を元に、企業からの入金前に資金を振り込むサービスを始める他、これまで難しかった融資やクレジットカードのサービスなども登場しています。

    これまでフリーランスは案件が長期化する場合などに資金繰りが負担になりがちでした。お金の問題でフリーランスになる決意がつかない人もいるでしょう。日本が沈滞した原因の一つは、サラリーマンと公務員という組織からの給与所得者が増えすぎたこと。つまり、会社ブランドや無駄な役職で食べている人が急増したということです。一方で、これからの流れは「働き方改革」でも進めているようにフリーランスもしくは個人事業主を増やすこと。現在、副業も含むフリーランス人材は国内で1000万人を超えます。

    しかし、日本の場合どうしても「フリー」は信用という面でマイナスがあります。今回のニュースのように、独立する個人をサポートする保険や様々な代行業、取引の決済を容易にするようなどのサービス業は、今後成長するとのことでした。

    ●7時30分は、「子どもの貧困 3割が食料を買えない経験」というお話。子どもの学習支援を行うNPO法人キッズドアの調査によると、無料学習会を利用する低所得世帯で、過去一年間にお金が足りず、食料が買えない経験があったのは、およそ3割に上ることが分かりました。調査対象となった低所得世帯のおよそ6割がひとり親世帯で、世帯年収は平均304万円でした。

    子どもの貧困問題は深刻で、子どもがいる世帯で大人が一人の場合の貧困率は、最新の調査(平成25年厚生労働省による国民生活基礎調査)で54.6母子のひとり親世帯では平成22%の平均年間就労収入は181万円となっています。

    この現状に、当然行政も対策を行っており、学童保育の基準を緩めるなどを行っています。放送では藤原さんが大阪府知事教育政策特別顧問時代に橋下知事のもと、給食に大きな補助をつけて普及率を大幅向上させた経験をお話いただきました。

    衣食住は基本。「衣」は着回しでなんとかなりますが、「食」と「住」は何ともならない例が多いので、子ども食堂などの試みが広がっているのが嬉しいとのことでした。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は「プロスポーツの『外国人選手枠』は、転換期を迎えている」という話題。日本のプロスポーツ界は、外国籍選手枠の転換期を迎えています。バスケットボールのBリーグと、ラグビーのトップリーグは今シーズンから枠を広げ、サッカーのJリーグも来年からの「枠拡大」が検討されています。国内リーグの外国籍選手枠拡大について考えます。

    バスケットボールは「Bリーグ」は同時プレーできる外国籍選手を2人までが帰化選手を含む3人に拡大、ラグビーの「トップリーグ」は4人から6人に拡大、サッカーの「J1リーグ」は最大4人(3+アジア枠1)を5人(に検討中)。また、クラブに登録できる外国籍選手数の5人を無制限に拡大予定です。

    この意見についてはタケさんも池田さんも大賛成。「リーグの魅力を高める」「外国人選手とともに日本人がプレーすることで、プレーの質が高まる」「競争することでの成長に期待できる」などのメリットがあるとのことです。

    放送では世界共通のスポーツ「サッカー」の外国の状況についてや、タケさんに時代に逆行しそうな「LPGA女子ゴルフ」のお話をしていただきました。

    ●8時30分は「プロ野球『育成ドラフト』と、『育成選手』出身の活躍ぶりに注目」というお話。プロ野球セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージが昨夜、同時に開催されましたが「格安の年俸」からスタートした「育成選手」出身の活躍に、熱い視線が注がれています。プロ野球で活躍する「育成選手」と「外国人育成選手」、可能性を秘めた「スター候補生」を探ります。

    来週の木曜日・25日に行われる「プロ野球ドラフト会議」は、この夏の甲子園を沸かせた『スーパー高校球児』(金足農業の吉田、大阪桐蔭の根尾、報徳学園の小園)の争奪でさぞ、賑やかなことでしょう。超話題の球児のほかに、大学、社会人にも実力派が多いので盛り上がるとは思いますその「ドラフト会議」の一方で、引き続き行われるのが育成選手を指名する「育成ドラフト」 年俸は300万円未満です。

    この話題を取り上げた理由は、昨晩のファイナルステージ。ソフトバンクホークスのキャッチャー・甲斐選手は8年前に「育成6位」と最下位からスタートした苦労人です。「ウサギとカメ」でカメを応援したくなるのが日本人のマインドのため、育成選手がスタメンのトップ選手になることを応援したいと思う人も多いはず。

    育成選手が1軍に上がるのは大変ですが、可能性はあります。来週のドラフト会議、テレビでは1位や2位までしか放送されませんが、その後も注目してみてはいかがでしょうか。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週のこの時間は、特別企画をお届けします!題して・・・『タケ小山 日本全国ここに行ったらこれを食え!』日本各地の食を味わってきたタケさんが、おすすめのご当地グルメを紹介します!本日は・・・

    「徳島ラーメン」

    生卵を載せるのが特徴で、徳島では「ご飯のおかず」として食べられているというで、通常のラーメンよりも量が少なめ、ほとんどのお店にライスがあり、ラーメンを注文したら無料で食べられるお店も多いといいます。
    池田さんはカロリーやお酒を飲んだ後のラーメンが気になっていましたが、西川さんに「なんでカロリーを気にするんですか!」と叱られていました。

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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、元プロ野球選手の小宮山悟さんです。例年盛り上がる高校野球、今年も一層話題になりましたが、小宮山さんは高校生からすぐにプロになるのはあまり賛成していないようです。4日目は小宮山さんが思う学生野球のあり方について伺います。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Kiss on my list / Hall & Oates
    2曲目 ホンキートンキークレイジー / BOØWY

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  • 2018.10.17

    10月17日(水) The News Masters TOKYO 第401回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、元福岡ソフトバンクホークス取締役で、スポーツ経営学者の小林至さんです。


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    ●7時は、『消費増税、政府が景気変動抑制へ』のニュースにフォーカス。政府は16日、来年10月の消費税率10%への引き上げに備え、駆け込み需要と反動減を抑えるガイドライン(指針)の整備作業を本格化させました。景気変動を生む一斉値上げを避けるため、小売店の値上げ時期・幅は原則自由だと周知。消費税を納めなくて済むと誤解される宣伝さえ避ければ増税後の値引きセールも柔軟に認め、増税分の緩やかな価格転嫁を促します。


    この件で、小林さんが引っかかっているのは「水道水は消費税10%だけど、軽減税率の関係でミネラルウォーターは8%」と同じ水なのに税率が違うという矛盾があること。さらに「消費税は元々、所得の再分配がその役割だけど、それを果たしているのか?今やらないといけないのは、法人税の徴収の強化。消費税をとることによって、医療や保険で安心感を与えられるならいいが、報道を見る限りそれがない。」とコメントしました。


    ●7時30分は、『日米プロ野球・球団監督の役割の違い』にフォーカス。プロ野球のペナントレースが終了し、クライマックスシリーズが開催される一方で各球団の監督人事にも注目が集まっています。巨人は高橋由伸監督に代わり原辰徳氏を、阪神は金本知憲監督に代わり、矢野燿大2軍監督の起用を発表。一方MLBでは、大谷翔平投手の所属するエンゼルスのマイク・ソーシア監督が今シーズンでの退任を表明しています。プロ野球の監督の役割とは、日米でどのような違いがあるのでしょうか?


    日本の球団監督の役割は、打順や起用、チームの編成、トレード、選手の昇降格などなのに対して、MLBの監督の役割 は 「選手のとっさのケア」と「チームで起きていることをプレスに伝えること」「選手のやる気を引き出すこと」でそれ以外は別のスタッフが行い、分業制が日本より進んでいます。故にそのやり方は合理的。それが最も進んでいるヒューストン・アストロズでは、統計家がユニフォームを着てベンチを巡回しているそうです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『マイクロソフトの共同創業者・ポール・アレン』にフォーカス。アメリカ・マイクロソフトの共同創業者、ポール・アレン氏が、悪性リンパ腫で亡くなりました。65歳でした。20代前半だった1975年には、ビル・ゲイツ氏と共にマイクロソフトを創業し、世界的な企業に成長するその礎を築き、近年は太平洋戦争時の沈没船の調査を率いていることでも知られています。


    1953年にワシントン州のシアトルで誕生したポール・アレンは、高校時代に共同創設者である2歳下のビル・ゲイツと出会いました。学力も優れており、アメリカ版のセンター試験のSATでは1600点満点を記録。75年に大学を中退しマイクロソフトを立ち上げました。1982年には病に犯され退職するも、その後もマイクロソフトのサポートを行います。


    このように、昔からの友人で創業すると成功するパターンがあります。その理由は、良い会社(の経営者)は、一方で大胆、もう一方で慎重という風に、矛盾している要素を持っているため。人間一人でこの要素を持ち合わせるのは難しいのですが、二人だと可能になります。日本ではソニーとホンダがそれにあたります。


    ●8時30分は、『京都のお寺が電力を販売』の話題にフォーカス。浄土真宗本願寺派の僧侶らが、電力の小売り事業を行う会社「テラエナジー」を設立し、来年から販売事業をスタートします。「テラエナジー」は、浄土真宗本願寺派の僧侶らが、6月に設立した会社で、お寺を通して家庭に電力を提供。エネルギー事業でお寺をサポートする世界初の会社とされており、電力は太陽光発電などにより100%自然エネルギーを推進するとのことです。


    「何故、お寺が?」というと日本中でお寺の経営がピンチを迎えています。その原因は日本にお寺が7万件と多すぎる反面、日本人の宗教信仰が薄らいでいることや、葬儀は葬儀社が入っていること、民間運営の霊園が増えたことなどで収入が減っているため。収入を補うために副業を始めるお寺も多く、「テラエナジー」もその一環です。最近では、カフェを運営するお寺もあるとか。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週のこの時間は、特別企画をお届けします!題して・・・『タケ小山 日本全国ここに行ったらこれを食え!』日本各地の食を味わってきたタケさんが、おすすめのご当地グルメを紹介します!本日は・・・


    『青森に行ったらバラ焼きを食え!!』


    「バラ焼き」とは、青森県十和田市の料理で「十和田バラ焼き」とも言います。地元では「バラ焼き」と呼ばれ、牛バラ肉とスライスした玉ねぎを鉄板で焼くだけ。味付けはみりん・砂糖・醬油で、タケさん曰く「茶碗でごはん500杯行ける!」


    非常にシンプルですが、「うまいに決まってる!」との入山さんのコメントに共感した人も多いのではないでしょうか?


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、元プロ野球選手の小宮山悟さんです。今日のテーマは「文句を言い続けて分かったこと」です。


    今日の楽曲
    1曲目  We Can Work it Out / The Beatles
    2曲目  あしたのジョー / 尾藤イサオ

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  • 2018.10.16

    10月16日(火) The News Masters TOKYO 第400回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『消費税、来年10月に10%』のニュースにフォーカス。安倍晋三首相は15日の臨時閣議で、消費税率を予定通り2019年10月に10%へ引き上げる方針を表明し、景気対策の具体化を指示しました。税収を生かし、看板政策の「全世代型社会保障」への転換と財政健全化を両立させると強調。経済に悪影響が出ないよう「あらゆる施策を総動員する」と述べました。


    このニュースを聞いて「ホントにやるのかな?」という佐々木さん。来年の6月に参院選を迎え、そこでおそらく消費増税の是非を問う形になります。消費税は2%増税ですが、これまで8%だった消費税から考えると25%アップを意味し、年収400万円の人なら、8万円増税となります。


    これがいかに大きいかというのもポイント。今の状態で「増税しない」と言うと動揺が起きますが、雇用も株価も回復してきて、わざわざこれをやる必要がなくなり、「たぶん来年の早い段階で先送りになるのでは?」と佐々木さんはみています。


    ●7時30分は、『日本酒にも、「ストロング」の時代』のニュースにフォーカス。「ストロング!」と銘打つ商品が次々と登場しています。缶チューハイやビール類、また炭酸飲料やスナック菓子でもストロング系の存在感が高まっており、ひとつの大きなトレンドとなりつつあります。日本酒にもその波が押し寄せて、この秋からはストロングに分類される商品が一斉に投入される予定で、清酒業界においてもストロング時代が始まります。


    元々は缶酎ハイの「ストロングゼロ」からスタートしたこのトレンドですが、日本酒にもその波がやってきました。アルコール度が大体15%の日本酒が、強いもので18~19%。そのままだと強いので佐々木さんは、氷を入れたり、炭酸で割るそうです。若者の飲み会離れも叫ばれますが、家飲みは増えており、「若者は飲み会よりマウンティングするオヤジが嫌いなのでは?」とも分析しています。


    【8時台】
    火曜日8時台のニュースマスターは、一橋大学大学院教授の楠木建さんです。


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    ●8時は、『人手不足が原因の倒産』の話題にフォーカス。深刻な人手不足を背景にした国内企業の倒産が、件数・負債総額ともに過去最多ペースで増加しています。今年1月から9月の合計は299件に上り、10月中にも去年の件数を上回りそうです。従業員が確保できずに事業継続が困難になったり、社員を引き留めるために賃金を引き上げたことが原因で収支が悪化したりしたケースが目立ちます。


    企業には「提供している製品やサービスの競争市場からの評価」「資本市場では株主からの評価」「労働者からの評価」と三つの評価される場があると考えられます。良い経営をして、賃金をしっかり払えると消費も回りますが、良い経営ができないと、そういう会社は退場することになり、人材は適所に移動します。これにより、「人が必要とされるところに流れるきっかけになるのでは」と楠木さんは話しました。


    ●8時30分は、『米小売り大手のシアーズが破綻 負債最大5・6兆円』のニュースにフォーカス。米小売り大手のシアーズ・ホールディングスは15日、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用をニューヨークの裁判所に申請したと発表しました。ロイター通信によると、負債総額は100億~500億ドル(約1兆1千億~5兆6千億円)という。年末商戦までの運転資金を確保し、支援先を探す方針とみられます。シアーズはかつて米小売業界の首位でしたが、米小売り大手ウォルマートや米インターネット通販大手アマゾン・コムとの競争激化で、業績が低迷。店舗閉鎖が加速していました。


    シアーズは元々アメリカの小売りの王様的存在でしたが、アマゾンエフェクトもあり、ずっと赤字続きで「よくここまでもったな」というのが楠木さんの感想です。メールオーダーを使ったシステムで新しい買い物の楽しさを築き、他の小売店に対抗してきた歴史がありましたが、ここにきてアマゾンと立場が入れ替わりました。一方で、同じく実店舗で売り上げを伸ばした住宅設備機器、建築設備、建築資材などを販売する「ホームデポ」という小売店もあり、これからますますアマゾンに対抗できる会社が出てくると予想。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週のこの時間は、特別企画をお届けします!題して・・・『タケ小山 日本全国ここに行ったらこれを食え!』日本各地の食を味わってきたタケさんが、おすすめのご当地グルメを紹介します!本日は...


    『鹿児島に行ったら田中カレーを食え!!』


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    具材へのこだわりを持つ人が多い一方で、タケさんがフォーカスしたのはルー。サラサラ系が好きなタケさんですが、田中カレーはサラサラとトロトロの間で、出てきた瞬間に香りが「フォーン」と薫るそうです。店主の田中さんは、完全独学で長い年月をかけてこの味にたどり着いたそうな。鹿児島に行った際にはぜひ、ご賞味ください。


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    住所:鹿児島県鹿児島市山之口町1-10-B1F鹿児島中央ビル
    最寄駅:高見馬場駅


    【マスターズインタビュー】
    今週は、元プロ野球選手の小宮山悟さんです。野球をするために二浪して早稲田大学に入った小宮山さん。当時戦績が低迷していた早稲田大学野球部に歴代トップの鬼監督・石井連藏さんが帰って来ます。二日目の今日は"鬼の連藏"から受け継いだ哲学についてのお話です。


    今日の楽曲
    1曲目  edge of seventeen / Stevie Nicks
    2曲目 また逢う日まで / 尾崎紀世彦

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  • 2018.10.15

    10月15日(月) The News Masters TOKYO 第399回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、フジテレビ系列28局のニュースサイト FNN.jp のチーフビジョナリスト 清水俊宏さん。

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    ●7時は「総理訪中・日中は関係改善の流れ」というニュースにフォーカス。安倍総理大臣は来週の25日から3日間、中国を訪問することが決まりました。習近平国家主席らとの会談にのぞみ、経済分野での協力を深め、関係修繕の流れを加速したい考えです。一方、広東省などの地方訪問は、日程の都合上、見送られることになりました。

    このタイミングで訪中するのは23日で日中平和友好条約発効40年だからというのが大きいですが、今回中国の態度が軟化した理由は米中貿易戦争が背景にあります。中国は輸入総額ではアメリカに大きく劣っており、中国は劣勢です。そこでアメリカの同盟国である日本を味方に引き込みたいという思惑があるとのことです。

    政府の思惑だけでなく、民間の中国人の日本観にも変化が出てきており、中国で、日本に「良い」印象を持つ人が42.2% と2017年より10.7ポイント増え、2005年の調査開始以来、過去最高となったことが、日本の「言論NPO」と中国の国際出版集団が行った日中2500人を対象に行った共同世論調査で分かりました。しかし、その一方で日本人は、86.3%が中国の印象を「良くない」と感じているとのことです。

    日本でも随分と無料Wi-Fiのスポットが増えたため、外国人が写真をSNSですぐに拡散。日本のイメージアップのためにはかなり有効です。民間はもとより、北朝鮮情勢や拉致問題、日中経済協力などを考えれば、関係が良いに決まっているので、良い流れだと言えるというお話でした。

    ●7時30分は、「寝たらお金がもらえる制度!?」という話題。政府主導で働き方改革が進む中、休み方にも注目が集まっていますが、この10月から"日本初"の「睡眠報酬制度」を導入した企業も出てきました。『寝るだけでお金がもらえる』ユニークな福利厚生制度を導入したのは、ウェディングプロデュースを手掛けるCRAZYで、社員が6時間以上の睡眠をとると報酬がもらえるというルールです。

    睡眠時間はスマホアプリで管理。データを会社に提出し、6時間以上の睡眠達成日数でポイントを付与。ポイントは社内食堂やカフェで100ポイント=100円として利用できますが、実施するしないは社員個人の自由で、ショートスリーパーの人でも申請をすれば、時間を変更できます。

    会社が健康の面倒を見るのはお節介という声もありますが、休みが充実してくると仕事が効率的になり、自発的に生産性が高まるのです。制度よりも働く人自身のマインドを変える「働き方改革」 時間や場所で区切って「効率を上げること」と考えがちですが、本当の効率化は、働く人自身が解放されて、「本来の仕事の目的にきっちり向き合えるようになること」とお話いただきました。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は、「アマゾンのAI採用ツールが女子大卒を原点、廃止に」というニュースについて。ロイター通信によると、アマゾンは、AIを使った就職希望者に順位をつけるランキングシステムの開発に着手していましたが、去年、廃止していいたことが分かりました。このAIは、アマゾンに応募してきた技術者の過去10年分の履歴書データを元に訓練されていましたが、その大部分がテクノロジー産業で優位な男性から送られてきたものだったことから、女性よりも男性を優遇する差別的な判断をしていたことも原因の一つだとしています。

    これはAIも性差別をするということではなく、元にする情報に「偏見」があると、公平なはずのAIの判断が偏るということです。AIは意図せずに男性志願者を女性志願者よりも優先して選ぶように訓練されてしまい、「女性の」という言葉や特定の女子大学の名前を含む履歴書を減点するようになりました。アマゾンは改良をしましたが、プログラム自体に女性差別がないかどうか確信が持てなくなったため廃止となりました。

    差別意識は、意識してもぬぐい切れない、どうして根深いのか。心理学的に、無意識に差別することで、守っている「大事な何か」があるのかもしれません。

    ●8時30分は「薬物依存、当事者の視点で描く映画『まっしろの闇』」から薬物依存のお話。この映画は、監督の実体験をもとに、薬物や依存症の現実、怖さ、そして家族や仲間との関わりの中で「苦しんでいる人たちに回復の光があることを知ってほしい」という想いから生まれた作品です。

    薬物とはマリファナやシンナー、LSD、MDMA、エクスタシー、危険ドラッグ、覚せい剤などの違法薬物だけに限らず、処方薬、市販薬、薬と名の付くもので、服用の仕方で人体へ影響を与え、依存症へと繋がります。

    『まっしろの闇』は薬物インサイダーの生々しい告白や再生しようとする家族や友人の苦しみ、奮闘努力、希望などが見られ、監督自身の人生、演劇や映画、体験談など自分自身をさらけ出すことで回復していきます。薬物を使った人間は、依存、共依存症に陥った人間は新しい生き方を見つけて進むしかないというお話でした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週はスペシャルウィーク!ということで特別企画「タケ小山 日本全国ここに行ったらこれを食え!」をお届け。本日は北海道の根室の「エスカロップ」と釧路の「スパカツ」です。

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    「エスカロップ」とはケチャップライスまたは、バターライスに豚カツを乗せてデミグラスソースをかけた料理で根室の「モンブラン」という洋食屋が発祥です。また、「スパカツ」はカツレツをミートソーススパゲティの上に乗せた料理で、発祥は釧路市の「レストラン 泉屋 本店」です。

    放送では、タケさん、西川さん、名越さんのこだわりを話し合いました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は元プロ野球選手の小宮山悟さん。来年1月1日付で早稲田大学野球部の監督に就任される小宮山さん。MLB経験者が大学野球の監督になるのは史上初ということですが、プロ野球関係のオファーもある中、なぜ大学野球を洗濯したのでしょうか。初日の今日は小宮山さんが「早稲田」に抱く思いを伺いました。

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    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 The Rose / Bette Midler
    2曲目 Am I The Same Girl / Swing Out Sister
    3曲目 supernova / BUMP OF CHICKEN

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  • 2018.10.12

    10月12日(金) The News Masters TOKYO 第398回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は、「今、株式市場で何が起きているか?」にフォーカス。昨日の東京株式市場は、日経平均株価の下げ幅が一時1000円を超えました。終値は前の日に比べて915円安の2万2590円と1ヶ月ぶりの安値となり、下げ幅は今年3番目の大きさとなりました。

    アメリカもヨーロッパもアジアも株安になっています。理由は主に二つ挙げられ、一つはアメリカと中国の貿易摩擦。これまで二国間で争ってきましたが、先日、中国側からアメリカへの高級材の関税を引き上げたことで、ティファニーなどの株価が急落。これがきっかけで中国株が大暴落し、その次の日にアメリカ株も下がりました。

    そして二つ目の理由はアメリカの中央銀行、FRBがアメリカの政策金利を引き上げると表明したことが嫌気されてきたこと。今回のように株価が異様な下げ方をした時はだいたいFRBが金利を上げる。金融緩和をやめるといった時が多いです。なぜFRBが金利を上げたがるのか。景気が加熱してバブルが起きて崩壊を起こしかねないからだというお話でした。


    ●7時30分は、「外国人に二つの在留資格を新設」と「立憲・国民と連合、参院選へ覚書」の2つのニュースについて。

    「外国人に二つの在留資格を新設」
    外国人労働者の受け入れ拡大に向け、政府が秋の臨時国会に提出する入管難民法などの改正案骨子が11日、判明しました。受け入れが必要な業種で、知識や経験など一定の技能が必要な業務に就く「特定技能1号」と、熟練技能が必要な業務に就く「特定技能2号」という在留資格を新設します。1号は在留期限が通算5年で家族帯同を認めないが、2号は事実上永住を認め、配偶者と子どもの帯同も可能とする方針です。

    受け入れ拡大は深刻な人手不足が背景にあり、政府は来年4月の導入を目指す。単純労働分野での就労を想定しており、高度な専門人材に限っていた受け入れ政策の転換となるとのことです。単なる労働力の確保ではなく、どう外国人と共生していくのかが大事だというお話でした。


    二つ目のニュース「立憲・国民と連合、参院選へ覚書」
    来年の参院選に向け、立憲民主党と国民民主党、両党の支持団体である連合が候補者調整の必要性を明記した覚書を交わしました。「与党を利することがないよう野党間の事前調整の必要性を共有する」と明記。改選数1の1人区、複数の複数区共に「両党いずれかの候補者に絞り込まれた場合には、両党それぞれによる推薦・支援を含め、連合の組織力を最大限発揮しうる環境を構築する」としました。

    現在、立憲民主党と国民民主党は母体は同じですが、考え方が違うので仲が悪い状態。それでは自民党には勝てないので連合は接着剤の役割をしたいということです。しかし、「働き方改革」の議論で早くも対立。また、すでに国会議員となっている議員も少なからずいます。彼らのことはどうするのか、「選挙区を開けてくれ」とは頼むことはできません。まだまだ課題が残っているというお話でした。

    【8時台】
    金曜日8時台のニュースマスターはデジタルハリウッド大学の杉山知之学長。

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    ●8時は「VR(仮想現実)が生み出す桁違いの経済圏とは?」というお話。モニター内臓ゴーグルを頭につけて3Dの仮想空間を体験できるVR(バーチャル・リアリティ)装置。実用段階になってまだ5年ほどですが、進化を遂げているそうです。今朝は、VR(仮想現実)の現状と今後について伺います。

    フェイスブックの子会社オキュラスが今年の5月に発売した「オキュラスゴー」はVR機器とゲーム機を繋ぐ必要がなく、オキュラスゴーを頭に装着するだけでゲームが始められます。価格は199ドル(日本では2万3000円)。従来機種の半額程度です。オキュラスのプロダクトマネジャー、ショーン・リュー氏は「遠隔地の人同士がVRで会議をするなど、最終的には人の繋がりを強めたい」と話しています。

    そして、マイクロソフトは現実世界と3D画像を重ね合わせるMR(複合現実)専用のサングラス型端末「ホロレンズ」の法人向けの分野で勢力を拡大しています。製造現場や海運などあらゆる分野に広げ、データがやりとりされるプラットフォームを狙っています。放送内では、杉山さんの体験したVRの話やVRを使うことによて懸念されることなどをお話いただきました。

    ●8時30分は「論文は誰のもの?」という話題。科学者や研究者が、その研究成果を発表する場として長年培っていた「論文」のあり方が問われています。論文を独占して購読料の値上げを繰り返す大手学術雑誌に対抗し、研究者らが投稿を拒否したり契約を打ち切ったりしています。そんな中、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ夫妻による「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」が運営する「ゲイツオープンリサーチ」は、学術論文を公開する英文サイトとして注目されています。

    ビル・ゲイツ氏の論文公開はただ載せるだけではなく、学術誌を発行する出版社の「専売特許」だったはずの論文の評価機能も備え、研究の助成から評価までを一貫して手がける仕組みです。

    透明性を高めるために、評価の担当者名やその内容に関するリポートを公開。ゲイツ財団の担当者は「大手出版社によるこれまでの手法では投稿から掲載まで1年以上かかる。我々のモデルで研究成果は素早く伝わり、インパクトをもたらす」と意義を強調します。

    このモデルが成功すれば出版社を介さずに出版社を介さずに評価を受けた論文が世にでるようになり、学術界にゲームチェンジが起こる可能性があるというお話をしていただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    金曜日のこの時間は「タケタケFriday」 今日は社会風刺コント集団ザ・ニュースペーパーによるコントをお届けしました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、豪華列車「ななつ星 in 九州」生みの親で、JR九州 代表取締役会長の唐池恒二さん。唐池さんは先月、『感動経営〜世界一の豪華列車「ななつ星」トップが明かす49の心得』をダイヤモンド社から出版されました。唐池さんが大切にしていること、そして「感動経営」とは...?最終日の今日は唐池さんの信念を伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Everybody Have Fun Tonight / Wang Chung
    2曲目 You Might Think / The Cars
    3曲目 Fade Into You / Mazzy Star
    4曲目 さんま焼けたか / 斉藤哲夫

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  • 2018.10.11

    10月11日(木) The News Masters TOKYO 第397回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「就活ルール廃止で、今後どうなる?」というニュース。経団連が企業の採用日程を定めた指針の廃止を正式に決めたことを受けて今後の焦点は、政府主導で検討される2021年春入社以降の新たな就活ルール作りに移ります。年功序列・終身雇用と併せて日本独自の雇用システムの一旦をになってきた新卒一括採用ですが、国境を越えた人材獲得競争に立ち遅れるなど時代に合わなくなったきたことなどもあり、従来の日本型雇用の見直しが迫られます。

    藤原さんは『「一斉授業」、「新卒の一斉採用」などの「一斉」は、もう時代の流れに合わない。全て「分散」すべき』と話します。「分散」すると過剰な混乱が避けられて、その一時期だけのための過剰な設備投資がなくて済みます。また、今回のルール廃止は世界ではすでに当たり前になっており、年間を通じて採用面接する流れが定着する可能性があるとのことです。

    そして、一方で、大学からは「学問に身が入らなくなる」という反論が出てきていますが、藤原さんは「そんな魅力のない授業をしている大学は学生に無視されて当然。潰れても仕方ない」と一刀両断。これからは就活をする大学生は社会人として働いたこともある第二新卒と競合することにもなり、大学時代にどんな経験をしたか激しく面接で聞かれ、勝者と敗者の二極化が進むだろうとのことです。

    ●7時30分は、「寺離れ対策、独自の工夫広がる」の話題にフォーカス。檀家や参拝客の減少により、経営が困難になるお寺が増えています。そんな現状を打開しようと、独自の工夫を進める動きが広がりはじめました。ビールの醸造や本堂での音楽ライブなど、本業とかけ離れた取り組みの裏には「仏教や寺に親しんでほしい」という想いがあるようです。

    ビール醸造を行なっているのは、青森県大間町にある梅香山 崇徳寺。境内の一角に設けた醸造所で「卍・麦雫」という地ビールを造り、自動販売機で売っています。現在、ビールと発泡酒の計6種を販売中で今月3日にはワインも発売されました。

    藤原さんは『日本の仏教は、楽して葬式仏教に後退して「生きる」苦難を救うことから逃げてきた。寺離れを食い止めるために、住職がロックをやったり、婚活イベントを仕掛けたりする工夫は昔からあったが、それは演出であって本来は仏教そのものが日常を「生きる」ことから乖離してしまったことから起こっている」と話します。

    葬式も年々家族葬が増えて簡素になっています。故人を火葬して、骨を骨壷に入れて安置し、供養し続ける「墓守」や「お盆」のような伝統も崩れていく運命にあるのかもしれないとのことでした。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は『プロ野球・巨人の来季監督に原辰徳前監督の就任が決定。DeNAベイスターズ 高田繁GMが退団。プロ野球のシーズン終盤に垣間見える「球団事情」を探る』というニュース。高橋由伸監督は「3期連続で優勝を逃した責任」をとり辞意を表明していました。一方、同じく3期目で、17年ぶりの最下位に低迷した阪神の金本知憲監督は続投が決まっています。また、DeNAベイスターズ創設時からゼネラルマネージャーを7年務めた高田繁さんの退団も決まりました。プロ野球のシーズン終盤に垣間見える「球団事情」を探りました。



    ●8時30分は「湘南ベルマーレの新スタジアム」の話題。サッカーJ1「湘南ベルマーレ」の新本拠地「湘南スタジアム」構想を巡り、茅ヶ崎商工会議所をはじめ地元経済界が誘致に向け、動きはじめています。一方、現在の本拠地「ShonanBMWスタジアム平塚」がある平塚市の経済界も新スタジアムを誘致したい希望は根強くあり、日本で初めて寄付を募って完成した「パナソニックスタジアム吹田」を手本にして、両自治体の誘致活動に注目が集まっています。

    簡単な経緯を説明しますと、茅ヶ崎商工会議所は先月、「湘南スタジアム茅ヶ崎誘致シンポジウム」を開催し、誘致を目指す署名運動をスタートすることも公表しました。

    「湘南ベルマーレ」の真壁会長も出席し、現在の「ShonanBMWスタジアム平塚」は、"中規模改修資産が55億円"との数字を引き合いに出し、"土地代い無しなら1万8千席の新築スタジアムが80億円から100億円で建つし、スタジアムを『ハコモノ』として色々な活用も考えられる"と将来も視野に入れてのスタジアム構想を訴えました。

    一方、現在スタジアムのある平塚市の落合市長も今年3月の市議会で「新スタジアムも平塚に!」という市民の希望も紹介し、すでに平塚市が現スタジアムにおよそ9億円の公費をかけて改修工事をした経緯もあり、地元経済界の新スタジアム誘致の強い希望も併せて、地域の活性化に「湘南ベルマーレ」の存在は欠かせないとみています。

    Jリーグはプロ野球と違って試合数も少ないため入場料収入も少ないです。そのため、他のイベントなどでも活用していくとのことですが、タケさんも「良いことだ」と話しておりました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介しています。今日取り上げたのは世界最小クラスの電気自動車FOMM ONE。大きさは軽自動車よりちょっと小さいサイズで、4人乗り。すでにタイでは355台の注文が入っているそうです。FOMM ONEを開発した川崎のベンチャー企業、鶴巻日出夫社長にお電話でお話を伺いました。

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    FOMM ONEはこれまでの車と違い、部品の数が約1600個と少なく、エマージェンシー機能として水に浮くことができます。日本での販売は今の所ありませんが、タイでは来年の頭に生産開始予定。放送ではタイのバンコクやスイスのジュネーブでのモーターショーに出展された時のお話を伺いました。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、豪華列車「ななつ星 in 九州」生みの親で、JR九州 代表取締役会長の唐池恒二さん。唐池さんは「ななつ星」以外にも、「ゆふいんの森」、「はやとの風」、「指宿のたまて箱」など数多くの観光列車を手がけてきました。デザインは全て工業デザイナーの水戸岡鋭治さん。今や、全国各地で水戸岡さんデザインの列車が走っていますが、JR九州と他との違いとは、いったい何でしょうか...?

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Jump / The Pointer Sisters
    2曲目 Bohemian Like You / The Dandy Warhols
    3曲目 SMOKEY / CHAR

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  • 2018.10.10

    10月10日(水) The News Masters TOKYO 第396回

    7時台】
    7時台のニュースマスターは、毎日新聞・編集編成局次長の小倉孝保さんです。


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    ●7時は、『ポンペオ米国務長官が訪朝。第2回米朝首脳会談は?』の話題にフォーカス。北朝鮮を訪問したポンペオ米国務長官は、アメリカと北朝鮮が交渉しているトランプ大統領と金正恩委員長との首脳再会談について「かなり近づいている」と述べ、実現すれば非核化の「実質的な進展」を見いだせるとの認識を示しました。金正恩氏との7日の会談では、日本人拉致問題を取り上げたことも明らかにしています。非核化が停滞しているとの指摘については「過去のどのアメリカの政権よりも成果を出している」と強調し、今後の実務協議を増やしていく方針を表明しました。


    ポンペオ長官は7日に平壌を訪問して金正恩・労働党委員長と会談しました。近々2回目のアメリカと北朝鮮首脳会談が開かれることが決まり、北朝鮮は破壊した核実験場への査察官の受け入れを表明しました。アメリカとIAEAが協力して査察する可能性が考えられます。小倉さんは今後の見通しについて、「トランプ、金正恩両氏は個人的関係を築くことで、首脳会談に結びつけようとしている。一方、金委員長には米国が制裁解除に動かないことや終戦宣言に消極的なことに不満が強い。そのため金委員長は中国やロシアと急接近している。北朝鮮はアメリカの出方を見ており、非核化が急速に進む状況にはない。日本人拉致問題も当分、進まないだろう」と解説しました。


    ●7時30分の話題は、アメリカの中間について。アメリカのトランプ大統領の今後の政権運営や再選戦略を大きく左右する中間選挙まで1カ月を切りました。トランプ大統領の過激な言動と政策によりアメリカの政治・社会の分断が加速し、「トランプ政治」への国民の評価は大きく割れています。与党・共和党が上下両院で多数派を維持できるかが焦点となりますが、下院は民主党が多数派を奪還するとの見方も出ています。


    アメリカの選挙予想サイトによると、民主党が下院で過半数を確保する確率は74.1%。下院選挙は現職が有利とされ再選率が9割になります。共和党現職は50人近くが不出馬を表明して過去の平均22人を大きく上回っています。このため共和党の苦戦は間違いないと考えられます。一方、上院は改選議席の内分けは民主26、共和9。つまり民主は勝って当然の選挙となっています。連邦最高裁判事にセクハラ疑惑のカノバー氏を指名したことで、女性の票は逃げそうです。小倉さんは、「政権と議会が対立することになれば政策がスムーズに進まなくなる。下院委員会で委員長ポストを民主党が握ることで、証人の召喚を連発させる可能性がある」と話しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『ノーベル経済学賞のポール・ローマー氏』の話題にフォーカス。スウェーデンの王立科学アカデミーは、2018年のノーベル経済学賞を、アメリカ・エール大学教授のウィリアム・ノードハウスとニューヨーク大学教授のポール・ローマー氏に授与すると発表しました。ノードハウス氏は気候変動と経済成長の関係を定量モデルで説明し、ローマー氏は技術革新が経済成長を促すことを示す「内生的成長理論」を確立。気候変動や技術革新が持つ要素と、経済成長を結び付けた業績が評価されました。


    一人当たりの所得で見ると国の成長がわかります。経済成長が止まっている国は、所得の伸びが鈍くなり、逆にインドなどは急速に伸びています。「伸び代がなくなった時に必要なのは、教育やイノベーションにお金をかけること」つまり、技術進歩が経済成長を促すという考え方のことを「内省的成長理論」だと入山さんは解説。日本の未来を考えるうえでとても重要な理論だと話しました。


    ●8時30分は、『東芝・シャープ、銀行が評価を格上げ』の話題にフォーカス。三井住友銀行などのメガバンクが9月末までに、経営再建を進めてきた返済可能性に応じた融資先の格付け「債務者区分」に関して、東芝を「要注意先」から最上位の「正常先」に引き上げていたことが分かりました。三菱UFJ銀行とみずほ銀行はシャープについても同様の対応をとっています。東芝は平成28年末にアメリカの原子力事業の巨額損失が発覚し、メガバンクは昨年3月までに債務者区分を要注意先に下げていました。


    東芝といえば、今年4月に元三井住友銀行副頭取の車谷暢昭氏が会長に就任しました。車谷氏は、1980年に旧三井銀行に入行し、コンビニのATMやインターネットバンキングの開発に携わったとされています。旧住友銀行との合併に際しては交渉役を担い、三井住友銀行となってからは、経営企画部門で経営戦略を立案しました。シャープの社外取締役(監査等委員)も務めたこともあり、入山さんは「企業再生のプロ」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は入山さんにお話しいただきました。大企業の若手有志団体のコミュニティ「ONE JAPAN」です。大企業の若手社員が企業の枠を超えてイノベーションや新規事業の立ち上げを目指しています。かなり注目が集まっており、理解のある大企業の経営者も出席しているようで、若手と実行力のある経営者が繋がる場にもなっています。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はJR九州 代表取締役会長の唐池恒二さんです。唐池さんが手がけた「ななつ星in九州」は総工費30億円をかけ、2013年にデビュー。チケットの平均倍率は10倍と今でも人気を誇っています。唐池さんは2年後に九州新幹線の開業を控えた2009年に社長に就任し、この豪華寝台列車構想を打ち出しました。なぜそのタイミングだったのでしょうか。そして、「ななつ星」人気の秘密とは...


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Physical / Olivia Newton-John
    2曲目 Stand By You / Official髭男dism
    3曲目 いま、地球が目覚める / 鎌田直純・山路ゆう子

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  • 2018.10.09

    10月9日(火) The News Masters TOKYO 第395回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、『グーグル、個人情報流出の恐れ』にフォーカス。米IT大手グーグルは、交流サイト「グーグル+」を利用していた最大50万人の個人情報が外部流出する恐れがあることを今年3月に把握していたと発表しました。グーグルはこの問題を受け、グーグル+の個人向けサービスを来年8月末までに終了する方針です。


    「少し前にもFacebookで情報漏洩がありましたが、まさかGoogleもとは」という佐々木さん。こういうことが起きて、技術革新にブレーキがかかり、GAFAの足元が崩れている一方、中国のようなプライバシーお構いなしの国がガンガン技術革新を進めています。プライバシーを守ることと技術革新を進めることのバランスの難しさ、そして今後情報分野で中国がより躍進することを予見する佐々木さんでした。


    ●7時30分は、『北海道地震から一か月、114万人が宿泊キャンセル』にフォーカス。北海道胆振地方を震源とする地震から、今月6日で一か月が経過しました。この地震により道内ほぼ全域で一時停電となったことや相次ぐ余震の影響もあり、主要産業である観光業にも多大な影響を及ぼしています。北海道庁によると、宿泊キャンセルは9月末まででのべ114万9千人。交通費や飲食、土産物代を含む影響額は356億円ということです。


    これまでにも災害が起きると報道され、観光客が遠のくという流れが存在しましたが、実際に被害が出ている場所とそうでない場所を分けて考えるのがこいうときは大事です。今回の影響の背景には、ブラックアウトの影響がありますが、それは大分前に復旧済み。北海道観光の宿泊・旅行商品への「北海道ふっこう割」も上限1泊2万円でスタートしているので、この際に利用したいですね。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時の話題は、『日本企業の稼ぐ力』。日本企業の売上高に占める損益分岐点の比率は、今年の4月から6月で69.4%となり、70年代以降で初めて70%を下回りました。高い収益力を手にした企業が、今後、その利益をどう生かしていくのか?「使う力」が課題となります。


    利益というのは価値の量を示す一番正直な指標です。利益が出たらそのあとはどうするのでしょうか。楠木さんは、「溜め込まずに循環させていかないといけない。未来に向けて投資をしていくことが必要」と話します。しかし、お金を持ったら、企業が自分の意思を持ってやりたいことに対して投資をしていかないといけなません。「他社がやらないことをすることで利益を得て、客を増やし、従業員にも充分な給料を支払う。お金を持ったらこのような経営を目指して欲しい」と話しました。


    ●8時30分は、『レジなし自動精算、日本上陸!』の話題にフォーカス。レジに並ばずに自動精算で買い物ができる小売店が、近々、日本に登場する予定です。これは、アメリカの新興企業スタンダード・コグニションが日本企業と組んで始めるもので、来年初めには試験店舗をオープン、2020年の東京オリンピックまでに3000店の導入を計画しています。


    楠木さんは、レジの自動化について、電車の切符の例を用いて解説しました。昔は改札で切符を切る人がいましたが、切符を機械に通すようになり、今では切符がなくなりPASUMOやSuicaで改札を通過できるようになりました。これと同じで、レジなし自動精算も気がついたら当たり前の時代がすぐにやってくると話しました。キャッシュを扱う従業員への信頼度が低い海外ではカード払いが主流ですが、日本の場合は従業員への信頼度が高く、未だに現金払いが主流です。海外よりも時間はかかりますが、自動精算の技術は今後ますます広まっていきそうです。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、一か月の訪問者が1800万人を超える!という総合ニュースサイト「J-CASTニュース」が提供している書籍紹介サイト・「BOOKウォッチ」から編集長の木村寛明さんにお越しいただきました。


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    今日紹介していただいたのは、世界中で読まれているロングセラー・『北欧式 眠くならない数学の本』です。この本では、絵もとても重要なエッセンスで、絵を担当しているのはスウェーデンを代表する絵本作家のスヴェン・ノードクヴィストさんです。特徴は、数学の理論を前面に出さず、ピタゴラスの定理をひもで実際に作ったり、メビウスの輪を工作したり、手と身体を動かしながら読み進める構成になっていることです。スタジオでは実際に木村さんが問題を出題。皆んなで本を囲み、絵を見ながら相談し合い、タケさんも西川アナも楽しそうでした。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、豪華列車「ななつ星in九州」生みの親で、JR九州 代表取締役会長の唐池恒二さんです。国鉄民営化によってスタートしたJR九州で、唐池さんはさまざまな改革を行います。1993年には年間8億円の赤字を計上していた外食事業に着任し、見事黒字化を達成。のちに、飲食店の東京進出まで果たしました。今日は、赤字の外食事業をいかに改革したのか、そしてコスト削減や新入社員に伝えていることなど、「現場に大切なこと」を伺いました。


    今日の楽曲
    1曲目 I Knew You Were Waiting / George Michael, Aretha Franklin
    2曲目 よろしく哀愁 / 郷ひろみ
    ※作詞:安井かずみ  作曲:筒美京平

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