お盆に三輪記子と考える、最近よく聞く「墓じまい」の現状
フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄 ラジオマガジン」(文化放送)。8月12日(水)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、水曜レギュラー・勅使川原真衣のピンチヒッターで、弁護士の三輪記子が、今雑誌などでよく目にする「墓じまい」について、現状や宗派によっての違いなどを詳しく語った。
三輪記子「『記子の気になる日本のほぉ~』、今日はですね、お盆らしい話題で『墓じまいの現状と法規制と今後の課題』というテーマでお話ししたいと思います。
あの、『墓じまい』っていうキーワードですけど、最近よく聞かれませんか?」
武田砂鉄「そうですね、結構週刊誌の特集の鉄板記事だったりもしますし。この『墓じまい』っていう言葉の、なんか切なさに慣れたくないですね」
三輪「いやあ、そうですよね。確かに、本当にもう終わりの終わりみたいな、なんとなくそんなイメージがあるんですけど、意外にそうではなくて。
いろいろ手続きとかもあって、法律で定められたものなので、ちょっとそういうお話をしたいなと思うんですけど。
私、実家が広島県福山市にあるんですけれど、育ったのは京都なんですけどね。
家は浄土宗のお寺なんですよ。浄土宗、まぁ京都の知恩院とか、ここ文化放送近辺だったら増上寺が浄土宗のお寺なんですけれども。
で、父は亡くなってもういないんですけれども、父の弟の叔父もお坊さんで、下関でお寺をやってるんですね。叔父は兼務っていう形で両方見てくれていて。で、うちの母はまだ存命なんですけれども、母も修行に行って、いろいろお寺のことができるようになってます。
なので、ちょっと母に『墓じまいの人って多い?』って聞いてみたら『多いよ』って言ってました」
武田「多いと」
三輪「で、その墓じまいのことについて聞いたら、『お寺は、基本的には名前の書かれた墓石を、5万から10万円でお預かりするだけですよ』と。
で、『墓じまいしたいって檀家の人に言われたらどうするの?』って母に聞いたら、墓地にご遺骨が埋められているわけですから、『墓じまいするよ』って言われたら、お寺としては、ご遺骨を取り出して供養をして、で、取り出したご遺骨に関しては、その墓じまいをされる方が、他のお墓に納められるって事になるんですよね。
で、ご供養した際のお布施とかは頂くんだけれども、うちのお寺は別に『お布施を請求するとかそういうことではないですよ』と。でもご供養とかしてもらう時にはお気持ちとして、礼儀としてお布施をもらうもんだよねって言ってます。
ただ、お寺はお布施を少し頂くとしても、まだ墓石もありますから」
武田「そうですね」
三輪「その墓石を作った石屋さんに、ご遺骨を出した後の墓地を整地してもらって、石を移動してもらうことになるから、『石屋さんにお金はお支払いしなきゃいけないよ』と。
その金額は石屋さんに見積もりを取らないとわからないし、お墓の大きさとか、お墓の数によって、この石屋さんにお支払いする金額っていうのは『変動はし得るけど、大体感覚的には20万から30万だよ』みたいに母は言っています。
さらに、この墓じまいと同時に『もう、こちらのお寺にはお参りできないから、檀家をやめます』ということがあるんですね」
武田「そうね」
三輪「そう言われた場合、うちのお寺は『はい、そうですか』で終わると。だけどそうすると、檀家さんが減っていって『お寺の経営という意味では、ただ単に貧乏になっていくだけだ』って風に母は言ってました。
武田「うーん、今こう全体的な流れとして、お墓ね、管理するのも大変だしっていうような流れが進んできているからこそ、こういう『墓じまい』っていう言葉もよく知られるようになってると思うんですけど。そうすると、お寺さんも当然ですけど、全てタダでやるってわけにもいかないわけなので」
三輪「そうですよ」
武田「まさにお寺の経営っていうと、なんか『え?経営?儲けなきゃいけないの?』って思うかもしれないけど、運営していく、経営していくためには、それが必要なわけですもんね』
三輪「そう。だから昔は何にも言わなくてもお布施とか、その檀家さんの方から払って頂けてたんですよね。でもそういう、請求されてないお金を払うっていうことがやっぱり減ってきているというか、まぁドライになってきたというのかっていうところはありますよね。で、うちの実家に聞いてみた話はこういう感じなんですけど、じゃあこれ法的にどういう風になっているのか、『墓じまい』とは法律上何なのかっていうところを見ていきたいんですけれど……」
この後、三輪記子さんは「墓じまい」の法律上の問題点や実態などを、詳しく話しています。気になる方は、radikoのタイムフリーでご確認ください。
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