【お天気気象転結】またも千葉で相次ぐ浸水被害…
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼9月25日配信号 担当
伊藤佳子
このシルバーウィークは、台風に振り回された方も少なくなかったかと思います。
大型で強い台風25号は21日(月)、伊豆諸島や関東地方に接近し、伊豆大島では48時間雨量が平年の9月1ヶ月分の2.4倍の832ミリとなった他、千葉・神奈川を中心に記録的な大雨となりました。土砂崩れなどによる死者不明者は10名を超え、浸水などの被害にあった家屋は600棟を超えています。被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。
22日(火)、大規模な浸水被害が発生した千葉県佐倉市を取材すると…

氾濫した高崎川が流れるJR佐倉駅の北口側は、広く冠水。JR佐倉駅を通る成田線や総武本線は当初運転見合わせのため、改札を通ることはできません。


床上浸水した駅前の介護施設の方は懸命に片付けをされながら「床上30センチ、ショックで言葉が出ない。川を渡るような状況で、泳ぐようにしてたどり着いた。1日も早く再開できるようがんばる」と…。
川に近い住宅街は広く浸水して、住民の方はズボンをまくり上げたり、短パンにサンダルで仕方なく冠水した道路を渡っていました。
高崎川では、消防が救命ボートで取り残された住民を助け出す作業に当たっていました。

そうした状況で少し驚いたのが、自転車の車輪半分がかくれるほど冠水している中を、車が波を立て水しぶきを上げながら通っていったこと。浸水した家の人は口々に「危ない!」「通るつもり?」とざわついていました。あれだけテレビの映像で、冠水した道で動けなくなった車が映し出されたのに、突っ込む車がいるのですね…なんとか渡り切っていましたが、運転していたのは高齢男性でした。
23日も取材に行ったのですが、台風が去った翌日も1日中水が引かず、2階から降りられなかったという住民も多くいました。
80才というダンススタジオ経営の女性は浸水した1階のスタジオを見せて下さり、水が引いて泥まみれになり家具が横倒しになっている状況を見たときは気絶しそうだったと話していました。また、肩の高さまで水が来たと壁についた線を見せてくださった男性もいました。

片付けは本当に大変です。皆さんが1日も早く元の生活に戻れますように。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子