【お天気気象転結】過去の経験や常識が通用しない!

【お天気気象転結】過去の経験や常識が通用しない!

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。

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▼9月11日配信号 担当
伊藤佳子

停滞する秋雨前線などの影響で、毎日どこかで大雨が降った1週間でしたね。
伊豆諸島や愛知県・岐阜県では「特別警報」が発表されたり、「線状降水帯発生予測」も頻繁に出されました。
伊豆大島で降った48時間雨量は、9月1か月分の2倍以上となり、名古屋市では道路の冠水が相次ぎ、被災車両は約200台と発表されました。


△気象庁・特別警報についての記者会見

次々と浸水被害が発生し、どこでどんな被害があったかも忘れてしまいがちですが、千葉市内のマンション12棟では、今も断水や停電など一部の不具合が続いています。
暗い階段を重たい水を持って上がり降りされていた住民の姿を思い出します。
被害に遭われた方が一日も早く、元の生活に戻れますように!


△浸水被害に見舞われた千葉市の住宅


△千葉市美浜区・災害ごみ仮置き場

この夏は「低い土地の浸水」の意味を実感し、坂道や急な傾斜のある場所、半地下の駐車スペースなどを見ると「大雨の時どうなりそうか?」と想像するようになりました。
ハザードマップを見ると自宅は「被害の危険性が想定されている場所ではない、もしくは現時点で災害リスクに関するデータが未整備の場所」と出るのですが、近くには坂があるし、少し歩くと川もある…そもそも「内水氾濫」はどこでも起こりうるし。
皆さんも国交省の「ハザードマップポータルサイト」で確認してみてください。

被災者にインタビューさせていただくと「こんなことは初めて」といった言葉をよく聞きます。「70年住んでいて初めて」とか「浸水したことはあったけど、ここまでの被害は初めて」など。
気象庁の「異常気象分析検討会」会長の中村尚・東京大学名誉教授は「過去の経験や常識が通用しづらくなっている」と話していました。温暖化の影響で、気温も海水温も高く水蒸気量も増えている、雨量が10%増えても当然だし「観測史上1位の雨量」を記録しても驚くにはあたらないとか。


△向かって左が中村尚会長

生活水を含めた水の備え、ローリングストックでの食料の備蓄、携帯トイレは用意しておきたいですね。浄水していない水道水なら、清潔なペットボトルに口いっぱいまで詰めてキャップをしっかり閉めれば、常温でも3日持つと言われています。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者  伊藤佳子

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