「財源は食べつくした」発言は素人騙し? 宮沢洋一氏の緊縮財政観の問題点を指摘

「財源は食べつくした」発言は素人騙し? 宮沢洋一氏の緊縮財政観の問題点を指摘

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10月13日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、「宮沢洋一参院議員による消費税減税への反対姿勢」について意見を交わした。

停滞論者の緊縮財政観が停滞をもたらします

高市早苗政権が今国会で導入法案の成立をめざす消費減税には、自民党内でも異論が根強い。計約8年にわたり党の税制調査会長を務め、石破政権では「年収の壁」議論をめぐって減税を阻む「ラスボス」とも呼ばれた宮沢洋一参院議員もその1人だ。9月末、朝日新聞の取材に応じ、「財源が見つかるとは思えない」と、消費減税に反対姿勢を示した。 

宮沢氏は、税制に強い権限をもつ自民税調のトップを、安倍晋三、岸田文雄、石破茂の3政権で務めてきた。「岸田政権では防衛費の増額や子ども・子育て支援の強化が決まったが、頭に浮かぶ財源はそのときにほぼ全て食べつくしてしまっていて、もう私にはなかなか思いつかない」と語る。 

一方、石破政権だった昨年7月の参院選で、自民は減税ではなく1人2万円の給付を公約に掲げたが、大敗した経緯がある。宮沢氏は「税だけではなく社会保険料の負担を考えると、中低所得者については諸外国に比べても負担が重くなっていることは確かだ。その不満を吸収しきれてこなかった」と振り返った。 

「自民党税調トップの宮沢氏『財源は食べつくした』と語っていたそうですけど、田中さん、これはどうご覧になりますか?」(寺島アナ) 

「やはり宮沢さんは党の税制調査会長を辞めて本当によかったと思います。これ素人騙しもいいところですよ」(田中氏) 

「そうですか」(寺島アナ) 

「つまり、“財源なるものが事前にあって、それを食べてしまったので何もない”と言ってますけど、来年度の予算案で『歳出』と『歳入』を決めるわけです。『歳入』は来年度に発生するものなので、今やっているのは“こういった予算をやります”という案で、実際はやってみないと分からないですよね。実際、ここ数年間ずっと税収が上振れしているわけです。日本の財政状況がよくなって、逆に税金を取りすぎな部分があって、国民生活、特に消費が伸び悩んでいる。それを改善しましょう、となっている」(田中氏) 

「はい」(寺島アナ) 

「宮沢さんが言っていることは、“過去数年間の税収の上振れ分がまったくない”という話をしていますが、そんなことはない。現実と違う。“食べつくしている”という発想自体もおかしいです。『おはよう寺ちゃん』でも1か月くらい前に私、“日本の今年度の税収が100兆円、来年度は110兆円くらいになるのでは”と言いました。これは簡単な試算で出るんですが、似たようなことを片岡剛士さんも言ってました。今年2026年度の予算が政府の見積もりよりかなり多くなる。10兆円くらいか、最低でも5~6兆円は上振れすると。そういったことを見込んで、来年度、いま話題になっている消費減税を含む2027年度の予算案を策定しますから。当然、余裕ができているわけです」(田中氏) 

「ええ」(寺島アナ) 

「実際、本当に予算で見積もった歳入があるのかは来年度の経過のなかで分かってきますが、上振れする可能性を否定できないです。“食いつくしている”ってことは、宮沢さんのなかで、日本経済が発展しないことを前提にしているんだと思います。“日本の停滞をもたらした財務省的な発想を象徴する方なんだな”とこの発言を見て改めて思いましたね」(田中氏) 

「これまでの考え方ですよね」(寺島アナ) 

「宮沢さんみたいな意見は氷山の一角で、小渕優子さんのように“借金は全部返さなきゃダメ”と、国の財政と家計の財政を一緒にしている人たち。あるいは石破さんのように、まだ総理大臣に戻りたいと思っている野心を隠せない人たち。あるいは、今は黙っていますが、明らかに財務省派の最後の牙城とも言える林芳正さん。ここら辺はくせ者ですよね。林芳正さんは学閥系の支持も受けているんです。東大の法学部や経済学部を卒業しているような官僚やメディア関係者、あるいは経済学者・エコノミストに支持されている。東大の偏差値至上教育の歪みを象徴するような、林芳正さんのザイム真理教的な緊縮財政思考。そういったものに宮沢さんもいる。日本の恥部ですよね」(田中氏) 

高市首相は今回の消費減税について、来年から2年間に限った措置と位置づける。ただ、同時期に再び参院選が控えていることを踏まえ、宮沢氏は「野党が減税維持を主張した場合、自民として元に戻せるのか心配している」と言及。「いまの日本では所得の再分配は必要だが、再分配するにも分配する資金がなければできない。減税は再分配機能を弱めることにつながる」と述べた。 

「2028年に控えている参議院選挙ですけど、この辺りの発言はどうですか?」(寺島アナ) 

「さっきも言ったように、宮沢さんの脳内では日本経済は発展していない。パイの大きさがずっと一定のなかでの取り合いしか考えていない。実際、パイの大きさを拡大してきているわけですよ。それが税収の上振れに表れているわけですが、そういった事実は宮沢さんのなかにはない。“今後も日本経済は停滞したままである”という停滞論者。そんな停滞論者の緊縮財政観が停滞をもたらします。そういうのは自分のご家庭だけでとどめてほしいです。“日本国民全体を巻き込むな”と言いたいですね」(田中氏) 

 

 

〈出典〉 

「財源食べつくし思いつかぬ」 自民「ラスボス」が減税反対の理由 | 朝日新聞(https://www.asahi.com/articles/ASVB946XVVB9ULFA01JM.html) 

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