国債の利払い費増加 財政政策への影響は? 森永康平が解説
- お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜11:30~15:00)。5月18の放送では大竹と、経済アナリストの森永康平が国債に関する読売新聞の記事を取り上げた。
大竹まこと「ここに書いてあるのは、金利上昇は国債の利払い費の増加につながっており、26年度予算での利払い費は前年度比2.5兆円増の約13兆円を見込んでいるとありますけども、これは国が抱えている国債の利子?」
森永康平「そうですね、例えば100万円買ったら満期で100万円がそのまま返ってくるんですね、国が潰れない限りは。
ただ、当然利息をつけてくれるので、100万円プラス利息をつけますよと。
債券で、ちょっとめんどくさい仕組みなってまして、債券が売られて価格が下がると代わりに金利は上がるっていう。正反対の、イメージわかりづらいんですけど」
大竹「わかんないね、ここは」
森永「つまり、ここで書いてあるのは何が言いたいのかっていうと、日本の金利がガンガン上がってますねと。それで、国債を発行している国は、さっき言った通り、利息を同時に満期と一緒に払わなきゃいけないので、この金利が上がってくると利払い負担が増えるから、より財政負担がひどくなるよねっていうのがこの記事の肝ではあるんですね」
大竹「はい。だけど、この13兆円を払わなくちゃいけないわけだよね。
それは国の例えば120兆円っていう税収が、今70兆あるうちの13兆円を利払いに使わなくちゃいけないと」
森永「国債費っていうかたちで。おそらく足りないって話になって、新たに国債を発行して、その中から利払い分も払う」
大竹「そういうことですよね。それじゃあもうタコが自分の足食ってるような感じじゃないんですか?」
森永「でも、これは内訳をまずちゃんと見た方がいいと思っていて。そもそも日本の国債って、2025年末時点の速報値だと、日銀が43.11パーセント持ってるんですね。ということはたこ足というか、自分で43パーセント国債を日本として持っているんで、利払いですって利息を払っても、そのうちの43.11パーセントは自分に払うことになる。払ってるけど入ってくるみたいな感じなんですよ。そもそも、13兆円の利払いがって言うけれども、このうちの約5兆円ぐらいっていうのは払うけど、宛先は自分なんで、出てくものじゃないでしょっていう話がまずあるんですよ
これが、レトリックというか、彼らこういう技で13兆円って恐れさせるようなこと言うけど、半分近く自分に戻ってくるじゃんっていう話で。実際書くべきは、その残りの6割の金額をが実際に外に出ていくものですよっていうのが1つありますっていうこと」
あと、やはりこの記事って、結局こんだけ利払いが増えてくると財政が危なくなってくるから、これ以上財政政策なんかできるわけないでしょということが書きたいんだと思うんですよ。ただ、それはあんまりこう、投資家っていうものを理解してない人たちを騙くらかすための書き方だなっていうのが私の認識で。
投資家ってめちゃくちゃ現金な生き物なんで、例えば、この財務省の人たちがね、海外に日本の国債買ってくださいって営業したところで、いや、儲からないって判断されたら、そんなもん営業受けたって買いませんし、逆に儲かるって思えば、別に1ミリも営業しなくて買うってのが投資家なんですよね。だから別に営業自体が意味がないんですよ。でも、なんでこうやって営業行ってるんですっていうのを記事にするかっていうと、もう頼んで国債を買ってもらわないと、日本の国債っていうのはもう買ってもらえるようなものではなくなってしまったんです。なぜなら、財政破綻不安があるからです。なので減税なんてできるわけないでしょう。というシナリオ。こういう記事を僕とかが読むと、言いたいのはそういうことなんだろうなって思いますけどね」
〈参考〉
国債販売先 多様化狙う
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