『足型をはめられた子どもたち』著者が語る、「型に入れる」教育のデメリット
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、5月13日の放送に教育実践研究家の菊池省三が出演した。4月に発売した新刊『足型をはめられた子どもたち』にちなみ、自身が見てきた教育現場の現状を語った。
大竹まこと「この御本(販売中『足型をはめられた子どもたち』)にあるように、教育現場はずいぶん、型にはめられて、授業などが行われていると聞いています」
菊池省三「型に入れると『あれはダメ、これもダメだ』と。減点法ですね。もっと1人1人の意欲を高める、違いが生きるような教育を目指すべきだと思うんです。でも先生だけが発信する、という流れもある。その象徴が足型、という感じです」
大竹「昔の教育はどうだったんだろう、と思って。授業そっちのけでドッジボールとか楽しくやっていたような気がする。勉強できなかったから」
菊池「北九州で33年間、教壇に立たせていただいていて。最初のころは(生徒が)ドッジボールしたり勝手に給食室へ行ったりして、割と自由が残っていたのかなと。つながりをみんなで楽しめる。子どもと先生の文化みたいなものが教室の中でもあったことでしょう。先生も生徒も『らしさ』を発揮して。それらを認めて楽しいコミュニティをつくっていたのでは、と思います」
大竹「33年間、教師をしていらした」
菊池「北九州という土地柄、ヤンチャな子も多く。最近はあまり聞かなくなりましたけど『学級崩壊』というような状況もたくさん見て。1人1人が自分らしさを発揮してお互いを認め合う。そういった教室の学びが大事にされると、子どもも落ち着いて。伸びやかな学校生活を送れるのでは、と思います」
大竹「どこかの公園へ絵を描きに行くのも楽しかった。ゆるかったなと。『足型をはめられた子どもたち』の表紙、これはなんですか?」
菊池「(教室の)イスの下に足型があるわけです。そこに両足を乗せなさい、と」
大竹「え?」
菊池「イスの上にはマットが敷いてある。図工の時間、彫刻刀を使うときなど、動かないように滑り止めがありますよね。これも姿勢が乱れないように、と」
大竹「俺なんか10分間、座っていられないタイプの小学生でした。会社勤めは無理だと思って、こういう世界に入ったんです。不得手な子ども、いるでしょう」
菊池「最初に見たときは、昔の『巨人の星』の大リーグボール養成ギプスみたいな印象でしたね。いま多様化していますので、いろいろな子がいる。集団行動なので正すところは正す、というのはアリだと思います。けれどずっとその状態、というのは、本にも書いてあるように、ある意味『教育虐待』ではないか。そう感じますね」
大竹「外国の子どもたちの授業をテレビで見ると、野原の草の上で楽しそうだな、と。そういうことはもうない?」
菊池「ない学校や地域もある、ということです。33年間、幸運なことに全国の小学校を中心に、中学校、こども園にも行かせていただいたんですね。いろいろな地域で見聞きする事例として、型に入れる教育が実施されているところもある、ということです」
水谷加奈「足型が置かれた学校、成績は良いんですか?」
菊池「そこまでの相関関係はない気がします。足型を使う学校は、数値を上げるためのドリル的なことは徹底的に行う。若干は上がるかもしれません。トータルとしてどういう人間を育てていくか、というとき、子どもだから黙ってやるかもしれないけど、ゆくゆくはデメリットのほうが大きいのでは、と思います」
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