”1日でも100万円”だけじゃない。ここがおかしい永田町の常識の話。二木啓孝氏解説~11月17日「くにまるジャパン極」

”1日でも100万円”だけじゃない。ここがおかしい永田町の常識の話。二木啓孝氏解説~11月17日「くにまるジャパン極」

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10月31日の衆院選で初当選した国会議員にも月額100万円支払われることから、問題となっている“文書通信交通滞在費”。これについて与野党で見直しの声が出ている。11月17日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、ジャーナリストの二木啓孝氏はこのニュースについて解説するとともに、国会の中で無駄だと感じている部分を指摘した。

そもそも文書通信交通滞在費とは何なのか?二木氏は解説する。

二木氏「これは、歳費法という法律で決まっている。議員は公の書類を発送し通信をなす等のために、月額100万円を受け取ることができる。交通費、滞在費とは何なのか?という話なのですが、戦後は地方から来た時に宿に泊らなきゃいけないし、地方から来るのは大変だからということでまとめて100万円支給。これがずっと続いている。」

これに対し各党の動きはというと…

二木氏「先日、維新の会の新人議員がTVの討論番組で発言したことで話題になって、みんなそうだよねと言い始めた。共産党は昔からずっとムダだと言い続けている。自民党、公明党は今のところ10月分を寄付する。維新は制度を変えるべき。立憲民主党は日割り支給にする法案を出そうと、それぞれのスタンスがある。ただ、自民党、公明党は法整備まではしたくないんです」

ちなみに、国会議員はどれくらいのお金をもらっているのか?というと…

二木氏「議員の歳費、給料は月額130万円とボーナスが628万円出ます。それとは別に今回の100万円が入る。さらに立法事務費は月に65万円もらえる。これらが高いかどうか?私は一律に減らせとは言わないですが、それに見合う仕事をして欲しいと思います」

最後に二木氏は文書通信交通滞在費以外の国会の無駄な部分を指摘した。

二木氏「デジタル化の時代にも関わらず、例えば採決の投票に衆議院は押しボタンを導入していない。答弁のやりとりは紙ベース。CO2削減と言われる中、各種会合にはペットボトルが置いてある。マイボトルを持ってるのは小泉進次郎さんくらい。お金もそうなのですが、IT、CO2削減を立法し、推進しなきゃいけない人たちが本当に昭和なようなことやってる。我々の感覚から言ったらおかしいねという話なんです」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。二木啓孝氏は毎週水曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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