認知症の高齢者に新型コロナ予防策をどう伝えるか ~1月31日(月) ニュースワイドSAKIDORI!

認知症の高齢者に新型コロナ予防策をどう伝えるか ~1月31日(月) ニュースワイドSAKIDORI!

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「クラスター発生。感染経路は全く不明」。介護老人保健施設長が31日、
「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」で現状を報告。

新型コロナウイルスの感染者は30日、全国で新たに7万8128人が確認され、
前の週の日曜日の約1.5倍となった。
東京の新規感染者は日曜日としてはこれまでで最も多い1万5895人、
大阪は9135人で5日連続の9000人超え。
新型コロナウイルス感染が始まって2年あまり、この間、介護老人保健施設は
どのような対策を取ってきたのだろうか。
大阪・大東市の社会医療法人若弘会、介護老人保健施設「竜間之郷(たつまのさと)」
施設長で全国老人保健施設協会常務理事、医師の大河内二郎氏に聞いた。

「介護施設と聞くと、入所後は一生涯そこで生活するというイメージがあると
思うが、老人保健施設というのは全く違って、自宅での生活を続けるために
一時的に入所し、リハビリや家族の負担を減らすためのショートステイを
しながら在宅復帰を目指すことを原則としている施設。このような施設は
全国で4000弱ほどある」

この竜間之郷では、3回目となるクラスターが発生。大河内氏は、
「28日に発熱者が出たため検査を実施したところ感染者が見つかった。
クラスターは5名以上という定義があり、31日で5名を超える7名が確認、
クラスターとなってしまった。以前と違い、施設を利用する人は既にワクチンを
接種していることから症状が出ない場合が多く、そのため感染ルートが
分からなくなっている。施設利用者の家族から感染したかもしれないし、
職員から感染したかもしれない。とにかく今はどこからウイルスが入ってきても
おかしくないし、どこから入ってくるのか予想もつかない状況」と説明した上で、
「この施設でクラスターが発生したのは今回で3回目。1回目が2年前の9月、
2回目が去年の第5波の終わりくらい。介護老人保健施設は自宅復帰のための
施設なので、特別養護老人ホームと違い、どうしても人の出入りが激しいために
感染経路がはっきりしない。そのため入所時にその旨を説明し、その点を理解
してもらった上での入所となっている。しかも今は感染力の強いオミクロン株が
流行しているため、これまで以上に対策に頭を抱えている」と述べた。

介護施設でのコロナ対策の難しさはほかにも。
「入所者の約8割が認知症のため、『クラスターが発生したので部屋から出ずに
ベッドにいてください』というメッセージが伝わりにくい。このため今回の
クラスターでは、4人部屋などそれぞれの部屋の中での感染は防げないと考え、
部屋から外へ感染が広がらないような対策をしている」と現状を説明した。


今回のオミクロン株、高齢者はワクチンを打っていても感染が広がる傾向が
あるのだろうか。大河内氏は、
「今日までに感染が確認された7人は全員2回ワクチンを打っている。実は
2回目のクラスターで17名が感染したが、ワクチンを打っていない1人だけが
亡くなった。やはり高齢者はリスクが高いので、若い人よりも優先的に
打つべきだと考えている」と答えた。

ただ、日本では3回目のワクチン接種が遅々として進んでいない。
この状況について大河内氏は、
「そもそも政府は8ヶ月経ってから3回目を打ち始めるとしていたが、感染の
拡大で6ヶ月に短縮したため、ワクチンの供給量が追いついていない。
我々はそういう状況を受け入れた上で、ワクチンが供給されるのを待ち、
すぐに打つという手はずを整えていると言うしかない」と現状を訴えた。

ここで月曜コメンテーター、元衆議院議員の金子恵美氏が、
「認知症の入所者にワクチンを接種する場合、家族の同意が必要なのか」と質問。
大河内氏によると、政府の指針では本人同意が原則だが、実際は不可能なため
家族の同意をもらっているとのことだ。

最後に大河内氏は、
「大阪府では病床の空きが少なくなっている。3回目のワクチン接種を行い、
自分自身の重症化を防ぐことができれば、1つ病床が空くことになる。
自分のためにワクチンを打つというよりも、社会全体で病床数を減らさないために
ワクチンを打つという意識を持ってもらいたい」と訴えた。

大阪府は、重症病床の使用率が実質40%に達した場合、緊急事態宣言を国に
要請する方針だ。

『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI』は平日午後3時30分~5時50分、文化放送(AM1134KHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。
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// 2022.04.28追加