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都庁小包爆弾事件で殺人未遂ほう助の罪などに問われた
元オウム真理教信者、菊地直子被告の裁判員裁判。
判決は懲役5年でした。
「井上・中川両死刑囚らが人の殺傷を伴うテロ行為を計画し、
菊地被告が運んでいた薬品がその計画に使われることは認識していた。
ただ、薬品が爆発物の材料だと認識していたかは疑いが残る」として
爆発物取締罰則違反のほう助は成立せず、殺人未遂のほう助だけ成立するとしました。
ちょっとわかりにくいでしょうか。。。
さて、この裁判に参加した裁判員経験者3人が記者会見に参加しました。
「19年前の事件で証人も記憶が薄れている。難しい事件だった」
その一方で、「皆で議論して納得してきょう(判決)を迎えられた」という声も。
また、初公判から判決までおよそ2ヶ月という長期審理については
3人とも会社の理解があって良かったと話していました。
さらに、制度自体については、
「司法は難しい怖いというイメージだったが、自分に遠い存在ではないとわかった」
「無縁の世界だったが、身近になった。自分のためになるので(参加を)嫌がらないでほしい」
「納得の結果。すべての裁判員裁判がこうして行われているなら、良いものかな。
気構えずに受けてほしい」
裁判員制度がスタートして5年。
審理は長期化し、裁判員に選ばれた人の辞退率の高さが問題になっています。
もちろん、会社や家族の理解や協力も必要ですし、負担もあると思います。
それでもなお、参加する意義がある。それを改めて強く感じた経験者3人の貴重な言葉でした。
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「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録されました。
日本国内では18件目の世界遺産です。
今回登録されたのは富岡製糸場(富岡市)、田島弥平旧宅(伊勢崎市)、
高山社跡(藤岡市)、荒船風穴(下仁田町)の4ヶ所。
このうち、富岡製糸場に取材に行きましたが、たくさんの観光客が訪れています。
その数、22(日)はおよそ6000人。
周辺の飲食店や土産物店などは大賑わいで、
「かつては工女さんで、今は観光客で賑わって嬉しい」という声も。
一方、明治初期の建物は保全や修復が必須。
富岡製糸場全体でおよそ100億円かかるという試算もあります。
これから観光客で賑わうと思いますが、その受け入れ体制とともに、
どう残していくのか、が重要な課題です。
敷地内にある乾燥場という建物はことしの大雪で半壊。
ガイドの方の「新たに作るより、保存する方が大変なんだよね」という言葉に
「ほんとそうだよなぁ」と痛感しました。
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5月で裁判員制度はスタートして5年を迎えました。
これまでにおよそ5万人の一般市民が裁判に参加したことになります。
その裁判員制度を特集する番組を作りました!
25(水)午後8時30分~9時30分の1時間。
「裁判員制度5年~見えてきた課題」
出演は裁判員制度に詳しい共同通信の竹田昌弘さん、
ゲストに弁護士の高野隆さん、そして裁判員経験者の鎌田祐司さん。
(写真は左から鎌田さん、鈴木純子アナ、竹田さん)
制度については、いくつもの課題が挙げられています。
今回はその中でも「辞退率の高さ」「有罪率」を中心に制度の意義を考えます。
ぜひお聴き下ください!
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自民党は「集団的自衛権」の行使を容認するための根拠として
まず1959年の「砂川事件」判決を持ち出しました。
「砂川事件」は当時のアメリカ軍立川基地の砂川町への拡張を反対する闘争の最中、
基地の中に立入った反対派の学生らが逮捕起訴された事件です。
その1審判決ではアメリカ軍の駐留自体が憲法9条に違反するとして
全員無罪の判決が出ます。
その後、検察側は違憲審査のため最高裁に上告しますが、最高裁はその判決で
『憲法は自衛のため、他国に安全保障措置を求めることを何ら禁ずるものではなく、
外国軍隊は憲法9条の「戦力」には該当しない』とし、1審判決を覆します。
自民党はこの判決文を高度(?)な読解力で読み解き、
「最高裁の判断は、憲法9条は集団的自衛権の行使を何ら否定していない」
と、主張しました。私には事件と裁判の本質と「集団的自衛権の行使容認」
についての議論は完全に異質。どの角度から見ても理解できません。
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最近、「砂川判決」が引用されないなぁ、と思っていたら今度は
1972年当時(田中角栄内閣時代)の政府見解が引っ張り出されました。
「1972年見解」とは、当時の田中内閣が集団的自衛権と憲法との関係について
国会に提出したもので、見解では、『自国の存立を全うするために必要最小限度の
自衛の措置は容認されるが、「集団的自衛権」の行使については認められない』と
まとめています。誰もが分かるように田中政権は憲法上、「集団的自衛権」は
認められないと結論を明言しているのです。
ところが、自民党はこの「1972年見解」について、「集団的自衛権」は認められないとする
「解=結論」は×、正しくは「認められる」と結論付ける「解」が◎と主張します。
私には「砂川判決」以上に理解不能です。
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持出された55年前と32年前の「古証文」。ウラ付が欲しい気持ちは分かるが、
「集団的自衛権」行使のコンセンサスを得るには、
その場しのぎで、付け焼刃のバックアップファクターを探してくるより、
正規の手続きに乗っ取った国民投票による憲法改正の是非を問うしかない。
その結果、国民が覚悟を示すのであれば「集団的自衛権」を行使すればいい。
それが立憲国家としての本道だ。
文化放送報道スポーツセンター部長 関根英生
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この土日、AKB48グループにとっては大きな意味を持つ選抜総選挙、ならびに、大島優子卒業コンサートが行われたね。
連日の雨。会場となった味の素スタジアムの最寄駅、京王・飛田給駅はキャパが小さいから大混乱。

さて、総選挙で渡辺麻友さんがサッシーを抑えて1位になったこと、そして2期生のスターが卒業したことは、AKBにとっては転機。
岩手・滝沢での握手会事件では、「会いに行けるアイドル」を売りにしてきたAKBの最大の弱点を突かれた。
押し出しが強い指原さんではなく、正統派のまゆゆがセンターになり、圧倒的な存在感で牽引してきた大島さんが卒業したことは、この先、コンテンツとして物足りなさを生むかもしれない。
これはアタシのたかみな握手券(笑)。予定通り行われるか中止となるかは不明。
AKBが、「おいそれとは会いに行けないアイドル」になり、ピンで勝負できる中心メンバーが次々とチームを去ったとしたら、どうなるんだろうね。
老いも若きも熱くなり、社会現象を生んできたグループのこれからは、少なくとも野党再編の動きをみるよりは興味深い。
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JR東日本が山手線の品川~田町間に新駅を作る、と正式に発表しました。
2020年までに開業することを目指しています。
なぜ、ここに駅を作ることができるのか。
それは周辺にある車両基地を再編、スリムにしたため。
この用地を使った新しい街づくりを考える中で、
駅があった方が地域の発展につながると判断したということです。
新駅開業に向け、山手線・京浜東北線・東海道線(上り)の線路を現在の位置から
西側に移し替える工事も行われます。写真の真ん中あたりに駅ができます。
電車に乗りながら、新しい街ができていく様子を見ることができます。
気になるのは駅名ですが、まだ決まっていません。
街づくりとともにこちらも注目ですね。
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文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。
その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。
それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。
