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2014年1月27日 単純化される政治

 先日、名護市長選を取材してきた。選挙の争点は「辺野古移設、賛成か反対か」。
 ただ、実際には、「市政って基地問題だけじゃないよね~」という有権者も多かった。


 期日前投票が3割を超えたのも、「選挙当日なら近くの小学校で近所の人と顔を合わせ、『どっちに入れた?』という話になる。それが嫌だった」という理由から。

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 名護市長選に限らず、近頃は、「消費増税に賛成か反対か」「TPPについてYESかNOか」「原発は即刻ゼロか再稼働か」と、白黒はっきりさせるイシューが多い。


 本当にそうだろうか?
 中間意見は当然あるし、ひと言で言いきれないことは山ほどある。
 にもかかわらず、小泉さん時代の郵政解散がそうだったように、対決の構図をわかりやすく見せて、有権者に二者択一を迫る政治が横行しすぎてはいないか???


 それは、物事を単純化して見せる政府の問題だけでなく、それをフリップでさらに単純化して見せるマスメディアの問題でもある。
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 でも、スポーツは勝つか負けるかだなー。
 先週、私用で故郷へ帰ったついでに、母校、名門・今治西のセンバツ出場決定シーンに遭遇。(13回目、ウシシ)
 他の代表31校を見ると、「ココはうちより弱えだろ?」と思えるのは、3~4校だけ。


 一昨年の夏、悪い意味で歴史を作ってしまったわが母校・・・私の思いは極めて単純に「四国王者なんだから、最低でも2勝はしろよ~」、である。(日本文理、沖縄尚学だけは初戦で引かないで~)

2014年1月26日 被災地の真実「東日本大震災~心の二次災害」

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文化放送は、2月7日(金)午後7時00分から8時00分の1時間、
「文化放送フライデープレミアム 
シリーズ・被災地の真実『東日本大震災~心の二次災害』」を放送します。

東日本大震災発生からおよそ3年。被災地では「やっと自分の気持ちを語れるようになった」被災者が増えているといいます。しかし、「自分の気持ちに冷静に向き合うようになった」ことで新たな苦しみを抱えるようになった人たちも少なくありません。

これは、仕事や住まいの問題が改善しない現状を直視しなければいけないためで、復興格差による焦りや不安が、徐々に精神面の健康を侵しているのです。

しかし、建物や道路など「目に見える復興」は語られても、「目に見えない『心の復興』」についてメディアなどで取り上げられることは、殆どありません。

当特別番組では、前半、「精神面に問題を抱えるようになった被災者」の訪問活動をしている宮城県の精神科医に密着取材、患者の生の声を交えながら「心の二次災害」の現実を明らかにするとともに、行政や医療関係者の取り組みにおける課題を浮き彫りにします。
また、番組後半では、震災後の避難生活をきっかけにそれまでの「ひきこもり生活」から脱出することができたある女性の肉声を伝え、医師や行政だけでは解決できない「心の二次災害」対策について追及します。
~~~
※画像は宮城県石巻市などで、被災者のもとを訪問し
心のケアにあたっている精神科医、宮城秀晃医師(宮城クリニック院長)

2014年1月22日 第91代警視総監

きょう、第91代警視総監に、高綱直良(たかつな・なおよし)新総監が就任しました。


記者会見で高綱総監は、未解決事件について
「被害者や遺族がいかに無念か。 社会にいかに大きな不安を及ぼしているか。
 そのことを心に刻んで、犯罪を闇に葬らず悪事を必ず露見させる」と、
事件解決への強い決意を語りました。


また、退任した西村泰彦(にしむら・やすひこ)前総監も記者会見し、
警視庁職員に対し、
「悪をくじき、弱きを助けるため
 悪と対峙する力、弱き人々に寄り添う惻隠の情を育んでほしい」と
メッセージを送りました。


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2014年1月17日 1F&2F

1月15日(水)に日本記者クラブが主催した
東京電力福島第1原発と第2原発の取材団に参加しました。
関係者は第1原発を1F(いちえふ)第2原発を2F(にえふ)と呼びます。
メルトダウンをして圧力容器から格納容器の底に流出した(とみられる)
核燃料は冷温状態にある(とみられる)とは言え、
1F内の放射線量は危険値をはるかに超える高さを示していて、
昨年末には25msv/hを記録しています。
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写真は1F内の高台から1号機から4号機を眺望したものです。
【手前から4号機・3号機・2号機・1号機】
1Fにおけるもっとも深刻な状況は「汚染水」。
すでに970基以上のタンクが敷地内に立ち並んでいます。
その容量は40万トンを超えます
冷却水は放射能物質を取り除きながら循環使用しているとは言え、
毎日毎日山側から流入する地下水800tのうち400tは
海に流れ込んでいます。
総理がいうUndercontrol はこの現実の下には簡単に論破されます。

2014年1月14日 スカイヤーズビンガム

拳銃2丁や実弾121発などを隠し持っていたとして
銃刀法違反などの疑いで
自動車修理業の59歳の男が警視庁に再逮捕されました。
(男はすでに覚せい剤取締法違反で逮捕・起訴されています)


押収された拳銃のうち1丁は、38口径のフィリピン製スカイヤーズビンガム。


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スカイヤーズビンガムと聞いて、思わず顔を上げました。
八王子スーパーナンペイ事件で使われた拳銃と同じ種類です。


事件で押収される拳銃のうち、年間2~3件、スカイヤーズビンガムがあるとのこと。
今回の拳銃についても、もちろん線条痕を調べている最中とのことです。

2014年1月10日 警察犬も分列行進

新年恒例の、警視庁「年頭部隊出動訓練」が
今朝、明治神宮外苑絵画館前で行われました。


機動隊員や警察署員ら約2800人が分列行進、
パトカーなどの車両およそ150台が参加しました。


そして・・・


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警察犬部隊も堂々の行進。
でも今年は例年以上に冷え込んだせいか、
「キュ~ン、キュイ~ン」の声が多かったような。


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西村泰彦・警視総監は、
今年は都知事選の対応や、2020年オリンピック・パラリンピックへの対処など
課題が山積していることを挙げ、

「悪をくじき、弱きを助けるという使命を果たすことにより、
 都民・国民の期待に応えてほしい」 と訓示しました。


警視庁は今年、創立140年の節目を迎えます。

2014年1月 8日 PODCAST「復興仮設商店街の明暗」

今回はPODCAST番組のご紹介です。

文化放送報道スペシャル~被災地の真実「復興仮設商店街の明暗」

東日本大震災の後、地域経済復興の足掛かりとして、
そして日常を取り戻す第一歩として各地に生まれたのが「復興仮設商店街」です。

岩手 宮城 福島の被災三県には50~60のこうした仮設商店街がありますが、
震災後、時間が経つうちに集客や売り上げなどでは、明暗がはっきりわかれてきました。
その背景には、住居や雇用などの問題がなかなか進まず、
地域ごとに復興のスピードの格差が生まれていることが挙げられます。

そこで、文化放送報道では成功している仮設商店街と伸び悩んでいる仮設商店街の商店主らに取材し
「被災地の今」に迫る報道特別番組をPODCAST番組としてUPました。

この番組は去年6月に放送したものをベースに
さらに取材したインタビューなどを加えて制作したディレクターズカット版です。
被災地の今に目を向けるきっかけとしてお聴きいただければと思います。

また、近日、
本放送でも東日本大震災をテーマにした特別番組を放送予定です。
詳細が決まりましたらお知らせいたします。

※このほかにもPODCASTでは
「日常が失われた日~3.11被災地メディアの戦い」(全4回)もアップされています。

☆お聴きになる方は「こちら」をクリックしてください☆


2014年1月 1日 2014年!

140101.JPG写真は栃木県の大平山から見た初日の出です。
      
      
さて、ことしの年越しは足利市最勝寺で大晦日に行われる「悪口祭り」を取材しました。
午後11時ころから、「バカヤロー!」などと悪口を叫びながら参道を登り、
1年間のうっぷんを晴らして清々しく新年を迎えよう、という「奇祭」です。
      
「バカヤロー!」以外にも、学校や職場の愚痴、家庭や社会に対する不満など、
さまざまな悪口が真っ暗な参道に響いていました。
江戸時代から続いているそうですが、その由来がはっきりしていないそうです。
たとえよくわからなくても、新年の迎え方としては面白いなぁ、という年越しでした。
      
      
ことしもよろしくお願いします!

 100年前

100年前~1914年、オーストリアの皇太子暗殺事件に端を発した
バルカン半島の国境危機は戦争という導火線に火を灯し、「宣戦布告ラッシュ」
を招き、ヨーロッパ全域に戦火が拡大しました。これが第1次世界大戦です。
たかだか100年前のことです。
日本は日英同盟を理由に参戦を決め、ドイツに対して宣戦を布告しました。
と、言っても日本軍はヨーロッパ戦線に遠征し戦ったわけではありません。
日本は、同盟国イギリスの敵であるドイツの中国にある山東省基地を攻撃します。
これは覇権拡大を意図した日本軍の山東省への侵攻であり、翌年にはちゃっかりと
中国に【21カ条の要求】を突き付け、満州地区の植民地化を始めました。
**********
2014年の幕が切って落とされました。
新年早々、100年前の世界の歴史を紐解いたのは、対独宣戦布告~中国侵攻が
時代の潮流に流された[負の歴史]のプロセスであり、
ここが日中戦争へ突入する起点だったからです。
今われわれが留意すべきことは[負の歴史]に対する反復した検証と反省だろう。
昨年、大きな反対行動が渦巻く中で強行採決された特定秘密保護法、
昨年暮れに行なわれた安倍総理の靖国電撃参拝、さらに悪化した日中関係。
そして、早々にも着手されるであろう集団的自衛権の憲法解釈の見直し。
これが現状の日本です。
もちろん、今日本が他国に対し、侵略侵攻を意図するとは思わないし、
集団的自衛権の憲法解釈の見直しと日米同盟を言い訳に、自衛隊が
戦場で戦火を交えるシーンも即座にはイメージしづらいことです。
しかし、身構えることを忘れてはいけないのではないでしょうか。
私は「繰り返す歴史」あるいは「潮流に流される世論」といった
見えざる大きな力に抗うのは報道マスコミの役割だと考えます。
2014年、文化放送報道Gは政権と社会に曇りのないフォーカスを当てて
「今いちばん伝えるべきNEWSは何か?」
そして「そのNEWSのPoint of Viewは何処か?」しっかり伝えていきます。
今年も文化放送報道Gにご期待下さい。
        文化放送報道スポーツセンター部長  関根英生

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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