• 2019.1.16

    1月16日(水) The News Masters TOKYO 第464回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時台は、『JOC竹田会長、改めて潔白を主張』の話題にフォーカス。2020年東京オリンピック招致を巡る贈賄の容疑者としてフランス当局から正式捜査を開始された日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は、東京都内で記者会見を開き、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員を買収したとの疑惑について改めて潔白を訴え、フランス当局の捜査に全面的に協力する意向を示しました。竹田氏は昨年12月10日にパリでフランス当局の事情聴取を受けたと認め「全ての質疑に応答し、自らの潔白を説明した」と述べ、捜査中を理由に質疑には応じず、7分余りで会見を終えました。


    小林さんは、竹田会長の言い分を、「『票を買ったから当選(招致)できた。それなのに今更何を言っているんだ!』というのが本音だと思う」と推測。IOCには招致ビジネスというものがあるようです。オリンピックは建設イベント事業で、EUにお金を払うエコシステムができています。しかし、その仕組み自体に批判の意見があがっているというのが今回の問題のようです。スタジオでは、とはいえ「一票1000万です」と国民に一つひとつ説明して進めていくことができるのか?と自分だったらどう進めていくのか、議論しました。


    ●7時30分は『横綱稀勢の里関、3連敗で窮地』の話題にフォーカス。大相撲初場所3日目は15日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、進退の懸かる横綱稀勢の里(32)=本名萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が平幕栃煌山に寄り切られ、初日から3連敗と極めて厳しい状況へ追い込まれました。これにより、横綱では貴乃花を抜いてワーストの8連敗となります。進退の決断や4日目の出場について態度を明かしていません。


    小林さんは、各スポーツにおいて「続けることが美徳」という考えが主流になりつつある中、「頂点を極めた人は衰えた姿をファンに見せるのは失礼だから潔く引退するべき」という考えを貫く相撲はとても日本的だと考えます。今回の一例を受けて、「相撲は伝統的なスポーツであるが、最近は世論を見ながら発言している節も見られる。横綱には降格がないという現状を変えてしまってもいいのでは」と意見しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『英下院、EU離脱案を大差で否決 メイ首相窮地、与党大量造反』の話題にフォーカス。イギリス議会は、欧州連合=EUとの離脱合意案の是非を問う採決を行う見込みです。与野党双方で反発が根強く、メイ首相は昨年12月の当初の予定を延期して事態の打開を目指しましたが苦境は変わらず、否決の公算がなお大きい模様。離脱日が3月末に迫る中、否決なら政治の混迷が長期化し、離脱の先行きは一段と不透明感を増します。


    メイ首相は、国民投票を行って EU から離脱を宣言しましたが、議会は反対していて、メイ首相の所属する保守党内からもEU離脱に反対の声が出ています。国民投票でEU離脱が決まりましたが、これがやり直しになると民主主義存亡の危機となります。日本にとって、EUで事業を進める拠点にもなっているイギリス。EU離脱となると貿易に関税がかかる他、例えば日産、トヨタ、ホンダの3社は、去年イギリス国内で合わせて80万台の自動車を生産しています。このようなことから日本への影響も多くありそうです。


    ●8時30分は、『「サントリー天然水」がトップに 28年ぶり、清涼飲料市場』の話題にフォーカス。サントリー食品インターナショナルは15日、「サントリー天然水」ブランドの2018年の販売数量が、コカ・コーラシステムの「ジョージア」ブランドを抜き首位になったことを発表しました。国内の清涼飲料市場でトップの交代は28年ぶりで、「天然水」ブランドは、1991年の発売以来伸長し、昨年は過去最高の1億1730万ケースとなりました。


    缶コーヒーの販売と切り離せないのが自動販売機です。その自動販売機が最も流通しているのが日本ですが、ここ最近缶コーヒーの売り上げが落ちています。入山さんはこの理由を、コンビニの挽きたてコーヒーや、会社内にコーヒーメーカーを置くことが習慣になったことをあげました。また、サントリーの「天然水」の人気については、「南アルプスの天然水は、実は東日本限定。本当に山から水を取ってきているため、遠くに運ぶにはコストがかかる。そのため、地域毎に給水源を変えている。それが地域限定の秘密で、結果的にいいブランディングになっている」と解説しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。今日は、ニュースマスターズの懐刀・塚本ディレクターがお伝えしました。


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    今日取り上げたのは、グラウクス株式会社が手掛ける、食品ロス問題を解決するためのサイト『KURADASHI.JP』です。日本国内で年間に廃棄されている食品ロスの量は、640万トン。それを分かりやすく表すと、1億2000万人の国民一人一人が、毎日、茶碗1杯分の食品を無駄に捨てている計算になります。このサイトを利用すると、協賛企業が賞味期限切れが近いなどの理由で出品した商品を、会員である消費者が安く購入することができます。関藤社長の想いや、具体的にどのような仕組みになっているのかを紹介しました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、雑誌「自遊人」の他に、お米や農作物の販売や宿泊施設「里山十帖」や「箱根本箱」の経営、企業の社員食堂の運営なども手掛けている株式会社自遊人の代表取締役、岩佐十良さんです。2000年に雑誌「自遊人」を創刊した岩佐さん、その後、米作りをするために、新潟・南魚沼市へ移住。会社も移転することに決めました。3日目の今日は、移住についてです。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Monday Monday / The Mamas& The Papas
    2曲目 とんちんかんちん一休さん / 相内恵

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  • 2019.1.15

    1月15日(火) The News Masters TOKYO 第463回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、「ロシア外相、主権容認を要求」にフォーカス。ロシアのラブロフ外相は、河野太郎外相との会談後の記者会見で、南クリール諸島(北方領土)がロシア主権下にあることを含め第二次大戦の結果を日本が認めない限り、平和条約締結交渉の進展は困難との考えを示しました。「日本が国内法で『北方領土』と規定していることは受け入れられない」と述べ、名称変更も迫りました。


    ここでは、河野大臣とラブロフ外相のやり取りを裏読みしてみました。外交交渉の基本は「言わないこと」。ただし、日本もロシアもそれぞれの国内、それも国内の支持層向けに向けに強い姿勢をみせることは重要です。正直言って「他の国が『北方領土』のことをどう呼ぼうか、知ったこっちゃない。」さらに「既に二島返還で決着してるんじゃないか?」と語る佐々木さんでした。


    ●7時30分は、「人間の能力ITで拡張」にフォーカス。人間とIT(情報技術)やロボットを組み合わせて、人が本来持つ能力を飛躍的に高める「人間拡張」という新技術が登場しています。AI(人工知能)が人の能力を上回るのでは?という脅威論が広がる中、人間が先端技術を活用して自らの能力を高める手段になり、将来は並外れた身体能力や知能を持つ「超人」が誕生する可能性もあります。


    身体能力はすごい勢いでサイボーグ化しており、パラリンピック競技では、走り幅跳びは健常者よりも好記録が出ています。これに対し、「生身の肉体じゃない!」という批判もありますが、既に我々は色んな技術の恩恵を受けています。例えば、眼鏡、レーシック、コンタクトレンズ、陸上用の靴や競泳水着。ICチップを体内に埋め込むということに関しては、今後どこまでやるかがより議論を巻き起こしそうです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時台は睡眠の質や量をIT(情報技術)で改善する「スリープテック」を手がけるスタートアップ企業が増えています。スマートフォンのアプリなどで集めたデータをもとに、就寝時間や生活習慣を指南するというもので、社員の睡眠不足対策として導入する大企業が増加するなど、マーケットが拡大しています。


    厚生労働省の2017年の調査によると、20代以上の5人に1人が「睡眠で休養が十分に取れていない」、男性の36%、女性の42%が1日の平均睡眠時間が「6時間未満」と回答しています。楠木さんは、睡眠時間が短くなっている理由について、「本当に仕事が忙しい方や、子育て中の女性はわかるが、大半の人は、睡眠時間を作れるのに、ついつい余計なことをしてしまう。自分の意思でできる調整でプラス30分は増やせる」と話しました。楠木さんご自身は、「夜に考え事をしない」という意識をされているようです。最後に、「睡眠ビジネスが存在するのはわかるが、ほとんどが習慣なので自分で克服することが大切」と指摘しました。


    ●8時30分は、東芝の白物家電事業の話題にフォーカス。中国の家電大手・美的集団に売却された東芝の白物家電事業が復活の兆しをみせています。美的集団の生産拠点や販売網を活かして、中国や東南アジアで販売を拡大、インドへの再度の参入の計画もあります。東芝傘下では「お荷物扱い」だった白物家電ですが、美的集団による買収後、業績は回復基調にあり売り上げも増加、損益面でも去年の12月期は黒字に転じています。


    東芝は、これまでと違った意思を持つ美的集団という経営主体の傘下に入っただけで、5割も売り上げを増やしました。中国企業傘下に入って復活を遂げつつある日本ブランドは他にもあるようですが、楠木さんは、「売却しなくても十分にやりようはある。結局は、経営は意思があるかないかで方向が変わってくる」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。日は、一か月の訪問者が1800万人を超える!という総合ニュースサイト「J-CASTニュース」が提供している書籍紹介サイト・「BOOKウォッチ」から編集長の木村寛明さんにお越しいただきました。


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    紹介いただいたのは、朝日新聞出版が出している「だからわかるシリーズ」の新刊、「日本と世界の今がわかる さかのぼり現代史」です。監修は代々木ゼミナールのカリスマ講師として大人気の祝田秀全さん、著者は長谷川敦さん。木村さんは、「社会情勢の経緯を知っていると新しいニュースが話題になったときに、自分の考えも述べられる。会話の厚みも増す」とし、ビジネスパーソンにオススメしました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は、雑誌「自遊人」の他に、お米の販売や宿泊施設「里山十帖」「箱根本箱」の運営も手掛けている株式会社自遊人の代表取締役、岩佐十良(いわさ・とおる)さんです。「From A」や「東京ウォーカー」などの人気雑誌の編集を担当していた岩佐さん、2000年に「自ら遊ぶ人」という字をあてた雑誌「自遊人」を創刊しました。2日目の今日は、この創刊のお話から伺いました。


    今日の楽曲
    1曲目 While you see a chance / Steve Winwood
    2曲目 2 Minutes to Midnight / Iron Maiden

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  • 2019.1.14

    1月14日(月) The News Masters TOKYO 第462回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、FNN.jpチーフビジョナリストの清水俊宏さん。

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    ●7時は「観光立国としての未来」というテーマにフォーカス。先週「国際観光旅客税」いわゆる出国税が導入されました。これは国籍に関係なく、日本を出国する旅客に課される税金で、一律一人あたり1000円が徴収されます。2020年までに外国人旅行者数4000万人を目標とする政府は、この税収を外国人旅行者を増やす施策に使うとしています。

    来年のオリンピックやパラリンピック、25年の大阪万博に向けて、観光客は増加していきます。清水さんは海外で「日本に行ったことがある」という人に会うことが増えたと話しますが、その一方で、京都のような観光地の現地の人からは「これ以上観光客に来て欲しくない」という声も出てきています。徴収したこの税金は、特別会計枠になるので、「観光」に用途を限定しているはずです。使い道を監視する必要があるというお話でした。

    ●7時30分は「オトナとはなんだ」という話題。インターネット調査会社マクロミルが行った2019年に成人式を迎える500人を対象に実施したアンケートで、「日本の未来は明るい」と考えている新成人は37.2%という結果が出ました。「明るい」を選んだ割合は2年連続で増加し、選んだ理由には来年の東京オリンピック、パラリンピックや、2025年大阪万博の開催が挙げられました。成人の日ということで、今朝は「大人とはこういうことだ!」という大人論について50代のタケさん、今年40歳になる清水さんと考えます。

    昔、大人になるというのは武士の元服、近代日本は徴兵をするために若者を「大人」にするなど、義務的なものでした。しかし、現代にとって大人とは、お酒が飲めたり、選挙権があったり、親の同意なしに結婚できるといった権利の色の方が濃いです。

    清水さんの大人の定義は「自分で決める価値基準」を持っているかどうか。与えられた課題を単に解くのではなく、課題を自ら設定するのが大人ではないかと、トルコで出会った青年とのエピソードを交えて語っていただきました。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は2つのニュースについてお話いただきました。最初にフォーカスしたのは「ネットいじめ、プロバイダーが発信者開示」のニュース。今月10日、埼玉県川口市の市立中学でいじめを受け不登校にとなった元男子生徒がインターネット掲示板に実名を書き込まれ、中傷されたとして、プロバイダー3社に求めていた発信者情報が開示されていたことがわかりました。元生徒側は、書き込んだ人物への損害賠償請求訴訟の準備を進めています。開示されたのは、東京地裁は昨年12月、この書き込みをプライバシー侵害に当たると認定。プロバイダーに開示を命じる判決を出していました。

    名越さんは、このことに少し否定的。なぜかというと、今回は助かりましたが、結局弁護士さんに頼み、訴訟を起こさないと開示されないというハードルが高さがはっきりとしてしまいました。そうなると結局ヘイトやいじめを行っている人が「どうせ訴訟までは起こさないだろう」と思い、逆に過激になってしまう可能性があるからだと話しました。

    もう一つフォーカスしたのは日経新聞から、「住宅地にシェアオフィス 職住近接へ規制緩和」のニュース。政府は、今月下旬招集の通常国会に地域再生法改正案を提出し、住宅地にシェアオフィスや商業施設を設けられるよう規制を緩和し、年内施行を目指すとしています。これまでは用途地域が「住居専用」の場合、原則として住居施設に活用が制限されてきました。地域再生法の快晴で、住居専用地域でも要望があれば、市町村が申請し、商業施設などに使用でき、空き家や廃校になった校舎を活用し、シェアオフィスやサテライトオフィス、小売店などに使えるようになります。

    総務省の社会生活基本調査によると、平日の通勤時間の全国平均は1時間20分。名越さん曰く、「通勤ラッシュや長時間通勤はとてもストレスになる」とのこと。これが解消され、女性や高齢者の労働参加につながれば、人手不足の緩和にもなります。

    シェアオフィスは2017年、2018年と共に増加の傾向にあります。今後も注目です。

    ●8時30分は「良質読書とはなんですか」という話題。読書が苦手な人にすすめたい読書術の本「良質読書」について、著者で、以外にも読書が苦手という名越さんにお話を伺いました。

    名越さんも実は読書は苦手。苦手なら苦手なりの読み方というものがあるということで教えていただきました。また、放送では本好きの西川さんの読み方もお話いただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボで生まれた働き女子パーソナリティの黒河麻里奈さん。

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    本日のテーマは「土下座をしたことがありますか?」です。

    【マスターズインタビュー】
    今週は株式会社自遊人の代表取締役の岩佐十良さん。岩佐さんは雑誌「自遊人」の他に、里山十帖や箱根本箱と行った宿泊施設の運営、お米や農作物の販売、そして企業の社員食堂の運営なども手がけています。そんな岩佐さん、大学在学中にデザイン会社を設立、以後、様々な雑誌の編集を担当するようになりました。初日の今日は雑誌作りについて伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Dreams / The Cranberries
    2曲目 Faith / George Michael
    3曲目 SWEET DREAMS / 松任谷由実

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  • 2019.1.11

    1月11日(金) The News Masters TOKYO 第461回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は「徴用工 文大統領、日本を牽制」というニュースについて。韓国の文在寅大統領は年頭の記者会見で、元徴用工訴訟などを巡り悪化する日韓関係について、「両国の知恵を合わせて解決しようと考えているが、日本の政治指導者たちが政治的な争点とし、問題を拡散するのは賢明な態度ではない」と日本側の対応を批判しました。

    びんさんは「一言でいうと、開き直りもいいところです」と話します。当時の韓国の国家予算の2倍以上の5億ドルを日本は渡しました。日本が何を問題にしているかというと、「今回、完全かつ最終的に解決された」と日韓請求権協定の2条に明記されていること。しかし、韓国国民には一切支払われることがなかったため、個人からの訴訟が起きているのです。

    日本側としては韓国政権にお金は払ったので、そこからは韓国の国内問題ではないかと論理的な主張をしており、実際に文在寅大統領も年頭の記者会見で聞かれたくない内容だったのではないでしょうか。

    今回の件は相撲と野球を同時にやっているようで、噛み合っていません。論理的に展開している日本側に理があるとみていいということです。

    もう一つフォーカスしたのが「厚生労働省の毎月勤労統計」のニュース。この統計をもとに算定する雇用保険と労災保険の過少給付総額は各数百億円に上ることが判明しました。雇用保険の過少給付対象者は延べ1000万人を超えており、一人当たりの平均不足額は約1300円と試算しています。

    「毎月勤労統計」とは基本給や残業代・労働時間など厚生労働省が都道府県を通じて調べ、毎月公表しているものですが、本来は対象にある会社全てを調査するのにも関わらず、東京都が三分の一抽出していました。

    この件で一番重要なのはこの問題が大事になる前に、予算案が閣議決定されたことです。正しい経済指標が出てこないと正しくない経済政策を行われることになります。今回、厚生労働省からこの問題が発覚しましたが、他の省庁のデータで同じことが起こってはいないのか調べる必要があるというお話でした。

    ●7時30分は「選挙で起こりうる課題」を経済学の視点でお話いただきました。今年は統一地方選挙に夏の参議院選挙があり、日々選挙関連のニュースが伝わってきます。

    年々投票率が下がっていますが、これは「合理的無関心・合理的無知」が影響しています。「合理的無関心・合理的無知」は投票のために情報を集めることにコストをかけても自分にリターンがないと感じるため、投票しなくなることのことを言います。

    これを防ぐためにはどうすればいいのか、放送では一つの案として「投票しなかった人には罰金」というオーストラリアの制度を紹介しました。

    【8時台】
    本日、8時台のニュースマスターはスポーツマーケター/一般社団法人日本eスポーツ連合専務理事の平方彰さん。平方さんは電通のスポーツ文化事業局で主に野球を担当し、日米野球やメジャーリーグの日本開幕戦、WBC(ワールドベースボールクラシック)など数々のビッグイベントを仕切り、他にも2007年大阪世界陸上の招致や、東京マラソンの基盤づくりをするなどスポーツマーケティングの最前線でご活躍されました。

    現在は一般社団法人日本eスポーツ連合の専務理事、そしてスポーツビジネスコンサルタント会社を経営されています。

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    ●8時は「スポーツイベントを成功させた実績〜スポーツコンテンツの可能性」について。

    スポーツマーケターとはスポーツの楽しさを伝える仕事。放送では日米野球やMLB日本開幕戦の舞台裏、SAMURAI JAPANのネーミングが生まれた訳についてお話いただきました。

    ●8時30分は「eスポーツイベントの現状と今後の展望」について。

    eスポーツは「単なるゲームでしょ」と言われることがありますが、海外では「Sports=競い合う」という意味合いが強く、ゲームもスポーツであるという認識だと言います。

    平方さんには行われているイベントの賞金や参加者数などの現状や茨城国体にeスポーツが採用されたお話をしていただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今日は平方さんと一緒に「広告代理店(電通)とスポーツイベントの関係」について、広告代理店の役割や、スポーツイベントはどこでも儲けるのか?ヒットの条件は一体何なのか?についてお聞きしました。

    【マスターズインタビュー】
    今週は「Twitter企業アカウント"中の人"座談会」第2弾として井村屋さん、セガさん、東急ハンズさんの"中の人"にお話を伺いました。最終日の今日は"中の人"のコツのお話です。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Gotta pull myself together / The Nolans
    2曲目 幸せをつかみたい / 広瀬香美

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  • 2019.1.10

    1月10日(木) The News Masters TOKYO 第460回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「忘れた記憶を薬で回復」というテーマにフォーカス。東京大学などの研究チームが「忘れてしまった記憶を薬で回復させる実験」に成功したことを発表しました。記憶を回復させる効果がある薬の発見は世界で初めてで、アルツハイマー病などの認知症の治療に役立つ可能性があります。

    8日付のアメリカの科学誌『Biological Psychiatry』電子版に掲載された東京大学、京都大学、北海道大学などの研究グループによる論文でマウスと人で実験し、どちらでも効果が確認されました。

    その薬はめまいの治療薬として使われている「メリスロン」、この薬には脳内の情報伝達に関わる「ヒスタミン」という物質の放出を促進する働きがあります。

    放送では藤原さんのお父様が認知症だったというお話から具体的なエピソードや、嫌な事も思い出してしまうのではないかという懸念についても話し合いました。

    ●7時30分は「ニチイ学館がお詫び『フィリピン人スタッフには気遣い無用』」というお話。介護や保育などの生活支援サービスを展開するニチイ学館は、外国人スタッフによる家事代行サービスの広告表現に批判の声が集まったことを受けて謝罪コメントを発表しました。広告にはフィリピン人スタッフのメリットとして「気遣い不用」と書かれており、「失礼だ」「不快だ」という指摘を多く受けたとのことです。

    なぜこんなPR文が生まれたのかというと、介助する人を家に入れるのに抵抗があるクライアントが多い事が背景にあります。特に男性は、妻や娘以外の他者から介助される事を嫌がる傾向にあります。

    藤原さんはフィリピンメイドを実際に利用されていて、その良さを知っています。フィリピンメイドはすでに世界的なブランドになっており、彼・彼女らも誇りを持って、仕事をしています。文章が失礼であるという意見は批判をしている人の考えすぎなのではないかという意見も出ました。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターはスポーツビジネス・企業経営改革実践家で初代横浜DeNAベイスターズ球団社長の池田純さんにお電話でご出演いただきました。

    ●8時は「巨人がFAで獲得した丸選手人的補償で長野選手が移籍。『人的補償』って何?」の話題にフォーカス。巨人は炭谷銀仁朗捕手の人的補償で西武に内海哲也投手が移籍したのに続き、生え抜きのベテラン選手を放出する事態に、球団OBやファンから疑問や非難の声が上がっています。

    人的補償とは、FAで移籍した選手がいた場合、その選手を獲得したチームから、移籍元のチームがプロテクトリスト外の選手を獲得できるという仕組みです。
    今回の長野・内海両選手の放出にファンはもちろん、巨人OBからも大ブーイング。若手への切り替え方針で放出した選手もいましたが、別でベテランの選手を獲得するなど意図が分からないです。

    池田さんは「広島で赤いユニフォームを着た長野選手や西武のユニフォームを着た内海選手を見たいですよね。球団がファンの反感をかってしまったが、優勝すれば変わるかも」とお話されていました。

    ●8時30分は「史上初 プロ野球2年連続で観客動員数はセパ合わせて2500万人突破。各球団で進む 球場の改修工事やボールパーク計画を再点検」について。去年のプロ野球観客動員数はセ・パ合わせて過去最高の「2555万人」を動員し、2年連続で2500万人を突破しました。競技人口の減少や、低調なテレビ視聴率から「プロ野球人気低迷」と言われていますが、球場に行く人は増えています。

    そうしたトレンドもあり、ソフトバンクホークスの後藤球団社長は7日の会見で、改修中のヤフオクドームと付属施設の投資額が百億円であると明かしました。また、秋に発表された日本ハムファイターズに「北海道ボールパーク」計画や「西武ライオンズ」の新球場建設、「DeNAベイスターズ」の改修工事など球場改修やボールパーク化の動きが、複数球団にあります。

    アメリカでは、球場には行くものの、ビールを飲みながらテレビで試合を見ています。つまり球場を「野球を見る場所」ではなく「野球を含めていろいろなことを楽しむ場所」にしているのです。現在、日本の球場もそれに追いつけと頑張っていますが、アメリカは今後観客の数を減らし、観客のクオリティを上げていくと懸念されています。

    さらに先を読んでいく必要が日本にもあるとのことでした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介する「ヒットの芽」今日はタケさんの「日本財団パラアリーナ」レポートです。こちらは「船の科学館」の跡地にできたアリーナで、パラアスリートのための体育館で、ジムや会議室も併設されています。これまでもパラスポーツができる体育館はありましたが、パラリンピックに出場する選手たちの専用アリーナは、日本唯一です。

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    日本財団パラリンピックサポートセンターの山口雄介さんにご案内いただきました。

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    体育館だけでなく、更衣室やシャワールームにも素晴らしい工夫がされていました。「日本財団パラアリーナ」では1月31日に「あすチャレ!アカデミー」が開催され、障がい者講師から学べるダイバーシティセミナーということで、当日はアリーナ見学もできます。

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    【マスターズインタビュー】
    今週は昨年も大好評だった「Twitter企業アカウント"中の人"座談会」第2弾!人気の"中の人"お三方に運用のコツなどを伺っていきます。今回集まって頂いたのは、井村屋さん、セガさん、東急ハンズさんです。4日目の今日は多くの中の人がコラボした企画の裏側を伺いました。
    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 California Dreamin' / The Mamas & the Papas
    2曲目 Don't look back in anger / OASIS
    3曲目 RING!RING!RING! / Dreams Come True

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  • 2019.1.09

    1月9日(水) The News Masters TOKYO 第459回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、毎日新聞・編集編成局次長の小倉孝保さんです。


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    ●7時は、『金正恩氏、習主席と会談へ』の話題にフォーカス。北朝鮮の金正恩氏が昨日、専用列車で北京に到着したことが明らかになりました。金正恩氏は、北京の人民大会堂での歓迎式典の後、習近平国家主席と会談したとみられ、米朝首脳再会談をにらみ非核化の進め方について意見交換、制裁解除への協力を求めるものとみられています。中国と北朝鮮は、今年の10月に国交樹立70年を迎えるのを受け、伝統的な友好関係の強化、発展についても確認する見通しです。


    北朝鮮は、大きくて力のある国といい関係を作り、アメリカに対抗しようという考えです。そのため、小倉さん曰く、北朝鮮にとって中国はアメリカに対抗するための環境整備のようなものなんだそうです。基地を放棄する計画については、北朝鮮側は「自国がどうなるのか約束がないまま核を破棄することはできない」と考え、アメリカや日本側からしたら「核拡散条約を違反しているのだからまずはルールを守ってから話し合いをしよう」と、そもそもの順番ですれ違いが起こっています。今後も話し合いは平行線をたどりそうです。


    ●7時30分は『フランス、旧植民地に美術品返還へ』の話題にフォーカス。フランスのマクロン大統領が、旧植民地の西アフリカ・ベナンからフランスに持ち出された美術品を返還する方針を決め、他の旧植民地でも返還を求める動きが広がっています。アフリカ各地の美術品の多くは旧宗主国などに持ち出された歴史があり、マクロン氏は返還問題を話し合う国際会議をこの春にもパリで開催する方針です。


    小倉さんはフランスに対して、「武力で弾圧してきた歴史から国は自由でいられない」とし、美術品の返還により旧植民地との関係を良くし、アフリカにフランスを好きになってもらうための動きだと解説しました。美術品は、過去に略奪したものだと証明されれば返還する必要がありますが、長い歴史を辿ると、その証拠が見つからなかったり不明瞭なものがたくさんあるようです。この手付かずの返還問題について、マクロンは新しいルールを作って統一しようと考えています。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『CES、アメリカで今年も開幕』の話題にフォーカス。アメリカのラスベガスで現地時間8日に開幕する世界最大級の家電・技術見本市「CES」。大企業とスタートアップが肩を並べて、技術力を競い、ITや人工知能の力で進化する家電や自動車などが続々登場します。今年は一体どのような家電が登場するのでしょうか?


    CESは、ラスベガスのコンベンションセンターを中心に、街全体で行われ、4500を超える出展企業、140カ国から10万人を超える来場者が訪問する世界最大の家電見本市です。ここで発表された商品は必ず後でブームするそうで、今年は、お湯が一瞬で沸くHeatworksのケトル「デュオ・カラフェ」、中国のシャオミからと噂される「三つ折りスマホ」や、韓国のLGエレクトロニクスのディスプレイが巻けるテレビ65インチテレビ「LG Signatures OLED TV R」などが紹介されました。


    ●8時30分は、『世界銀行総裁、辞任を発表』の話題にフォーカス。世界銀行は、ジム・ヨン・キム総裁が任期途中の2月1日で辞任すると発表しました。世銀総裁はアメリカ人が就任するのが慣例で、キム氏は韓国系アメリカ人。次期総裁の選定には、アメリカのトランプ大統領が大きな影響力を持つ一方で、今後は融資方針を巡り、中国などとアメリカ政権とのあつれきが高まるとみられています。


    世界銀行は新興国や発展途上国に莫大な融資を行っている国際金融機関です。拠点はアメリカ合衆国のワシントンDCにあります。キム総裁の任期3年を残しての辞任には、トランプの圧力があるようです。理由としては、トランプ自身が世界銀行に懐疑的なことと、未だに融資している国に中国が入っていることがあるようです。キム総裁は、長い間トランプと会社との板挟みになっていたようです。タケさんも、トランプが及ぼす意外な影響に驚きを隠せませんでした。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。今日は入山さんが、JR東海が2027年に品川―名古屋間に開業予定の超電導リニア車両、「リニア新幹線」を紹介しました。時速600キロを可能にし、開業後は品川―名古屋間の286キロメートルを最速40分で結ぶそうです。ちなみに、東海道新幹線は1時間28分かかります。入山さんは、「これだけ移動が早くなると、生活スタイルがきっと変わる。リニア新幹線を使って遠方から通勤する人も出てくるはず」と、生活スタイルの変化に注目されました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は「twitter企業アカウント"中の人"座談会」第2弾として井村屋さん、セガさん、東急ハンズさんの"中の人"にお話を伺います。3日目の今日は、「ゆるーいつぶやきの秘密」についてです。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 As Long As You Love Me / Backstreet Boys
    2曲目 新オバケのQ太郎 / 堀絢子・ニューロイヤル

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  • 2019.1.08

    1月8日(火) The News Masters TOKYO 第458回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、「陛下、きょう即位30年 象徴の姿『平成流』次代へ」にフォーカス。天皇陛下は7日、即位30年を迎えられました。4月30日に天皇として約200年ぶりに退位しますが、即位後の歩みは、皇后さまと共に国内外の各地を巡って平和を祈り、苦境に立つ人々に寄り添う日々でした。「活動してこそ天皇」という「平成流」は、次代に受け継がれていきます。


    何かと「ダメだ」言われることが多かった平成ですが、一方でITを始めとして変わったこともあります。佐々木さん曰く「変わらざるを得なかった過度期の混乱を経たのが平成。例えば、スポーツ界のパワハラも昭和はたくさんあったけど、みんながパワハラにNOを言うようになった。ダメな時代ではなく変わった時代ともいえる」と平成を総括しました。


    ●7時30分は、「膨張する個人データ共有 メリットとリスク」にフォーカス。SNSの便利なサービスが普及する陰で、利用者が意図しない範囲まで個人情報が拡散する懸念が強まっています。世界で22億人が利用しているFacebookはアップルなど150社以上と個人情報を共有していたことがすでに判明しており、「ルール不在のデータ共有」という状況が不安視されています。


    データが多ければ多いほどAIの精度が上がりますが、これが進み過ぎると気持ち悪い面もあります。一部報道では、LINE利用者の会話データをもとに(ローンなどの)信用スコア算出するシステムの導入をする動きがあるとも言われています。中国では、これが既に実用化されており、出会い系のアプリにまでそれは波及。中国の合コンでは、お互いそのスコアを教えあったりすることもあるそうです。

    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。

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    ●8時台の話題は、高年齢者雇用安定法の話題にフォーカス。60歳以上で働く人の数は、2017年度平均でおよそ1340万人、就業者全体の2割を占めます。高年齢者雇用安定法では希望者全員を65歳まで雇うように義務付けており、就業者は今後も増える見込みです。その状況を受けてシニア社員の処遇を改善する動きが企業に広がってきました。基本給の引き上げや成果報酬の導入、責任の重いポストの用意など高齢者の就労意欲を高めるのが狙いです。


    楠木さんは日本の雇用制度について、「その人が会社に貢献した度合いで報酬を与えるのが当然なはずなのに、年齢が持っている意味が重たすぎるのが問題」と指摘。さらに、「仕事における女性・男性が関係なくなってきたのと同じで、次は年齢に対する考え方も変わってくるだろう」と話しました。


    ●8時30分は、『りそな銀行 核製造企業への融資禁止を宣言』の話題にフォーカス。りそなホールディングスは、核兵器を開発・製造・所持する企業に対して一切の融資を行わない方針を定めたことを公表しました。2017年7月に核兵器禁止条約が国連で採択されて以来、ヨーロッパを中心に投資や融資を禁止する銀行や機関投資家が広がっていますが、国内の大手銀行では初めてで、今後同様の動きが出てくるかどうか、注目が集まります。


    楠木さんはまず、「経営はみんな一緒じゃなくて良いはずなのに大手銀行になると金融庁の意思が強くなる傾向がある」と指摘。そんな中、自分の意見をはっきり言うりそな銀行の動きを良いことと話し、最後に「業界が足並みを揃えるのではなく、いろんな考えがある会社があって良いのではないか」と改めて意見されました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は楠木建さんに、フランス文学者で評論家の鹿島茂さん著の、『小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター』を紹介していただきました。楠木さんは、著者の鹿島さんについて、「専門がフランス文学なのに、ここまで本質を掴めるのはすごい。小林さんの思考の特徴を見事に解説している」と評価。小林さんについては、「松下幸之助さんに並ぶ名経営者。住宅を合わせた宅地開発を考え、鉄道業界を変えたのは小林さんだった」と絶賛しました。


    【マスターズインタビュー】
    今週は「twitter企業アカウント"中の人"座談会」第2弾として、井村屋さん、セガさん、東急ハンズさんの"中の人"にお話を伺います。2日目の今日は、「やっていること、やらないこと」です。


    今日の楽曲
    1曲目 Uptown Girl / Billy Joel
    2曲目 Get the funk out / Extreme


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  • 2019.1.07

    1月7日(月) The News Masters TOKYO 第457回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、FNN.jpチーフビジョナリストの清水俊宏さん。

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    ●7時は「元日休業」というテーマにフォーカス。今年はこれまで通年営業を通してきた外食チェーンやスーパーマーケットなどで、元日を休業にする動きが広がりました。人手不足が叫ばれる中、元日休業のメリット・デメリットはどこにあるのでしょうか?

    関東地方を中心におよそ300店舗を展開するスーパーマルエツは23年ぶりに1月1日を休業。京急ストアも10年ぶりに元日に休業になりました。外食チェーンでは、およそ1年前に大晦日と元日を80店舗以上休業した大戸屋が今回も大晦日と元日を休みにしました。

    これまで90年代前半くらいまでは元日を中心にお正月は休むというお店が多かったのですが、コンビニエンスストアが他店が休んでいる時に営業した事が元日営業を行うようになった一つのきっかけになったと言います。

    現在、どうしてそれが元日休業になったのでしょうか。実は元日は他の日に比べて売り上げがそんなに多くありません。休日出勤でプラス人件費がかかり、結果として利益は増えにくいのです。また、人手不足の今、人材確保のためにもスタッフへの配慮が不可欠になっています。元日を休みにすることによって、就職活動をする学生などからも高評価を得たり、企業の価値を高めたりする事が大事になっているというお話でした。

    ●7時30分は「AIで宅配の再配達が9割減少」という話題。宅配便の再配達に費やされる労働力は年間で9万人に匹敵、一説には、再配達の社会的損失コストは数千億円にも及ぶとされています。そんな中、再配達を一掃するかもしれない画期的なシステム『不在配送ゼロ化AIプロジェクト』が先月発表されました。これは東京大学の研究室と東大発のAIベンチャー企業などが参加するプロジェクトで、スマートメーターという電力量計のデータを、AIが学習することによって、在宅が予測される家から優先的に配送するルートが自動生成されます。

    再配達の社会的損失コストは数千億円にも及びます。「不在配送ゼロ化AIプロジェクト」は12月24日に発表されました。このプロジェクトはスマートメーターという電力量計のデータをAIが学習。配達時に在宅が予測される家から優先的に配送ルートを自動生成します。スマートメーターは30分ごとの電気使用量を計測し、通信機能によって電流値などをリアルタイムに把握し、不在の空振りを解消できます。

    家庭の電力データを使うというプライバシーの問題が出てきてきますが、配達の順番を決めるプライバシーに関わる処理は人ではなくAIが行うため、現状問題点は少ないとのことです。プロジェクトは2022年に実現の予定です。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

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    ●8時は2つのニュースについてお話いただきました。最初にフォーカスしたのは『精神科医の診察、患者の4割「説明不十分」』のニュース。

    精神疾患で医療機関を受診した患者のおよそ4割が「医師の説明が不十分」と感じている事が精神科医による実態調査でわかりました。患者や家族が診療内容に不満を持っている事も明らかになり、専門家は医師に患者への接し方を見直すように呼びかけています。

    こちらは名越さんの経験をたくさんお話いただきました。

    次にフォーカスしたのが「ギャンブル依存症の人の行動」のニュース。ギャンブル依存症の人の行動には4つの強い特徴がある事が、専門家の調査でわかりました。「使う予算を守れない」「ギャンブルをしたことを周囲に隠す」などで、健全なレベルの愛好家に比べ、こうした行動をとる傾向が強く、調査に携わった民間団体は早期の治療などのため、「自分に当てはまるか顧みて欲しい」と促しています。

    愛好家と依存症の人を分けるチェックをしていただきました。項目は⑴予算や時間の制限を守れない ⑵勝っても「次のギャンブルに使う」 ⑶したことを誰かに隠す ⑷負けても「次に取り返す」と思うの4つです。みなさん、気をつけましょう。

    ●8時30分は「勤勉はもはや善ではない」という話題。量子コンピューターの登場で、AIの学習能力も飛躍的に高まり、未来の対話型AIは人間の今の感情を読むだけでなく、先の行動まで瞬時に予測するようになるそうです。AIやロボットが普及し、人間が労働から解放された時、求められる働き方はどんなものなのでしょうか。

    こちらは日経新聞の連載「新幸福論Tech2050」の興味深い記事です。機械の高機能化が進めば進むほど、人に与えられる時間は増えます。技術進歩に背中を押される形で常識は変わり始めています。

    「勤勉は善」の価値観は歴史的に見れば長くありません。では何を指針に生きるべきか、今こそ新しい価値観を考える時期に来ているというお話でした。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボで生まれた働き女子パーソナリティの内田あゆみさん。

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    本日のテーマは「今年もうカレーは食べましたか?」です。

    【マスターズインタビュー】
    今週は昨年も大好評だった「Twitter企業アカウント"中の人"座談会」第2弾!人気の"中の人"お三方に運用のコツなどを伺っていきます。今回集まって頂いたのは、井村屋さん、セガさん、東急ハンズさんです。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Keep Yourself Alive / QUEEN
    2曲目 Start Me Up / The Rolling Stones
    3曲目 NO. NEW YORK / BOØWY

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  • 2019.1.04

    1月4日(金) The News Masters TOKYO 第456回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は「昨夜、熊本県和水町で発生した震度6弱の地震」について。夕方6時10分頃ですから、夕飯の支度時でした。

    2016年4月に震度7を2度観測した熊本地震との関連について、気象庁は、震源域が20キロ程度離れていることから、「別のものと考えている」とのことですが、専門家の間では、熊本地震に誘発されて起こったのではないかと話す人もいます。また、和水町は熊本地震の影響で地盤が弱くなっており、揺れも大きかったのではないかということです。

    一方、火山の専門家は「阿蘇山の噴火の影響はない」と話しています。地震はいつどこで起こるかわかりません。再度、私たちが学んだ防災の知識を確認したり、非常食などの準備をすることが必要です。

    もう一つフォーカスしたのは「円急伸、一時104円後半 世界経済の減速懸念」のニュースにフォーカス。3日午前のニューヨーク株式相場は、アップルが2018年10~12月期の売上高見通しを下方修正したことで大幅反落し、一時下げ幅が670ドルを超えました。また、3日の外国為替市場で円相場が、一時1ドル104円台と昨年3月以来の円高・ドル安水準となりました。

    アップルは2日、2018年10〜12月期の売上高見通しを前年同期比4.9%減の840億ドルに下方修正しました。またアップルだけでなく、他のGAFAも3%以上下がっていることから、過剰な株高を抑制しようとしたのではないかと崔さんは予想していました。

    そして「なぜリスク回避で日本円が買われるのか」は崔さんにも分からないそうです。

    今回のアップルの売上見通し下方修正の件ですが、アップルに部品を供給しているのは村田製作所やTDKといった日本の企業です。その村田製作所やTDKに納品している中小企業にも影響が出てくる可能性があります。また、政治に関してですが、アベノミクスも株高に支えられましたが、実質賃金は上がっていません。株価がこのまま下がり続けると今年行われる選挙でも一波乱起こるかもしれません。

    ●7時30分は「初売り福袋2019」の話題。デパートやスーパーなど、2019年の初売り、福袋は好調で、前の年を上回る企業が相次ぎました。三越日本橋本店でも開店前からおよそ6000人もの行列ができました。また、ファッション通販サイト「ゾゾタウン」の元日の取扱高が過去最高となる39億6865万円を記録。平成最後の初売り、福袋について、崔さんに解説していただきました。

    実はデパートやスーパーはトータルで見ると、例年並みでしたが、食品や化粧品のような消費財が好調でした。今年は平成最後ということで、「コト消費」やイベントを意識した内容がズラリと並びました。

    【8時台】
    本日、8時台のはタケさん。

    ●8時は「ゴルフ 米ツアー スタート」という話題について。

    ゴルフの男子アメリカツアー2019年の初戦となる「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」が3日にハワイで開幕しました。この大会では、昨年のツアー優勝者に出場資格が与えられており、4月に優勝した小平智が出場しています。早くもスタートしたアメリカツアーをタケさんに解説していただきました。

    すでに昨年の10月から2018ー2019年度シーズンははじまっています。「セーフウェイオープン」「CIMBクラシック」「ザ・CJカップ@ナインブリッジ」「サンダーソンファームズ選手権」「WGC HSBCチャンピオンズ」「シュライナーズホスピタル for チルドレンオープン」「マヤコバゴルフクラシック」「ザ・RSMクラシック」「ISPSハンダ ゴルフワールドカップ」「ヒーローワールドチャレンジ」とすでに10試合を消化しており、年間で計48試合。1年52週のほぼ毎週トーナメントを開催しています。

    また、西武ライオンズからマリナーズへ移籍した菊池雄星選手にちなんで、これまでマリナーズに移籍した日本人選手について振り返りました。

    ●8時30分はタケさんに今年のスポーツ界を展望していただきました。来年に迫った東京オリンピック・パラリンピックですが、今年もスポーツイベントが目白押しです。開催中のブリスベン国際テニスは、今月開催される全豪オープンの前哨戦。3月にはフィギュアスケートの世界選手権。9月には、ラグビーのワールドカップ2019年が開催されます。

    タケさんにはラグビーのホイッスルの不思議や東京オリンピック・パラリンピックのプレ大会についてお話いただきました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週はタケさんにライスボウルについてお話いただきました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Wonderwall / Oasis
    2曲目 がんばりましょう / SMAP
    3曲目 Holding Out For A Hero / Bonnie Tyler

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  • 2019.1.01

    1月1日(火) The News Masters TOKYO 第455回

    あけましておめでとうございます!本年もThe News Masters TOKYOをよろしくお願いいたします!元旦から、経営学者の楠木建さんとお届けです!


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    【今日の主な楠木語録】


    西川「今年の目標が人に会うことなので、今日も元旦から来てくださったんですか?」
    楠木「いや、今日はたまたま火曜日だったので」


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    一生懸命初日の出を待つタケさんに
    「まあ、毎朝のことなんですけどね」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    【初日の出レポート】
    元旦らしく、関東平野の最東端・千葉県銚子市の犬吠埼から柳下Dの初日の出レポートもお届けしました。


    日の出前↓
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    日の出の瞬間↓
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    火曜恒例の瞬間音楽も!
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    今日の楽曲
    1曲目 Dreams / Van Halen
    2曲目 And Your Bird Can Sing / The Beatles
    3曲目 Anyway You Want It / Journey
    4曲目 Born To Be My Baby / Bon Jovi
    5曲目 Superstition / Stevie Wonder
    6曲目 Superstition ~ Purple Haze メドレー / Bluedogs
    7曲目 Don't Cry / Asia
    8曲目 Get Ready / THE TEMPTATIONS
    9曲目 Love in an Elevator / Aerosmith

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