• 2018.12.31

    12月31日(月) The News Masters TOKYO 第454回

    本日は2018年最後のThe News Masters TOKYOをお送りしました。


    8時からはニュースマスターは精神科医の名越康文さんと一緒にお届け。

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    今日は音楽多めでお送りしました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 The Final Countdown / Europe
    2曲目 Don't Stop Me Now / Queen
    3曲目 ダンス・ファウンダー / フィロソフィーのダンス
    4曲目 Take On Me / a-ha
    5曲目 Messin With The Kid (LIVE) / The Blues Brothers
    6曲目 Heaven Is A Place On Earth / Belinda Carlisle
    7曲目 めざせポケモンマスター / 松本梨香
    8曲目 Fallinlove2nite / Prince
    9曲目 Hey Jude / The Beatles
    10曲目 ザ・バーディック・スタイル / バーディックバンド
    11曲目 The Power Of Love / Huey Lewis & The News

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  • 2018.12.28

    12月28日(金) The News Masters TOKYO 第453回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は「中国版のGPS(全地球測位システム)『北斗』が完成し、全世界に向けたサービスを始めた」というニュースについて。

    北斗は1994年に軍の防空システムとして開発に着手。2000年に最初の衛星を打ち上げ、11月末に民間に開放。12年から中国と太平洋諸島地域を対象とした位置情報の提供を始めました。

    「北斗」は2020年までに開始する計画でしたが前倒し。中国の場合は軍と民の共同なので、少し心配だと、びんさんは話します。ファーウェイなどによる次世代通信規格「5G」の技術派遣争いに続き、測位システムでもアメリカの優位に挑む狙いがあるとみられています。

    また、GPSは他にもロシア、EUなどでも20機以上打ち上げられており、私たちの真上では激しい争いが行われているのかもしれません。

    もう一つフォーカスしたのが「山下法務大臣、死刑囚2人の刑を執行」のニュース。山下貴司法務大臣は昨日、死刑囚2人の刑を執行したと発表しました。オウム真理教の元幹部13人が大量執行された7月以来、死刑執行は今年15人。98年11月に執行の公表が始まって以降、最多だった2008年と同人数となりました。

    実は刑事施設・受刑者処遇法という法律で、12月29日~1月3日の年末年始には死刑を執行しないと定められています。実際、法務省が執行の事実を公表し始めた1998年以降で12月下旬に執行されたのは、2001年の27日と06年の25日の2例だけで、異例のことだと、びんさんは話します。

    来年は平成が終わり、5月には新しい天皇の即位もあります。そのため、年明けの執行を回避したのではないかとも考えられます。

    また、山下貴司法相は記者会見で、死刑制度について「国民感情や刑事政策の在り方も踏まえ、基本的には各国で独自に決定すべき問題と考えている」と述べ、国際社会に対し、改めて死刑維持の立場を訴えました。びんさんもこれからも死刑制度について考え続けることが大事で、考えを止めることが一番ダメなことだと話していただきました。

    ●7時30分は「東証が上場市場の再編を検討」のニュースについて。26日、アメリカのダウ工業株30種平均が5日ぶりに反発し、過去最大となる1000ドルを超す上げ幅を記録しました。そして、昨日日経平均株価は前の日に比べて750円56銭と大幅に続伸。今年最大の上げ幅となりました。大幅下落からの大幅続伸。今、マーケットでは何が起こっているのでしょうか?

    大幅な下落からの大反発、「アメリカ経済状態が乱高下していることが影響している」というのがスタンダードな解説ですが、崔さんはもう一つ要因として「株の売買をAI(人工知能)が行っていることが影響しているのではないか?」と話します。

    リーマンショック時、投資銀行や著名な金融機関は株式運用に携わっている人員を削減。その代わり、人工知能やアルゴリズム・プログラム取引をしている人たちを導入する流れが世界的にも流行っています。人工知能に任せると、買いが買いを呼んだり、売りが売りを呼んだりとプログラムを元にしているため後追いしやすくなり、株価がものすごく上がったり、ものすごく下がったりするとのことです。

    【8時台】
    本日、8時台のニュースマスターはNOBORDER NEWS TOKYO代表でメディアアナリストの上杉隆さん。

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    ●8時は「玉城デニー沖縄県知事」について。沖縄県の玉城デニー知事は昨日行われた記者会見で、政府が宜野湾市にあるアメリカ軍普天間基地を名護市辺野古に移設する工事で土砂投入を始めたことに関して「軟弱地盤への対応が必要で完成は見通せない」と改めて移設阻止の考えを示しました。また、タレントのローラさんらが、移設工事を止めるように求めるホワイトハウスの嘆願書サイトへの署名活動について「どのような立場であれ言論、表現の自由は保証されている」と述べました。

    日本では、政府側と沖縄側の意見の対立が描かれていますが、上杉さんは「アメリカの海兵隊の意見が反映されていない。アメリカの海兵隊にもいろんな人がいる」と、そこに注目すべきだということ。

    タレントのローラさんの発言については『与党に反対すると「政治的発言」と非難され、与党を肯定すると「政治的発言ではない」もっといろんな意見を言っていくべきだ』と発言。

    署名の数については「まだまだ少ない。最低玉城デニーさんが県知事選で獲得した票数くらいは欲しい。アメリカでも署名ができるので、手はまだある」とお話いただきました。

    ●8時30分は2018年の振り返り。今年も色々なニュースがありました。北海道で震度7の地震、西日本豪雨、大型台風の襲来など災害が相次ぎました。スポーツ界では平昌五輪で冬季最多となる13のメダル獲得や、女子テニスで、大坂なおみ選手が全米オープンで日本人初優勝するなど明るい話題があった一方、日大アメフト部の悪質タックルなどの問題も浮上しました。さらに本庶佑教授がノーベル生理学・医学賞を受賞、安室奈美恵さんの引退、日産自動車カルロス・ゴーン会長の逮捕...などなど印象に残ったニュースに迫りました。

    上杉さんは「カルロス・ゴーン氏の逮捕」のニュース、初めて日本と海外のニュースの伝え方が違うということがはっきり明らかになったのではないかとのこと。

    福本さんは「大相撲の貴乃花」の話題の色々、山本さんは「スーパーボランティア尾畠春夫さん」の件を挙げておりました。特に「スーパーボランティア尾畠春夫さん」は山本さんが舞台のOPで演じたら拍手喝采だったそうです。来年はもっと良い話題を伝えていければいいですね。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週は社会風刺コント集団 ザ・ニュースペーパーによる今年最後の社会風刺コントをお送りしました。

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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、フリーランスのプロフェッショナル人材に特化したビジネスマッチングサービスを展開する 株式会社みらいワークス 代表取締役社長 岡本祥治さんです。最終日の今日は「岡本社長が社員にいつも言っていること」、「働き方改革について思うこと」を伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Who'll Stop The Rain / Creedence Clearwater Revival
    2曲目 Whatever / Oasis
    3曲目 田園 / 玉置浩二

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  • 2018.12.27

    12月27日(木) The News Masters TOKYO 第452回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「精神疾患を理由に休職した 昨年度5000人超え」というテーマにフォーカス。公立の小中高校などで精神疾患を理由に休職した数が、2017年度は5077人であることが文部科学省の調査で分かりました。この数字は公立学校の全ての教員数・92万人の0.55%に当たります。2007年度以降は5000人前後の高い水準で推移しており、背景には教員の多忙と長時間労働があるとみられます。

    教育と医療の現場に携わる教師と医師は元気でいて欲しい存在。その層が病んでしまっては、生徒や患者にも元気のなさが伝染・感染してしまいます。

    原因は教員の負担が昔に比べて増えすぎていると言われています。現在の教育現場では子供も多様化。成績の分布も「山なり」ではなく「ふたこぶラクダ」型になり、従来型の一斉授業が効かなくなってきています。

    藤原さんは「もう学校の先生だけではなく、地域の人たちのコミニュティとの共同経営が必要なのではないかという提言します。実際にコミニュティスクールとして学校運営協議会方式の運営をするところは5000校を超えました。また、教員というだけで無条件で尊敬される時代は終わったので、自分をプレゼンする技術が必要になってくるというお話でした。
    ●7時30分は「出版物販売 ピーク時の半分に」というお話。今年の紙の出版物の推定販売金額は、およそ1兆2800億円台となり、市場規模はピーク時の半分以下となる見通しです。出版科学研究所の調査によると調査開始以来、売り上げが最も高かったのは1996年で、それ以降、微増した年はあったものの全体として減少傾向が続いています。

    これは時代の流れなのかもしれません。ちなみに1996年は『脳内革命』『「超」勉強法』『神々の指紋』などがベストセラーになり、世相としては「たまごっち」や「ポケットモンスター(赤・緑)」が発売され、大ヒット。流行語大賞は「自分で自分を褒めたい」でした。

    藤原さんは今年180冊ほど読まれたそうで、その中でのベスト1は「サピエンス全史」の著者が書いた「ホモデウス」だとお話されていました。藤原さんはこの書評も書かれています。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は「2018年ワースト不祥事ランキング」の話題にフォーカス。広報・メディア担当者のための専門誌「月刊・広報会議」が「2018年ワースト不祥事ランキング」を発表しました。ワースト10に「スポーツ界の不祥事」が4つも入る結果となりました。今朝は「不祥事ランキング」に入った「スポーツ界4大不祥事」に焦点を絞り、その後の決着を含めて振り返りました。

    こちらのランキングは「月刊・広報会議」が行ったアンケートは、20代〜60代の男女1000人に「今年の不祥事」を、一人3つまでを選んでもらい決定したもので、1位は「日大アメフト部悪質タックル問題」、3位は「レスリング、伊調馨選手、栄和人氏をパワハラ告発」、6位は、「日本ボクシング連盟、内部告発と助成金の流用問題」、8位は「体操界におけるパワハラ告発問題」でした。

    他にも、大相撲では付け人に暴力を振るった幕内力士・貴ノ岩の引退、バスケットボールではアジア大会に参加していた男子日本代表4選手が歓楽街で買春行為に及んだことなどもあり、スポーツ界はまさに悪い意味で"話題"に事欠かない1年となりました。

    池田さんはよく記者の方から「今年、平昌五輪があったの覚えていますか?」と言われ、思い出したそうです。ここまで大きなイベントがあったにもかかわらず、あまり覚えていないということはそれだけ不祥事が多かったということです。

    本当にスポーツを変えたい場合、今までのような管理型のリーダーではなく、開拓型のリーダーにすべきだとお話いただきました。

    ●8時30分は「東京証券取引所 再編」について。東京証券取引所は「1部」「2部」「ジャスダック」「マザーズ」など現在4つある株式市場の役割をより明確にするため、再編を検討していることがわかりました。「1部」については上場企業の数が年々増えていることから、上場の基準を厳しく見直す案や、企業の規模が比較的近い「2倍」と「ジャスダック」を統合する案も出ており、投資家や上場を目指す企業に「わかりやすい区分」にし、市場の活性化に繋げたい狙いがあります。

    現在、東京証券取引所には、大企業中心の「1部」、やや規模が小さい企業の「2部」、ベンチャー中心の「ジャスダック」と「マザーズ」があります。東証上場企業3600社のうち、「1部」がおよそ2100社と圧倒的に多く、「2部」はおよそ500社です。また、近年は1部上場が増え、1部と2部の「性格付け」が曖昧に見え、ベンチャー市場が2つあるのもわかりにくいという指摘もあります。

    池田さんは『「2部に落とす」という表現に違和感がある』と話します。落としてしまったら、その企業の人、その企業の株を所有している人にも影響が出てきます。「1部」の上に超優良企業の「プレミアム部」を作ればいいのではと提案しておりました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介する「ヒットの芽」今日はタケさんの年末・築地レポートです。一昨日の朝、築地に行ってきたタケさん。海外の旅行者も多かったそうで、築地場外市場では、魚・肉・野菜・調理道具などの専門店460軒が変わらず元気に営業していました。

    今年10月に「築地魚河岸」が正式オープン。京富の門井さんにお話を伺いました。水産や野菜・果物の仲卸のお店が50軒ほど入っている「築地魚河岸」。28日、29日、30日の開館時間は朝5時〜午後5時まで。31日は自由営業です。詳細は築地魚河岸のHPをご覧ください。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Back In The High Life Again / Steve Winwood
    2曲目 JUMP / VAN HELEN
    3曲目 J-BOY / 浜田省吾

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  • 2018.12.26

    12月26日(水) The News Masters TOKYO 第451回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授・入山章栄さんです。ゲストにロート製薬株式会社の代表取締役会長兼社長・山田邦雄さんをお招きしました。


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    ●7時は、『ロート製薬の働き方改革』の話題にフォーカス。今年6月に働き方改革関連法が成立し、残業時間に規制が設けられました。時間外労働は原則、月45時間、年間360時間が上限となり、各企業で取り組みが行われています。ロート製薬では一体どのような働き方改革が、なされているのでしょうか?


    山田さんは社内で「くにおさん」と呼ばれているそうで、和気あいあいとした雰囲気も働き方改革のひとつだと言います。また、ロート製薬では、2016年4月から他社やNPO(非営利組織)などで働ける副業制度を導入しました。本業に支障がない範囲で、週末や終業後に副業ができます。視野の広い人材を育成する狙いで、条件は勤続3年以上の国内の正社員。希望者はやりたい仕事などを記入した申告書を上司を通さず人事部に提出し、人事部と経営陣と面談して決めるようです。山田さんは副業のメリットとして、外の仕事をすると、客観的に自分を見られるようになり、会社の仕事の価値を見いだすことができるという点を挙げました。


    ●7時30分はロート製薬の新規事業の話題にフォーカス。目薬のイメージが強いロート製薬ですが、実は、売上高の6割以上がスキンケア関連品となっているそうです。山田さんはこの理由を、「新規事業として薬に頼らない製薬会社になろうと考えた時に、薬は体調が悪くならないと使わない、本当は薬がない生活の方がいい、という矛盾があることに気づいた。そのため、皆が必ず使う美容製品にシフトした」とお話しされました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターも、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんと、ロート製薬株式会社の代表取締役会長兼社長・山田邦雄さんです。


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    ●8時は、『外国人就労、政府が方針決定』の話題にフォーカス。政府は、改正入管難民法に基づく外国人労働者受け入れ拡大の新制度について、基本方針などを閣議決定し、全容を固めました。深刻な人手不足を理由に、高度専門職に限っていた従来施策を変更。単純労働分野にも広げ、来年4月から5年間で最大34万5150人を受け入れます。地域で11言語による多言語対応など様々な126項目の支援策を決めましたが、外国人が大都市圏に集中しないようにする措置や、地方との賃金格差などを埋める施策を打ち出せるかどうかが課題となっています。


    多くの外国人が都市圏にきますが、人手不足で困っているのは地方です。これについて入山さんは、「いかにハッピーに地方で働いてもらえるか。長い間日本に住みたい外国人に永住権を出すのか、アメリカのように市民権を出すのか。永住する人をむしろ増やすのかどうかがテーマ」と話し、山田さんは、「各地の文化を守らないといけない。外国人が増えていく中で、どうやって新しい文化を作っていくのかが、長い目で見て大切」と意見しました。


    ●8時30分は、『ロート製薬の意外な新規事業』の話題にフォーカス。7時30分に、ロート製薬のスキンケア事業に進出した裏側に迫りましたが、入山さん曰く、さらに意外性のある新規事業にも進出しているようです。


    意外な事業とは、なんと養豚場、パイナップル農家、そしてレストラン事業。薬に頼らず健康になる方法を考えた時、その方法が「食」だったと山田さんは振り返ります。さらに、「日本の良さは地方に埋まっているので、それをどんどん生かしていきたい」と意気込みを語りました。入山さんは、「ロート製薬の事業は、必ず『体の健康』がテーマになっていて、人々の生活、体が豊かになるために食や美容に事業を展開しているという一貫性があることが発見できた」と改めて感心されていました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを紹介するコーナー。今日は入山さんが、ロート製薬が立ち上げた「みちのく未来基金」を紹介しました。


    「みちのく未来基金」とは、東日本大震災で親をなくした子どもたちが高校卒業後に、大学・短大・専門学校へ進学する時、学費の全額(年間上限300万円)を返済不要で支援している基金です。東日本大震災をきっかけに2011年10月にロート製薬、カルビー、カゴメの3社により合同で立ち上げられました。現在は、ファミリーマート、富士ゼロックス、スターバックスコーヒージャパン、ユニ・チャーム、ファンケルなどの大手企業含め80社以上が現在支援しています。


    山田さんが始められた「みちのく未来基金」に賛同する企業はどんどん増えています。さらに、寄付をしてくれる人の寄付額が年々上がっていたり、卒業生たちが「自分たちがお世話になった基金を助けたい」と、後輩たちの面倒をみるという好循環が起きているようです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、フリーランスのプロフェッショナル人材に特化したビジネスマッチングサービスを展開する株式会社みらいワークス 代表取締役社長 岡本祥治さんです。3日目の今日は、「プロフェッショナル人材とはどのような人か?」岡本社長に伺いました。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Glory of love / Peter Cetera
    2曲目 魔訶不思議アドベンチャー! / 高橋洋樹

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  • 2018.12.25

    12月25日(火) The News Masters TOKYO 第450回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、「インドネシア津波死者370人超」のニュースにフォーカス。インドネシア・ジャワ島とスマトラ島の間にあるスンダ海峡で起きた津波で、国家災害対策庁は24日、少なくとも373人の死亡を確認したと明らかにしました。同国気象庁は、津波が火山の噴火で起きた海底地滑りで引き起こされたことを確認。噴火後、津波の最初の観測までは24分しかなく、多くの人が予想外の津波から逃げ遅れたとみられます。


    「地震無き津波」、聞きなれないものですが、大規模な噴火になると山体崩壊という山自体が壊れて起こるものもあります。過去には江戸時代、長崎県の島原でも起こったことも。「直接の影響はなくても、土砂が大量に巻き上げられて、その煙が世界に広がると気温低下が起きる」といった佐々木さんの解説込みで、近年の災害を振り返りました。


    ●7時30分は、「視力1.0未満、過去最多に」のニュースにフォーカス。裸眼の視力が1.0未満の高校生の割合が3人に2人の67.09%に上り過去最悪となったことが文部科学省の今年度の学校保健統計調査によって明らかになりました。小学生に対する調査でも過去最悪だった前の年よりもさらに増えて、34.1%と報じられています。


    日本だけではなく、2050年には世界の人の半数が近眼になるとも言われています。各国で近眼防止の取り組みも始まっていますが、追いついていないのが現状。今回の原因は、スマホの影響とみられていますが、徐々に広まり始めているVR・ARでも同じように近眼のリスクが考えられています。「今後は、網膜にレンズを仕込んで、人間をサイボーグにするしかないのでは」と佐々木さんは提案しました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時の話題は、「ぴあ」の新規ビジネスについて。演劇やコンサートなど、ライブ・エンターテインメント市場が活況の中、情報カルチャーの生みの親とも言える「ぴあ」が着々と事業の幅を拡げています。赤字転落や雑誌休刊を乗り越えて絶好調の今、エンターテインメントの総合企業を目指す「ぴあ」はアリーナ建設などへの大型投資も進めています。


    「ぴあ」の事業は、インターネットサービスに代替され、一時期は3年連続で赤字が続きました。そこから、自ら音楽アリーナを作り主催者にシステムを提供するソリューション事業い業態を変え、業績を伸ばしています。 今では、クライアントが100箇所以上。楠木さんは、「本業が難しくなり新しいことに挑戦しようとした時に、軸がぶれなかったのが成功の秘訣だ」と解説されました。


    ●8時30分は、『日本人の有給休暇取得率、3年連続で最下位』の話題にフォーカス。民間のオンライン旅行会社が世界19か国で行った調査で、日本の有給休暇取得率は50%、取得日数の平均は10日となっていて、ともに3年連続で世界最下位であることがわかりました。世界各国と比べて、日本の「働き方改革」はまだまだ道半ばです。


    楠木さんとしては、同じ仕事成果が出るならば休みが多い方がいいようです。しかし、案外半分程度の人が「休み不足」を感じていないという調査結果もあるようで、「有給の取得率が上がるのはいいことですが、そんなに取りたいの!?ガツンと2週間くらい、それぞれのタイミングで取るのがいい」と話しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、本の要約サービスを提供する株式会社フライヤーのプロモーションマネージャー、井手琢人さんが年間ランキングベストテンの発表と、その中からおススメの一冊・『1分で話せ』(伊藤羊一)をご紹介いただきました。


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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、フリーランスのプロフェッショナル人材に特化したビジネスマッチングサービスを展開する、株式会社みらいワークス 代表取締役社長 岡本祥治さんです。2日目の今日は、「現在のビジネスの種」を見つけたエピソードを伺いました。


    今日の楽曲
    1曲目 Do they know it's Christmas / BAND AID
    2曲目 goin' crazy / David Lee Roth

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  • 2018.12.24

    12月24日(月) The News Masters TOKYO 第449回

    【7時台】
    今週月曜日7時台のニュースマスターは、FNN.jpチーフビジョナリストの清水俊宏さん。

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    ●7時は「自動運転向け、道路交通法改正案」というテーマにフォーカス。自動運転の実用化に向けた規定が初めて盛り込まれた道路交通法の改正案が警察庁から公表されました。改正案では「レベル3」の運転中、システムからドライバーにスムーズな交代ができる状態であれば、通常の自動車で禁止されている携帯電話の使用やテレビ視聴の規定が解除される一方、睡眠や飲酒などは禁じられます。
    「レベル3」とは渋滞中の高速道路など、特定の条件に限り、車のシステムが全ての運転操作を行う一方、緊急時には、ドライバーがすぐに運転操作を引き継ぐことが求められます。つまり、安全に車を走らせる義務は、ドライバーが負うということです。

    もし仮に事故が起こった際には原因究明をしやすくするために、車に自動運転システムの運行データを記録する装置の設置を義務づけています。また、この法案が通り、通常時も運転中にスマホを操作することがないように量刑が増やされたりもしています。

    東京オリンピック・パラリンピックが行われる2020年前半に施行を目指していますが、このことで移動の苦痛が減り、事故が少ない時代がまもなくやってくるのは間違いないとのことです。

    ●7時30分は「旅の達人がおすすめしたい、冬こそ行きたい旅」という話題。趣味が海外放浪旅という旅の達人・清水俊宏さんに、寒いからこそ楽しいおすすめの「冬の旅」について伺います。

    清水さんは学生時代、四国の歩き遍路をされていていたそうで、真冬に野宿したこと、「おせったい」で干し柿・みかんをたくさんもらったこと、寺に泊めてもらったのに、お勤めの時間を間違えて行けず、出て行こうとしたのに尼さんに優しくしてもらったことなど、ユニークな体験をお話いただきました。

    日本の原風景を歩きながら堪能し、人情に触れる、外国人にも人気です。人との触れ合いを求めるのなら、旅先としてお遍路はおすすめです。

    【8時台】
    本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

    ●8時は3つのニュースについてお話いただきました。最初にフォーカスしたのは『医師の「休息」9時間義務化』のニュース。厚生労働省は先週17日、医師の働き方改革に関して、終業から次の始業までの休息時間(勤務間インターバル)として9時間、当直明けの場合は2倍の18時間を義務付ける方針を示しました。医師には一般の労働者の上限を超えて特別な残業時間を設定するため、確実な休息を確保することで健康を守る狙いです。

    名越さんが病院に勤められていた時は月に3〜4回当直があり、その時も朝は帰れずにいたそうです。医師は患者からの求めを断れない「応召義務」があり、来春施行の働き方改革関連法による残業時間の上限規制の対象から5年間外れています。この勤務間インターバルは過労死防止に有効とされ、欧米では導入が進んでいます。

    次にフォーカスしたのが「パイロット飲酒、客室乗務員から酒気、JALに事業改善命令」のニュース。国土交通省は先週21日、JAL日本航空のパイロットが飲酒の影響で常務できなかった問題で、同社に航空法に基づく事業改善命令を出します。JALは10月末に元副操縦士がイギリスでの乗務前に現地の法令基準を大幅に上回るアルコールが検出されたことで逮捕され、11月に実刑判決を受けています。事業改善命令は事業許可取り消し、事業停止命令に次ぐ重い行政処分となります。

    この問題の根底には依存問題があるのではないかと名越さんは話します。飲酒など、習慣性があるものでの問題には、依存症が潜んでいます。ただの取り締まりや処分では解決しません。職場環境、中毒のカウンセリングなど根本解決をすべきとのことです。

    最後にフォーカスしたのは「青山に自動相談所開設に住民大反発」の話題。東京・港区が南青山の一等地に児童相談所を含む複合児童施設の建設を計画している件で、今月、初の大規模説明会が行われました。説明会では近隣住民が「青山のブランドイメージが落ちる」などと建設に強く反発しています。

    名越さんは32年、児童相談所に勤めていますが、トラブルが起こっているところを見たことはないそうです。まず児童相談所に見学に来て欲しいと話しておりました。

    ●8時30分は「ノーベル賞受賞者は普通の人の3倍芸術が好き」という話題。こちらは東洋経済の記事から。ミシガン州立大学ロバート・ルート=バーンスタイン教授の研究によりますと、ノーベル賞受賞者には、他の科学者や一般の人々に比べて、アート関連の趣味を持つ人がほぼ3倍いることがわかりました。ノーベル賞受賞者の芸術的創造性が実験能力を高め、研究にもプラスに働くのではないかと結論づけています。

    アートとは感情や表現、サイエンスとはデータや現実を扱うものというのは思い込みで、偉大な発見には、直感や想像力が重要です。ノーベル賞受賞者の確率が高いアートの種類は絵画・彫刻などの視覚芸術を趣味にしている人はノーベル賞受賞の確率が7倍、写真は8倍、演劇・ダンス・奇術などのパフォーマンスは22倍にもなるとのこと。

    現在行われている暗記重視の詰め込み教育ではノーベル賞受賞者は育たない可能性があります。本職や本来の研究分野と「無関係」な領域にエネルギーを分散させるのは、商店が定まっていないように思えるかもしれませんが、芸術に触れることで多種多様な知識やスキルが身に付くのかもしれません。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今朝は音声ニュースアプリ「Voicy」とのコラボで生まれた働き女子パーソナリティの黒河麻里奈さん。

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    本日のテーマは「一年以内にCDを買いましたか?」です。

    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手はプロフェッショナル人材のビジネスマッチングサービス 株式会社みらいワークスの代表取締役社長 岡本祥治さん。

    岡本さんは大学卒業後、外資系企業で、業務、戦略領域のコンサルタントとして活躍。30歳のときに、それまでの人生を振り返る意味で、全国47都道府県を旅します。その体験が、独立・起業のきっかけになったそうです。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 All I Want For Christmas Is You / Mariah Carey
    2曲目 Christmas Time In Blue-聖なる夜に口笛吹いて / 佐野元春

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  • 2018.12.21

    12月21日(金) The News Masters TOKYO 第448回

    【7時台】
    金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

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    ●7時は「ゴーン前会長21日保釈も 東京地裁、特捜部の準抗告棄却」というニュースについて。日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者の役員報酬を巡る有価証券報告書の虚偽記載事件で、東京地裁は20日、ゴーン容疑者と前代表取締役グレゴリー・ケリー容疑者の勾留延長を認めなかった東京地裁決定に対する東京地検特捜部の準抗告を棄却しました。

    弁護人が保釈請求を出して認められると、東京拘置所で勾留中の2人は21日にも、最初の逮捕から約1カ月ぶりに保釈される可能性があります。

    地裁は起訴か不起訴を決めるのに、これ以上身柄を拘束して取り調べる必要はないと判断したとみられています。特捜部が請求した勾留延長が認められないのは極めて異例とのことです。

    ゴーン容疑者は8年分の有価証券報告書の虚偽疑惑がありましたが、東京地検特捜部は最初は5年分、追加で3年分で起訴しましたが準抗告を却下されました。

    昨日行われた日銀の記者会見もガラガラで「みなさんゴーン容疑者を追っていたんですね」と崔さんも話しておりました。保釈金の額は、おそらく7〜8億円になるのではとのことで、さらに日産関係者と接触禁止になるのではないかとびんさんは話しておりました。

    もう一つフォーカスしたのが「日本、IWCから脱退へ 30年ぶり商業捕鯨再開向け」のニュース。政府は昨日、IWC(国際捕鯨委員会)から脱退する方針を固めました。25日の閣議で正式決定し、来年6月をもって脱退します。日本が国際機関から脱退するのは極めて異例で、反捕鯨国からの反発が強まりそうです。

    1948年に作られ、日本は51年に加盟しました。IWCは最初、捕鯨国で作る「とりすぎないようにしよう」という組織だったのが、現在は反捕鯨国が多く入り込み、「クジラをとらないようにしよう」という組織になりつつあります。

    びんさんは「脱退しても、またクジラが捕れるようになるとは限らないのではないか」と話します。現在、IWCでは調査捕鯨を行っていますが、脱退すると商業捕鯨を行うようになる代わり、調査捕鯨ができなくなりますが、商業捕鯨は国際組織に加盟している国しか認められていません。今後日本は第二のIWCを発足させる可能性もありますが、その提案に賛同してくれる国があるのかという問題もあります。

    また、現在日本でクジラが食べることができる多くの地域は「名所」となっており、商業捕鯨が解禁されることで、名所ではなくなってしまうという懸念もあるとのことです。

    ●7時30分は「インターネット企業はなぜビジネスを次々と変えていくのか」について。年末までの期間限定で「0円タクシー」のサービスを始めて話題を集めているDeNAですが、2005年に上場して以来、ネットオークションから交流サイトやゲームへと収益源を変化させてきました。主力のスマホゲームの成長に陰りが見える中、タクシーの歯医者サービスを次の収益の柱へと育てようとしています。なぜインターネット企業は次から次へとビジネスを変えていくのでしょうか?

    「0円タクシー」とは車内の画面で広告映像を流すほか、車体にも商品などの広告を掲載。タクシーの運賃は法律で範囲が決められていますが、運賃を無料にするのではなく、広告主やDeNAが負担する仕組みにすることで法律的な問題をクリアしたとのことです。

    配車サービスは比較的安定した収益源としての魅力もありますが、国内のタクシー配車アプリは乱戦模様。崔さんはインターネット企業が次から次へとビジネスを変えていく理由として「インターネット企業は手数料ビジネスが多いため、いろんな業種に参戦しやすい」とお話いただいました。

    【8時台】
    本日、8時台のニュースマスターは東北大学特任准教授で弁理士の稲穂健一さん。

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    ●8時は「個人情報にも独禁法 IT大手規制へ政府が基本原則」について。政府はデジタル・プラットフォーマーと呼ばれるIT大手の規制に関する基本原則を公表しました。個人情報などのデータを金銭と同様に経済的価値があるとして独占禁止法の運用範囲に事実上含めるなど、プラットフォーマーから個人への優越的地位の乱用の適用を検討し、2020年中にも規制導入を目指します

    プラットフォーマーは、プラットフォームを通じてビッグデータを収集し、これを基にプロファイリングなどを行います。それを用いて、ターゲッティング広告を行い、マーケットにおける優先的な地位を獲得。大手プラットフォーマーによる優先的地位の濫用が起きているのです。

    今回の独禁法はプラットフォーマーは収集したデータの力で紫綬を寡占化し、競争関係を歪めます。独禁法上の問題もデータの取り扱いに焦点が移り始めています。

    便利ではありますが、どこまで信用して使用するのか、注意が必要です。

    ●8時30分は「ドイツが技術流出に歯止め」の話題にフォーカス。ドイツ政府はEU=ヨーロッパ連合以外の企業によるドイツ企業への投資について、規制を強化することを決めました。中国による企業買収を事実上狙い撃ちしたものとみられ、技術などの流出を防ぐ狙いがあります。これまで、政府が審査するのは株式会社の場合、持ち分の25%以上の取得のみ対象にしていましたが、10%以上に見直しました。
    ドイツには中堅の技術的な企業が多く、それを中国が買収しようとしているため規制を強化しようとしています。アルトマイヤー経済相は「ドイツへの投資は歓迎するが、重要なインフラ分野については誰が買い、どんな結果になるのか、精査しなければならない」と説明しています。

    日本では日本の会社ではなくなっているにもかかわらず、ブランドは日本のままというものもあり、気づかない場合もあります。今は技術の話ですが、今後は人の流出にも関係してくるということです。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    今週は銀座でバーを経営する人間観察のマスターKazuquoママをお迎えし、「酔っ払いの人間観察」というテーマでお届けしました。

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    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、廃棄物処理を請け負う企業 株式会社ナカダイ常務取締役の中台澄之さんです。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 I wanna be rich / Calloway
    2曲目 Let It Snow Let It Snow Let It Snow / Frank Sinatra
    3曲目 すてきなホリディ / 竹内まりや

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  • 2018.12.20

    12月20日(木) The News Masters TOKYO 第447回

    【7時台】
    木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

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    ●7時は「がん患者 ネットでセカンドオピニオン」というテーマにフォーカス。がんの治療を始めるに当たって主治医ではない別の意見を求めるセカンドオピニオンに、インターネットを使ったものが登場しています。日本では、1990年代後半から知られるようになったセカンドオピニオンですが公的医療保険が使えないことや、場所・時間の節約などもあり、活用するがん患者はまだ半数以下です。ネットでのセカンドオピニオンとはいったいどういうものなのでしょうか

    2018年6月に公表された民間の医療サービスによるがん患者へのセカンドオピニオンの調査で「セカンドオピニオンを利用したことがあるか」という質問では男性40.4%女性30.2%が「ある」と回答しています。
    IT企業「リーズンホワイ」が始めた今年の4月サービス「ファインドミー」では大規模病院勤務で経歴10年以上の医師、およそ1200人が登録されています。現在までの利用者は数百人。医師も「自分が貢献できる範囲が広がるのでやりがいがある」と話しています。

    セカンドオピニオンは主治医を変更するために受けるものではなく、異なる視点から別の医師に説明を聞いて納得するためのもの。直接対面して対話することも重要なので、ネットを通じた文書でのセカンドオピニオンの限界を知った上で利用したいというお話でした。

    ●7時30分は「なりすまし詐欺被害が多くなる年末に、自己診断テストを」というお話。年末は、なりすましなどの特殊詐欺被害が増加します。東京都内では去年1年間に3510件の事件が発生し、被害総額は79.8億円にのぼります。そこで今日は、「なりすまし詐欺被害防止自己診断テスト」をご紹介しました。

    こちらの自己診断は福島県金融機関防犯対策協議会が作成したもので全部で6問。不正解の数が多いほど、被害に遭う危険性が高まります。そもそもなりすまし詐欺で日本全体では300〜400億円の被害があり、一件あたり平均は200万円です。

    お年寄りは現金資産が数千数百兆円眠っている事実があり、残す現預金学が平均して2000万〜3000万円であると言われている事実が知られているということもあります。
    最近、銀行のATMでは、「本当にこのまま振り込みますか?」と3度も聞いてくるなど、工夫がされていますが、家族間でも話し合いをしておくことが大事というお話でした。

    【8時台】
    木曜日の8時台のニュースマスターは株式会社横浜DeNAベイスターズ前代表取締役社長/スポーツ庁参与 池田純さん。

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    ●8時は『プロ野球「平成最後のシーズン」を振り返って。ZOZOの前澤社長の「球団欲しい」発言と、今後のプロ野球界の改革展望』の話題にフォーカス。プロ野球「平成最後のシーズン」を振り返ると、7月にファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の前澤友作社長が「プロ野球の球団を持ちたい」とTwitterで宣言。2011年にDeNAが「横浜ベイスターズ」を買収して以来の「球団買収騒動」に盛り上がりましたが、結局先週「買収を断念」したことがTwitterで明らかになりました。Twitterで始まり、Twitterで終わった「前澤社長のプロ野球保有構想」とは、いったい何だったのでしょうか?また、プロ野球界の「改革」は進むのでしょうか?

    前澤社長は本気でしたが、でも「根回し不足」。しかし球団関係者以外の「部外者」が手をあげて、「新しい風を吹き込もう」としたのは評価できると評価できると池田さんは話します。

    そもそもプロ野球は「広告宣伝」を通じての「野球ビジネス」今もそこからは脱せていません。「放送権」を一括管理しているメジャーリーグとは、日本球界と根本的に収益構造が大きく異なっています。

    プロ野球も次のステップに移行しないといけません。例として中国や台湾、韓国などを巻き込んだアジアリーグの構想を実現しようとする人が出てくるのかなどについて話し合いました。

    ●8時30分は『PayPay 100億円還元キャンペーンで話題の「スマホ決済」その本場の「深セン」を訪ねて体験したキャッシュレス大都会』について。ヤフーとソフトバンクが出資する「スマートフォン決済」のサービス「PayPay」が「100億円還元」

    深センは香港から電車で1時間。10億人が使うメッセージアプリ「WeChat」のテンセントや「アリババ」などがあります。まず驚いたのは「QRコード」。深センではQRコードによる決済が当たり前、誰も現金を使わないそうです。

    スマホでの決済を体験してみて、池田さんはとても楽で経済もどんどん拡大していくからとても良い、一方で行きすぎると監視社会になってしまうので、節度を保つ必要があるのではないかと話しておりました。

    【トレンドマスターズTOKYO】
    木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介する「ヒットの芽」今日は海外からの旅行者たちに人気の成田空港のツアーを取り上げます。空港内をツアーするのではありません。トランジット=乗り継ぎの時間に成田周辺で日本の風景や文化を楽しめるツアーがあるのです。

    「成田空港Transit & Stay Program」の運営事務局の新山さんにお電話でお話を伺いました。

    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Hungry like the Wolf / Duran Duran
    2曲目 クリスマスイブ(アコースティックライブバージョン) / 山下達郎
    3曲目 あなたに会えてよかった / 小泉今日子

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  • 2018.12.19

    12月19日(水) The News Masters TOKYO 第446回

    【7時台】
    7時台のニュースマスターは、スポーツ経営学者小林至さんです。


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    ●7時は、『鉄剤注射、禁止へ』の話題にフォーカス。読売新聞によりますと、高校駅伝の一部強豪校で競技力向上のために貧血治療用の鉄剤注射を使っていた問題で、日本陸上競技連盟は、年明けにも根絶を目指す会合を開く考えを示しました。日本陸上競技連盟の尾県専務理事は「競技力向上のための鉄剤注射はドーピング行為と同等。一部の高校では競技力向上のために打たれているのではという情報がある」との認識を示し、文部科学省やスポーツ庁、中体連や高体連などとも情報や問題意識の共有を進める考えを示しています


    鉄剤注射は、もともと女性の貧血問題解決のために処方されていました。陸上競技は体重が軽ければ軽いほど結果が出るため、食べなくなると生理不順になり、体が鉄分を欲します。しかし、食べないということはそもそも栄養不足のため、鉄分だけ補足しても意味がない。そうは言っても食べると体重が増えてしまう、というせめぎ合いがあります。小林さんは、「ドーピングよりも厳しい話。アスリートの健康は当たり前と思われるかもしれないが、勝つために非常に不健康な状態に追い込みます。あらゆる方法で勝とうとするため、続々と新しいドーピングが出ている中、こう言ったものの使用についてはせめぎ合いが続いていくだろう」と話しました。


    ●7時30分は『スポーツ選手が獲得する賞金の仕組みとは?』の話題にフォーカス。日本人のスポーツ選手が活躍し、同時に賞金額にもスポットが当たっています。卓球のグランドファイナル優勝、男子シングルスの張本智和選手は、日本円でおよそ1100万円を獲得。バドミントンのワールドツアー・ファイナルでは、女子ダブルスでタカマツこと髙橋・松友ペアが優勝し、およそ1400万円を獲得しました。eスポーツでは、人気ゲーム「シャドウバース」で「ふぇぐ」選手が、1億1000万円を獲得したと報じられています。スポーツによって、その賞金額は異なりますが賞金が高くなる仕組みには、どのようなカラクリがあるのでしょうか?


    金とはそもそもアマチュアスポーツとそうでないものを分けるためのものでした。そして、結果を出した選手はメディア価値が上がり、そうなると賞金も上がるようです。さらに選手の価値が高まるとブランディングしたい企業がスポンサーに乗り出す、という流れです。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。


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    ●8時は、『JDI、再建難航』の話題にフォーカス。液晶大手ジャパンディスプレイ(=JDI)は、中国のファンドなどとの出資交渉を進めていますが、米中貿易戦争の激化など状況は厳しさを増し、再建は難航しています。液晶事業の継続や今後の有機ELパネルの量産には多くの投資資金が不可欠で、JDIは財務体質の強化のため19年3月をめどとして中国のシルクロード基金を中心とした企業連合など複数グループと交渉を進めているもようです。


    JDIは日立製作所、東芝、ソニーの液晶事業を統合し、「日の丸液晶」として2012年に発足しました。スマホに使う中小型液晶では世界シェア2割を占める最大手です。ここ数年、中国のパネルメーカーが台頭し、JDIのシェアが縮小しています。JDI の業績はiPhoneの売り上げに左右され、最近の売り上げ不振の影響を受けています。また、アップルがiPhoneに有機ELパネルを初採用したことも業績不振に拍車をかけたました。入山さんはJDIの今後について、「苦しい時に大胆な経営戦略が打てない。雇用保証したりなど、日の丸体質を見直さないといけない」と指摘しました。

    ●8時30分は、『三菱自動車、ダイムラーと業務提携』の話題にフォーカス。三菱自動車はドイツのダイムラーは提携することで合意しました。企業連合を組む日産自動車とフランス・ルノーがダイムラーと資本・業務提携しており、この枠組みに合流する形になります。次世代車の開発など技術面を中心に協力するほか、エンジンなど主要部材の共用なども検討。ただダイムラーとの連携を強化してきたカルロス・ゴーン容疑者の逮捕で司令塔が不在になっており、三菱自動車との提携関係がどこまで深まるかは不透明です。


    昔、三菱とダイムラーは資本提携関係にありました。ダイムラーから資本提携を受けて経営再建をしようとしましたが、三菱のリコール問題が勃発。ダイムラーからすると想定外の出来事で、これにより提携解消した過去があります。その後ダイムラーは日産との提携を望みましたが、ダイムラー側の過酷な条件に応えられず失敗。そして、再び三菱と復縁することになりました。こうした関係を繰り返すことを「コーテピション」というそうです。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は塚本ディレクターが紹介しました。今日取り上げたのは、今、月額100円で空き家を管理してくれるNPO法人「空き家・空き地管理センター」のサービスです。


    NPO法人「空き家・空き地管理センター」では、月額100円で空き家の見回りを請け負ってくれるコースから、月額4000円の「しっかり管理コース」まで、いくつかのコースを用意し、空き家の管理を行っているほか、空き家をいかに活用するかの相談にも当たっています。空き家問題を解決するために、空き家を所有している人と、空き家を利用したい人とのマッチングをいかに進めるかなど、空き家の再活用に関連したビジネスの普及が急務のようです。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、廃棄物処理を請け負う企業 株式会社ナカダイ常務取締役の中台澄之さんです。タケさんがインタビューした時に着席したのは、なんとソーラーパネルでできたテーブル。廃棄物をできるだけそのままの形で再利用したいという思いが形になっていました。3日目の今日は、ナカダイが社会に伝えたい「廃棄物のメッセージ」のお話です。


    今日の楽曲ラインナップ
    1曲目 Glory of love / Peter Cetera
    2曲目 鋼鉄ジーグのうた / 水木一郎

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  • 2018.12.18

    12月18日(火) The News Masters TOKYO 第445回

    【7時台】
    火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。


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    ●7時は、「ペイペイでカード不正利用」のニュースにフォーカス。スマートフォンを使った決済サービス「ペイペイ」で、クレジットカードが不正に利用される被害が相次いでいることが、分かりました。運営会社に身に覚えのない請求が来たとの相談があり、何らかの方法で入手した他人のカード情報をアプリに登録し、高額商品を買う手口とみられます。運営会社によると、被害相談は、数十件に上り、サービスを利用していない人からも被害の訴えがありました。


    勘違いされるのが、ペイペイとクレジットカードの関連性。そもそもクレジットカードのセキュリティコードは3桁の数字で、普通なら何度も間違えたらそこにロックがかかりますが、ペイペイの場合は何度でも間違えられます。そこで、どこかで流出したカード番号がペイペイに勝手に登録され、それが使われたのではとみられています。佐々木さんは、「クレジットカードのセキュリティが甘すぎる。3桁は簡単すぎる。今月、来月の明細をチェックしましょう。」と締めくくりました。


    ●7時30分は、「死ぬ権利と戸惑う現場」のニュースにフォーカス。患者が自らの意思で飲食を拒み、死を早めようとする行為に医療現場で困惑が広がっています。「苦痛などから逃れたい」という思いなどが原因とみられますが、終末期医療にかかわる医師のおよそ3割が、こうした患者を診療したという調査もあり、対応に悩むケースが増えているということです。


    これは日本人の宗教観にかかわってくる問題です。昔は各国で、延命治療を行っていましたが、これが「非倫理的では?」との見方もあります。果たしてどっちが倫理的なのか?日本では当事者が「こんなに苦しんでいるんだから」ということで尊厳死を選択しようにも、第三者が色々言い出すケースが多くあります。「どうやって自分の人生を終わらせるかというのを考え直さないといけない。」と佐々木さんはコメントしました。


    【8時台】
    8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。


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    ●8時は、未上場で成長を続けるスタートアップ企業の話題にフォーカス。日本経済新聞の集計によると、ことしの10月末に企業価値で推定100億円を超えた企業は47社と、去年の2.1倍に増えました。AI(人工知能)や金融とITを融合した「フィンテック」の関連企業が上位に入っています。


    昔よりも上場のタイミングが遅れていて、企業価値が大きな会社が未上場で残っているようです。楠木さんは上場の時期について、「自分から歌わせてくれ(=上場したい)と言うのではなく、歌ってくれと(=上場してくれ)言われて、では1曲だけ。と歌いだす(=上場する)のがいい」と、カラオケに例えて説明されました。


    ●8時30分は、ライザップグループの話題にフォーカス。ライザップグループは、今年9月の中間連結決算の赤字転落の主な原因となったM&Aによる拡大路線の転換を図ります。この2年半で子会社を23社から4倍近くの85社に増やしたような積極的な合併・買収は原則として凍結、不採算の子会社は売却を進めます。2020年3月期の営業黒字化に向けて、業績回復のカギを握る本業のフィットネス事業に集中します。


    伸び盛りの会社を高く買うのではなく、成熟して業績が上がらない会社を安く買っているのがライザップのM&Aの特徴です。その結果、この2年半で関連会社は23社から85社に、急激に増えました。金額で考えると一個一個の買収は小さな失敗となりましたが、ここで切り替えてフィットネス事業に戻ろうという流れです。楠木さんは、「途中から『ライザップなら買ってくれるよ』と噂が流れ、企業を買うのがルーティンになり、その結果失敗したのでは」と推測しました。一方で、「フィットネス事業は非常に優れている」と評価し、これからのライザップに期待しました。


    【トレンドマスターズTOKYO】
    火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、本と人が出会うサイト『ホンシェルジュ』を運営している東海林真之さんに、脳科学の研究分野で2年連続イェール大学の学術賞も受賞されている『脳が老いない 世界一シンプルな方法』(ダイヤモンド社)をご紹介いただきました。


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    東海林さんは、すぐにできる「脳が老いない方法」として、10分間呼吸にひたすら向き合ったり、有酸素運動を集中して行うなど、短時間で瞬間瞬間に向き合えるようなことを生活に取り入れると良いと紹介。「体も脳もいつまでも健康でいたいなら、読む価値は大きい」とオススメしました。


    【マスターズインタビュー】
    今週のインタビューのお相手は、株式会社ナカダイ常務取締役の中台澄之さんです。ナカダイは廃棄物をデザインして新しい価値を生み出します。それらのデザインされた廃棄物は、実は私たちが見る機会も多くあります。2日目の今日は、具体的な廃棄物の利用例を教えてもらいました。


    今日の楽曲
    1曲目 Strangers like me / Phil Collins
    2曲目 Ain't no stoppin' us now / McFADDEN & WHITEHEAD
    3曲目 ロージー / aiko

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