【西武】仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチインタビュー 「ピッチャーに助けられている試合もたくさんあるのが現実」

【西武】仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチインタビュー 「ピッチャーに助けられている試合もたくさんあるのが現実」

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7月8日放送のライオンズナイターでは、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた西武―楽天13回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチにインタビューした模様を放送した。ここまでの打撃陣について訊いた。

――長いシーズンも折り返しです。ここまでのシーズンを振り返って、チームの状態どうみていますか?
仁志「当初の予想よりはかなりうまくいっているかなと思いますが、やはりピッチャーに助けられている試合もたくさんあるのが現実なので、そこは変わらず課題はあるなと思っています」

――昨年以上に打線が繋がって、ゲームの中で得点を重ねて勝利をつかむという試合も多く感じます。まさに『打破』というフレーズに繋がっていますが、この辺りの手応えはいかがですか?
仁志「非常にいい流れで打線が得点を取っていた時期もあったのですが、交流戦の終盤や、序盤もそうですけど、かなりピッチャーに助けられて1~2点で勝てていることが多いです。まだまだ発揮できる力はあると思っています」

――シーズン中盤ですが、スタメンの組み替えもいろいろなパターンがある中で打線を組むのも相当悩むのではないですか?
仁志「逆にどこに誰が入ってもそれなりに活躍をしてくれたり、役割をこなしたりしてくれているので逆にいい意味で悩みがあります。ただ、またさらに逆を言うと定着してほしいなというのもあります」

――各バッター陣のここまでの活躍も聞いていきたいのですが、まずは交流戦で首位打者、MVPを獲得し、チームを勢いづかせた長谷川信哉選手の今シーズンの活躍はいかがですか?
仁志「特に交流戦の活躍をみて、たくましい姿になったなと思っています。コンスタントにヒットを打つだとか、追い込まれてからの粘り強さというのは昨年以上のものになっています。また長打力も元々持っていますので、それをいかにゲームで発揮するかというのがこれまで課題だったのですが、彼の能力からするともっともっと出せる力がありますので、満足せずに本人も頑張っているところです」

――打席の内容とかスイングも含めて、去年とどういったところが違うのでしょうか?
仁志「自分でいろいろ考えながら、スイングだったり構えだったりとかそういうところも常に探求しながらやっているので、おそらくみている方々も構えた時点で少し違うなというのもおわかりだと思いますが、スイングなんかも今年は非常に自分でこだわりを持ってやっていますので、我々が何か言うというケースも非常に少なくなっています」

――長谷川選手のバッティングやプレーで印象に残っているシーンはありますか?
仁志「守備なんかも非常にいいですし、ホームランもそれぞれ印象に残っていますが、サヨナラ打は一番印象深いです」

――ここから夏場に入り、さらに苦しい戦いもあると思いますが、長谷川選手にはどんな役割を期待しているのか教えてください。
仁志「今年に限らず、今後ライオンズの野手陣を引っ張っていけるような、彼の後輩たちが長谷川選手を見習うというような選手にこれからなってほしいなと思います。それにはまだまだやることがあると思いますし、本人は満足していないと思います」

――今年加入の(アレクサンダー)カナリオ選手の存在感というのも大きいように感じますが、いかがでしょうか?
仁志「まだ若いのですが、非常に素直でいろいろ話をすると真剣に話を聞きながら取り入れてみるということも試しています。この姿勢でやっている姿を他の選手もみているので、ずっといるチームメートのような、そういう存在でもあります」

――カナリオ選手が乗ってきた5月あたりから、1番起用というのが一つポイントになっていると思います。これはどういった意図なのでしょうか?
仁志「監督の意向ですが、1番バッターから力強くいきたいという発想だと思います。1番に入った当初はなかなかどうかなと……それほど調子も上がってきていなかったのですが、逆に1番でたくさん打席をこなすことで本人の状態がよくなってきたというところもあるのかなと思います」

――今年もチームの大黒柱として活躍しているタイラー・ネビン選手。ここまでの活躍ですが、コンディション不良で開幕に少し出遅れた部分もありましたが、やはりいるといないとでは全然違うのではないですか?
仁志「全く違いますね。4番というところで今固定されていますけど、守りも含めてこのネビンの代役を誰かがやらなきゃいけないとなると、なかなかぴったりと当てはまるというのは簡単ではないのではないかなと思います。ただネビンがいない間もみんなよく頑張ってくれていたので、ネビン以外の選手にはネビンがいなくてもという逞しさを感じます。ネビンに対してはいてくれないと困ると思います」

――仁志コーチからみたネビン選手のバッティングの魅力や、コンスタントに結果を出し続けられる要因というのはどういったところにあるのでしょうか?
仁志「自分の狙いがはっきりしているというところですね。状況に関係なくしっかりと冷静に狙い球を絞っていっているというのが結果に繋がっていると思います」

――渡部聖弥選手は、前半戦で下位打線に座ることも多くなっています。ルーキーイヤーに結果を出したあとの2年目は非常に難しいとは言いますが、ここまでのバッティングはいかがでしょうか?
仁志「よくはないですね。ルーキーの時もよくもなく悪くもなくで、能力が高いのである程度やってくれたのですが、ここは今年も正直変わらないです。よくもなく悪くもなくといった感じで来ているので、いい状態ができればいいのですが、なかなか感覚的にも動き的に特殊な感じがあるので、そう簡単にはいじれないというのを現状では思います」

――西川愛也選手はここまでの前半戦で悔しい思いもあると思います。なかなか昨年のような快音が続かない中でどうみていますか?
仁志「まず昨年自体も満足できるものではないので、昨年を成功と考えると少し厳しいというか、そういう考えで我々もみていなかったです。今年に関しては昨年以上のものを求めてチャレンジしなければいけなかったので、昨年うまくいったと感じてしまうとどうしても守りに入ってしまうところがあり、まだまだ成長過程にあるので、こういうときも成長過程の中にはあると思います」

――ここから本格的な夏場の戦いに入りますが、1試合の重みというのも変わってくると思います。後半戦の戦いに向けて重要になるポイントはどういうところだと思いますか?
仁志「交流戦明け少し負け越しになってしまいました。カードの負け越しというのは非常に重いです。借金1が非常に重くなってくるので、これから順位表を見ながら戦わなきゃいけないのですが、優勝を目指す上では勝たなければいけないです。そういったところの追われるプレッシャーを感じながら、いかに勝ち越していけるかというところなので、1点の重みも大きくなってくると思います」

※インタビュアー:文化放送・小宅世人アナウンサー

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