高市早苗首相は過去の首相とどう違うのか

高市早苗首相は過去の首相とどう違うのか

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、10月29日の放送に東京大学名誉教授の御厨貴(みくりや たかし)が出演。9月に発売した著書『令和政権論 今なぜ高市首相なのか』(日本経済新聞・客員編集委員の芹川洋一との共著)にちなみ、高市早苗首相が支持される理由を語った。

大竹まこと「御本『令和政権論 今なぜ高市首相なのか』、なぜ出すことになったんですか?」

御厨貴「戦後政治がどこかで終わって、高市早苗さんが首相になる前後の政治、違う方向に行きそうだな、というのがなんとなくわかって。くたびれたから高みの見物といこうか、と思っていたら、いまのうちに言っておこうか、となりまして。それでがんばって芹川洋一とつくりました」

大竹「前書きでは、ご病気になったことも書かれています」

御厨「杖をついて、いかにこの国は進みにくいか、わかったんですね。階段はまだいいんです。ちょっとした段差が足にこたえる。歩き回ると『きょうは転ばなくて良かった』と思いますよ。杖をつくまで、そんなこと考えていなかった」

青木理「僕は今年、還暦で先生に比べたら若造ですけど。腰に持病があって、たまにぎっくり腰になる。駅なんかでゆっくり歩くと、別の風景が見えるというか。前や後ろに高齢で足腰が弱られている人たちがいる。でも元気なときって気づけないんですね」

御厨「人にどんどん抜かれるし、置いていかれます」

大竹「でも元気で本も出されています。御本を読むと、書かれているのは日本の政権のこと。第1章から、高市早苗政権はどういう政権なんだ、ということを芹川さんと一緒に問うています。高市さんが首相となって1年が経ちました。どうご覧になっていますか?」

御厨「いつコケるかな、と思っていました。意外とコケない。これが1つの驚きでした。どうしてかなと考えたら、高市さんは見方が狭いけれど、真面目なんです。一般から見ると『一生懸命やっているじゃん』と思えるんですね」

大竹「そうですか」

御厨「割と若い、僕のゼミ生みたいな30代の面々に聞くと『やるじゃん』と。石破(茂・前首相)は何を言っているかわからなかった。ハッキリしているから良い、と。そういう反応がけっこう返ってきた。もう少し批判的なことを教えたはずなのに、全体的に『先生、古いよ』と言われてね。時代が変わった」

青木「本でも書かれていたように。これまでの石破さん、安倍(晋三・元首相)さんにしても、どう評価するかは別だとしても旧来型の自民党の中から生まれるべくして生まれたところが一定程度はある人でしょう。高市さんは選挙制度や自民党の劣化の問題もあるでしょうけど、女性というのもいなかったし、非世襲でもある。過去にいなかったような首相が生まれた。これまでと違うから評価されている、というところもあるんでしょうね」

御厨「そうなんです。女性で最初、とあまり言われない理由はよくわかっていて。いろいろなところで『最初』と呼ばれる女性って、すごく立派なんですよ。普通ではない、『がんばってなったね』とわかる人が多い。高市さんはそうではないわけです。勇ましい人が出てきた、と。男の側からしても、いままでグジャッとした首相だったけど、ハッキリとモノを言ってくれる。良いじゃないか、と。いくら議論しても平行線なんです。説得できない」

大竹「政権は1年で何してきたか。国民を豊かにすると言いつつも、そのままの状態です」

御厨「しかも会議をつくるのが好きですから。有識者会議をつくっては、そこにボンボン、ボンボン、と投げていく。あんなにつくる人はいません。不思議なのは、有識者会議って独立した意見が入るのが普通なのに、だいたい高市バンザイになっている。しかも高市さん自身はもう会議をつくったことも忘れて先を歩いている、というような状況ですからね」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~15時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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