サナエノミクスの現状は「手術しないでずっと麻酔を打っている感じ」
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、7月30日の放送に弁護士の明石順平が出演。6月に出版した著書『サナエノミクスによろしく』にちなんで、高市早苗政権による経済政策の現状について解説した。
大竹まこと「今回の御本は『サナエノミクスによろしく』(販売中)です。表紙の帯には(セリフで)『株価が史上最高値でも生活苦しいままなんだよぉぉぉ!』という劇画タッチの絵(画:佐藤秀峰)が載っています。どういった内容ですか?」
明石順平「高市(早苗首相)さん自身も言っているように、サナエノミクスはアベノミクスを継承するものではあります。アベノミクスで3本の矢と言っていました、2本目の矢の財政政策ですね。それを積極的にやっていきますよ、というのを強調していて。副作用というか悪影響が、アベノミクスの延長線上にあるということですね」
大竹「当時はデフレでしたが、いまは超インフレの世界に入っています」
明石「じつはアベノミクス開始後から円安で、かなり物価は上がっていて。前作(『アベノミクスによろしく』)で指摘していたことなんです。いまに比べるとゆっくり上がっていた、じっくり煮ている感じでしたが、最近になって急騰しだしたので気づかれ始めた、と」
大竹「そうなっているのに高市首相は『反省点は特になし』。数字に一喜一憂しない、反省点というものは特にない、と語っています」
明石「高市さんらしいというか。本当に反省していないんでしょうね。見たいものしか見ない、信じたいものしか信じない」
青木理「反省が特にないというのは、閉幕した国会についてだと思います。国民生活、厚労省の国民生活意識調査を見ると、生活が苦しいという人が半数を超えている。子育て世帯になると6割を超え、母子世帯では8割を超える、と。本当に困っている人たちは悲鳴を上げている、でも国会で話したのは国旗損壊罪のことなどで。いまやるべきじゃないでしょう、と。順番が間違っている、という感じはしますよね」
明石「皆さん、物価高にいちばん関心があると思うんですけど、それに対しては触れず。というかサナエノミクス自体が物価高を悪化させる要素しかない。国民がやってほしいことに対して、この人は答えることができないんです。いままでも、これからもそうです」
青木「株価は史上最高値で、一部の人はどんどん儲かっている。でも圧倒的多数の市民、国民は厳しい、と。しかもブラック企業に騙されたり、つらい思いをさせられたりしている」
明石「そこはずっと変わっていません。賃金は全然、物価に追いつきませんから。やっと最近、プラスになったと言っていますけど、たぶん今年、通してみたらマイナスになってしまうと思います。石油ショックの影響がこれから出てきますから」
大竹「これから出るんだ」
明石「輸入物価指数を見ると、そろそろ史上最高値を更新しそうで。恐らくタイムラグがあって、国内物価にどんどん転嫁されてくる。ナフサ不足みたいなことも叫ばれましたが、ホルムズがまた閉まったので解決していない。食料を生産してもナフサが足りずに包むものがなくて運べない、という話になりますから。いまはかなりのピンチです。でも高市さんの影響で危機感が浸透していません。ガソリンの補助金、まだやっていますから」
大竹「はい」
明石「かなり大きくて、出していなかったらガソリン代はいま、ものすごいことになっていると思う。すると皆さん『これはヤバい』と認識できたと。ただし高市さんは現実逃避のために補助金を優先して。手術しないで、ずっと麻酔を打ってごまかしている感じですね」
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