日韓、米中会談の結果を受け、戦略的な意思疎通を強化することで合意
5月20日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、日本と韓国の両首脳が会談し、米中会談の結果を共有し、戦略的な意思疎通を強化していくことを確認したというニュースについて意見を交わした。

森永氏「今回の両国の動きは評価されるべきだが、韓国は政権が変わる度に態度が変わる。せっかく作った枠組みの脆弱性が指摘されるので、このあたりをどう考えるか」
寺島尚正アナ「高市総理は19日、韓国の安東(アンドン)で李大統領と会談しました。緊迫する中東情勢を受け、石油製品などの相互融通を含めたエネルギー安全保障分野での協力を、進めていくことでも合意しました。
会談はおよそ1時間40分行われ、中東情勢への対応と、米中首脳会談を受けた両国の対応が焦点となりました。
韓国政府によると、両首脳は米中会談の結果を共有し、戦略的な意思疎通を強化していくことを確認しています。
日韓首脳会談、エネルギー安全保障の分野での協力することを合意というこの動きですが、森永さん、これはどう捉えてらっしゃいますか?」
森永康平「そうですね。今回、米中での首脳会談を見る限りですね、なかなかアメリカも中東で厳しい状況にあるという中で、ある意味、ちょっとこの例の台湾の件ですよね。自らこの武器売却云々みたいな話までしちゃっているので、東アジア情勢において、アメリカがどこまで実際に何かあった時に出てくるのかっていうのが不透明感が高まってると思うんですよ。
そんな中でアメリカが及び腰になるとかって話になってくると、中国の圧力がかなり大きくなってくる。そうなった時に日本がこのアジア圏でどう立ち回っていくかっていう話の中でですね、ボトルネックになってくるのがこのエネルギーのところですよね。
で、実際日本国の場合はもうさんざん言われてますけども、原油の輸入は9割が中東であると。同じく韓国も確か7割で、お互い弱点が近いところにあるんで、『ここは協力しましょう』というところで、今回の動きっていうのは評価されるべきなんだとは思います」
寺島「はい」
森永「ただ一点、『ちょっと怖いな』と思うところは、皆さんご存知の通り、韓国の場合って政権が変わるごとに、なんかこう親日になったり反日になったりっていうところがあって。そこの安定性ですよね。
戦略としては正しいと思うんですよ。イデオロギーとかじゃなくて、実利ベースで考えた時に、エネルギーの共有というか、支援し合うっていう枠組みを作ったのはいいんだけれども、その枠組みが政権が変わるごとに不安定化していくようだと、せっかく作った枠組みの脆弱性っていうのが指摘されるわけですから。このあたりをどう考えるか。
だからこのアジア圏において、日本が主導してエネルギーも含めた安全保障の枠組みを作っていくっていう、この動きは正しいと思いますけど、ただ相手方の今までの過去の動きなんかを見ると、枠組みがいくらしっかりしてても、そこに対する永続性がどこまで担保されるのかなっていうところは、ちょっと懸念点として残るかなと思いますね」
寺島「あとは、お互いに弱い部分で融通し合うと非常に、今森永さんがおっしゃる通り、素晴らしいなと思うんだけど、『お互いに弱いから、どうやって融通できるんだろう?』みたいなところもありますね」
森永「なので、お互いがそれぞれ、例えば輸入元を多角化していく。
今回、『日本がアラスカからも輸入します』とかっていうのをやったりとか、『オーストラリアから』とかっていうのもやってますけど、韓国側にもそれをやってもらって、必要があればノウハウだったりパイプだったりっていうのも共有しながら、お互いの強靭性を高めていく。その上での、融通し合うっていう枠組み、これが大事なんじゃないでしょうか」
寺島「そうですね」
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