事務処理能力、侮るなかれ。古舘理沙の肩書「寄席演芸興行師」を本人が解説

事務処理能力、侮るなかれ。古舘理沙の肩書「寄席演芸興行師」を本人が解説

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「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、6月6日は「伝統芸能の見方」を特集した。今回は重藤暁に代わり古舘理沙(寄席演芸興行師)が登場。その肩書について解説し、仕事を始めた当時の苦労も明かした。

西川あやの「改めて寄席演芸興行師どういうお仕事なんでしょう?」

古舘理沙「がんばって考えたんですけど、自分の肩書をどういえばいいかわからなくて。リスナーのみなさまも、うっすら私は神田伯山先生のマネージャーだと思われているかもしれませんが、マネージメントもしていますが第一義の仕事としては『興行師』としてやっております。舞台に上がって演芸を披露する……以外のことを全部手配するんです。寄席は演芸をやる専門の場としてありますけど、地域の区民会館とかでもやっているじゃないですか。会場を手配して申し込みをして予約金を払って、チラシなどをつくったり発注したり、ホームページを更新、Twitterで宣伝……。超地味な事務作業をしています」

当日もお弁当の手配、会場スタッフさんのやりとりなどをして、「演者の方が落語なり講談なりをすればいいだけになるように手配する」のが興行師の仕事だという。

山内マリコ「理沙さんみたいに自分で始めるものなんですか?」

古舘「たぶん落語とかって舞台装置ほぼいらないんです。おしゃべりとかは美術、音響、照明などスペシャリストが要ると思うんですけど。落語や講談といった高座は舞台セット、屏風を置いて座布団を敷いてマイクを1本立ててしまえばできてしまうので、1人でやれるといえばやれる、ともいえます」

西川「ということは、いなくても可能?」

古舘「自分でやられる方もいます。区のホールとかだとすごく熱心な担当者の方が予算を組み込んで、主催事業としてホールとして招聘(しょうへい)するというパターンもあります。あとは学校で伝統芸能鑑賞会として先生が招く、ということもあります」

興行師によって落語芸術協会や落語協会といった事務局経由で依頼があったり、古舘のように「フリーランスでやっている」パターンもあるという。

西川「どうして興行師をやるようになったのでしょうか?」

古舘「落語が好きすぎて毎日観るぐらいだったので仕事にしたほうがいいんじゃないかと思い立って、突然会社を辞めて勝手に始めました(笑)」

西川「すごい行動力というか、仕事量がたいへん多い印象です」

山内「私のイメージは『事務処理能力が異常に高い』!」

古舘「仕事の能力において軽視されているんですけど『事務作業がイヤじゃないってすごい才能だよ』って前の職場で言われて。経理清算とかすごく好きなんですよ。領収書を分類してエクセルに入力して、とか、住所を1枚1枚書いて、チラシを折り込んで、などがイヤじゃなくて。だから向いていたのかな」

古舘氏がこの仕事を始めたのが2010年。さっそくの苦境もあったという。

西川「(伝統芸能の)いろんな方から伺うのは『人気にも波がある』と。お客さんがチケットが取れないという時期もあれば、同じ方でも『この時期は席が埋まらなくて』ということも起きるそうで」

古舘「世間の景気に左右されるんです。2011年の3.11のときは厳しかったし、盛り返したと思ったらコロナが起きて。エンターテインメントって皆さんがお金を使う最後の場所じゃないですか。生活があって余剰で払うものなので。事情によってはお財布のヒモが堅くなる分野ではありますね。準備って1年前に始めるので、2010年に進めていたことが2011年に3.11で……」

古舘氏からはコロナ禍以降の厳しさも語られ、「本当になくなってほしくない」という新宿末廣亭への来場を強く呼びかける話もあった。

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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“ネガティブをポジティブに変える新しい発想やアイデアを探すこと”をテーマに、番組を部活動に例え、パーソナリティ・リスナー全員が“部員” となっ…

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// 2022.04.28追加