「街のゴミ箱」が減少傾向。それにも理由があるんです

「街のゴミ箱」が減少傾向。それにも理由があるんです

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11月17日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「街のゴミ箱」をテーマにお届けした。

西川あやの「駅や公園など、家庭以外、公共の場に設置されているゴミ箱。この数が、近年減少してきていると言われています」

入山章栄「これね。僕から見ると、やっぱりサリン事件。あれの前までって、ゴミ箱ってもっといっぱいあった。特に駅。普通に公園にもあったし。それが僕が二十歳前後のころなんですけど、あのあと一気に減った。小さいころの経験があるので、東京はゴミ箱少ないなって思うし、これだけ路上にゴミが落ちていない国も珍しい。日本人を誇りに思っています」

西川「中田さんもスイーツを食べ歩きしているとき、コンビニも『持ち込みはヤメてください』ってなるじゃないですか」

中田花奈「だからずっと持ったまま移動していること、あります(笑)。手に持ったカップとか。生クリームがベトベトってついたバーガー袋みたいなの、あるじゃないですか。水分は漏れないようになっているけど生クリームがいっぱい入っている、みたいな……。どこにもしまえない。カバンを汚せない、服にかかるのもイヤだから、すごく慎重に持って家まで……ということがある」

入山「僕みたいに昔を経験していなくても、『日本はなんでこんなにゴミ箱少ない?』というのはある?」

中田「私の世代でも『前より少なくなったな』とは思います。あった場所になくなっている、というのを見るので」

西川「コロナ前の2019年度に観光庁が行なったアンケートでもゴミ箱の少なさが指摘されています。外国人旅行者が日本滞在中に困ったこととして、最も挙がったのが『ゴミ箱の少なさ』だったんです。入山さん、海外のフィリピンやアメリカと比べてどうですか?」

入山「フィリピンも別に、道端にゴミ箱があるわけではない。道にポイっとなっている気は……正直する。すべての場所じゃないですよ!? ただ逆に、そういう場所は清掃する方がいらっしゃいます。アメリカはクルマ社会なので、路上にゴミ箱があるわけじゃないけど、たとえばイベント。バーベキュー大会、近所のお祭りみたいなのがあるんですね。そういうときはゴミ箱、ゴミを捨てる場所があって、溜まっていますよ。日本みたいに『持ち帰る』という感覚はない方が多いんじゃないかな」

西川「ニューヨークってすごく大きなゴミ箱が至るところにありますね」

入山「あとヨーロッパは道端に、かなりゴミ箱ありますよ」

西川「日本では20年以上前から街のゴミ箱、減っていて。テロ対策など防犯の目的が大きな理由のひとつ」

中田「私、中学が半蔵門だったので、永田町の近くなので時々閉じているというか。ふさがっていたときがある」

西川「ここ数年でもさらなる動きが出ていまして。今年1月、東京メトロは全面撤去に踏み切りました。駅構内、239ヶ所のゴミ箱を撤去。西武鉄道も去年、すべての駅で撤去。小田急線も今年3月から順次撤去……」

入山「こんな流れがあるんだ」

西川「2つめがコストの問題なんですね。公共の場に設置したゴミ箱もあふれる前に回収しなくてはいけない。常に監視するのが大変なんですね。ちなみに3ヶ所設置したゴミ箱を、定期的に回収したり落書きを消したり、というコストだけでも年間1800万円かかるという試算もある……」

このあとも街のゴミ箱問題や、最近のクリエイティブなゴミ箱についてなど語り合った。

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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